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「Apex Legends」新シーズン“アーセナル”の最新情報。イケてるおじさん“バリスティック”登場。戦場にも数々のアップデートを予定
実装に先立ち,メディア向けに行われたデベロッパセッションへの参加,並びに,Respawnの開発チームへのインタビューの機会を得た。本稿ではセッションの内容を紹介する。インタビューも合わせて掲載しているので,ぜひそちらもチェックしてほしい。
[インタビュー]「Apex Legends」,新レジェンド“バリスティック”はどのようにして生まれたのか
Electronic Artsがサービス中のバトルロイヤルFPS「Apex Legends」の,新シーズンとなる「アーセナル」が,2023年5月10日(日本時間)にスタートする。今回は新レジェンド“バリスティック”について,開発チームに話を聞いた。英国紳士然とした彼はどのようにして生まれたのだろうか。
前シーズン「大狂宴」の振り返り
セッションの冒頭で述べられたのは,前シーズン「大狂宴」で加えられたゲームへの変更についてだ。新レジェンドが登場しないシーズンとなった大狂宴だが,ゲームのメタを大きく変えるシステムの変更や,ミックステープモードの実装など,ベテラン,ニューカマーを問わずに楽しめるゲームへと大きく前進したという。その上で,今後は大狂宴で作られた新たな基盤をもとに,さらなるゲーム体験の向上を果たしていくとのことである。
新レジェンド「バリスティック」
本シーズンのアップデートの中でも,大きな注目を集めるであろう新レジェンドが「バリスティック」だ。洗練された“英国紳士”であり,獣を内に秘めるガンスリンガーでもある彼について,少しずつ紐解いていこう。
バリスティックこと,オーガスト・モンゴメリー・ブリンクマンは,過去にApexゲームの前身的な存在である,“サンダードームゲーム”に参戦していた人物。当時の人気ぶりは凄まじく,いわゆる“スター”的な存在であったようだ。そんな戦いの日々の中で,彼は人生における最愛の人である,ソック・レンと出会う。2人は結婚し,ナサニエルという息子を授かることとなる。
サンダードームゲームにおいて,オーガストのパートナーとなったソック・レンと,その兄弟であるキット・シアンは,圧倒的な連携を見せるデュオを構成していた。そこにオーガストが加わることで,もはや無双のトリオになるかと思われた矢先,戦闘中に大衆受けを狙うオーガストのミスで,キットは帰らぬ人となってしまう。以降,罪悪感に苛まれる彼は閉じこもるようになり,妻子とも離れ離れに。人々の記憶から彼の栄光は消え去っていったが,時が経ち,息子のナサニエルは,父の過去の勝利に魅了され,Apexゲームへと参加することを決意する。しかし,自らを破滅へと追いやった存在から息子を守ろうとしたオーガストは,マーセナリーシンジケート(Apexゲームの運営組織)に取引を持ちかけ,自身をナサニエルの代わりに,Apexゲームへ参加させることとした。こうして,バリスティックは再び戦場へと舞い戻る――というのが,彼のバックグラウンドだ。
そして,彼の“イケてるオジサン”な外見について,ここで触れないわけにはいかないだろう。彼が身にまとう“Apex風トレンチコート”だが,このトレンチコートというアイデアは,長年にわたって開発チームが持っていたコンセプトであったそうだ。しかし,技術的に解決する課題が多く,“問題ない”レベルの実装には時間を要したとのこと。
「バリスティック」の能力について
こうした背景を持つバリスティックだが,その能力は非常に攻撃的でありながら,味方のサポートも行える,実に“紳士”なもの。ここからは彼のアビリティを紹介していこう。
- クラス:アサルト
- パッシブアビリティ:SLING 通常のウェポン2枠に加え,追加で1枠のウェポン所持が可能。SLINGで保持するウェポンには制限があり,一切のアタッチメントを装着することができない。
- 戦術アビリティ:WHISTLER バリスティック用にカスタマイズされたピストル。構えることで敵をロックオンし,発射された弾頭は敵を追尾する。ヒットするとデバフを与え,その敵が撃った銃はオーバーヒートし,ダメージを与える。敵にヒットしなかった場合,着弾地点に同様の効果を持つフィールドを形成する。
- アルティメットアビリティ:TEMPEST バリスティックのバックパックが,周囲に自身と味方を強化するパルスを発生させる。バフ内容は,移動速度の向上,リロード速度の向上,弾薬の無限化などで,効果は約30秒ほど持続するとのこと。なお,効果時間中は,SLINGで保持しているウェポンが,ゴールドバージョン(金武器)へと強化される。効果時間中にバリスティックがダウンした場合,バフは消滅してしまうが,仲間がすでに受けているバフは消滅しない。
能力を見る限り,“使っていて楽しいレジェンド”であることは容易に予想できる。とくに「3つめの武器を保持できる」「アルティメット効果時間中は武器がアップグレードされる」ということで,どのような武器構成にするのかも悩ましいところ。実際にプレイするのが待ち遠しい。
新たなサバイバルアイテム「EVAC TOWER」
サバイバルアイテムとして「EVAC TOWER」が追加される。これは既存のモバイルリスポーンビーコンのような形で使用するもので,要請地点に即席のジャンプタワーを作り出すものだ(設置されたEVAC TOWERは,一定時間が経過するか,一定ダメージを受けると消滅する。消滅前は敵味方問わずに使用できる)。機動力を持つサバイバルアイテムの登場によって,チームのレジェンド構成(メタ)への変化が生まれることを期待しているという。ヴァルキリーのアルティメットとは,運用の即応性や,柔軟性の点で,差別化が図られている。
ワールズエッジのアップデート
プレイヤーからの親しみも大きいマップであるワールズエッジだが,本シーズンでは“マップのヒーリング(回復)”という点にフォーカスしたアップデートが実施される。
具体的には,マップの中心位置に近い,フラグメントへの大幅な地形変更・建造物追加が行われるほか,ラバシティーにも大きな構造変化が見受けられた。全体的なマップのライティングも変更しているという。フラグメントに加えられる新たなPOIでは,2019年にリリースされた本作の歴史などがゲーム内で展示される,「APEX MUSEUM」と呼ばれる建造物があるという。
また,ハーベスターにも変更が加えられており,従来では立ち入ると強制的に復帰状態となっていた,建造物直下の溶岩エリアに足場が増設された。ここには“Honey Loot”と呼ばれるアイテムドロップが存在するとのこと。
PINGシステムのアップデート
リリース以降,変更が加えられていなかったPINGシステムへアップデートが入る。たとえば「敵の音がする」「敵の活動がある」「リグループしよう」といったように,従来のものよりプレイヤーの意思を伝えやすい内容へと変更が加えられた。ダウン状態では,「敵が蘇生している」「敵が回復している」「今は自分を蘇生するな」といったニュアンスのものが追加されており,ボイスチャットなしでも,より快適にプレイすることが可能になった。
射撃演習場のアップデート
大狂宴で大きなアップデートが行われた射撃演習場だが,本シーズンではさらなる大規模アップデートが実施される。ダミーの反撃能力追加,建造物の追加など,もはや“射撃演習場”というより,“戦闘演習場”に近いものになった。より実戦的な地形を活かした,フレンドとの1vs1も大いに盛り上がるだろう。
「WEAPON MASTERY」の実装
それぞれの武器でチャレンジが設定され,これらのチャレンジをクリアすることで,リワードが獲得できる「WEAPON MASTERY」が実装される。シーズン開始時には,すべての武器がレベル1となり,20レベルごとにリワードのアンロックが可能で,最大レベルの100(+追加のチャレンジ)をクリアすると,その武器を“マスター”したことになる。開発側としては,一つの武器が100レベルに到達するまで,約80〜120時間(標準的なタイム)を想定しているとのことだ。
ゲームの健全性への取り組み
チート使用者の検知精度の向上,BANまでのスピードを向上させているほか,コミュニティでも大きな問題として提起された,DDOS攻撃への対策パッチも実装されるという。DDOS対策に関しては,本稿の公開時には実装されているとのことだが,これはすでに,一部のランクマッチにて試験的に運用が行われ,実際に効果を発揮しているものとのことだ。
最後に,参加メディアによる開発チームへのQ&Aの模様をお届けし,本稿の締めくくりとしよう。
──バリスティックは,どのレジェンドと相性が良いですか。
John Ellenton氏(Senior Legend Designer):
機動力を持つレジェンドと相性が良いと思いますよ。彼のアルティメットは仲間を強化できますから,前線を押し上げるような戦い方もできます。
──バリスティックと他のレジェンドとの間で,特別な会話はありますか。
Sam Gill氏(Narative Lead):
一部のレジェンドと,興味深い会話が見られると思います。彼の全盛期を知っているレジェンドもいますし,ライバルのように捉えているレジェンドもいますからね。
──今後,バリスティックの息子(ナサニエル)は登場するのですか。
Ashley Reed氏(Narrative Lead):
ホットでスパイシーな質問です。「ありえない」とは断言できませんね(笑)。
──レジェンドトークン(レジェンドのアンロックのほか,一部スキンの購入に使用可能)の,さらなる使い道について予定はありますか。
Evan Nikolich氏(Design Director):
プロダクト関係の内容ですので,お答えできる内容はありません。
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(C)2019 Electronic Arts Inc.
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