［TGS2023］「GUILTY GEAR -STRIVE-」シーズン3のロードマップが公開された開発者ステージレポート。次の追加キャラは2023年冬に登場

　東京ゲームショウ2023のアークシステムワークスブースで開催されたステージイベントから，2023年9月22日に行われた「『GUILTY GEAR -STRIVE-』Developer's Backyard TGS出張版」の模様をお届けする。


　登壇したのは「GUILTY GEAR ‐STRIVE‐」（PC / PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One / AC）プロデューサーの宮内 健氏と開発ディレクターの片野 旭氏，アートディレクターの坂村英彦氏で，普段は公式サイト内のコラムで発表されている制作裏話や今後の開発方針などが，来場者や配信視聴者に向けて披露された。

左からプロデューサーの宮内氏と開発ディレクターの片野氏，そしてアートディレクターの坂村氏。坂村氏は前日に行われた「アーティスト座談会」に続いての登壇だ

「GUILTY GEAR ‐STRIVE‐」公式サイト

シーズン2の振り返りと，シーズン3の始動

　ステージは，まずシーズン2の内容を振り返る所からスタートした。2022年8月に実装されたブリジットから，シン＝キスク，ベッドマン？，そして飛鳥＝R♯まで，4キャラクターが追加されたシーズン2だが，とくに思い出深いものの一つが，ブリジットが発表されたEVO2022での，会場の盛り上がり具合だという。GUILTY GEARシリーズゼネラルディレクターの石渡太輔氏と共にEVOのステージに登壇した宮内氏は，地面が揺れるほどだったと，当時を回想していた。

シーズン2では，このほかにもクロスプレイ対応やXbox版のリリース，そして2023年5月に迎えたシリーズ25周年と，さまざまなイベントが用意されていた

　そして翌年のEVO2023では，シーズン3最初のキャラクターとなるジョニーが発表に。合わせて本作の総ユーザー数が250万人を突破したことも明らかにされている。宮内氏によれば，EVO2022の時点では100万人だったというから，この1年で150万人増加したことになる。
　片野氏は，本作では開発当初からの目標として，発売直後のみならず発売後もユーザー数を伸ばしていくことを掲げていたというが，それが見事達成された形だ。これはシリーズとしても初の快挙とのことで，大変嬉しいと語っていた。


　そして新キャラクターのジョニーの話題では，これまでのシリーズにおいても代表的な技であったミストファイナーと，今作から追加されたディールという技の組合わせによる攻めが，今作のジョニーの特徴であることが語られた。
　開発の裏話としては，覚醒必殺技のジョーカートリックで投げるカードの柄に注目してほしいとのこと。相手キャラクターによって柄が違い，それがキャラクターの性格などを遠回しに表わしているとのことである。


　このほか，新システムのワイルドアサルトやディフレクトシールドについても紹介が行われたが，この辺りは先に掲載しているプレイレポートに詳しいので，合わせて参考にしてほしい。

シーズン3に合わせて全キャラクターへのバランス調整も施されている。プレイフィールも大きく変わっているので，まだ本作をプレイしていない人はこの機会にぜひ，とのこと

シーズン3のロードマップが公開に

　そして続いて公開されたのが，初公開となるシーズン3のロードマップだ。8月に実装されたジョニーに続き，2023年冬には次なるキャラクターの実装が決定しているとのこと。どんなキャラクターになるかはまだ秘密だが，楽しみにしてほしいとのことだった。
　さらに2024年には，さらなる2体のキャラクターと，2つのDLCステージが登場予定。そして「And More...」とあるように，これ以外のアップデートも計画中とのこと。詳細は不明だが，こちらも期待しておこう。

ロードマップ

　ロードマップの次は，9月頭に実施されたユーザーアンケートの結果が，一部発表となった。「年齢層の割合」「プレイアブルキャラで最も好きなキャラ」「参戦希望キャラクターランキング」の3項目が示され，いずれも興味深い内容となっていたので，詳しくは下の画像をチェックしてほしい。またほかのアンケート結果についても，今後コラムなどで紹介する予定とのことである。

年齢層の割合では，若手プレイヤーの増加が著しい結果に。片野氏は，シリーズに長く関わってきただけに，本当に感慨深いと感想を漏らしていた。また古くからのプレイヤーが若手プレイヤーを育てている今の状況を，ゲームのコミュニティとして正しい形とも評している

「プレイアブルキャラで最も好きなキャラ」では，主人公であるソルと，ブリジットが幅広い支持層を獲得。とくに英語圏でブリジットが梅軒を上回るとは予想外だったそうだ。あと理由は分からないが，ポチョムキンがものすごく健闘しているのも興味深い

「参戦希望キャラクターランキング」では，A.B.A，スレイヤー，エルフェルト，ディジーといったキャラクターが上位に食い込んだ。英語圏とアジアで地域差があり，とくに南米ではA.B.Aが強いという

　イベントの最後は，3名それぞれからファンへのメッセージが贈られた。坂村氏は，今後も皆さんに喜んでもらえるアートワークをお届けすることを，片野氏はシーズン3とロードマップの「And More...」に期待してほしいことを，そして宮内氏はGUILTY GEARシリーズの25周年と「STRIVE」の3年目の盛り上げることを約束し，イベントは幕となった。

25周年記念パッケージに収録されるアートブックは，坂村氏が監修を担当している。総頁数にして140ページあり「載せられるものは全部載せた」力作とのこと

公式世界大会「ARC WORLD TOUR 2023」に連なる日本大会「ARCREVO Japan 2023」の決勝ステージが，TGS 2023のアークシステムワークスブースで9月24日に開催されるので，こちらもお楽しみに

「GUILTY GEAR ‐STRIVE‐」公式サイト

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