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TGSメディアアワードの4Gamer部門受賞作品を発表。大賞は「RPGタイム!〜ライトの伝説〜」と「有翼のフロイライン」
4Gamerのノミネート作品はこちらの記事で発表したが,本稿では大賞・優秀賞の受賞作品を,選出理由とあわせて紹介しよう。
大賞:RPGタイム!〜ライトの伝説〜
大賞:有翼のフロイライン
優秀賞:No Straight Roads
優秀賞:Kenshi
優秀賞:インビジボールズ
大賞の1つ「RPGタイム!〜ライトの伝説〜」は,主人公(プレイヤー)の友達が学校の机に広げたノートで展開される“手作り超大作RPG”。ストーリーがマンガ(コマに貼られた付箋をめくって話を進める)で描かれたり,鉛筆に鍔(つば)をつけた“剣”でモンスターと戦うことになったりと,かつてのゲーム好き少年なら懐かしさで胸がいっぱいになる仕掛けが随所に盛り込まれている。
何ともいい味を出しているのが,ノートの作者でゲームマスターでもある友達。登場キャラクターのセリフを声色を変えて演じたり,マップの上層部に行く方法を探っているとハシゴを描き加えてくれたりと大活躍する。何かが起こるたびに,童心に返れるタイトルだ。
もう1つの大賞タイトル「有翼のフロイライン」は,高い機動性を誇る自機を操り,大量の敵を撃破していくフライトシューティング。
Unreal Engine 4に加えて,リアルタイム天候生成システム「true SKY」を採用したグラフィックスは非常に美しく,会場でも多くの人が試遊台の前で足を止めていた。
一方,ゲーム性の面ではいい意味でリアルさにこだわらず,アクロバティックで爽快な空中戦を追求している印象。グラフィックス面ではメジャータイトルに迫りつつ,インディーズらしい尖ったところもしっかりと備えたゲームになりそうだ。
優秀賞は「No Straight Roads」「Kenshi」「インビジボールズ」の3タイトル。
No Straight Roadsは,BGMのリズムに合わせてボタンを押すと,敵の攻撃をかわせたり,跳ね返せたりするという,リズムゲームと3人称視点アクションを融合させたようなプレイ感に新しさを感じた。
「Kenshi」は非常に自由度の高いオープンワールドRPG。実のところ,TGSの試遊台で10分程度プレイしたくらいではその奥深さを味わえないタイトルだが,今回はアーリーアクセス版をプレイしている編集者が自信を持って推した結果,優秀賞受賞となった。
インビジボールズは,Joy-Conの振動を頼りに相手の位置を推測(特定のアクションを起こさない限り,基本的に自分や相手の姿が画面上に表示されない)して撃破するNintendo Switch用対戦ゲーム。「おすそ分けプレイ」「HD振動」といったNintendo Switchの特徴をうまく取り入れているところが受賞の決め手になった。
大賞と優秀賞の5タイトル以外にも,ノミネート作品には優れたものが多く,選考は非常に難しいものとなった。機会があれば,ぜひプレイしてほしい。
メディアアワードは今年で5回目だが,インディーズタイトルの出展は回を重ねるごとに増え,TGSにおける存在感も年々大きくなっていると感じる。実際,一般公開日に長蛇の列ができるタイトルも珍しくない。
大手パブリッシャブースにある大型タイトルが見逃せないのはもちろんだが,来年のTGSではインディーゲームコーナーを回って,自分が応援したいタイトルを探してみるのもいいのではないだろうか。
- 関連タイトル:
RPGタイム!〜ライトの伝説〜
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RPGタイム!〜ライトの伝説〜
- 関連タイトル:
有翼のフロイライン Wing of Darkness
- 関連タイトル:
Kenshi
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