「EVERSPACE 2」の無料アップデート「Armed ＆ Dangerous」配信開始。Mac版やサウンドトラックもリリース

　2023年10月3日，Rockfish Gamesは，スペースコンバットRPG「EVERSPACE 2」（PC / Mac / PS5 / Xbox Series X|S）の無料アップデート「Armed ＆ Dangerous」の配信を開始した。
　また同時に，EVERSPACE 2のMac版や，有料DLCとしてオリジナルサウンドトラックやデジタルアートブックもリリースした。オリジナルサウンドトラックとデジタルアートブックの価格は，いずれも1200円である。

新たな武器セットや船体パーツが追加

　Armed ＆ Dangerousにおけるアップデートは，主にゲーム内に新たな装備やパークをもたらすもので，バリエーション豊かなプレイを実現するという。
　要点は，以下の4項目となる。なおPC版の場合，アップデートに必要なファイルのダウンロードサイズは28.38GBだった。

• 新しい武器セットやクラフト素材を追加
• 武器に付く特殊効果が40種類以上追加。既存の武器も性能調整が行われた
• 最上位船「Tier IV」にウイングパーツが15種類追加
• 仲間の「タリーン」と「カーラ」にパークが追加

　まず武器セットの追加だが，同じ効果の付いた武器を2〜3種類装備することで得られる特殊効果が新しく10種類導入された。火力が向上したり，回復能力が高まったりなど，さまざまな効果があるようだ。さらに，装備に付く特殊効果も40種類以上増えたほか，既存の武器も性能調整が行われている。

新しいセット効果（左）や特殊効果（右）が追加されたアイテムの例

　また，武器や装備のクラフトに用いる触媒も4種類増えているとのこと。装備品集めの楽しみが増えたと言えよう。詳細は膨大なので，EVERSPACE公式Webサイトのアップデート情報（英語）を確認してほしい。

最上位船の「Tier IV」しか装備できない追加のウイングパーツも全15種類追加された。パーツは敵からのドロップのみなので，ハンティングに勤しもう

　仲間のパーク追加は，ゲームを少し便利かつプレイしやすくするものだ。
　まず，タリーンに追加されたパーク「資源売却」は，「作成」タブで素材を一覧できる「作成インベントリ」から，不要な資源を売却できるようになったというもの。資源は装備品やアイテム作成に使えるものだが，不要なものを売却して資金に変えられるようになったわけだ。
　もっとも，EVERSPACE 2の資源は，いくらでも持てて重量制限はないので，メリットを感じるのは，よほど金に困ったときくらいかもしれない。

作成インベントリから資源を売却できるようになった

　もう1人，カーラに追加されたパーク「スプラヴィジョン」は，ゲーム内の説明文だと「ロケーションの最後の秘密を暴く」という，いまいち意味がよく分からないもの。公式の説明によると，ロケーション内に存在する「隠されたアイテム」の数に応じて，見つけていない残りのアイテムがどこにあるのかを示すもののようだ。
　実際にゲーム内で確認したところ，見つけていないアイテムの位置が「？」マークで表示されていた。ある程度近づかないと表示されないようであるが，ロケーションによっては，隠されたアイテムのありかは非常に分かりにくいので，ありがたいパークと言えよう。とはいえ，表示されるのはアイテムの位置だけなので，パズルをクリアしないと入手できない場合は，自力でなんとかする必要はある。

スプラヴィジョンのパークを取ると，未発見のアイテムが「？」マークで表示される

DLCのひとつデジタルアートブックは，開発スタッフがロケーションやアイテムのイメージを共有するのに用いたアートワークを鑑賞できる

　ちなみに，今回リリースされたMac版であるが，基本的にはAppleのPC向け最新SoCである「Apple M2」に向けて最適化されているそうで，それ以前のSoC（またはIntel CPU）搭載Macでは，満足に動作しない可能性があるとのこと。
　幸い，EVERSPACE 2には無料デモ版があるので，自分のMacで正常に動作するかが気になる人は，デモ版で試してみるといいだろう。

　Rockfish Gamesは，今後のアップデート計画についても，大まかだが明らかにしている。それによると，2024年春には無料アップデート第2弾「Incursions」のリリースを予定しており，エンドコンテンツの改修や新たな装備品の追加，船の改造項目の追加などを予定しているそうだ。

2024年春に予定しているアップデート項目

EVERSPACE公式Webサイトのアップデート情報（英語）