［プレイレポ］「勝利の女神：NIKKE」の新キャラ“サクラ”はアルトアイゼンの対抗キャラ？ 高火力のニヒリスターにも注目

　Level Infiniteのスマートフォンアプリ「勝利の女神：NIKKE」（iOS / Android / PC）で本日（3月30日），SSRの新キャラクター「サクラ」（CV：小林沙苗さん）と「ニヒリスター」（CV：生天目仁美さん）が登場する。サクラは特殊募集で獲得でき，ニヒリスターは解放システムでの入手となる。

サクラ

　サクラはテトラが開発したニケで，新部隊“アンダーワールドクイーン”に所属している。部隊名が示すように，彼女は裏社会の保守的なヤクザ組織「清明会」の当主なのだとか。アークの闇を制御するために作られた部隊らしく，裏社会の三大組織の1つということだ。ニケの世界もいろいろと複雑らしい……。
　話を戻して，コードは“灼熱”，武器は“スナイパーライフル”，バーストの属性は“I”の支援型となる。

ニヒリスター

　そして，ニヒリスターはラプチャークイーンの精鋭であり，人類の裏切り者とされているニケの1人だ。彼女はギルティたちと同様に“解放”システムで入手できるのだが，どのような経緯で捕獲できたのだろうか。公開されたスクリーンショットを見ると，捕獲しに行くのはプレイヤーなのかもしれない。ともあれ，実際に手にするのは少し先になるだろう。
　所属する部隊はモダニアと同じ“ヘレティック”となり，コードは“灼熱”，武器は“スナイパーライフル”，バーストの属性は“II”の火力型になる。

条件を満たしていないと解放できない

　というわけで，今回，実装前にテストサーバーでサクラとニヒリスターを触ってみたので，その感触や性能について紹介しよう。

※画像はテストサーバーでのもの。実装時と数値が異なる可能性がある点にご注意を。

攻防どちらもサポートできるサクラは対ボス戦で活躍しそう

　まずはサクラから見ていこう。


　スキル1の「桜茶」は，通常攻撃で3回攻撃したとき，味方全体に防御力上昇の桜茶バフを15秒間（10回までスタック）付与するパッシブスキルだ。武器がスナイパーライフルで攻撃速度が遅いため，最大効果を発揮するのに時間はかかる（チャージ量を無視して手動で連射する方法はある）が，スキルレベル10であれば防御力が81.5％上昇（8.15％×10）と，かなり硬くなる。効果時間が長いので，制圧などで動きを止められない限り持続するのも，なかなかに心強い。

バフなしの状態（左）とバフ（6スタック）付与状態のダメージ。テスト時は無強化のT9装備だったり，リサイクルルームが未強化だったりするので，数値は参考までに。さすがに特殊個体のグレイブディガー相手だと，防御力がアップしても痛いのは変わりない

　スキル2の「花びら落とし」は，味方全体に「敵の発射体（ミサイルなどだろう）」を攻撃するとき，与えるダメージが上昇し，さらにフルバーストタイムが発動したとき，味方全体にバーストスキルのクールタイムを減少させる効果を持ったパッシブスキルとなる。主にボス戦などで飛んでくるミサイルを効率的に破壊するのに有効（＝より敵本体に攻撃を集中できる）だが，フルバーストタイムを高回転させるという意味でも便利なスキルと言えるだろう。


　そして，バーストスキルの「桜花らんまん」は，味方全体に風圧コードの敵から受けるダメージを30秒間減少（戦闘中1回のみ）させ，味方全員の攻撃力を“スキル発動者の攻撃力から一定割合（レベル10で23.76％）”アップさせる（10秒間）というもの。さらに，桜茶がフルスタックなら味方全体に阻止部位の攻撃ダメージが30秒間アップするバフも追加される。注目は，風圧コードに対する防御力のアップではなく，ダメージが減少するというところだろう。1回のみの発動ではあるが，レベル10で90.72％減少というのは破格の性能と言ってもいい。クールタイムは40秒ということで，属性“I”の単独採用には適しない。

貫通攻撃と範囲攻撃による高火力ニケのニヒリスター

　続いてニヒリスターを見よう。


　スキル1の「バーニングショット」は，フルチャージで攻撃したとき，自分に貫通特化（1発）と貫通範囲50％拡張（1発）が付与され，さらに通常攻撃が2体以上に命中したとき，対象に追加ダメージを与えられるパッシブスキルだ。貫通範囲の拡張は，針の穴を通すようなビームが，ごんぶとビームになる感じと言えば分かるだろう。初撃以外はほぼ広範囲の貫通攻撃になるわけで，単純に強い。

上に向けて撃つと分かりやすいが，明らかにビームの太さが違う

　スキル2の「メギドフレイム」は，10秒間に1回，攻撃範囲内の敵にダメージを与えるアクティブスキルとなる。ターゲットはランダムで，どれかを狙えるわけではないが，ボスなど単体の相手には便利なダメージソースになるだろう。

　バーストスキルの「バーンアポカリプス」は，攻撃範囲内の敵にダメージと，1秒に1回ダメージを与える火傷の効果（10秒間）を付与，さらに自分に対して最大装弾数を15秒間アップさせる効果を持つ。スキルレベル10で最大6発追加されるため，計12発，スナイパーライフルのチャージ時間1秒なのでリロード時間2秒が入ってもフルバーストタイムを有効に使い切れる計算だ。クールタイムは20秒で属性“II”として単体で採用できるのもありがたい。

清々しいくらいに対象がピンポイントに思えるサクラと，単純に火力アップが望めるニヒリスター

　さて，2人のスキルを見てきたが，サクラについて言うなら，もはや“アルトアイゼン”に勝つためのニケではないか，と思えるスキル構成である。単純な防御力アップ，ミサイルの処理，風圧属性つまりアルトアイゼンに対するダメージ減少効果，攻撃力アップ，阻止部位ダメージアップと，捨てるところがない。
　もちろん，最初のミサイルポートやタレットを手早く処理できる火力は必要になるが，そのための時間を少なくともフルバーストタイム1回分は稼いでくれそうだ。
　一方，バーストスキルのクールタイムが40秒なので，リターなどの（できれば攻撃力アップスキル持つ）属性“I”ニケも一緒に連れていく必要があるだろう。もちろん，ほかにもミサイル処理が面倒なステージやボス戦でも十分に活躍の場はあるはずだ。


　そしてもう1人，ニヒリスターについてだが，能力的にはあまり語る必要がないくらいに，純粋な火力を求める人におススメのニケになるだろう。何より，今すぐではないにしても，いずれ必ず手に入るピルグリムのニケという点でも貴重だと言える。
　戦力として見ると，1回のダメージ値としては，どれもやや抑え目だが，20秒に1回と高回転で範囲攻撃を撃てるバーストスキルは強力だ。敵のバリアを効果範囲の広いビームで貫通させながら，バーストスキルで周辺の敵を巻き込んで倒せるのは，ラプチャーが守りを固めたステージでも活躍するだろう。

　クールタイムが20秒の属性“II”ニケであることも，今後重要になってくるはずだ。というのも，いま企業タワーのピルグリムを攻略しようとすると，5キャラ揃っていたとしても，ラプンツェル（60秒），ノア（40秒），あとは属性“III”（もちろん40秒）と，フルバーストタイムが綺麗に回らないのである。それを補うだけの火力持ちばかりではあるのだが，やっぱりモヤっとしてしまう。ここにニヒリスターが入ることで，あと1歩。クールタイム20秒の属性“I”ニケが追加されれば……なんて思うのだけど，運営さん，どうでしょう？


　ただ，ニヒリスターに関しては1つ懸念がある。それは，コア強化（キャラを重ねる）の方法だ。
　解放システムのキャラクターは今後もそうなるのか，（テストサーバーでは）ニヒリスターもユニオンチップとの交換になっていた。しかし，ユニオンチップは期間限定開催のユニオンレイドでのみ入手可能で，ハーモニーキューブ強化用のバッテリーとの交換にも使うため大変貴重なリソースだ。せめてユニオンチップの入手ルートが増えれば……なんて思いつつ，ニヒリスターを手に入れる前から，何を優先したものか悩んでいたりする。

　というわけで，新ニケの特殊募集に，解放キャラクターの追加と期待のアップデートだが，ほかにも特殊個体の討伐でアイテムを集めるとT9の企業装備と交換できる新要素が登場するなど，とにかく注目のトピックは多い。最近，モダニアの企業装備一式が揃って喜んでいたところだが，次はどのキャラの装備を強化するか，今から楽しみでしかたない。詳細な内容はニュース記事などでチェックしよう。

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