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“使いづらそう”は先入観だ! 「伝説対決」初心者にこそオススメしたい「リリアナ」の運用法
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印刷2019/01/15 12:00

攻略

“使いづらそう”は先入観だ! 「伝説対決」初心者にこそオススメしたい「リリアナ」の運用法

 Tencent Gamesのスマートフォン向けMOBA「伝説対決 -Arena of Valor-」iOS / Android)は,2018年11月28日に満を持して日本上陸を果たした,アジアを中心に人気の「Arena of Valor」の日本語版タイトルだ。

 そんな本作に2019年1月3日,リリース時にTop画面に採用されていた見目麗しい妖狐モチーフの新ヒーロー「リリアナ」が実装されたことはご存じだろうか。正月休みにさっそく彼女を購入済みで知っているという人もいると思うが,「リリアナ」は人間形態と九尾形態を使い分けることで真価を発揮するキャラだ。

「リリアナ」はミドルレーンを得意とするメイジ/アサシンのクラスに分類される。2つの形態を持ち,ほかのレーンやジャングルの影響をとくに受けやすいミドルレーン担当ということで,上級者向けのヒーローに見受けられるが……
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「伝説対決 -Arena of Valor-」公式サイト

「伝説対決 -Arena of Valor-」ダウンロードページ

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 しかし,難しそうという“先入観”(誤った認識)だけで,「リリアナ」の運用を諦めてしまった人がいたとしたら,それはあまりにもったいない。なぜなら彼女は,要点さえ押さえればとても扱いやすく,“MOBA系ゲームの大半の要素が彼女に詰まっている”とも言うべきポテンシャルの高さを秘めている。本作のゲーム性や魅力を理解するにはうってつけのヒーローなのだ。

 そこで本稿では,「リリアナ」というヒーローにフォーカスし,彼女の運用法を徹底解説! 本作のメインコンテンツである5対5の「グランドバトル」モードにおける,1試合の大まかな流れに沿って説明していくので,そもそもMOBAの試合運びからよく分かっていない方にも,ぜひ最後まで読み進めてもらいたい。


対面に勝つよりも負けないことを意識せよ

ミドルレーンの守護者たれ


 さっそく「リリアナ」の基本性能を解説していく前に,まずは彼女が適正を持つミドルレーンがどのような特徴を持つのかを,かいつまんで紹介していきたい。

 本作の「グランドバトル」モードは,味方と協力しながら敵の本拠地にある「コア」を破壊することが勝利条件となっているのだが,自チームの「コア」と相手チームの「コア」は,3つの道=レーンによってつながれている。

 マップ内に出現する中立モンスターにしたがって,「ダークスレイヤー」の出現場所に近い外周レーンはスレイヤーレーン,「ドラゴンクレイダス」の出現場所に近いもう一方の外周レーンはドラゴンレーンと呼ばれ,マップの対角線上を突っ切る一本道が文字どおりのミドルレーンだ。

この場合はマップ上側の外周がスレイヤーレーン,下側の外周がドラゴンレーンとなる
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 ミドルレーンを担当するうえで気をつけたいことは,対面のヒーローをキルすることよりも,自分がデスをしないこと。ここが大崩れしてしまうと,一気に試合展開が傾きかねないからだ。その理由は,ミドルレーンが「コア」を破壊するための最短ルートであるからにほかならない。

 しかも,レーンの上下を見通しの悪いジャングルに挟まれているがゆえに,他レーンからの遠征者やジャングラーによる介入も多い。ミドルレーンにおいて,自分の身を守り切るにはどうすべきか。そして,あわよくば相手を出し抜いてリードを広げるには……という試行錯誤のプロセスこそミドルレーンを担当するプレイヤーの醍醐味でもある。

 そして「リリアナ」には,自衛と奇襲のどちらもこなせるだけの有用なアビリティが備わっている。


アビリティ攻撃主体の遠距離型ヒーロー

人間形態による序盤戦の進め方


 「グランドバトル」が開戦すると,まずは各レーンともに味方の「コア」からもっとも近い場所に立つ,敵チームの1本目の「タワー」を破壊することに専念せねばならない。ここでは,開戦からミドルレーンの1本目の「タワー」を破壊するまでを序盤戦と呼び,「リリアナ」の運用法を説明していく。

 先述したとおり,ミドルレーンの主目的は負けないこと。そこでまず役立つのが,「リリアナ」のアビリティ2「眩耀」だ。これは直進するミサイルを発射し,ヒットした敵に魔法ダメージとスタン効果を与えるというもの。ヒット時には爆発し,範囲内の敵をまとめて行動不能にできる点からも,「リリアナ」が序盤戦で生き延びるために欠かせない要(かなめ)のアビリティとなっている。

「眩耀」は,対面のヒーローやミニオンに対してむやみに放つことは避け,敵ジャングラーが奇襲をかけてきた際などに備えて温存しておきたい
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 結果的に,序盤戦での「リリアナ」はアビリティ1「紫電」を多用することになりがちだ。「紫電」は,自身を中心とする射程範囲内の狙った地点に,魔法ダメージを与える爆発を起こすという効果がある。対面のヒーローが遠距離アビリティで手出ししてくる場合は,こちらで追い払おう。

「紫電」の射程範囲は,爆発時の半径も含めれば,これだけ伸びる。相手の間合い外から牽制しておけば,相手が接近してこようとする気力も削げること請け合い
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 「リリアナ」はレベル4到達時にアビリティ3の「変幻自在」を取得するまで人間形態のみで運用することになり,その際の機動力は低め。理想的な立ち回りは,「紫電」の射程ギリギリの距離で対面ヒーローを捉えつつ,味方の「タワー」付近に立って敵ミニオンからの経験値とゴールドを溜める形だと言える。

 これを実現するために重要なのは,「紫電」の爆発に敵ミニオンを巻き込みすぎないこと。対面のヒーローよりも早くミニオンを殲滅してしまうと,そのぶん敵のタワーに近い距離での戦闘を余儀なくされる。これは一見するとリードを広げているようだが,敵ジャングラーに奇襲のチャンスを与えてしまっている危険な戦い方だ。

ミドルレーンは川よりも手前で戦えば,ジャングラーの奇襲を受けてもすぐに味方「タワー」の攻撃範囲内に逃げ込めるため,致命傷を負いにくい
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 敵ミニオンを殲滅し,「タワー」にダメージを与えに行くのは,明らかな数的有利が整ってからでも遅くはない。味方ジャングラーの援護を待ち,2対1の状況で対面のヒーローを倒してから,「タワー」の破壊を狙っても遅くないのだ。


モードチェンジで奇襲性能アップ

序盤戦にエッセンスを与える九尾形態


 アビリティ3の「変幻自在」により九尾形態に移行できるようになると,「リリアナ」の機動力は大幅にアップする。「変幻自在」自体に突進移動の効果があり,さらに九尾形態中のアビリティ2「狐の跳躍」にも,ほぼ同様の効果があるからだ。つまり2回連続でブリンクできる。

 複数の移動アビリティを駆使して,「リリアナ」が仕掛けるべきもうひとつの戦法は,奇襲からの一撃離脱。九尾形態中は通常攻撃が近接技に変化するが,自身のHPや防御力は高くないため,必ずしも敵ヒーローに張り付いて殴り合うことが主目的ではないことは覚えておこう。

薄い壁ならばすり抜けて移動でき,奇襲性能は極めて高い。反対に,敵の追撃を振り切ることも得意
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 序盤戦はあくまで人間形態で敵との距離を保ちつつ,可能なら味方ジャングラーと連携して九尾形態でたたみかける。対面のヒーローに奇襲をかけてダメージを奪い,自身は被弾を抑えてレーンに居座り続ける……という形が必勝パターンと言える。

 ちなみに,九尾形態時は通常攻撃のダメージと攻撃速度がアップするため,「タワー」にも効率よくダメージを与えることが可能。対面ヒーロー不在の「タワー」を攻撃する際は,直前で九尾形態に移行しておくのがオススメだ。

画像のように周囲に味方がいれば心強いが,単独で「タワー」を攻撃する際は,敵の姿が見えたら即座に「狐の跳躍」&「変幻自在」で逃げられる準備もしておこう
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九尾形態で駆け回り,人間形態で火力支援

中盤戦を制するための各形態の使い分け


 ミドルレーンの敵味方どちらかの1本目の「タワー」が破壊されると,フリーになったミドルレーナーがより流動的に立ち回りやすくなり,各地で集団戦が起こるようになる。中盤戦の始まりだ。

 序盤戦で相手よりも先に「タワー」を破壊できた際は,味方ジャングラーなどと協力してミドルレーンの2本目の「タワー」破壊を目指すのもよし,敵に押されているレーンに助太刀しにいくもよしと,九尾形態の軽いフットワークがことさら役に立つ。

 逆に,自身の「タワー」を先に破壊されてしまった際は,主に人間形態を維持しつつ自身が突出しすぎない立ち回りを心がけよう。敵が集団で攻めて来た場合も,「紫電」の範囲ダメージや「眩耀」の範囲スタン付与は有用だ。

複数体の敵を「眩耀」のスタンに巻き込んで,「タワー」陥落の窮地を脱するの図
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 自身がリードしている/されている際も,集団戦に適している形態が,どちらかと言えば人間形態であることに変わりはない。そのうえで,もし数的有利を作れたならば九尾形態を活かすチャンスだ。

 逃げ遅れた敵ヒーローを刈り取る追撃性能の高さ&自身の生還能力の高さはメイジ中でも随一と言えるので,その力を存分に見せつけてやろう。その際,九尾形態からもう一度,人間形態に戻るときの「変幻自在」にも,瞬間移動効果があることを活用していきたい。

九尾形態時の「変幻自在」では,転移開始地点と転移先の地点に,それぞれ魔法陣を展開。触れた敵の移動速度を大きく減少させるため,ピンチの場面での切り札となる
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敵チームの最終ラインを撹乱せよ

終盤戦における九尾形態の運用法


 ミドルレーンの2本目の「タワー」が破壊されるタイミングには,ゲームはすでに終盤戦へ差し掛かっていると考えていい。ここからは,試合を決めようとする優勢チームと,「コア」を防衛するために死力を尽くす劣勢チームが総力を上げて激突するフェーズだ。

 その図式を崩壊させないためにも,「リリアナ」に求められるのは“クール”(冷静さ)である。むやみに九尾形態で突撃すると,成長した敵ヒーローたちの集中砲火を受けて瞬殺されることになる。自身のデスは敵チームに数的有利を与えることにほかならず,戦況はたやすくひっくり返ってしまうのだ。

「タワー」付近の攻防になりやすい終盤の集団戦でこそ,「リリアナ」は人間形態時の「紫電」や「眩耀」で複数の敵を巻き込んでいく冷静かつ丁寧なプレイングが必要とされる
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 しかしながら,味方のタンクやウォーリアといったクラスのヒーローがしっかり前線を張り続けてくれている状況ならば話は別だ。彼らが敵の攻撃を引きつけているあいだに,「変幻自在」→「狐の跳躍」と使って敵の後方に飛び込み,敵のメイジやマークスマンといった火力役を落としにいくのも「リリアナ」の大事な役割である。

張り付いたら「天狐の舞」を使い,強化された通常攻撃で敵を一気に落としきろう。機動性の高さと瞬間火力の高さを両立できることこそ「リリアナ」の強み
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 集団戦における奇襲は,敵のメイジおよびマークスマンの自衛能力の高さによっても成功率が左右されるため,初心者のうちは必ずしも狙う必要がない。これは立ちはだかる敵のタンクに火力を集中させるよりも,より確実に集団戦を勝利に導く手段であることを頭の片隅に置いておいてほしい。大丈夫,上達なんてすぐだ。

九尾形態時の「狐の跳躍」をヒーローに命中させたあと,同ボタンをタップすることで「霊気弾」を放てることもお忘れなく。発射までにかなりのタイムラグがあるうえに弾速も遅いが,単発の威力はかなり高い。イメージ的には尾〇玉
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 ここまで,序盤戦〜終盤戦の「リリアナ」の運用法をひととおり解説してきたが,いかがだっただろうか。

 「リリアナ」の主力はあくまでメイジらしいアビリティ構成を持つ人間形態であり,基本的には「紫電」や「眩耀」を駆使して序盤戦から終盤の集団戦までを立ち回るヒーローであること。そして九尾形態を使いこなせるようになれば,複数の移動アビリティで奇襲から追撃までこなせる,本作の“花形”としてのポテンシャルも秘めていることが伝わっていると嬉しい。

 さらにはミドルレーン担当として,レーンの押し引きや,味方との連携プレイの重要性を学べるという,これから上達していこうという初心者にこそオススメしたいヒーローとも言える。

 もちろん,最初のうちは自身のプレイングや味方との意思疎通がうまくいかず,これまで紹介したセオリーが通じない状況も往々にしてよくあるだろうが……。
 大切なのは「リリアナ」が基本的に遠距離戦主体のヒーローであること。圧倒的に不利なマッチアップが少ないという点も,入門ヒーローとして挙げる理由の1つとして補足しておこう。

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