インタビュー
[インタビュー]「Trickstar」キャストに聞く,4年ぶりのライブ公演「『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Party Live-」に向ける想いとは
Happy Elementsがおくる「あんさんぶるスターズ!」を原作とした舞台シリーズのライブ公演「『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Party Live-」が,2023年3月25日と26日の2日間にわたり開催される。本公演は「あんステ」としては4年ぶりのライブイベントで,総勢27名のキャストが歌とパフォーマンスで見せてくれるイベントだ。
4Gamerは今回,本公演に出演するアイドルユニット「Trickstar」の舞台版キャストである山本一慶さん(氷鷹北斗役),竹中凌平さん(明星スバル役),松村泰一郎さん(遊木 真役),谷水 力さん(衣更真緒役)へインタビューを行う機会を得た。昨年フィナーレを迎えた「キセキ」シリーズの思い出や,次回のライブにかける意気込みなどをたっぷりと聞いたので,ぜひ最後までお見逃しなく。
なお,取材にあたり,4人の直筆サイン色紙とチェキの1セットを,読者プレゼント用にいただいた。3月26日に掲載するWeekly 4Gamer(週刊連載)のプレゼントコーナーで応募できるので,そちらも忘れずにチェックしてもらいたい。
「『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Party Live- 」公式サイト
4年ぶりのライブ公演――
「Trickstar」らしいわちゃわちゃトークが炸裂!
4Gamer:
まずは今回,「『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Party Live-」(以下,「あんステライブ」 )に参加する気持ちを聞かせください。
氷鷹北斗役・山本一慶さん(以下,山本さん):
「キセキ」シリーズの2作品「TtM」(「『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Track to Miracle-」)と「WoM」(「『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Witness of Miracle-」)で,革命から始まった夢ノ咲学院での「Trickstar」のストーリーはいったん一段落し,ここまでの集大成という形で終えることができました。今回,またあらためてライブをやらせていただけることになり,僕自身すごく楽しみになりました。まだ会ったことのないキャストも多いんですが,きっとステキなものになるんじゃないかなと思っています。
一同:
すばら!
4Gamer:
先ほどの雑談中にも皆さんがおっしゃっていましたが,その「すばら」というのは……?
山本さん:
ついさっき言い始めたんです。これ僕ら「Trickstar」の悪いところなんですけど,ハマるとずっと同じことを言うんですよ。僕が最初に言ったらみんなも使い出して,なぜか僕のせいにされてます(笑)。
4Gamer:
なるほど,分かりました(笑)。では竹中さんお願いします。
明星スバル役・竹中凌平さん(以下,竹中さん):
「キセキ」シリーズを経て,それからライブという流れがめちゃくちゃいいなって思いました。2022年はずっとスバルを演じさせていただいて,「Trickstar」でいる時間がすごく長かったので,またこうやってライブでみんなと一緒にいられるのがすごくうれしいし,楽しみにしています。
遊木 真役・松村泰一郎さん(以下,松村さん):
ライブとしては前回(2018年4月「あんステフェスティバル」)からもう4年が経つんですよね。この4年間,原作のメインストーリーだけでなく「エクストラ・ステージ」(2019年12月「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ」〜Night of Blossoming Stars〜)もあって,いろいろな曲をやらせていただきました。また踊りたいなっていう歌がたくさんたまっていたので,久しぶりにパフォーマンスできることにすごくワクワクしています。
衣更真緒役・谷水 力さん(以下,谷水さん):
率直にうれしいですね! 久しぶりのライブだし,たくさんのキャストが集まるステージになるので。やっぱり舞台だと一度にたくさんのユニットが登場できないですし,今までにない絡みとか,新しい出会いも僕自身の楽しみになっています。お客さんも一緒に盛り上がって,楽しいライブにできたらいいなっていう気持ちです。
4Gamer:
ありがとうございます。それでは,ここからはクロストークで……。
谷水さん:
ありがたいです!
松村さん:
1人でしゃべるとドキドキしちゃうからね(笑)。
4Gamer:
ではさっそくいきましょう。久しぶりのライブ公演ということですが,舞台とライブで演じる意識,心構えの違いなどがあれば教えていただけますか。
山本さん:
うーん,そこはあまり変わらないのかなぁ? どうだろう。
谷水さん:
でもさ,舞台はストーリーに沿った流れでライブシーンがあるけど,今回は丸ごとライブじゃない? 例えば舞台で「優勝するためにこのライブを成功させよう!」という感じじゃなくて,“楽しむことが目的”なのが大きな違いなのかなって。
竹中さん:
うん。そのシチュエーションのなかにいるスバルが「Infinite Star」を踊るんじゃなくて……。
谷水さん:
(急に引き継いで)そう。スバルとして楽しむっていう。(竹中さんに向けて)分かる?
山本さん:
ストーリーのなかだと感動的なライブだけど,今回はそれとはまた違ってさ。
松村さん:
そうだよね。よりお客さんにまっすぐ届けるっていうね。
谷水さん:
(みんなで竹中さんに向けてガヤガヤと一斉に説明をしつつ)そういうこと。分かる?
竹中さん:
いや,最初からずっと分かってますよ!(笑)
一同:(笑)。
竹中さん:
この流れ,どうやって記事にするの……。
4Gamer:
そのまま載せます!
山本さん:
やっと(竹中さんが)理解してくれたみたいで良かったです(笑)。
4Gamer:
では逆に竹中さんから,「あんステ」でのライブ経験のある皆さんに聞いてみたいことはありますか?
竹中さん:
そうですね……単純に,声出しがOKになるっていうところはすごく楽しみですね。
一同:
ねぇ今の質問,聞いてた!?(笑)
竹中さん:
あっ,でも前回はいろいろ行ったんですよね? 地方とか。
松村さん:
横浜と神戸の2都市かな。それで,聞きたいことって?
竹中さん:
いや,今のところ聞くことはないっていうか……何か分からないことがあれば,たぶんその都度聞くと思います(笑)。
松村さん:
でも僕らもさ,声出しOKの公演って本当に久しぶりだよね(公式サイト「ご来場のお客様へのご案内」を参照)。
谷水さん:
初演(2016年6月「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」)の初日とかすごかったよね!
竹中さん:
やっぱり舞台に出た瞬間がすごかったんですか?
山本さん:
うん,初日は本当にびっくりした。
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2022年10月7日より「『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Witness of Miracle-」が上演予定だ。本稿では,物語の中心であるTrickstarのリーダー・氷鷹北斗を演じる山本一慶さんに,舞台への想いや今作の意気込みなどをうかがったインタビューをお届けしよう。
谷水さん:
震えたもん。自分もだけど,会場ごと震えてたっていう感じ。
山本さん:
歌に合いの手もあったしね。それこそ前回のライブでもやってもらえたけど,すごく良かったよね。
松村さん:
みんなと1つになった感じだったね。……って,質問と回答が離れていってない?(笑)
竹中さん:
でも,次が俺の初めての「あんステ」だったら聞きたいことがたくさんあったかもしれないけど,もう去年たくさんやらせてもらえたから……。
山本さん:
確かにね。最初の質問に戻るけど,僕は舞台でもライブでもあまり変わらないんだよね。とくに分けて意識はしていないというか。
谷水さん:
ライブは気持ち的には完全に「お祭り」みたいな感じだもんね。
山本さん:
そうそう。だから「曲に想いを込める」というよりは「ライブを楽しんでもらおう」っていう気持ちが強くなる。
竹中さん:
もしかしたらあれに近いのかな。「TtM」の初っ端が「HEART→BEATER!!!!」だったじゃないですか。いきなり曲から始まるそわそわした感じっていうか。
4Gamer:
では,舞台とライブでは緊張感の違いなどもありませんか。
谷水さん:
ライブのほうが無いかもしれないですね。もちろん,良い意味での緊張感が無いってことです。
竹中さん:
でも2日間あるんでしょ? 緊張するんじゃない……? しないかな,分かんないか。
山本さん:
なんだよそれ(笑)。
竹中さん:
いや,みんなうなずいてくれるかなって思ったけど全然そうでもなかった。
松村さん:
あぁでも,舞台とライブでは演出的なところが全然違うよね。
山本さん:
そうだね。芝居がメインじゃなくて歌がメインで,より本当のライブに寄せるから。
谷水さん:
そういえば,前回のライブですごく長い花道の先にまたステージがあったよね 。
松村さん:
あったあった,めちゃくちゃ走った!
山本さん:
あのとき,僕の前でまっつー(松村さん)が全然違うダンスを踊ってたのを覚えてる。目の前で曲と違う振り付けで踊ってるのが見えたから,「やばい,分かんなくなる!」と思って力のほう見てた(笑)。で,舞台袖に捌けてから「まっつー!」って言ったら「えっ,何?」って。
谷水さん:
えっ,気づいてなかったんですか……?
松村さん:
まったく覚えてない(笑)。着替えるところが寒かったのは覚えてるけど。
谷水さん:
それは覚えてないな!
山本さん:
人によって記憶してることとしてないことが全然違うってことですね(笑)。
「キセキ」シリーズ振り返り〜ライブに向けての意気込みを聞く
4Gamer:
「あんステライブ」に向けての話を詳しくうかがう前に,ぜひ舞台版「キセキ」シリーズを終えての感想をお聞かせください。無事フィナーレを迎えましたが,いかがでしたか?
松村さん:
初演から長くやってきたこともあって,まずは「一緒に走りきった」っていう感じでしたね。
谷水さん:
うんうん。演じている身ではあるけど,やっぱり「『SS』で優勝する」を目的にして頑張ってきたから,その結果を得ることができた達成感みたいなのはありました。
山本さん:
でも,今回またライブをやることもあって,僕自身は(舞台が)終わった感じはあまりなかったかも。「WoM」で「キセキ」シリーズが終了したけど,僕のなかではあの話でやっと「Trickstar」というユニットが完成して,ここからが本当の4人の物語なんだとも思ったし……そういう意味では,次にライブを用意していただいたことが本当に良かったなって。物語のなかの「Trickstar」と同じように,またスタート地点に立ってライブができる感覚というか。
竹中さん:
何だか怒涛の展開だったよね。“『SS』優勝は「Trickstar」!”のあとに「Eden」との会話があって,それじゃあみんなも一緒に歌おう! っていう流れだったし,「Trickstar」のなかで打ち上がるというか,メンバー同士で「優勝したね!」みたいな描写はとくになかったから。
谷水さん:
うん。「キセキ」シリーズではメンバーがそれぞれ挫折して,その壁を乗り越えての結果を得て……それこそ「『Trickstar』が完成した」というか,強くなって。
山本さん:
やっと純粋にアイドルができるというかね。
竹中さん:
スバルもやっとみんなに(気持ちが)追いついた感じがありました。
松村さん:
きっとまたあそこから,みんなで高いところに飛んでいくんだろうねって思わせてくれたよね。
4Gamer:
素晴らしいフィナーレであり,スタートだったと思います。ちなみに「キセキ」シリーズの公演中,何か印象深かったエピソードなどはありますか。
谷水さん:
とにかく「Eden」がずっと筋トレしてたなっていうことですかね(笑)。
竹中さん:
楽屋の入り口の役者名があるところに「マッスルジム」って書いてありましたね。
松村さん:
でもあの公演中,「俺たちもバキバキになろう」みたいな話をしたけど,みんな進捗はどうなの?
谷水さん:
えっと……マヨネーズ大好き。
松村さん:
僕も夜9時以降によく食べる。
山本さん:
ずっと寝てる。
竹中さん:
深夜にファーストフード食べてる。
谷水さん:
こういうところが「Trickstar」なんだよ(笑)。あと思い出したんだけど,前作の稽古期間にスマホのカメラロールを遡ってたら,中学か高校のときに友だちから「この人,すごく似てるけど力じゃない?」って言われた写真があって。懐かしいなと思ったら,昔サロンでモデルか何かをしたときの凌平だったんですよ。最近もよく言われますけど,僕は学生のときから凌平と顔が似てると言われてたんだ! って。
4Gamer:
それはすごいことですね……! ちなみに竹中さんも,谷水さんと似てると言われることはありますか?
竹中さん:
言われますね。
山本さん:
系統は近いけど,僕は正直そこまで似てると思わないんだけどな……。
松村さん:
僕も。じゃあ今このインタビューを読んでる人は,一度2人の写真を見てもらって,似ているかを踏まえたうえでまた読んでください(笑)。
山本さん:
あと公演中のエピソードとしては,まっつーがいつも衣装を壊してたことですね。
竹中さん・谷水さん:
確かに。
松村さん:
ちょっと待ってちょっと待ってー! 僕はちゃんと自分で申告するからそう思われるのであって,衣装さん曰く一番壊してるのは竹中凌平だそうです!
竹中さん:
えっ! 実は俺,知らない間に衣装壊してたんですか……? じゃあ今度謝ろう。でも破けたりした感じはなかったんだけどなぁ。
松村さん:
でもそれが凌平だし,その天真爛漫さがスバルにつながるんじゃないかな!
山本さん:
稽古中もずっとバスケの練習してたしね。
竹中さん:
そういえば,本番でボールが客席にいっちゃったことがありました。劇場によって弾み方が違うんですよ!
谷水さん:
分かる。あとエピソードといえば「WoM」のとき,真緒が下ろしていた髪の毛をポンパドールにするシーンがあったんだけど,ウィッグを固めているからどううまくピンで止めても「ピュン」ってなるんですよ。そのあとかっこいいセリフを言うんだけど,舞台で見える自分の影が完全にスライムみたいになってた(笑)。
松村さん:
僕はスマホを忘れたことがありましたね。「Eden」の情報を調べて,そのスマホを弓弦(飯山裕太さん演じる伏見弓弦)に取られるんだけど,スマホが無いのを伝えなきゃいけなくて。両手を思いっきり広げて手のひらを見せて「僕は何も持って無いよー!」ってやってた(笑)。
山本さん:
まっつーは舞台で何かあると,すごくちゃんと教えてくれるんですよ。長年の経験の力というか……。まぁそんなエピソードを面白く語れるのは,お客さんが優しく見守ってくれるからなんですよね。次のライブもハプニングはあるかもしれないけど,気を付けていこうと思います(笑)。
4Gamer:
そんな意気込みがありつつ,「キセキ」シリーズを経て“完成”した「Trickstar」のライブを見られるというわけですよね。「SS覇者」という称号も得たわけですが……。
谷水さん:
……そうなると緊張してくるな。
松村さん:
そわそわするよね(笑)。
4Gamer:
ある意味,原作での「Trickstar」もそこに悩んではいましたね。
山本さん:
やっぱり,僕らはパフォーマンスの技術というよりも笑顔とかキラキラ感とか,お客さんとの一体感を見せられればと……。バキバキに踊って〜みたいなのは「Eden」とかのかっこいいユニットにお任せして(笑)。
竹中さん:
一慶さんも言ってましたけど,ユニットごとに色がありますしね!
松村さん:
またこの4人で踊れるしね。
谷水さん:
うん。みんなで楽しみたいと思います! ……やっぱりちょっと緊張するけど(笑)。
キャストにとってのアイドルの魅力と
「あんステライブ」で楽しみなこととは?
4Gamer:
ここで,皆さんにとっての“アイドルの魅力”をお聞きしたいと思います。
山本さん:
普段の僕らは役者ですが,アイドルを演じてきて思ったのは,それぞれのユニットに違うカラーがあるからこそ,お客さんそれぞれに推しが生まれるんだなということです。当たり前のことかもしれませんが,アイドルに対して共感するとか,好きって感じる気持ちとかは,カラーが違うからこそというか……。ユニットごとに抱えているものも違うけど,それが魅力でもあるし,だからこそお客さんが自由に選べるんだなというのを演じながら感じていました。
「キセキ」シリーズでも,「Eden」と「Trickstar」のカラーがすごく違っていたのが面白かったし,そこにアイドルの大きな魅力があるなとあらためて思いましたね。
松村さん:
それで言うとさ,「Trickstar」のなかでも(メンバーごとに)色が違うわけじゃん。それが1つに集まったときにユニットの色になるっていうところも面白いよね。
谷水さん:
うん。とくに「Trickstar」はユニット内の仲の良さとかお互いの信頼感がすごく強いから,それぞれの色があっても1つにまとまった感じがまた良い。
竹中さん:
あとテレビで見るアイドルって,見る側からしたらステージ上の姿しか分からないじゃないですか。でも自分がアイドルを演じていると,その裏側の努力や過去の背景とかを知ることでより感情移入できるんですよね。最近はオーディション番組みたいなものも多いですが,そういう目線で見ると面白いなと。
松村さん:
「Trickstar」もメンバーがそれぞれ抱えているものがあって,それでもあのキラキラのステージにするところも魅力だよね。
山本さん:
何があろうが笑顔でパフォーマンスする,ステージに立つために努力しているのが良いよね。そこがアイドルの魅力でもあるし,「あんステ」の魅力でもある。
谷水さん:
そういうアイドルの姿には感銘を受けるよね。
4Gamer:
そうですね。では,「あんステライブ」でご自身の課題や目標があれば,ぜひ教えていただけますか。
山本さん:
僕は良い意味で無いかも。舞台は公演ごとに「こう見せたい」「こういう想いを届けたい」はあるけど,今回はやっぱりライブなので……キャラクターとしての想いというより,お客さんをどう楽しませられるか,すてきな公演だったって思わせてあげられるか。役者的な感覚というよりは,1人の人間として「盛り上げたい」っていう気持ちが大きいですね。
もちろんパフォーマンス面ではより一層頑張らなければいけないし,そういう意味では多少の不安もありますけど……お客さんと一緒に楽しめたらと思ってます。
竹中さん:
お客さんのなかには,初めて「Trickstar」を観る人もいらっしゃると思います。そういう人たちにも「『Trickstar』めっちゃ良かった!」って感じてもらえたらいいな。
谷水さん:
うん。「楽しくてあっという間に終わった!」って感じてもらえたらうれしい。
松村さん:
キャストもユニットも多いし,たぶんすごいスピードでたくさんのステージを観ることになると思うんですよ。だからその短い時間のなかで,いかに「Trickstar」の色を出していくかっていうところもあるかもしれないね。
山本さん:
確かに舞台みたいな芝居が無いぶん,「Trickstar」の色をどうやって出していくかは考えなきゃいけないね。
松村さん:
そうなんだよね。僕はお客さんとステージの距離を近く感じてもらえるのが「Trickstar」だと思うので,みんなで相談しながら作っていければなと。あとやっぱり,キャストが多いのでこれまであまり絡んでいなかったキャラクター同士の関係の見せ方もあるよね。異文化交流じゃないけど,それも楽しみかもしれない。
4Gamer:
確かにそこは「あんステ」ならではの醍醐味かもしれませんね。舞台ではアンコールがそうでしたが,観客も,キャラ同士がわちゃわちゃしたり関係性が見える絡みがあるのを楽しみにしていると思います。
竹中さん:
年上のキャラに「ウェーイ!」って言っちゃいそう(笑)。
谷水さん:
スバルはある意味オッケーじゃない?
竹中さん:
うん。でもスバルはいろいろな人にたくさんあだ名をつけてるし,呼び方とかもちゃんと覚えておかなきゃいけないかも。
山本さん:
実は「劇団『ドラマティカ』」もそういうことがあるんですよ。あの舞台はカーテンコールでもキャラクターを演じていたので,ほかのキャストから急に話を振られないかドキドキしてました(笑)。
4Gamer:
そうだったんですね。「あんステライブ」は総勢27名ということで,ユニット外のキャラクターとの触れ合いも生まれそうですが,出演キャストやユニットのなかで注目している,あるいはライバルに思う存在はいますか。
谷水さん:
まっつーさんですかね……。
松村さん:
なんで僕らがバチバチになるの!?(笑)
谷水さん:
普通に考えると「Eden」になるのかなぁ。でも,もうライバルというより仲間だし。
松村さん:
「キセキ」シリーズではライバルだったけど,今度は一緒にパーティーを盛り上げるんだもんね。僕は注目してるという意味では,全員ではないですが久しぶりに「Knights」のメンバーが揃うことです。
谷水さん:
あと「五奇人」のパフォーマンスも楽しみ。
山本さん:
何だか僕ら自身も「みんなどういうステージをするんだろう」って,お客さんみたいな気持ちになっちゃうね。ここしばらくは「Eden」との舞台がメインだったから……。そういえば「キセキ」シリーズ以前は,稽古中にほかのユニットのパフォーマンスのとき,みんなで応援したり盛り上がったりしてたんですよ。
竹中さん:
「キセキ」シリーズは「Eden」との対決だったから,そういう意味でやれる感じじゃなかったのかな。
谷水さん:
そうだと思う。前は僕らが盛り上がってたら,ペンライトが配られたこともあった気がする。
竹中さん:
何それ!
山本さん:
もしかしたら今回は復活するかもね。みんなのパフォーマンスをあらためて観るとなったら,僕たちも「ウェーイ!」ってなっちゃうだろうし(笑)。
4Gamer:
稽古も楽しそうです。ちなみに,今回初めてお会いするキャストもいらっしゃるんですか?
松村さん:
それがけっこう多いんですよ。
山本さん:
ほかの現場で会ったことのある人もいますが,「あんステ」で,という意味だとかなりいますね。
谷水さん:
「紅月」は全員だし,「流星隊」も半分以上がそうかな?
松村さん:
「Ra*bits」のメンバーとは「NBS」で会ってますね。まぁたぶん,「Ra*bits」は可愛いパフォーマンスを見せてくれると思います。
竹中さん:
可愛いんだろうね……。
山本さん:
どうせ可愛いんだよ。
谷水さん:
そうそう,可愛いに決まってる。
4Gamer:
そうですね(笑)。では最後に,読者へのメッセージをお願いいたします。
谷水さん:
いろいろお話しましたが,あらためて今回の「あんステライブ」は完全に「お客さんに向けて」という感じなので,一緒に盛り上がれるライブになればいいなと思ってます。声出しもできるようですし,コールアンドレスポンスみたいな一体感があればいいなと。僕自身もすごく楽しみにしていますので,最高の瞬間を共にできればいいなと思います。頑張ります!
松村さん:
さっきも言いましたが,ライブはたくさんのユニットが登場するので,会場の空気感もステージごとにすごく変わると思います。お客さんにはそれを楽しんでいただきつつ,僕らはしっかりと「Trickstar」のカラーを出していければと思いますので,楽しみにしていてください。
竹中さん:
じゃあ僕からメッセージを。ぴあアリーナMMという大きなステージでライブができることを,すごくうれしく思っています。2日間しかないので一瞬で終わっちゃうかもしれませんが,一瞬一瞬がしっかり記憶に残るように,最高のパフォーマンスをしたいなと思います。
松村さん:
花火みたいにね!
竹中さん:
ちょっとよく分からないですけど(笑),楽しみにしていてください。
松村さん:
いやほら,一瞬一瞬ドカーンって。
山本さん:
なるほどね(笑)。あらためて4年ぶりのライブというかたちで皆さんに会えるのをうれしく思います。今まで関わったキャラクターの全員ではありませんが,たくさんのユニットが再集結して一緒に楽しい時間を過ごせると思うだけで,僕自身もすごくワクワクしています。お客さんはもう何も考えず楽しむ気満々で来ていただいて,笑顔で帰っていただけるようなライブにしたいです。こんな時代ですが,楽しい気持ちで心がいっぱいになるような時間をお届けします!
一同:すばら!(笑)
4Gamer:
本日はありがとうございました!
「『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Party Live- 」公式サイト
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