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印刷2022/09/16 00:12

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[TGS2022]プラットフォームACT「Blind Fate: Edo no Yami」のプレイレポートをお届け。盲目のサイバーサムライが未来の日本を救う

 スペインのバルセロナを拠点とするTroglobytes Gamesが,TGS 2022のスペインパビリオンにて,本日リリースしたばかりのプラットフォームアクション「Blind Fate: Edo no Yami」プレイアブルデモを公開していたので,早速チェックしてきた。発売が始まったのはPC版のみだが,近日中にもPlayStation,Xbox,そしてSwitchプラットフォームでもリリースされる予定となっている。


 「Blind Fate: Edo no Yami」は,鬼の総面と陣羽織といういで立ちがイカした主人公“ヤミ”が,未来都市“エド”を舞台に,襲い掛かる妖怪マシーン軍団と戦っていくというストーリーだ。ヤミは有能なデーモンハンターであったが,奇襲によって視力を奪い取られ,さらに手足までロボット化することで生き延びてきた。その原因となった相手を探しながら,敵の真相を暴いていくことになる。

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 ゲーム序盤では,AIとしてヤミを手助けする謎の存在“テング”が,チュートリアルで生きる手ほどきしてくれる。まずは「犬を探す」というミッションを受けるが,そこでゲーム世界は“遥か未来に廃墟化した未来”であり,テングのデータに残された生存可能な時代が,そこから535年前であることを聞かされる。それでも我々の知る現代よりは未来であるようで,奇妙な日本語入りネオンサインや太いパイプだらけのビル群がひしめく,サイバーパンクなマップを移動していくことになる。

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 「Blind Fate: Edo no Yami」のストーリー,そしてゲームシステムにおける重要なポイントは,主人公のヤミは眼が見えないということだ。鬼の総面風マスクデバイスもテングからもらったもので,そのセンサー機能によって周囲を感じる。つまりプレイヤー自身が風景を楽しめるという設定になっている。
 しかし,ヤミ自身には視覚はないので,このデバイスを使って「音」である聴覚と,「匂い」である嗅覚,そして「熱」を感じる肌の感覚という,視力以外の機能をエンハンスすることにより,敵と戦っていくことになるのだと,今回デモを紹介するために来日したTroglobytes GamesのCEO,サヴェリオ・カポルッソ(Saverio Caporusso)氏は説明してくれた。

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 眼が見えないため,プレイヤーに襲い掛かってくる敵も,当初は波紋のようにしか可視化されない。よほど注意を払っていたり,すでにステージに挑戦して相手の居場所を知っていたりするような場合でないと,最初はいきなり攻撃を受けることが多い。プレイヤーはそれに応戦して何度か闇雲に切りかかり,ヒットさせることで相手が完全に見えるようになる。さらに戦っていると相手の弱点も分かるようになり,ホイール型メニューで引き出した音,匂い,そして熱などの異なる要素を利用して,フィニッシュムーブを繰り出すことが可能になるのだ。

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 「明石焼 たこ焼」や「令和三年」,さらには大阪に実在する飲食店の店名など,どこからか切り抜いてきたアートワークには,日本人プレイヤーであればクスっとできるはず。こうした「変な日本語」は,看板に限らず各所に見られる。ゲーム世界における「現在」に存在する「道場」はハブとして役目を担っており,座禅を組むAIのテングや世界の移動に利用するための鶴のような飛行アンドロイド“タンチョウ”,さらには“ジュボッコ”という木もある。「樹木」をアルファベット表記したのかも知れないが,この聖なる木の6か所に,3つずつ連なった提灯がかけられており,それぞれに異なるスキルをアップグレードすることが可能なスキルツリーとなっていた。

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 こうした日本風な世界観を選んだことについて,カポルッソ氏は日本でもSwitch版が高い評価を受けた2019年のツインスティックアクション「HyperParasite」の成功のあと,まったく別のジャンルの異なるワールドを描いてみたかったと話す。彼らの世代のヨーロッパ系ゲーム開発者なら誰でも幼少期に感化されたという,日本アニメのサイバーパンクやサムライなどの要素をミックスしたのが,この「Blind Fate: Edo no Yami」というわけだ。

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 ちなみに,サイバーパンク風の過密都市は,序盤である「ギフ」マップだけで,遠い未来にはギフが日本経済の中心となっている。ヤミは,ここから「アイチ」「ナガノ」「ヤマナシ」「シズオカ」など環境の異なる地域を旅し,最終的にはショーグンのいる「エド」に向かうことになるようだ。
 もちろん,ゲームとしては非常によくできている印象で,敵とのバトルは相手の動きに合わせたり,スキルムーブをタイミングよく繰り出したりするなど飽きにくい印象受ける。
 さらに,音や熱などの知覚を利用して環境パズルを解くといった要素も加えられており,8時間ほどのストーリーを楽しめる。翻訳精度も高く,音声まで日本語化されているところにも,日本市場や文化に一目置いていることを感じられるはずだ。

 「Blind Fate: Edo no Yami」は,現在Steamストアページ(リンク)にて15%オフのセールスがおこなわれている。TGS 2022に参加しているプレイヤーなら,スペインパビリオンでプレイしているのもいいだろう。無料体験デモは,Steamでも公開されているので,気になる人はチェックしてみよう。

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Troglobytes GamesのCEO,サヴェリオ・カポルッソ氏。バルセロナに位置する同社だが,カポルッソ氏はイタリア生まれで,かなりインターナショナルなチームだという


「Blind Fate: Edo no Yami」公式サイト

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