芸能
三池崇史監督が斬り撮る,90秒のサムスピ。「侍魂オンライン-朧月伝-」CM撮影に密着
「それだと何度だって言えちゃうでしょ?」
「ワーワー,ワーー! でタメと終わりを作るの」
「OK?」
2019年5月末。夏を先取りしたような昼と,皐月めいた慎ましい夜とで,地球によるお天気の暴力が振るわれていたころのこと。日の本の京の都の一角で,とある映像の撮影が繰り広げられた。
X.D. Globalは先日,最大10人での協力プレイなどが楽しめる,スマホ向けMMORPG「侍魂オンライン-朧月伝-」(iOS / Android。以下,サムスピOL)を発表した。そして,このタイトルを広く宣伝するためのCM映像の制作を,映画監督の三池崇史氏に依頼していた。
三池監督と言えば,窪田正孝さん主演の映画「初恋」が,今年の第72回カンヌ国際映画祭の監督週間部門に選出されたことで話題を呼んだ。古くはバイオレンスな極道もの,ショッキングなホラーもの,昨今では「無限の住人」や「ジョジョの奇妙な冒険」など,人気の高い原作もののメガホンをとっていることで,その名を世界に知られている。
しかし,三池崇史とゲーム。さらに,三池崇史とサムスピ。これに「ピン」とくる人はいるだろうか? いえ,いなくて結構。
事実,今回の起用は「X.D.の担当者です! 昔からファンです! CM撮ってください!」「いいよ」(意訳)といった流れで話が進み,三池監督のサムスピに関する造詣も「そういうゲームがあるんだ」くらいだったと,この話をしにきた代理店の担当者は半笑いで教えてくれた。
しかも,業界的に意外なことなのかは分からないが,三池監督はCM映像の撮影となると,記憶にないくらいご無沙汰なんだとか。そうだとしても,監督に生み出される映像の出来を心配するほどのおこがましさはさすがに持っていなかったが,普通に考えて,気になるじゃないか。
「三池監督がサムスピのCMを撮るので京都に来ませんか!」
って言われたら。そんなわけで京都に向かったのだ。
「侍魂オンライン-朧月伝-」公式サイト
「侍魂オンライン-朧月伝-」事前登録ページ
1日め「東映京都撮影所」にて
午前9:00。京都駅から少し離れた太秦地区の「東映京都撮影所」にて,三池監督率いる“三池組”による撮影がスタートした。
三池組は監督,助監督,撮影,照明,美術,衣装,小道具,VFXスーパーバイザーといったスタッフ30名前後で構成されていた。監督と既知の人もいれば,久々に仕事するという人,依頼されてやってきた人など,スタッフの内訳は案件次第で変化するらしい。
三池監督は「90秒の映像」の撮影のため,オープンセットでのロケーション撮影に1日,スタジオでのグリーンバック撮影に1日の計2日間をかけた。尺的にはショートムービーの部類なので,CM用に15秒くらい確保すればいい,なんてことはない。編集にだって別途時間がかかる。
今回は映像のテーマを踏まえてか,ロケ地は撮影所に隣接している,映画村こと「東映太秦映画村」が選ばれた。場内の撮影現場には通行禁止の柵が立てられたが,平日ながらも京都らしく,修学旅行生が「なになになんの撮影?」と賑々しい。ここでは撮影自体がショーなのである。
なお,京都撮影所はさまざまな時代劇ものの舞台として使用されているが,東映の誇る特撮ヒーローものに関しては,練馬区・大泉の東京撮影所が拠点となる。これ東映マメ知識である。
現場は暑かった。「溶けそうになるほど暑い」と評される真夏の京都の撮影よりは随分マシらしいが,スタッフのほかにいる役者陣の中には,着物やスーツを着こむ者もいた。見ているだけでも暑い。とはいえ,そういった表情をおくびにも出さない真剣な眼差しは,さすが役者だ。
この日のために用意された予定表やカット割りに応じて,カメラや照明,役者が配置につくと,カチンコが鳴らされる(撮影開始やカットォ! のときにカンっと鳴らすアレ)。たとえカメラに写っていない役者であっても,周囲の空気感を生み出すために本物の演技が求められる。
役者がカメラ前で演じる姿を見るのは,恥ずかしながらこれが初めてであった。なるほど。表情や気持ちを瞬時に切り替えるというのは,磨き上げたスキルなのだろう。「笑って」「怒って」と言われたら恥じらいながらもできる気はするが,「撮影開始後に笑って」と言われたら,まずできない。己の身体のコントロールは容易いものではなさそう。
誰しも,ドラマや映画のインタビューで「このシーンは何十回も撮り直したんですよ」といった感想を見聞きしたことがあると思う。今どきは,映える写真をスマホで撮影しようと試行錯誤している人も多いだろうから,それがどういうことかもなんとなく想像できると思う。
しかし,何十人も巻き込んでの撮影というのは本当に難しいのだろう。1回ごとのやり直しの所要時間もバカにならない。ただ実際に現場にいると,そうする理由に納得してしまうというか,より実感できてしまう。「もっとイイ感じに」の引力に逆らうことの難しさを。
表情の狙い。目線のズレ。もっと楽しそうに。いやこんな風に。こっちのほうがいいかも……など,イイ感じを追求しだしたらキリがない。映像とは言わずとも,1本のゲーム作り,バレンタインデーのチョコ作り,このような文章の執筆など,誰でもなにかしら思い当たるだろう。
しかも,その時間が無駄に感じない。現場のスタッフはもとより,関係者ではない筆者ですら,そんな魔力に憑りつかれそうになる(恋人の誕生日などが重なってしまった人はその限りではなさそうだが)。もちろん,それを踏まえたうえで“制限時間内にこなす”からプロなのだが。
巷によくありそうな,「1カットのための連続リテイクで関係者がぶっ倒れてしまった」といったエピソード。実際に現場を目にした今なら,そんなこともさもありなんと思えてしまった。
現場の中核にいたのは,三池監督とOLM(オー・エル・エム)のチームだ。OLMと言えば,「ポケットモンスター」や「妖怪ウォッチ」などのアニメで有名な映像制作会社だが,アニメと比べると少数ながらも,実写映画も手がけている。さらにその多くは,三池作品となっている。
はたして,三池監督とOLMは一体どんな関係なのだろう。
調べても分からなかったので,昔から監督と仕事しているというOLMのVFX担当者に尋ねると,「作品数は覚えてないくらい,長いことやってますよ」「いつから? いつからだっけ」「気づいたら一緒って感じ」と,心強い証言をいただけた。つまり,そういう感じのようである。
三池監督はさまざまな経歴をたどってから,フリーの助監督として多数の名監督のもとで活動し,自らも監督となった。その経験があるからか,現場の関係者らは「監督はエキストラを動かすのがうまいんです」「たたき上げだから誰よりも現場を分かってる」と口をそろえて言う。
ついでに「顔は怖いけど,普通に優しいでしょ?」とも。
「目線はあくまでもスマホにね」
「ぐぁわー! っと。もっと全身でぐぁわー! っと」
「あなたは営業の人だから。遅れてる感じで,ちょっと急ぎ足に」
「OK? OK!」
素人ゆえに甘く見積もっていたのが,エキストラの撮影であった。こういうのは「大体こんな感じで動いてみて」とでも言えば,それなりに済むものかと思っていたが……オーケストラなんかもそうだろうし,一般例なら学生時代の催しの入場行進などだろうか。即座に完璧に仕上げるなんて,一両日ではできる気がしない。そう,つくづく実感する。
そして演技に自信がある役者であろうと,この場でどういう演技をするべきかを正しく伝えられていなければ,彼らは演じようがない。「もっと楽しそうに」「大げさでちょうどいい」。三池監督は大まかな調整は言葉で済ませるが,ピンポイントでは自身で演技のお手本を見せていた。
その素振りといったら,どんな場面なのかを理解していなくてもぴったりに感じてしまうというか,「もう監督がやればいいじゃないでしょうか?」と身も蓋もないことを言ってしまいたくなるほど,しっくりくるお手本ばかりだった。役者を登場人物に仕立てるまでが非常に手早い。
世の中,コミュニケーション能力とはよく言われるが,それは普段の会話のみならず,感情でも情報でも状況でもなんでも「伝える力」も内包している。三池監督は「監督なんて人と人のつながりでしかない」と語っていたが,そのために培ってきたのが“こういうもの”なんだろう。
昼食どき。監督を含むベテランスタッフらは,撮影所の目の前にある広東料理のお店「開花」でご飯を食べ,歓談していた。東映スタッフは基本,撮影所内の食堂で食事を済ませるが,そこは非常に込み合うため,一部の人は外に出て徒歩30秒ほどのここでお腹を膨らませるらしい。
開花は決してお高い店ではない。手頃な価格で美味しいものを食べられる,身近にあったら嬉しい感じの大衆食堂である。ただ,この空気感はなんとなく伝わるだろうか? きっと東映の若手というのは,「俺もいつか堂々と開花で飯を食う!」といった心持ちで励むのだ。たぶん。
そして昼休憩の前後のこと。本稿でもそろそろ希薄になってしまっていたが,ようやく1日めのサムスピOL成分となる,CM映像の主役のひとり「覇王丸」(北代高士さん)の出番がやってきた。
大毛量のカツラ。本格的なボロ道着。重すぎるわけではない刀。チャームポイントの酒瓶。男前の中身。笑っているような,怒っているような,睨んでいるような,覇王丸っぽい歪んだ表情もキマっている。
覇王丸の登場シーンは「現代人に紛れて,なぜかいる場面」が中心となった。その真意は映像で確認してもらうとして,中には全力で走るシーンもあった。もちろんこの暑さだから,1回走ったら汗だくだ。それを複数回もやり直す姿に,体力が資本の役者という職業のすごみを知る。
覇王丸を演じた北代さんにも話を聞いたが,「当時,僕はサムスピを遊んではいませんでしたが,知人がよくプレイしていたので,名前や設定なんかは結構知っています」「普段はゲームキャラクターとか,こういう役はあまりやらないので,楽しいですね!」と答えてくれた。
「覇王丸ってこんな感じですよね!」
「あの勝利ポーズも撮りましょうよ!」
撮影場所が場内の「港町/特撮プール」(スタッフいわく通称,怪獣)に移ったときのこと。出番終了のタイミングで,覇王丸独占撮影会を行わせてもらった。当の覇王丸もノリノリでモデルを務めてくれる。
ただ一点。このとき咄嗟にゲーム画面を調べることができなかったため,周囲のみんなして「あれ,勝ちポーズって姿勢とかどんな感じでしたっけ?」と首を傾げつつ,思い出重視の撮影となっていた。そのため,厳密なポーズを再現することはできず。まぁ,そんな日もある。
そうこうしたのち,残り数カットの撮影も終わったのが,終了予定時刻の午後16:30。スケジュール表ぴったしである。
現場の渦中にいたときは,予定より早く終わっても,長引いてもなんら不思議ではないと考えていたので,その時間管理の完璧さに驚く。ゆうに50人は超える人数を動かしながら,もっとイイ感じを追求しつつ,時間の帳尻もきちんと合わせる。手練の成せる業なのだろう。
この日は京都をあとにし,東京に戻ってから,翌日の撮影に備えた。
2日め「東宝スタジオ」にて
午後13:00。世田谷区の閑静な一角にドドン! と存在している「東宝スタジオ」。入り口で,新作ハリウッド映画の公開日だったゴジラと,黒澤明監督の「七人の侍」の壁絵にお出迎えされる。東映から東宝へ。映像業界に籍を置かない身には,なんとも贅沢な行脚に感じる。
現在,東京都内ではロケーション撮影のための場所が限られており,作品の世界観を表現しきる実景を求めるとなると,京都や茨木などに移動するのが基本らしい。ただし,グリーンバック撮影となると,巨大なスタジオがいくつも存在する東宝スタジオの領分というわけだ。
ちなみに外での撮影時に雨が降りそうなときは,ただ撮影を中止にするのではなく,日程の入れ替えから検討するらしい。今回なら,1日めを東京に,2日めを京都にし,関係者らもそれが可能かどうかを考慮するんだとか。これを映画業界では「両天かける」という,とのこと。
「機械はデジタルなんですけど,やり方はアナログなんですよ」とは,撮影終了後に三池監督に聞かされた一言だ。
グリーンバック撮影には当初,「大がかりな動きもないし,背景は関係ないから,適度に演技部分を撮影するのかな」といった浅はかなイメージを持っていた。しかしその実,こまごまと調整ができるからこそ,非常にこまごまと調整した絵を追求したくなることが分かった。
ちょっとした段差のための平台など,使い方を想像できない大小の道具の数々。照明の当たり具合や,VFXを合わせるための調整。外とは異なる“詰め方”がなかなかどうしてすごい。グリーンを綺麗にするときはガムテープよりもコロコロなど,業界の工夫の積み重ねに感動する。
ただ映像の「色味」に関しては,4K撮影ならあとでいくらでも調整が利くという。そのため,適度に考慮しておくだけでいいのだとか。つまるところ,本稿で使用している写真とAdobe Photoshopの関係性,みたいなものだろう。技術と時間の最適化とでも言っておくとして。
この日はエキストラの方々に話を聞いた。彼らは専門学校とはまた違う,誰でも受講できる俳優・女優の養成スクールに通っており,多くが役者志望の10代だった(20代も数名)。普段は年配の方々とも一緒にレッスンに励みつつ,わりと頻繁にエキストラを引き受けているという。
三池監督を知っているかと尋ねたら,当然だったがみんな「知ってます!」と答えた。監督の印象については「最初は怖そうに見えました」「ときどき面白いことを言ってくれます」「でも緊張します」などなど。物腰や雰囲気は外から見ていても同感であるが,役者として三池監督と対峙する立場にいると,違う映り方をするのかもしれない。
2日めの目玉は,映像のもうひとりの主役である,格ゲー界が誇る女性キャラクター「ナコルル」(神谷天音さん)の撮影シーンだ。
サラッとしたセミロング。頭には大きな赤リボン。(架空の)アイヌ風の衣装。宝刀チチウシやママハハ(鷹)はさすがに用意されていなかったが,アイコンとしてはバッチリだろう。どう見てもナコルルである。
今回の映像の制作方針は「バトルはゲーム映像で」「ゲームで表現できないことを実写で」とされ,役者陣には殺陣などのアクションシーンは求められなかった。ナコルルに関しても,スッと歩いていく後ろ姿,照明に合わせて表情を変化させるなど,静かな動きが問われる。
「カット」(監督)
「はい,カットー!」(助監督ら)
この2日間。撮影現場に響く声は,監督よりも助監督のものが多かった。不調法者ゆえに,助監督とは「細かいことのアシスタントみたいなものか」と想像していたが,とんでもない。現場で最も頭を悩ませるのが監督なら,(役者以外で)最も意識を酷使するのが助監督なのかも。
監督の一言が大勢の人たちに伝わるよう,助監督はいつでもはっきりと大声で叫ぶ。怒鳴らずに叫ぶ。スタッフや役者が撮影に悩まないよう,現場の隅々をフォローする。常に走り回って。監督や作品によって働き方は千差万別らしいが,なんとも目立ってハードな仕事ぶりに見えた。
「三池監督とは20年ほど前に仕事したっきりで,今年からまた一緒に仕事するようになったんですよね。大変? 大変そうに見えます? これでもいつもと比べたら全然ですよ(笑)。三池監督の場合,ご自身でディレクションされることが多いですし,現場の機微というのを理解しきっているので,僕としても学ばせてもらうことが多いです」
そうは言うものの,隙間時間をぬっての一服もままならなかったか。スタジオの準備が整ったとの一報が入ると,彼は半分ものんでいないタバコの吸い殻を灰皿に落とし,急ぎ足で現場に戻っていった。
もしかしたら,三池監督も助監督時代はこうだったのかもしれない。撮影現場では進行のアレコレ,各種設備の熟知,多彩な手法やそれらを伝える力が求められることは,たったの2日で十分に理解できた。それに現場が分かる人というのは,どの業界でも大抵たたき上げである。
映画監督というのは,エンタメ業界において「なり方が分からない職業」のひとつだろう。古くは,監督のもとで経験を積んで抜擢される。今なら,自主制作映画やコンテストで頭角を現す。あるいは映像関係や他業種での実績を持って転身する,などが挙げられるのだろうか。
そのうえで,映画監督を目指して頑張っている人たちに墨をつけるつもりは決してないが,もしも映画監督になろうとするなら,「助監督になってからかな」と思わされた。
エキストラと覇王丸の出番が終了し,最後にナコルルの数カットを撮影したところで,撮影は無事クランクアップを迎えた。
撮影風景を眺めていたときは,場面場面はなんとなしに理解できたものの,どういう映像になるのかと言われたら,いまいちつかみきれなかった。きっと今,同じ思いをしている人もいるだろうが,ちょうどいいところに完成映像があるみたいなので,どうぞご覧いただきたい。
先頃のCM映像、どなたの作品か分かりましたかな?
— 【公式】侍魂オンラインー朧月伝ー@事前登録受付中 (@samusupi_online) August 3, 2019
実はホラーからバイオレンスまで多彩な名作を手掛けた監督・三池崇史殿による物ですぞ?!
誠に恐悦至極っ!
CM公開を記念し、本ツイートRTで抽選2名様にNEOGEO miniサムスピ限定版贈呈?
締切は8月13日(火)!#サムスピOL#サムライスピリッツ pic.twitter.com/5En906CjUY
なお,本撮影の終了後,三池監督にインタビューする時間をいただいた。後ほど掲載するこちらの記事では,今回のCM撮影のメイキング映像も載せていくので,興味がある人は引き続き読んでほしい。
それと,ちょっぴり要素が薄くなってしまった本題のサムスピOLについても,下記リンクで内容の一端を紹介している。配信に向けて,あわせてチェックしてほしい。きっとこのゲームが遊べるころには,京都も溶けそうになるほど暑くなっているのだろう。
スマホ向けMMORPG「侍魂オンライン-朧月伝-」が2019年内に国内でリリース。登場キャラやOPムービーも公開に
X.D.Globalは本日(2019年6月14日),スマホ向けMMORPG「侍魂オンライン-朧月伝-」を2019年内に国内でリリースすると発表した。プレイヤーは剣士や巫女といった職業を選択して,覇王丸,牙神幻十郎らサムライスピリッツでおなじみのキャラクターと共に,暗黒神の復活を阻止する冒険に出ることになる。
「侍魂オンライン-朧月伝-」公式サイト
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