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印刷2019/02/07 14:34

プレイレポート

「タイタンフォール」のデベロッパによるバトルロイヤル「Apex Legends」のプレイフィールをお届け。ボイスチャットがなくても密に連携できる

 2019年2月5日にサービスが始まった,基本プレイ料金無料のバトルロイヤルゲーム「Apex Legends」PC / PS4 / Xbox One)。Electronic Arts傘下のRespawn Entertainmentが手がける本作は,同社の代表作「タイタンフォール」と世界観を共有しており,最大60人のプレイヤーが銀河辺境の惑星で戦いを繰り広げる。この戦いにさっそく筆者も参加してみたので,本稿ではApex Legendsのプレイフィールをお届けしよう。


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勝利のカギはチームワーク。ボイスチャットがなくても連携しやすい


 本作では,広大なマップを舞台に,3人1組の計20チームによるチームバトルが楽しめる。
 マッチングにはソロ,あるいはあらかじめチームを組んだ状態で参加でき,ソロまたは2人の場合は,残りの枠にほかのプレイヤーが割り当てられる。今回はPC版でプレイしたのだが,サービスが始まったばかりのタイトルということもあり,マッチング自体はかなりスムーズだった。

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 本作の大きな特徴となるのが,「レジェンド」(キャラクター)の存在だ。現在実装されている8人のレジェンド達は,短いクールダウンで使える「戦術」,常時発動型の「パッシブ」,長時間のチャージを必要とする代わりに強力な性能を持つ「アルティメット」という3種類のアビリティを持っており,範囲バリアを展開したり,味方を回復したりと,レジェンドによってその性能もさまざまである。

レジェンドは,チームメンバーが決まったあとの準備段階で選択していく。選ぶ順番はランダムかつ,キャラ被りは無しなので,使いたいレジェンドがいる場合は,カーソルをそのレジェンドに合わせてアピールしよう
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 ゲームの大まかな流れは,ほかのバトルロイヤルゲームと同じで,まずは輸送機に乗った状態でスタートする。輸送機はマップの上を横断するので,プレイヤーは各々のタイミングで飛び降りるのだが,本作はチーム内からランダムに選ばれたプレイヤーがジャンプマスターとなり,チーム全体を操作できるので,この段階でチームメンバーがばらけるといったことはまず起きない。

ジャンプマスターは譲渡できるので,不安がある場合はほかのプレイヤーに任せるのもアリ
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着地したら,まず装備やアイテムを探す。ここでどれだけ装備を整えられるかが,その後の展開に大きく影響してくる
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マップの上空にはレア装備をたくさん積んだ別の輸送船が飛んでおり,ここに着地することもできる。当然ホットスポットになりやすい場所なので,もしジャンプマスターが輸送船の上に着地しようとしているならば,その後の大乱闘に備えておこう
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 ゲームの目的は,最後の1チームになるまで生き延びること。そうなると,必然的にチームワークが重要となる。では,チームワークを高めるのに必要なのは何か。そう,コミュニケーションである。
 本作にはゲーム内ボイスチャットが実装されているが,それを使って知らない人(ましてや違う国の人)とコミュニケーションをすることに,高いハードルを感じる人も少なくないだろう。
 だが安心してほしい。このゲームには,ボイスチャットを使わなくても密にコミュケーションが取れる仕組みが用意されている。それが“ピン”だ。

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 ピンとは一種のマーカーで,プレイヤーは視界内であればどこにでもピンを刺せる。このピンには,「敵を発見した」「敵の痕跡がある」「ここに移動しようと思う」「ここにアイテムがある」など,さまざまな種類があり,自分が見たものや意図などをほかのプレイヤーとボタン1つで簡単に共有できるのだ。
 このピンをうまく使えば,ソロプレイヤー同士のチームでもしっかりと連携が取れるのが,本作の優れた点だと感じた。

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 また,一般的なバトルロイヤルゲームであれば,倒された後は観戦を続けるかマッチから退出するかの2択になるが,本作は1人でも生き残っていれば,倒れた仲間のバナーを回収し,それをリスポーン装置まで持っていくことで復活させられる。
 筆者も1度,チーム内の生き残りが自分だけという状況で,なんとかほかのメンバーを復活させ,最終的にチャンピオン(最後の1チームになること)を取ったことがあるので,このゲームで誰かが生き延びているのなら,決して諦めてはいけない。

本作における,いわゆる“ドン勝”は「CHAMPION」である
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タイタンフォール譲りのアクション性と爽快感


 Apex Legendsは,マップの広さに反して移動用の乗り物が存在しない。その代わり,スライディングで障害物を潜り抜けたり,壁を駆け上って高いところに移動したりと,タイタンフォール譲りのパルクールがあるため,自分の足だけでスピーディーにマップの移動ができる。
 ほかのバトルロイヤルゲームと同じく,本作も時間経過でバトルエリアが狭まっていくが,乗り物が見つからなくてエリア内に行けない,といったことはまず起きないだろう。

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 パルクールアクションは戦闘にも活用できる。たとえば,スライディング中も銃撃が可能なので,隙間のあるシャッターの下をスライディングで潜り抜けて,その裏に隠れていた敵をショットガンで仕留める,なんていう映画のアクションばりのプレイも可能だ。
 マップは高低差のある建造物などが多いが,壁上りができたり,落下ダメージがなかったりと,移動にストレスを感じないので,工場地帯のような場所でもスイスイと進んでいけるのも面白い。

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 戦闘ではアビリティの使いどころも重要だ。ダウンした味方のもとまで走っていってバリアを展開し,安全に回復したり,敵が固まっていそうなところに支援砲撃を要請し,一網打尽にしたりと,1つ1つのアビリティの性能が高いだけに,うまくハマったときのしてやったり感は格別である。

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 マッチが終了すると,自分の戦績に応じてポイントがもらえ,一定量までいくとレベルが上がる仕組みになっている。レベルが上がるとAPEXパックがもらえることもあり,これを開けると,レジェンドや武器のスキン,イントロやキル時のセリフといったコスメティックアイテムが手に入る。APEXパックはリアルマネーで購入するポイントでも入手でき,これが本作における唯一の課金要素といった感じだ。

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 Apex Legendsは,チームマッチしか用意しないという思い切った作品になっているが,ボイスチャットなしでも同等のコミュニケーションが取れる仕組みによって,ソロでも遊びやすく,戦闘面においてもパルクールを活かした戦術やアビリティの応酬戦など,「タイタンフォール」を世に送り出したRespawn Entertainmentの職人技が随所で光るゲームになっている。

 冒頭でも少し触れたが,まだスタートしたばかりのゲームということもあり,どの時間帯にプレイしてもすぐにマッチしてくれるので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。

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