俺のコラボカフェ：Menu 006 「ロックマン」の体力回復アイテム「E缶」に挑戦

　4Gamerをご覧の皆様，こんにちは！　クッキングエンターテイナーの大西哲也です。本日もよろしくお願いいたします。

　さて皆様，日本を代表するアクションゲーム「ロックマン」はご存じですよね。ロックマンと言えば，軽快なアクションや，ボスキャラクターの必殺技を使えるようになり，パワーアップしていくシステムといったゲーム性にも感動しましたが，心震えるゲームミュージックも忘れられません。今でも自然と頭の中に流れてくるほどです（億千万！　億千万！）。小学生のとき，友人の家に集まってみんなで交代しながら夢中でプレイしたのを覚えています。難度も絶妙なんですよね。

ロックマンは1作目がファミコン用ソフトとして1989年に発売された（写真は，Nintendo Switch版「ロックマン クラシックス コレクション 1＋2」のパッケージ）

　そんなロックマンで非常に重要なアイテムの一つが「E缶」でした。使うとたちまち体力を全回復してくれるアイテムです。ストックしておけば，いつでも使えて便利でしたね。回復アイテムをストックできるというのは，ロックマンのおもしろさの肝になっている要素だと思います。

　そんな便利アイテムであるE缶の中身とは，どのようなものだったのでしょうか。ロックマンは太陽光エネルギーで動いているようですが，E缶の中身をストローで飲んでいたり，食事をしていたりする描写もあったような気がします。
　元々が家庭用のお手伝いロボットだったようですし，人間と同じように食べ物で摂取したエネルギーで活動できるよう作られているかもしれません。そのほうが家族のように暮らせて，より生活が楽しいですからね。

　そう考えた場合，食事は太陽光をたっぷり受けて育ったジャガイモを使ったメニューがいいかもしれません。というわけで，E缶の中身は，すぐに摂取できて栄養満点，しかも携帯性も高い“現代のE缶”になり得る料理「ヴィシソワーズ」だと推測します（E缶のスポーツドリンクが以前発売されていましたが）。

　さて，ヴィシソワーズは，“ジャガイモの冷たいポタージュ”と認識されがちですが，本来はリーキという葱の一種が味の決め手のスープです。リーキは日本で入手しづらいので，今回は長葱と玉葱で代用しましょう。
　夏の献立にヴィシソワーズを入れると，オシャレ度がぐんと増します。スープジャーに入れてお弁当にしても良いですね。栄養価も高いので，夏バテ対策にもなりそうです。では早速，作っていきましょう。パラッパラーラー♪　パララッパラーラー♪　パラッパ♪　パラッパ♪　パーパーパララー♪（おなじみの音楽）

■材料
ジャガイモ　100g
長葱（白い所のみ使用）75g
玉葱　50g　　　　　　　　　　　
バター　適量
牛乳　150cc
生クリーム　75cc
塩　少々
ナツメグ　お好みで少々
ブラックペッパー　お好みで少々
水　150cc
コンソメ　3g（固形コンソメ1個分）
※写真ではコンソメを水に溶かしてあります

ジャガイモは皮をむき，1〜2cmくらいの厚さに，長葱はななめ切り，玉葱は繊維に対して垂直に薄切りにします（葱が多いように感じるかもしれませんが，火にかけるとかさが減ります）

フライパンにバターを溶かし，長葱と玉葱と塩を一つまみ加えて弱火でこげ色がつかないように炒めます（きれいな白色にしたいので，焼き色はつけません）

葱がくたっと柔らかくなったら，ジャガイモと一つまみの塩を入れ，さらに炒めていきます

ジャガイモの表面に透明感がでてきたら，コンソメと水を加え，ジャガイモが箸で簡単に割れるくらいの柔らかさになるまで煮ていきます

荒熱を取り，フードプロセッサーかミキサーにかけます。これで「ヴィシソワーズの素」が完成です。このまましっかりと冷やします（ザルやシノワで漉すと，より滑らかになります）

冷やしたヴィシソワーズの素に，牛乳と生クリームを入れて混ぜ，味見をしながら，塩，コショウ，ナツメグで味を整えて完成です（中央にパセリや小葱を乗せるとオシャレになります）

実食

　さあ食べてみましょう。今回も，ごきげんうまい！　濃厚ながらも爽やかな野菜の甘味が口いっぱいに広がります。ピンチになってもこれを飲んだらエネルギー全開！　Dr.ワイリーも思わずジャンピング土下座でしょう。

　さらにこのメニューはアレンジも可能です。ジャガイモをカボチャやコーン，人参，白菜など，他の野菜に変えることでロックマンの武器の如く自由自在な「ポタージュ」が作れます。今回のように冷製でもいいですが，温めても美味しいですよ。


　今回のメニューはいかがでしたでしょうか。実際に作った人は「#俺のコラボカフェ」「#COCOCORO」といったハッシュタグをつけてSNSに投稿してくれると嬉しいです。あわせて，感想や作って欲しいメニューなどの意見もどうぞ。
　また，今回のメニューを作ってみた動画は「COCOCOROチャンネル」でも公開予定ですのでそちらもご覧ください。それでは，またお会いしましょう！

■■大西哲也（クッキングエンターテイナー）■■
　あるときは，東京都，西調布にある「料理うまいBAR COCOCORO」のシェフ，またあるときは，「COCOCOROチャンネル」のYouTuber，しかしてその実体は……，料理を通じて多くの人を喜ばせたいと日々奮闘する，クッキングエンターテイナーだ！　北海道出身のシェフに東京の夏は辛い。しかし今年は「涼感シーツ＆タオルケット」を導入し乗り切るそうだ。調理器具よりも寝具がどんどん充実しているらしい……

※次回の掲載は2019年8月24日を予定しています