2020年1月18,19日,セガ大崎本社にてアーケード向けスポーツカードゲーム「
WCCF FOOTISTA 2019」の全国大会,
“FOOTISTA PLAYER'S CUP”が開催された。本稿では19日に行なわれた個人戦,
“FOOTISTA PLAYER'S CUP〜The ONE〜”の模様をお届けする。
なお,前日・18日に開催された3人1組のチーム戦で戦う
“FOOTISTA PLAYER'S CUP〜The SELECTIONS〜”も多くの監督が参戦した。こちらは四国エリアから進出の
フィレンツ・プスカシュ監督,
*YKMS*監督,
JACK監督が優勝を果たし,優勝メダルと特別称号の「スリリング・スリー」が授与されている。
選抜戦・The SELECTIONSで優勝したフィレンツ・プスカシュ監督,*YKMS*監督,JACK監督
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従来の「WCCF」シリーズから筐体およびゲームシステムを一新した「WCCF FOOTISTA」シリーズが稼働を開始してから,初の全国大会となった“FOOTISTA PLAYER'S CUP”。今大会は,参加できる監督(プレイヤー)の枠が旧大会から大幅に拡張され,本稿で取り上げる個人戦“FOOTISTA PLAYER'S CUP〜The ONE〜”には48名の監督が参戦した。
大会は,まず4人1組のグループリーグを行ない,各グループから1位(12名)+2位の成績上位者(4名)を選抜。この16名が一発勝負の決勝トーナメント,ノックアウトステージへと進出した
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会場には12台の筐体が設置され,3グループの試合が同時に進行した。配信されたのは1試合だったが,会場内には多数のスクリーンが設置されており,配信以外の試合も追えた
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今回の大会では,多くの監督が5バックを採用。稼働当初から使用率の高かった5-3-2(優秀なDFとコストの低いMFで中盤の守備を構築し,攻撃はFW2枚をカード操作で巧みに操り得点を狙う)のほか,サイド攻撃を重視した5-4-1で戦う監督も見られた
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選手カードで目立っていたのは,「WCCF FOOTISTA」版のクリスティアーノ・ロナウドやアンリといったアタッカーと,旧「WCCF」版のロナウド(元ブラジル代表),ペレ,シェフチェンコ。サイドが攻防の決め手になった試合では,マルセロやカルバハル,アレックス・サンドロといったサイドバック(4-5-1ではサイドハーフとして採用されていることも多かった)も存在感を発揮していた
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「WCCF FOOTISTA」で導入されたホットラインシステムは,フォーメーションや選手チョイス以上に監督の考え方が反映されるシステムだ。チームの動きや選手の能力がアップするスキルコンボをシンプルに使う監督もいれば,読まれやすいスキルコンボは封印して戦う監督,さらにはドリブル攻撃を円滑にするためFW→GK→FWとつなぐ“V字”を使う監督など,さまざまな作戦が用いられた
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勝ち点7(2勝1分)や6(2勝1敗)を稼いだにもかかわらず,2位に回る監督が続出したため,ノックアウトステージ進出の2位通過枠は大混雑。最後の1枠の行方は,勝ち点,ゴール数,得失点差が同条件の監督同士によるジャンケンに委ねられた
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ノックアウトステージに進出した16名
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SM=ケツアツ=マエハラ監督(写真奥)とMOTO∞監督(写真手前)
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グループリーグとノックアウトステージを勝ち進んで決勝にたどり着いたのは,
SM=ケツアツ=マエハラ監督と
MOTO∞監督。ともにグループリーグを無失点での3戦全勝で突破,ノックアウトステージでも安定した戦いぶりを見せていた両者による決勝戦は,キックオフ早々に大きく動き始める。先制点を決めたのはMOTO∞監督。前半7分過ぎにSM=ケツアツ=マエハラ監督の右サイドからのグラウンダーのクロスをキャッチすると,GKのハンダノビッチからペレ→シェフチェンコと繋ぎ,最後は豪快なミドルシュートでゴールを決める。その後も試合はMOTO∞監督優位の状況で進み,SM=ケツアツ=マエハラ監督はシュートを打てないまま前半が終了した。
しかし後半ではSM=ケツアツ=マエハラ監督が逆襲。後半最初の攻撃でゴール前までスムーズにボールを運ぶと,キャッチしようと飛び出してきたハンダノビッチよりも早くワンタッチでボールを蹴りこみ,同点弾を叩き込む。流れに乗ったSM=ケツアツ=マエハラ監督は攻めの手を緩めず,得点直後のリスタート時にシェフチェンコ,ロナウドで激しいプレスを敢行。これが見事に決まり,ボールを奪ったロナウドが独走する。そしてGKとの1対1を冷静に制し,後半開始10分で逆転に成功。
しかしMOTO∞監督も黙ってはおらず,ペレのドリブルキープで試合を落ち着かせると,ボールを支配したまま敵陣へと侵入。70分すぎにはペレからのパスを,またもやシェフチェンコのミドルシュートで得点に繋げ,2点目を奪取。試合を振り出しに戻す。
75分が経過したころには両チームの選手に疲労が見え始め,このままPK戦に突入するかと思われたが,拮抗した試合に決着をつけたのはSM=ケツアツ=マエハラ監督だった。80分過ぎに敵陣中央で作ったチャンスはつぶされるも,ルーズボールの奪い合いで競り勝ち,攻めを継続させると, SM=ケツアツ=マエハラ監督側のシェフチェンコがDFを抜き去り,ペナルティエリア内から確実なシュートをキメる。この一撃が決勝点となり,「WCCF FOOTISTA」の初代個人戦王者の栄冠は,
SM=ケツアツ=マエハラ監督のものとなった。
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大会終了後には1月末に稼働を予定している新シーズン第1弾の目玉カード,ファン・ダイク,マテウスのカードと,(排出カードとしては)最高レアリティの☆6カード“SPECIAL STAR”が1年間で9枚登場することが発表された
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大会の配信アーカイブは,YouTubeのセガ ムービー チャンネルから視聴が可能だ(※FOOTISTA PLAYER'S CUP〜The SELECTIONS〜のアーカイブは現在復旧作業中とのこと)。グループリーグの様子や各試合の細かいディテールを知りたい人は,そちらをチェックしてほしい。