インテル 代表取締役社長の鈴木国正氏
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2019年12月11日,Intelの日本法人であるインテルは,東京都内にて,「
インテル・プレスセミナー Q4’19」を開催した。このイベントは四半期ごとのIntelおよび,インテルの取り組みを紹介するもので,今回はインテル 代表取締役社長の
鈴木国正氏が,2019年に行った取り組みの振り返りと,2020年の展望を語った。
近年,PC向けのビジネスを中心とした企業から,データの移動と保存,処理に向けたソリューションを提供する企業へと様変わりするIntelだが,2019年もサーバーおよびデータセンター向けCPUである
第2世代「Xeon Scalable Processor」などの製品を市場に投入した。
2019年の取り組み。サーバーおよびデータセンター向けの製品や施策が話題の中心だ
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一方で一般消費者向け市場では,2019年8月にノートPC向けCPUとなる「
第10世代Coreプロセッサ」を発表し,2019年秋ごろから同CPUを搭載したPCの販売が始まった。また鈴木氏は,Intelが提唱する次世代ノートPC規格である「
Project Athena」について,「2019年から2020年にかけて大きな市場になっていくだろう」と述べている。
一般消費者向け市場向けの大きな話題として,第10世代Coreプロセッサがようやく発売となったことが挙げられる
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PCゲームに関する話題も忘れてはいない。近年のIntelが注力するeスポーツ分野では,東京ゲームショウ2019に触れ,「明らかに以前よりもPCゲームの勢いが増していると感じた。海外に比べると,日本はPC市場全体におけるゲーマー向けPCの割合が低いが,その割合を増やすのがIntelの役割だ」と述べる。
なお,Intelは東京2020オリンピックの開催に合わせて,国別対抗のeスポーツトーナメント「
Intel World Open」を実施することも発表済みだ。鈴木氏は,「日本で大きなゲームイベントを開くことは,ゲーム業界にとっても大きなトピックになる。しっかりと取り組んでいきたい」と,力を入れて取り組む姿勢を示していた。
2019年も国内外問わずPCゲームを主体とするイベントを開催したIntel。2020年はIntel World Openに向けて,PCゲームへの取り組みをさらに強化する考えだ
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2020年登場のGPU「Xe」への言及も
インテル 技術本部 本部長の土岐英秋氏
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続いて,インテル 技術本部 本部長の
土岐英秋氏が,Intelにおける直近の技術動向を解説した。ここでも話題の中心は,サーバーおよびデータセンター向け製品がであるが,ゲーマーに関係しそうなトピックとしては,Intelが2020年の
登場を予告する自社製GPU「X
e」が挙げられる。
X
eは,統合型グラフィックス機能(以下,iGPU)および,単体GPUとして,ノートPCからスーパーコンピューターまで,1つのアーキテクチャで対応可能なGPUアーキテクチャだという。Intelは2019年5月の投資家向け説明会で,2020年に登場予定の次世代CPU「Tiger Lake」(開発コード名)に,X
eベースのGPUをiGPUとして統合すると明言しており,スケジュールどおりに進むのであれば,来年にはいよいよ実際の製品に触れることができそうだ。
ノートPC向けのiGPUから,スーパーコンピューター向けGPUまで,Xeという単体アーキテクチャで対応する
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2019年5月にIntelが開催した投資家説明会の資料によると,Tiger LakeにXeを採用すると明記している
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X
eベースの単体GPUとしては,エクサスケールと呼ばれる大規模なスーパーコンピューター向けの「
Ponte Vecchio」(開発コード名)を発表しており,2021年に米国エネルギー省へ納入する予定のスーパーコンピュータ「Aurora」 への搭載が決まっている。とはいえ,PC向けに単体GPUとして提供するのかは明らかになっておらず,X
eベースのグラフィックスカード製品といったものが登場するのか,ゲーマーとしては気になるところだ。
大規模スーパーコンピューター向けGPUであるPonte Vecchioの特徴
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