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「ぷよぷよグランプリ 2025 ファイナル」会場レポート。台頭著しい若手を制し,7年ぶりの栄冠を勝ち取ったのはdelta選手。壇上の涙は感動を誘った
シーズン最終戦となる大会には,「ぷよぷよグランプリ」「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2024 SAGA」「ぷよぷよランキングポイント」「Global Ranking」それぞれの上位入賞選手と招待枠選手の15名,そして午前中に行われた「ぷよぷよランキングプロ選抜大会 2025 決勝トーナメント」の優勝者,のらすけ選手を加えた16名が参加した。
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YouTubeアーカイブ セガ公式大会「太陽生命 ぷよぷよグランプリ 2025 ファイナル」&「ぷよぷよランキングプロ選抜大会 2025」
ファイナルの出場選手は以下のとおり,Global Ranking Series上位の海外2選手も参加している。
「太陽生命 ぷよぷよグランプリ 2025 ファイナル」出場選手
レイン[ぷよぷよグランプリ 2025 1st 1位]
ぴぽにあ[ぷよぷよグランプリ 2025 1st 4位]
ともくん[ぷよぷよグランプリ 2025 2nd 1位]
delta[ぷよぷよグランプリ 2025 2nd 2位]
あん[全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2024 SAGA 一般の部 2位]
zyu-den[全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2024 SAGA 一般の部 3位]
ゆうき[全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2024 SAGA 小学生の部 1位]
リッキー[Puyo Puyo Global Ranking Match 2位]
SAKI[ぷよぷよランキングポイント 3位]
Shiyota[ぷよぷよランキングポイント 4位]
ヨダソウマ[ぷよぷよランキングポイント 5位]
OT[ぷよぷよランキングポイント 6位]
やまだ[セガ推薦枠]
Villain.R[海外招待枠(韓国)]
Yoshi[海外招待枠(オーストラリア)]
のらすけ[ぷよぷよランキングプロ選抜大会 2025 1位]
ファイナルでは16選手が4グループに分かれて,10本先取の予選リーグを実施し,各グループの1位が決勝トーナメントへ進出。大会常連のプロ選手はもちろん,小学生3年生のゆうき選手,当日にプロライセンス取得権利を獲得したのらすけ選手,アマチュアで好成績を残しているやまだ選手らに注目が集まった。
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予選リーグの結果,グループAはアマチュアの強豪OT選手を得失点差で1ポイント上回ったぴぽにあ選手。グループBはヨダソウマ選手に敗れるも,その後の巻き返しで得失点差をつけたdelta選手。グループCはリーグ戦全勝のゆうき選手。そして,グループDは優勝候補と目されるともくん選手を破ったやまだ選手がそれぞれ決勝トーナメント進出を果たした。
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決勝トーナメントの準決勝は,10本先取のシングルイリミネーションで行われた。第1戦は共にファイナル優勝経験のある実力派プロ,ぴぽにあ選手とdelta選手の対戦だ。
序盤はぴぽにあ選手が4連勝と好調な滑り出しを見せるが,大連鎖勝負を制したdelta選手が徐々にペースを掴んでいく。スコアをひっくり返したdelta選手は9-6とリーチをかけると,最後はぴぽにあ選手の6連鎖対応を誘い,それに本線の9連鎖を被せて勝利。決勝へと駒を進めた。
![]() ぴぽにあ選手 |
![]() delta選手 |
準決勝第2戦は,アマチュアとして頭角を現す若手プレイヤー同士の対戦。ゆうき選手は若干9歳ながら,数々の大会に出場しており,午前中のプロ選抜大会でも準優勝の結果を残している。一方,やまだ選手も「東京eスポーツフェスタ2025」3位,「いいすぽ!ぷよぷよeスポーツNo.1決定戦」優勝などの実績があり,セガ招待選手としてエントリーされたアマチュア最上位プレイヤーだ。
![]() やまだ選手 |
![]() ゆうき選手 |
普段から一緒に練習をしていて,互いの力は知り尽くしているという両者。非常に速い積みと判断により,高度なやりとりを見せていく。
ゆうき選手が1ポイントリードした場面では,やまだ選手が本線11連鎖全消しのボーナスを,5連鎖の全消しで消化するという離れ業を見せてイーブンに持ち込む。やまだ選手は5-5のイーブンから4連勝,9-5のマッチポイントに迫ると,ゆうき選手の追い上げをかわして決勝進出を果たした。
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グランドファイナルは20本先取のルールとなる。この春から受験生となるため,しばらく大会シーンから身を引くやまだ選手は,大一番を制してプロへの道へと進みたい。一方,delta選手は7年ぶりのファイナル優勝がかかる。
序盤,やまだ選手の正確かつ速い展開に対し,delta選手も食らいついていくが,じわじわとリードを許してしまう。11-6と大差をつけられるが,この日のdelta選手は折れない。やまだ選手の速い手に慣れてきたのか,確実な対応を決めて,逆転に成功。20本先取の長丁場で疲労が見られるやまだ選手の隙を,delta選手が的確に突くという攻防が繰り広げられる。
終盤にも6連勝を果たし,完全にペースを掴んだdelta選手が20-15のスコアでフィニッシュ。7年ぶりの頂点に返り咲いた。
![]() 勝利後に立ち上がり,ガッツポーズ。そして,熱くなった目頭を押さえるdelta選手 |
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表彰式では「『ぷよぷよ』をやってきて良かった」と喜びを語ったdelta選手。試合後のインタビューでは,自分の中にある“ここは外せない”という決めごとは常に守ることを意識しつつ,やまだ選手と対戦したときに掴んだ“相手のスピードに付いていく”ことを思い出し,自身もできるだけ迷いなく積む戦術を取り入れたことが勝利につながったと明かす。
試合後の涙は,7年ぶりの優勝であると同時に,2月に活動を終了した所属チーム(忍ism Gaming)への思いが頭に浮かび,感極まったそうだ。
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今大会,delta選手は試合中にガムを噛んでいた。ガムを噛むことは集中力を高め,緊張をほぐすことにも役立ったとのこと(もちろん,事前に許可を得ている。ちなみに,市販のミントガムだそう)。また,試合中はやや前のめりに座り,モニターに顔を向けることを意識するなど,普段とは違ったことをするのも大事だと述べていた。
近年のぷよぷよグランプリでは優勝できず,自身の戦い方を模索する日々が続いていたそうだが,今回の優勝により自分がやってきたことが正しいと証明され,本当に嬉しかったと笑顔を見せた。
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- ライター:稲元徹也

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