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[E3 2019]これぞサメRPGの決定版。Tripwireブースで,人間どもを食い尽すサメゲー「Maneater」のライブデモをチェックしてきた
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印刷2019/06/14 21:10

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[E3 2019]これぞサメRPGの決定版。Tripwireブースで,人間どもを食い尽すサメゲー「Maneater」のライブデモをチェックしてきた

 E3 2019のTripwire Interactiveブースにおいて,サメが主人公という異色のPC向けのアクションRPG「Maneater」ライブデモが初公開されていた。


「Maneater」公式サイト(英語)


 Tripwireの開発チームをして“SPG”(Shark-Playing Game)と呼んでいるという「Maneater」は,“ブルシャーク”という通称でお馴染みのオオメジロザメとなったプレイヤーが,アメリカ南部を模した架空地域を舞台に,海岸を汚す人間達を恐怖のどん底に陥れるという趣向のRPGタイトルだ。

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 主人公であるサメの声を演じるのは,2000年代の人気深夜番組「サタデイナイト・ライブ」のキャストメンバーとして活躍したコメディアンであり,テレビアニメ「リック・アンド・モーティ」のジェリー役としてもお馴染みの声優・Chris Parnell(クリス・パーネル)さんだ。
 サメが喋るのかよ! と驚いた人がいるかもしれないが,ゲーム中の人間と会話するというわけではないので安心してほしい。喋るのはもっぱらプレイヤーに対してで,自らの生態や海洋学について語りかけてくるという,マジメなのかふざけているのか分からない演出となっているようだった。

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 一方ゲームシステムに目を向けてみると,これがなかなかの本格派で,サメには「プロテイン」「脂肪」「ミネラル(各種栄養素)」,そして「遺伝子」の4つのリソースが必要という仕組みになっている。このリソースを集めることで,サメは「Baby」から「Teen」「Adult」「Elder」「Mega」というように成長を遂げていく。
 なかでも「遺伝子」は成長のトリガーとなっているようで,これを組み合わせることでサメはさまざまな能力を身に付けていく。例えば「海の外でも長期間生存できる肺」であったり,まるで「鼻部を岩のように硬く」したり,あるいは「体中に電気が流れる」ようにしたり,「金色に輝く金属質の歯」であったり……というなかなかのぶっ飛び具合である。こうした「遺伝子」は,海洋汚染によって遺伝子異常を起こした魚を食すことで得られるようで,とくに重要なリソースと言えるかもしれない。

今回は詳しく語られなかったが,遺伝子によって獲得した特徴は,根城のような場所に行くことで自由に交換できるそうだ
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 今回のデモで紹介されたのは,ゲーム中の7つのエリアのうちの1つ「デッドホース・レイク」という場所であった。湖ではなく,開発によってせき止められた海の一部といったところだが,水は緑に変色してゴミが浮遊しており,廃棄された漁具だらけで何とも泳ぎにくそうである。沿岸には高層ビルのホテル群が立ち並び,夜になるとネオンライトが美しいものの,昼間は人工砂浜で観光客が騒いでいたり,泳いだりしていてサメにとってはうざったい。海中には,ギャングが沈めたらしい中身入りの死体袋が,ヒモにつながれて森のように乱立しているありさまで,「Snitch Parking Lot」(投棄人体駐車場)というゲーム中のランドマークにもなっていた。こうした風光明媚(?)な場所を発見していくのも,本作の楽しみの一つのようである。

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 というわけで,「こんな所業は許せない!」とばかりに,デモ担当者は釣り船を襲ったり,砂浜の人間達を脅かして懲らしめていくわけだが,その攻撃方法はさまざまだ。単純に噛みついて食べる以外にも,まるで巨大な弾丸のように体当たりする“ウィップショット”や,尾びれでキックをお見舞いする“ウィップテイル”といった技も披露された。
 やがて繰り出してくる海上保安官を尻目に攻撃を続けていると,画面には「インファミー(悪名)レベルが上がった」とのメッセージの表示が。これを受けてやってくるのが,屈強そうな漁師達からなるバウンティハンター集団である。バウンティハンター達は,それぞれに異名まで持っていて,なおかつ三人一組の集団で追い詰めてくるので厄介な相手だ。脅しではなく,実際に銃器を使って攻撃を仕掛けてくるのでマジで洒落にならない。どうやら本作における,中ボスに相当する相手のようである。

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 バウンティハンターが中ボスなら,大ボスは何なのか。先述したように,本作には7つのエリアが存在するのだが,そのそれぞれに「エイペックス・プレデター」という名の“主”が存在する。こいつが大ボスだ。デッドホース・レイクの場合,巨大化したミュータントワニがこれにあたり,最終的にはこのワニとの戦いが待っている。ワニさん的には,地域の食料を食べてまわるサメさんが気にくわないようである。
 ちなみに,すべての大ボスを攻略すると大海原を泳ぐエンドコンテンツにたどりつけるそうだが,そこにはラスボスのミュータント・マッコウクジラが回遊しているとか。恐ろしや。

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 というわけで,サメが主人公という一発ネタかと思いきや,意外と長く遊べそうな雰囲気の本作。ミュータント化によってボディをカスタマイズしていくアイデアも面白く,ちょっと遊んでみたいというのが多くのゲーマーの感想ではないだろうか。
 残念ながら発売時期は言明されなかったが,Epic Gamesストアのエクスクルーシブタイトルになることは早くからアナウンスされており,年内もしくは2020年の早い段階でリリースされそうな雰囲気もある。ぜひ日本語ボイスによる日本語版も出してほしいところである。

左からTripwire Interactiveのクリエイティブディレクター Bill Munk(ビル・マンク)氏,コミュニティ・マネージャーのJared Creasy(ジャレッド・クリーシー)氏,マーケティングマネージャーのTrent Mendoza(トレント・メンドーサ)氏
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