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[G-Star 2019]死した王女は歪んだ運命に逆襲する――アニメRPG「アンニョン エラ」が新発表
ちなみに「こんにちわ エラ」と邦訳しているのはあくまで,そうなるのかなあの願望である。韓国語のアンニョンは軽い挨拶の意なので,もしかしたらグローバルに配信されたとき「ハロー エラ」「ニンハオ エラ」「ボンジュール エラ」とかになるのかと,勝手に思ってのことである。なので,まだ信用はしないように。あくまで筆者の願望である。
本作は韓国にて,2020年内の配信が予定されている。出展は映像のみでプレイすることはできなかったが,プロローグアニメーション,主要キャラクターの紹介,戦闘シーンの一部は目できたので,その流れを綴ってみたい。
エスペランサー王国の建国記念式。妾の子として王位継承権を軽んじられていた王子ゼノンは,王国の血統主義に反旗を翻し,クーデターを企てる。そしてそれは成功した。王族の血筋を絶やされたエスペランサー王国はその後,ゼノンの大いなる帝国と成り果てていく。
一方,王国の姫エラは逃亡していた。自身を目の敵とするゼノンの魔の手から逃れるために。しかし,ゼノンが解き放った殺人鬼ルパスと,彼が率いる追跡隊により,彼女は捕らえられてしまう。
囚われのエラは,ゼノンの眼前に立っていた。彼のやり方を憂うエラの熱弁に対し,ゼノンは彼女をそっと抱きしめる。その胸元に,エスペランサー王国のすべてを奪いつくす,最後の凶刃を突き立てながら。
391年4月28日。王国の姫である「私」は死んだ。
突如,エラの首元にかかるペンダントが光り出す。周囲の者が目を開けると,彼女の姿は消え去ってしまっていた。ゼノンとルパスの驚愕と激情を置き去りに,いずこかで目覚めたエラの髪は,持ち前の愛らしい桃色とは似ても似つかぬ,金色の輝きをまとっていて――。
そこでタイトルロゴがドーンしたところで,プロローグは終了した。
なお,今回はタイトル名を“こんにちわ”と訳したが,最後の目覚めの瞬間を,エラの新たな運命の幕開けと考えると,もしかしたら「おはよう エラ」のほうがおしゃれかもしれない。それか,アンニョンには軽い別れの挨拶の意もあるらしいので,「さよなら エラ」の可能性もある。他言語の翻訳というのは,うーん。取捨選択がなんとも悩ましい。
それはさておき,主要な登場人物について紹介しよう。
■王国のプリンセス「エラ」
物語の主人公。お姫さま。上記のムービーに映っている少女と同一人物。命を失ったと思ったら,謎のペンダントが光って,ガラッとイメチェンすることになった(変身系なのか恒常的なのかは現在不明)。
このあとのストーリーラインは,「歪められた自身の運命を変えるべく,王国騎士団の再結成し,志をともにする英雄とともに帝国打倒を目指す」といったものだ。ゲーム的にも「そうやってキャラクターを集めて育成していきます」と,ブーススタッフに教えてもらった。
■王国の反逆者「ゼノン」
王家の血統を持つ嫡子。エラとは親族。自身の王位継承権が低く扱われること(など)を端に発し,王家の血統主義に憎悪するようになった。そうして反逆者となり,勝利の暁に帝国の王となった。
エラのことが大嫌いなので,彼女の命が欲しくてたまらない。ゆくゆくは闇の帝王となるべく,魔獣を飼っているらしい。
■追跡隊 隊長「ルパス」
王国内に悪名轟く殺人鬼。騎士団に捕らえられ,城内に幽閉されていた。ゼノンによって解放され,彼の腹心として悪逆に加担する。
ちなみに,本作は“エラを取り合うワルメンたちの恋愛劇”にはならないという。あくまでヒロイックで王道な英雄譚,もしくは可憐で壮健なプリンセス譚として,ゴリゴリのファンタジーを提供するようだ。
本作ではプレイ中に“かなりの量のアニメーション”が盛り込まれるとのこと。絵柄も物語性も減点しようがない優等生に見えるため,アニメジャンルにも興味があるゲーマーには刺さりやすいかもしれない。
バトルシステムに関しては,もっと簡略な説明動画しか目にできなかったが,聞くところによると「キャラ配置がモノをいう,思考力が試される仕組み」だという。こちらも王道を行くスマホ向けRPGの気配だ。
最後に,本作についてはG-Star 2019の会期終了後,合計で「3本のムービー」を正式公開するらしい。4Gamerでも追って紹介できればと思うので,読者の方々もぜひともチェックしてほしい。もしもチェックしなかったら,お姫さまにこういう顔をされてしまうはずだ。
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