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[gamescom]夜のパリでタクシーを転がしながら連続殺人事件の解決を目指す「Night Call」
「Night Call」は,プレイヤーが夜間のみの操業を行うタクシードライバーとなって,警察から委託された連続殺人事件の犯人を突き止めるストーリーになっている。今回デモを紹介してくれたMonkey Moonのプログラマー,ローレント・ヴィクトリーノ(Laurent Victorino)氏によると,犯人はタクシーに乗って犯行を重ねており,主人公は汚職刑事によって無理やり事件の解決に協力している。
グラフィックスはモノクロに統一された2Dアートで構成されており,パリの街はほぼ全域を再現。プレイヤーはタクシーを動かしながら時おりマップ上にポップアップするマーカーの位置まで移動し,そこで客を拾うことになる。プレイヤーは運転する必要がなく,承諾すると行先までのウェイポイントが表示され,そこまでの道のりは自動的に進んでいく。
また,客を乗せるとバックミラーで客を観察するような紙芝居風のアートが表示され,そこで会話を選択していくことになる。もちろん,無口な客からいかに情報を引き出すかも重要だ。会話からは様々な人生ドラマが分かり,プレイヤーはシリアルキラーを含め,様々な人物の生きざまをドライバーシートごしに観察していく。
ヴィクトリーノ氏によると,客として用意されているのは75人で,さらに20万文で構成される150種に及ぶ会話が設定されている。例えば,病院に収容されている妻に夜な夜な会いに行く老人もいれば,叶わぬ恋の相談を持ち掛けてくる若者,さらには毎晩のように現れては後部座席で吐いてしまう酔っ払い客などが存在するという。そうした日常会話の中からヒントを選び抜き,自分のアパートの壁に用意したボードで人々を証言をつなぎ合わせ,警察に提出するための資料を作成する。
「Night Call」は,ゲームの雰囲気としてはどこか「Papers, Please」に近い部分があり,日々の客商売の成果は,仕事を終えた後の収入として評価される。ガソリン代が必要なのはもちろん,故障した車の修理や,客が吐いたものの清掃にもお金がかかる。うまく客を拾えなかったり,アクシデントに見舞われることで収入が減ってしまうと,廃業に追い込まれることもあるという。当然ながら,汚職刑事はそんな主人公の懐事情などお構いなしと,かなりシビアなシステムになっているのだ。
また,今回のgamescom 2018に合わせた発表では,「Night Call」がほかのコンシューマ機に先駆けてNintendo Switchにリリースされる告知もされている。現在は英語とフランス語のみの言語対応がアナウンスされている本作だが,日本語版が発売されることにも期待したい。
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