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  • カプコン
  • 発売日:2021/05/08
  • 価格:・パッケージ版
    通常版:7990円+税
    コレクターズ エディション:2万8790円+税
    ゴールドエディション:6589円(税込)

    ・ダウンロード版
    通常版:7264円+税
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PS VR2版「バイオハザード ヴィレッジ」開発者インタビュー。専用コントローラのアクションで没入感と臨場感が格段にアップ
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印刷2022/09/15 10:00

インタビュー

PS VR2版「バイオハザード ヴィレッジ」開発者インタビュー。専用コントローラのアクションで没入感と臨場感が格段にアップ

 東京ゲームショウ2022のカプコンブースでは,「PlayStation VR2」(以下,PS VR2)に対応した「バイオハザード ヴィレッジ」が体験できる。
 その先行体験レポートは,PS VR2のメディア向け体験会でお伝えしているが,本稿では体験会後に行われた,開発者への合同インタビューをお届けする。バイオハザード ヴィレッジのプロデューサーである神田 剛氏と,PS VR2版のディレクターである高原和啓氏に,本作で注力しているポイントを聞いた。

バイオハザード ヴィレッジ プロデューサー 神田 剛氏(右),PS VR2版ディレクター 高原和啓氏(左)
画像集 No.001のサムネイル画像 / PS VR2版「バイオハザード ヴィレッジ」開発者インタビュー。専用コントローラのアクションで没入感と臨場感が格段にアップ
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 SIEが2023年に発売を予定しているVRヘッドマウントディスプレイ「PlayStation VR2」のメディア向け体験会が行われた。VR版の「バイオハザード ヴィレッジ」と,PS VR2専用タイトルとして開発中の「Horizon Call of the Mountain」が体験できたので,その模様をお伝えしていこう。

[2022/09/14 21:00]

――バイオハザード ヴィレッジは,「バイオハザード7」に続いてアイソレートビューを採用しているのでVRと親和性は高いと思いますが,開発スタート時からVR化を念頭に置いていたのでしょうか。

神田 剛氏(以下,神田氏):
 バイオハザード7が好評だったので,今作でも狙ってはいました。実際に作ろうとなったのは,発売した直後ぐらいです。バイオハザード ヴィレッジは,ホラーのテーマパーク的なコンセプトで開発し,ユーザー様から満足度の高いご意見をいただけたので,そこから本格的に始動したという形になります。

――今作でPS VR2になったことで,体験がこう変わった,こういうことができたという点を教えてください。

高原和啓氏(以下,高原氏):
 一番の強みは,PS5上で動いているタイトルのVR版なので,アセットの品質を落とすことなくフルに発揮して,良いグラフィックスや立体音響で恐怖体験が楽しめることです。
 PS VR2で4K解像度,120fps,HDRでのレンダリングを実現するにあたって,PS5版から大きくオミットした点はありません。一部,パフォーマンスの問題ではなくグラフィックスの観点で,例えば右目と左目で違う絵になってしまう部分などを取り除いたりはしていますが,それも元の印象が崩れないように調整しています。

画像集 No.002のサムネイル画像 / PS VR2版「バイオハザード ヴィレッジ」開発者インタビュー。専用コントローラのアクションで没入感と臨場感が格段にアップ

神田氏:
 あとは「PlayStation VR2 Senseコントローラー」を使った,身体を動かすアクションですね。VRの没入感や臨場感を,アクションで助長するという意識で取り組んでいます。体験が格段に良くなっているのは,今日のプレイで感じていただけたと,自信を持っています。

高原氏:
 バイオハザード7のVRモードは,ゲームパッドを使った操作でしたが,今回はPS VR2のコントローラに専用で対応して,それに特化した遊びでデザインしているのが,大きな進化のポイントだと思います。

――プレイしていて酔うことはなく,終わった後も体験の割に疲れなかったように感じられました。PS VR2のハード面での進化もあると思いますが,カプコンさんのほうでも対策しているのでしょうか。

高原氏:
 バイオハザード7で得た酔いを軽減するためのアイデアはすべて盛り込みつつ,さらにPS VR2の機能にも対応しています。ヘッドセットが分かりやすいと思いますが,例えば姉妹に引きずられるシーンでは,ヘッドセットが振動します。この振動は,ただ機械的に震わせてるわけではなく,このタイミングで,この強さで,この長さで震えるといった細かな調整を入れています。振動と映像が合った,酔いづらいデザインにしているつもりです。

――PS VRに比べて,開発しやすくなった部分や,苦労した部分を教えてください。

高原氏:
 開発は,間違いなくしやすくなりました。とくにありがたいのがシースルービューです。開発中にヘッドセットを被りながら,メモをとったり,ちょっとコードを直したりができるので,すごく効率が上がったんですよ(笑)。

神田氏:
 苦労している部分は,専用コントローラでの銃のアクションを,どこまで現実に近づけるかです。近づけすぎると,シューティングのシミュレータになってしまってサバイバルホラー感を損なってしまいますから,どうやって銃のアクションとして成立させるかはかなりこだわっています。

――銃のアクションは,今回体験した工程の多いリロードの仕組みが,サバイバル感があって楽しかったです。これまでも,リロードをするときに手動で弾倉を取り換えるみたいなVRゲームはありましたが,本作はより手間がかかります。ただ,その手間が面白く,なりきり感を重視している印象を受けました。

神田氏:
 まさにいただきたかったコメントです。そのあたりのバランスをどう感じていただけるのか,邪魔なアクションになっていないかが気になっていたので,ほっとしています。

高原氏:
 もともとのバイオハザード ヴィレッジでも,ショットガンやライフルなどいろいろな銃がありましたが,VR版ではそれぞれで扱い方が違います。男の子が好きな,銃をカチャカチャする感覚を味わっていただけるよう開発していますのでご期待ください。

画像集 No.003のサムネイル画像 / PS VR2版「バイオハザード ヴィレッジ」開発者インタビュー。専用コントローラのアクションで没入感と臨場感が格段にアップ

――バイオハザード ヴィレッジのどこまでがVR化されるのでしょうか。

神田氏:
 ストーリー本編の最初から最後までになります。ただ,ゴールドエディションに含まれる追加シナリオなどのDLCには非対応です。

――販売方法はどのような形になるのでしょうか。

神田氏:
 検討中です。

――今回のデモは,TGSで体験できるとのことで,遊ばれる方に向けて見てほしいところや楽しんでほしいところを教えてください。

神田氏:
 アセットのクオリティの高さや,ドミトレスクはぜひ。今回のPS VR2の体験だと,彼女の迫力や妖艶さなど,いろいろな意味で「すごいな」というのを再度実感していただけると思います。まずはそこを見ていただいて,アクション体験も楽しんでいただければと思います。

画像集 No.004のサムネイル画像 / PS VR2版「バイオハザード ヴィレッジ」開発者インタビュー。専用コントローラのアクションで没入感と臨場感が格段にアップ

高原氏:
 どこを見てほしいかと聞かれたら,全部見てほしいです(笑)。どこを見たとしても,破綻がないように作っているという自信があります。普段テレビ越しで見る映像と違って,飾りやイーサンの服の質感,ソファのしわなどの精密さが,ちょっと見ただけで分かるのではないでしょうか。観光気分で世界を堪能してくだされば嬉しいです。

「バイオハザード ヴィレッジ」公式サイト

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