プレイレポート
艦船擬人化美少女たちが3Dでバリバリ動くアクションRPG「アビス・ホライズン」CBTレポート
「アビス・ホライズン」公式サイト
3Dで描かれた艦船擬人化美少女たちがバリバリ動く!
本作はプレイヤーが司令官となって「艦姫(ふなひめ)」を指揮し,アビソールと呼ばれる敵と戦っていく3DアクションRPGだ。登場するキャラクターは3Dグラフィックスで描かれており,プレイヤーは艦姫を直接操作して敵とのバトルを勝ち抜いていくことになる。
バトルや育成などいろいろなシステムが導入されている本作だが,まずはゲームの核となるバトルについて紹介しよう。本作のバトルでは,司令官であるプレイヤーが画面に表示されるバーチャル操舵輪で艦隊を移動させ,各種アイコンをタップして攻撃や回避といったアクションを行う。また,画面をスライドすることで陣形の変更もでき,それらの操作を使い分けながら敵と戦っていくのだ。
本作のバトルでは,バーチャル操舵輪による方向転換を除くすべての行動は,画面上部に表示されているエネルギーを消費して行う。エネルギーは時間経過で増加し,最大10まで蓄積できる。これは敵軍も同様で,敵軍が攻撃や回避行動などを実行すると敵軍のエネルギーが消費される。
攻撃の種類は主砲,副砲,魚雷,空襲の4種類で,艦種ごとに定められた射程距離内に敵を収めることで攻撃できる。敵との距離は画面下部の距離を表すバーの位置と,敵を中心として各距離ごとに色分けされている円形範囲を見て判断する。
各攻撃には,射程距離とは別にその攻撃自体の攻撃範囲が設定されており,その攻撃範囲内の敵に対してダメージを与えられる。これは敵側も同様で,敵の攻撃範囲に入った艦姫のみがダメージを受け,範囲外の艦姫は攻撃対象とならない。なお,同じく敵味方問わずだが,攻撃後は一定のクールタイムが生じ,クールタイム終了後まで次の攻撃は行えない仕組みになっている。
基本的なシステムを紹介したところで,次はそれぞれの攻撃方法について紹介していこう。
・主砲
空母を除くすべての艦種が行える攻撃行動で,実行すると敵の位置付近に赤い円形範囲が現れる。主砲が着弾するまで敵がその範囲内に入っていれば攻撃対象となり,ダメージチェックが行われる。
・魚雷
魚雷を装備している艦種で可能な攻撃行動で,使用すると敵へ向かって魚雷が発射される。魚雷はそれ自体に緑色の円形範囲が表示されており,その範囲に敵が触れることで着弾となり,ダメージを与えられる。発射の際,スライド操作で向きを変えることも可能。
・空襲
空母系の艦種が使用できる空襲は,使用すると敵艦隊に対してコーン状の攻撃範囲が伸びていく。最終的に艦載機が敵へ到達した時点でその範囲内に敵が収まっていれば,範囲内にいる敵へ攻撃を行う。
・副砲
副砲は他の攻撃のように範囲が設定されているわけではなく,射程距離内であれば直接敵に当てられる。ただし,攻撃力はかなり低い。
次は防御について見ていこう。本作には敵の攻撃を回避するアクションがいくつか用意されている。具体的には加速,緊急ブレーキ,緊急方向転換の3種類で,加速を除く2種類は敵が攻撃を行った際に,自動的にアイコンが切り替わる仕組みになっている。
加速は一定時間移動速度が上昇する行動で,攻撃時にもアイコンは表示されており,敵へ近付く,敵から離れるなどいろいろな場面で使用できる。緊急ブレーキは使用するとその場で一定時間停止し,目の前に敵の攻撃範囲が現れた場合などに利用できる。そして緊急方向転換は,使用すると一定時間バーチャル操舵輪を使った旋回速度が上昇し,方向転換がしやすくなる。いずれも敵の攻撃を回避するための行動として役立つが,エネルギーは消費するので,攻撃と回避のバランスを考えながら使用していくことがポイントとなりそうだ。
なお,敵の攻撃が終了すると,回避行動用のアイコンが攻撃系のアイコンへと切り替わり,再度攻撃が可能になる。
攻撃や回避に関わる要素として,本作には陣形という要素も存在する。陣形は単縦陣,複縦陣,輪形陣,単横陣の4種類が存在し,陣形の変更はバトル中に画面を上下左右のいずれかにスライドさせることで,対応した陣形に変更できる。陣形を変更すると移動速度と旋回速度が変化するので,その時々で最適な陣形を選択しながら戦っていこう。
ステージによって変化するバトルのルール
本作では,制限時間内に敵の殲滅を目指す通常のステージ以外にも,ゴールを目指して進んでいくレースゲームのようなステージや,逃げる敵を倒しながらゴールを目指すステージ,巨大なボスと戦うステージなどが用意されており,さまざまなルールのバトルが楽しめる。
いずれのステージも,基本的には従来と同様の操作でプレイできるのだが,攻略するために必要なテクニックがやや異なる点が面白い。
艦姫や装備を入手・強化し
艦隊の戦力を整えよう
敵との戦闘を戦い抜くには,艦姫の入手や強化が欠かせない。本作では各ステージをクリアしたときに,一定確率で艦姫を入手できるのだが,資源とアイテムを消費して「建造」することも可能だ。建造は小型建造,大型建造,特殊建造と3種類存在し,小型と大型で建造できる艦種が異なり,特殊建造はすべての艦種の中からいずれかの艦姫を入手できる仕組み。ちなみに資源は燃料,弾薬,鋼材,ボーキサイトの4種類で,艦姫の建造や装備開発,装備強化や艦姫の補給などに必要となる。資源は時間経過で増加し,司令官レベルによって最大蓄積量が異なる。
艦姫が装備する武装についても,各ステージのクリア報酬だけでなく,資源とアイテムを消費して実行する「装備開発」でも手に入れられる。装備開発には主砲開発,魚雷開発,艦載機開発,総合開発,補助装備開発の5種類があり,各開発の名称どおり入手できる武装が異なる。
建造や装備開発,クリア報酬などで入手した艦姫や武装は,強化・改造を行うことでさらにパワーアップする。艦姫の強化は他の艦姫を素材として使用し,合成することでステータスをアップさせる要素で,艦姫改造は一定レベルへの到達と専用アイテムの所持を条件に実行できる。艦姫改造を実行すると,艦姫に設定されている★(レア度)を1段階上昇させられ,★を増やすことでその艦姫の装備枠が増加していく(最大4枠)。
一方,装備強化や装備改造には同装備を必要とせず,資源や専用アイテムを使用して行うことになる。装備強化を実行すると,その装備に新たなステータスがランダムで付与され,装備改造を実行すると装備のランクが上昇する。装備の強化はランダム要素が強く,思うような結果にならなかった場合はリセットも可能だが,素材やアイテムは戻ってこないのでその点は要注意だ。
なお,各艦姫には固有のスキルが設定されている。スキルはバトル中に条件を満たすと一定確率で発動し,スキルのレベルを上げることで効果を強化できる。艦姫のスキルは,同名艦姫を素材とすることでレベルを上げられる。バトル中有利になるスキルも多いので,艦姫の育成に関してはスキルも見逃せない要素と言えるだろう。
本作における育成は,艦姫や装備の強化や改造,そしてスキルの強化に加え,ステージを攻略することで獲得できる経験値によるレベルアップがメインとなる。ステージを攻略していくと敵も強力になってくるので,戦力の強化は継続的に行う必要がある。ちなみに,今回のクローズドβテストでは,ストーリーを進めていくメインミッションのほかに,建造や開発,強化などに利用できるアイテムが入手できる特殊ミッションや,他のプレイヤーの艦隊と戦う艦隊演習なども用意されていた。
そのほか,クローズドβテストではAR機能にも触ることができたのだが,今回は技術検証用に実装されたということなので,ここで詳しく紹介するのは控えておこう。とはいえ,正式サービス後にどのような展開を予定しているのか,今から楽しみになる機能である。
ゲーム自体のテンポが良く,艦姫のアクションも実に個性的なアビス・ホライズン。だが,スマホ向けアクションゲームとしては操作がやや複雑な部分もあり,攻撃から回避への自動切り替えタイミングや,敵の攻撃に対する回避行動のしにくさに戸惑うこともあった。ローディングの頻度に関しても若干気になったが,このあたりは正式サービスに向けて改善が進められるのではないだろうか。何にせよ,個人的にも期待している,正式サービスが楽しみなタイトルだ。
編注:補給システムの削除を含む,正式サービスに向けた改修内容が公式Twitterで発表されている。CBT時より全体的にプレイアビリティが向上するようなので,合わせて確認しておこう。
「アビス・ホライズン」公式サイト
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(C)2019 Y.Y.GLOBAL LIMITED
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