［プレイレポ］「勝利の女神：NIKKE」の新キャラ“ロザンナ”はアリーナで活躍しそうな火力型ニケ

　Level Infiniteのスマートフォンアプリ「勝利の女神：NIKKE」（iOS / Android / PC）で2023年6月1日，SSRの新キャラクター「ロザンナ」（CV：長谷川育美さん）が特殊募集に登場した


　ロザンナはテトラが開発したニケで，部隊“アンダーワールドクイーン”に所属している。コードは“電撃”，武器は“マシンガン”，バースト属性は“I”の火力型となる。
　裏社会の巨大組織であるヘッドニアのボスであり，サクラ実装時のイベントストーリーなど，彼女らアンダーワールドクイーン部隊に関連するエピソードに登場していたので，実装を待っていたプレイヤーも多いだろう。


　今回も，アップデート後の内容をプレイしてみたので，新ニケ「ロザンナ」の感触や性能について紹介しよう。

最後まで生き抜いて爆発的なダメージを狙う

　まず，スキル1の「オン・ザ・ラム」は，通常攻撃が120回命中したとき，自分に単一の攻撃対象から除外される「隠れ身」（10秒間。攻撃を受けると解除）が付与されるほか，クリティカル確率が上昇（3秒間），さらに通常攻撃が10回命中したとき，攻撃力がもっとも高い敵2機に対してバフ効果を5個解除（戦闘中1回）する。武器がマシンガンなので攻撃が速く，隠れ身はほぼ常時発動と考えてもいいだろう。

過酷な戦場で最後まで生き残る

　スキル2の「カポ・ディ・カピ」は，戦闘開始時に自分に「隠れ身」（5秒間。効果は同上）を発動。オン・ザ・ラムと合わせて，スタート時点から攻撃を回避できる。さらに，ニケの誰かが戦闘不能となったとき，自分の攻撃力が上昇する「狂気」（最大10スタック。30秒間）が付与され，バーストゲージをチャージする。狂気は戦闘不能になったニケ1人つき1スタックとなるので，最大効果を発揮するのは稀だろう。しかし，1スタックでも十分に強力であり，隠れ身の効果で最後まで生き残る可能性は高いので有用なバフとなりそうだ。

ニケが1人倒れるたびに，文字通り“狂気”が増していく。スタック数はバフ欄のほか，キャラクター右のバラの模様で確認できる

　そして，バーストスキル「ヴェンデッタ」は，火力型の敵2機にダメージを与え，隠れ身の状態ならさらに追加ダメージを与えるというものだ。最大レベルで攻撃力1310.4％のダメージに加えて，561.6％の追加ダメージと，相手に致命的なダメージを与えられるのは間違いない。クールタイムは40秒なので，キャンペーンの攻略などでは属性“Ｉ”（かつクールタイムが40秒以下）のニケをもう1人を用意する必要があるだろう。

隠れ身の効果でアリーナでの活躍が期待できる

　スキルをざっと見てみると，「隠れ身」の効果で生き残り，狂気の効果とバーストスキルで逆転を狙うといったアリーナ向けの性能のように感じられる。

　スキルのところでも紹介したように，ロザンナの武器はマシンガンなので，隠れ身の発動条件となる120発命中はリロード時間を含めても10秒以内に達成できる。そのため，範囲攻撃に巻き込まれたり，キャンペーンでも障害物に攻撃が阻まれたりしない限り，ほぼ隠れ身の状態でいられるだろう。そうして最後まで残り，「狂気」の効果をスタックさせ，バーストスキルで一気にダメージを叩き込む，というイメージになるのではないだろうか。
　一方，オン・ザ・ラムのバフ解除効果は，戦闘開始後すぐに発動してしまうため，相手のバフが出そろう前という可能性も高く，効果は限定的になりそうだ。

　なお，アリーナにおける狂気の効果だが，“ニケの誰か”が倒れると付与されるのだが，敵，味方のどちらとは言及されておらず，敵味方に関係なく戦闘不能者が出るとスタックするバフとなっている。そもそも味方だけで最大10スタックは現実的にありえないので，まさにアリーナでの死闘を想定したスキルだと言えるだろう。それでも10スタックまで溜まるシチュエーションはレア中のレアだと思うけれど。

相手のノアが倒れた瞬間に「狂気」のバフがロザンナに点灯している

　また，バーストスキルの攻撃対象になる“火力型の敵2機”については，すでに残りの火力型が1体以下となっていた場合，火力型以外のニケをランダムか，ヘイトの状態に合わせて攻撃すると思われる。

バーストスキル「ヴェンデッタ」発動の瞬間。火力型はアリス1体なので，防御型のノアにも攻撃しているようだ

　さて，キャンペーンの攻略で見てると，ロザンナを採用すると属性“I”キャラをもう1体編成する必要がある。また，狂気の付与が味方の戦闘不能時だけなので，蘇生を考慮しても一時的に火力が減少するなどのデメリットが大きくなってしまう。
　もちろん，生き残りやすいということは，フルバーストタイムのスターターとして重要な要素だし，敵2体に対する強力なバーストスキルも魅力だ。ただ，そこまで生き残ることを重視する状況や大きな1発が必要な強敵であれば，パーティを維持するためにラプンツェルなどの回復役と，それに組み合わせられる火力や全体への強化バフを持った支援型の“I”ニケを置きたくなる。
　強いて言えば，回復役は必要ないけれど，やたらと硬いラプチャーを時間切れまでに倒せないシチュエーションでは刺さる可能性は大いにあるだろう。火力型の攻撃力で1310.4％＋561.6％を2体に打ち込めるというのは単純に強力だからだ。ほかにも条件付きで大火力を撃てるニケはいるが，その中でもロザンナは追加ダメージを発生させやすい点で見逃せない。


　このように，キャンペーンの攻略などでの使い勝手は難しそうなニケだが，アリーナでは分かりやすい性能で，逆転の一手も狙えそうな面白い性能になっているのではないだろうか。

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