「ARMORED CORE」の“外せない1曲”1位は「Day After Day」に決定。大阪で行われたフロム・ソフトウェアの新作体験イベントをレポート

　フロム・ソフトウェアは2018年10月14日，同社の新作タイトル体験会「FROMSOFTWARE GAMES EVENT Autumn 2018 in OSAKA」を，大阪の展示ホール・マイドームおおさかで開催した。ここでは，「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」「METAL WOLF CHAOS XD」「Déraciné」，そしてNintendo Switch版「DARK SOULS REMASTERED」という，同社が今後発売するタイトルがプレイアブル出展され，各タイトルの概要や実機プレイを紹介するステージも行われた。

イベントには開場前から500人以上の来場者がつめかけた。開場前の時点で，DARK SOULS REMASTERED以外の試遊整理券の配布が終了する盛況ぶり。最後のステージが終わるまで会場いっぱいの来場者が残っていた。イベントは1日だけだったが，最終的に1000人以上が来場したそうだ

　ステージでの紹介内容は，すでに公開されているリリースや東京ゲームショウ2018のステージのものと同様だったので，本稿では「ARMORED CORE 20th ANNIVERSARY SOUND REQUEST」「FROMSOFTWARE カルトクイズ選手権」の模様を中心にレポートしていこう。なお，先に言っておくと，ARMORED COREの新作の話はなかった。

ステージイベントがない時間は，試遊画面がスクリーンに映されていたのだが，SEKIROではプレイヤーキャラクターが死ぬと会場中から拍手が起こるという，フロム・ソフトウェアのイベントならではの雰囲気に

展示物や物販コーナーも用意されていた

コスプレした来場者がステージに登壇

あまりにヤバイ絵面で発狂ゲージがMAX

Déracinéステージの様子。「フロムなのに人が死なない」「首から上が見えない画像はフロムっぽい」「妖精って響きすら怪しく感じる」とMCやSIEのプロデューサーからボロクソ言われていたが，暖かいアドベンチャーになるとのこと。ゲーム中には，ディレクターの宮崎英高氏によるさまざなフレーバーテキストが用意されており，氏のクセのようなものが色濃く出ているそうだ

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICEステージは，東京ゲームショウ2018のステージと同様の内容。東京ゲームショウ2018の試遊でクリアできた人は2人しかいなかったとか。SEKIROの読みは，「セキロウ」ではなく「セキロ」とのこと

DARK SOULS REMASTEREDステージは，MCの荒木美鈴さんに「センの古城」を篝火までプレイさせて，何回死ぬかを来場者が当てるというもの。しかもMCは，直前までプレイマップを知らされておらず，練習も許されないという鬼畜仕様だ。しかし，彼女のやり込み具合は尋常ではなく，取れるアイテムや出現する敵，罠の配置を解説しながらサクサク進んでいた（ただし一度だけ落下死）

国内初プレイアブル出展のMETAL WOLF CHAOS XD。クーデター軍相手に，アメリカ大統領が暴れまわる痛快アクションだ。もともと，Xbox専用かつ日本でしか販売されておらず，数が出回っていないタイトルなので，あえて当時のプレイ内容を楽しめるようにしているという

　ARMORED CORE 20th ANNIVERSARY SOUND REQUESTは，「ARMORED CORE」シリーズ20周年を記念して11月1日に発売されるオリジナルサウンドトラック「ARMORED CORE ORIGINAL SOUNDTRACK 20th ANNIVERSARY BOX」のステージだ。ここでは，事前に行われていた「アーマード・コアを語るには、これだけは外せない1曲」を決める投票キャンペーン（関連記事）の結果が公開された。

なぜか昭和なノリで進むステージ。最初に，フロム・ソフトウェアのコンポーザーで編成されたロックバンドFreQuencyが予想したベストテンが公開され，実際のベストテンが順に明かされていった

FreQuencyの星野康太氏（右）と齋藤 司氏（左）

　10位は「ARMORED CORE MASTER OF ARENA」より，「Apex in Circle」。同作の票は「9」にいくと思っていたので，ランクインは予想外だったとか。この曲は，当時CGムービーの展開に合わせて作ったのが大変だったと星野氏は話す。
　9位は「ARMORED CORE NEXUS」から「Shining」。時間がとにかくなくて，7時間で作ったため，当時のことは何も覚えていないという。
　8位は「ARMORED CORE VERDICT DAY」のDLCから「Cosmos New version」がランクイン。星野氏の中では，さまざまなバージョンが出ている「Cosmos」の中でも一番完成度が高い曲とのことだ。
　7位にはFreQuencyも予想していなかった「ARMORED CORE 4」の「Fall」，6位には「ARMORED CORE / PROJECT PHANTASMA」から「Shape Memory Alloys」が選ばれている。
　5位は6位と少し差をつけて，「ARMORED CORE VERDICT DAY」の「Mechanized Memories」。この曲は，「ARMORED CORE for Answer」の「Remember」をアレンジしたものだが，4位にはオリジナルの「Remember」がランクインしている。

「ARMORED CORE ORIGINAL SOUNDTRACK 20th ANNIVERSARY BOX」の20枚目のディスクに収録される曲がここで初公開。20枚目には，アレンジバージョンや没になった曲，オリジナル曲などが収録される

　3位は，「ARMORED CORE MASTER OF ARENA」から，シリーズプレイヤーなら思い出深いナインボールの曲である「9」。曲中の「デストロイ ナインボール」と聞こえる部分は，そう聞こえるような音を作っただけで，実際に言っているわけではないそうだ。
　2位には「ARMORED CORE 4」のエンディング曲である「Thinker」が選ばれた。

11〜30位の曲はこんな感じ

　1位は，2位とわずか13票差の9760票で，「ARMORED CORE VERDICT DAY」から「Day After Day」。星野氏によれば，「思い残すことがないというぐらい，やりきった曲」だという。この曲を使った当時のPVは，今見ても非常にかっこいいので，再生してみてほしい。


　なお，「ARMORED CORE ORIGINAL SOUNDTRACK 20th ANNIVERSARY BOX」付属のアートブックには，収録曲へのコメントが長々と綴られているという。当時の思い出なども語られているそうなので，発売を楽しみにしておこう。

最終的に，1位しか予想が合っていない……

「大阪地区予選」とか書いてあるが，もちろん嘘である

　続いては，昭和のクイズ番組ノリで進められた，FROMSOFTWARE カルトクイズ選手権の模様もお伝えしていこう。
　こちらは全18問の問題に，来場者がスマートフォンから回答し，豪華賞品をかけて得点を競うというもの。「会場のステージで語られたことがヒントになる」とか言いつつ，中にはその通りに回答すると間違えるヒドイ問題も。各問題を以下に掲載していくので，挑戦してみよう。解答は記事の2ページ目に掲載しておく。Q1〜Q8は各1点，Q9〜Q17は各2点，そして最後のQ18はジャンピングチャンスで5点だ。なお，ランキング1位の点数は計25点だった。

1〜3位，20位，50位，70位，100位の参加者に賞品がプレゼントされた。世界に1つしかないスタチューや，初代「ARMORED CORE」の発売を記念した1997年当時のカレンダーなど，レアグッズの数々が登場

Q1〜Q8は1点。フロム・ソフトウェアの予想正解率も書いてあったのだが，この数字が適当で，まったく頼りにならない。会場では「実際の正解率はマイナス30％した数値」と言われていた

Q9〜Q17は2点。カルトすぎて適当に選ぶしかない

最後は5点。ヒントとして，山際プロデューサーの撃破成功率は3割ぐらいという情報が与えられた