人間どもに狩られるモンスターが逆襲するファンタジーアクション，「Darkborn」の最新情報が公開

　北米のパブリッシャPrivate Divisionは，スウェーデンのストックホルムに本拠を置くThe Outsidersの新作アクション「Darkborn」（PC/PlayStation 4/Xbox One）の最新情報を，Game InformerやIGNなど，一部の海外メディア向けに公開した。各メディアに掲載されたトレイラーには，非常に残虐な描写が含まれているので，苦手な人は視聴しないほうがよさそうだ。

The Outsiders公式サイト

　The Outsidersは，「バトルフィールド 3」までのシリーズ作品や「PAYDAY」シリーズの開発に携わった経験を持つデイヴィッド・ゴールド ファーブ（David Goldfarb）氏が設立したデベロッパで，この「Darkborn」は，以前から「Project Wight」という名前で存在が知られていた作品だ。
　山奥にひっそり暮らしていたモンスター種族が，バイキングのようなプレートアーマーに身に包んだ人間達に惨殺されたことから，生き残りである主人公が復讐を誓うという物語になっている。


　各メディアで公開されているトレイラーからは，モンスター達の屍が何らかの儀式のために利用されており，人間の中には，邪気に憑りつかれたように豹変してしまった者がいることが分かる。また，主人公は謎の声によって導かれており，「チャイルド」や「リトル・ワン」などと呼ばれている。
　ステルス性の高いゲームシステムのように見えるが，本作には「Death Gift」と呼ばれるシステムが用意されており，相手を倒すことでキャラクターが成長するという。公開された映像からも，最初は谷間を飛んだり噛みつくことしかできなかった小さなクリーチャーが，敵を殺して食べることで成長し，大きくなった体で敵を引き裂いたり，「Whip Attack」と呼ばれるスキルを獲得して，鞭を使って戦うシーンが見られる。


　「Darkborn」は，「人間がモンスター達の住む土地に遠征して彼らを倒し，ヒーローになる」という，よくある物語をひっくり返してみせた点がユニークで，異なる価値観を持つ「マイノリティ」に対する迫害を描いているようにも思える。成長して凶暴になった主人公は，果たして自分の居場所を見つけることができるのだろうか。


　パブリッシャのPrivate Divisionは，「The Outer Worlds」や「Ancestors: The Humankind Odyssey」など，2019年内のリリースが予定されている期待作も抱えているが，この「Darkborn」も注目すべき作品になりそうだ。続報を楽しみにしたい。