プレイレポート
盗って盗られて盗りかえしてのガチンコ戦略バトル。「妖怪三国志 国盗りウォーズ」プレイレポート
コーエーテクモの「三國志」とレベルファイブの「妖怪ウォッチ」がコラボした本作では,広大な中国大陸を舞台に武将となった妖怪“武将妖怪”が天下分け目の合戦を繰り広げる。プレイヤーは武将妖怪軍団を編成し,ときに天下統一を目指し,ときに他プレイヤーと同盟を組んで自勢力の勝利を掴むべく戦いに身を投じていく。見た目のかわいらしさとは裏腹に「これってガチニャン?」と思わせる遊びごたえもある,本作のプレイレポートをお届けしよう。
「妖怪三国志 国盗りウォーズ」公式サイト
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中国大陸の天下統一を目指せ
ジックリ考えさせられる戦略性に注目
本作には武将妖怪が中国大陸を制圧していくさまを描く「天下統一戦」と,他プレイヤーとバトルを繰り広げる「国盗り戦」の2つのモードが用意されている。前者はストーリーモードで,後者は他プレイヤーと競い合う対戦モードだ。まずはチュートリアルを兼ねた天下統一戦で巴蜀地方を制圧していき,ゲームの基本をある程度学んだところで国盗り戦が開放される。
どちらのモードも武将妖怪で軍団を編成し,敵とのバトルを繰り広げることに変わりはなく,5体の武将妖怪でチームを作り,それぞれの武将妖怪に“軍魔神”をセットすれば戦いの準備は万端。マップ上の侵攻できる国に攻め入り敵の軍団と戦おう。天下統一戦の序盤で,ウィスパー孔明のアドバイスによってあらかたのシステムを学べるため,ゲームに不慣れな人でも戸惑うことはないだろう。
天下統一戦ではジバニャン劉備によるコミカルタッチなストーリーが展開する。ジバニャン劉備とウィスパー孔明のゆるいやりとりに癒やされる…… |
チュートリアルで引ける妖怪ガシャは,満足のいく結果が出るまで引き直せる。当面のあいだお世話になるであろう3体はココで決定するため,粘れる人は粘ってみよう |
敵妖怪軍団とのバトルでは妖怪たちの攻撃はオートで行われるため,プレイヤーは戦いの様子を見守りつつ,戦況に応じて妖怪たちに指示を出すのが基本となる。バトル中はチームに編成した武将妖怪が各々進軍し,目の前の敵にぶつかると攻撃を開始。武将妖怪たちは目の前の敵に自動で攻撃を仕掛けてくれるのだ。そして「武将妖怪の前衛/後衛の変更」「必殺技の発動」「軍魔神の召喚」がプレイヤーの任意のタイミングで行える。
制限時間内に敵をすべて倒した陣営が勝利となり,1戦は90秒で決着がつく。バトルをスキップする機能はないものの,倍速モードが搭載されているので,バトルはサクサク進んであっという間に戦いを終えられる。オートモードも用意されているので,ちょっとした合間にサクッとバトルを終わらせたいときなどは,必殺技の発動,軍魔神の召喚も自動で行ってくれるオートモードにお任せしてしまおう。あくまで筆者の体感だが,相手との戦力差がそれほどなければオートでも問題ない印象だった。
拮抗した戦いが予想される場合は,プレイヤーの采配が勝敗を分けることになるので油断は禁物だ。より有利な戦況となるよう,必殺技の発動タイミングや順番に気を配ろう。武将妖怪はそれぞれ,攻撃,回復,状態異常,バフ/デバフ系のいずれかのひっさつわざを持っている。それらをバラバラに発動するよりも,ある程度タイミングを揃えて発動したほうがより高いダメージを期待できる。
前衛に配置された妖怪は物理攻撃を行い,後衛はようじゅつを使用して攻撃する。後衛は前衛よりも攻撃を受けにくくなっているので,前衛の武将妖怪を避難させたいときは後衛に下げるのも手だ |
武将妖怪の行動には,こうげき,ようじゅつのほか,とりつきもある。プレイヤーが指示を出せるものではないが,とりつくが発動すると対象が味方ならバフ効果を,敵が対象ならデバフや状態異常の効果を与えられる |
なお,バトル中に武将妖怪たちのターゲット変更は行えない。ターゲットを指示して戦況をコントロールしたくなる場面もあるかもしれないが,戦いの間はグッと我慢。ここで注目したいのが武将の初期配置だ。バトル時の采配も重要だが,戦いはチーム編成の瞬間から始まっていることも忘れてはならない。
各ステージの出陣画面をよく見ると,武将妖怪ごとに有利/不利のマークが表示されていることがある。これは,初手で攻撃を仕掛ける相手との種族相性を表しており,この相性次第でダメージが増減するのだ。バトル中に任意でターゲットを変更できないことを考えると,出陣前に有効な種族とぶつかるように武将妖怪を配置にしておくのがベストと言えるだろう。ステージごとにメンバーの配置換えするのは億劫……そんな人は,出陣前に「おすすめ」のボタンを押してベストな配置に整えておこう。
本作の戦略性をより深くしているのが独自のシステムである“軍魔神”の存在だ。手持ちの武将妖怪には,三国志の名だたる英傑“軍魔神”をセットでき,バトル中に彼らを召喚してスキルを繰り出せるのだ。強力な攻撃で敵軍団を蹴散らしてくれるだけでなく,セットする軍魔神によって武将妖怪のパラメータを強化できるメリットもある。
たとえば,攻撃速度がアップする軍魔神・趙雲と高いようりょくを持つキュウビ荀彧を組み合わせれば,より短い間隔で強力なようじゅつを放てるようになる。これをなまはげ張遼にセットすれば,高いちからで敵を薙ぎ倒すより強力なアタッカーとしての活躍が見込めるというわけだ。
軍魔神によって強化されるパラメータや付加効果はさまざまで,武将妖怪と軍魔神の組み合わせ次第では,長所をのばし,短所を補うこともできてしまう。この組み合わせの試行錯誤ができるようになれば,本作の奥深い戦略性をより強く感じられるようになるだろう。
国盗り戦は同盟での協力がカギに?
天下統一戦をある程度進めたら,国盗り戦に参加してみよう。バトルや国盗りの基本は同様だが,このモードではプレイヤーは複数ある勢力の1つに所属し,一定期間をとおして自勢力の制圧国の数を増やすのがミッションとなる。
国盗り戦でバトルを重ねていくと活躍に応じて勲功ptが付与され,国の制圧率を変動させられる。この勲功によって,シーズンが終わるまでに制圧率1位の国をより多く有している勢力が勝利をおさめる。勲功を稼げばptに応じて個人報酬をもらえるのもポイントで,報酬によっては特定の妖怪を仲間にすることもでき,遊べば遊ぶほどメリットを得られる仕組みなのだ。
シーズン中には,ビッグボスと呼ばれる妖怪や軍魔神がランダムで降臨するイベントが開催されることがある。ビッグボスと戦うにはその国を自勢力が制圧している必要があり,他勢力に制圧されていると戦いを挑めない。ビッグボスと戦えば有益なアイテムを得られることもあって,激戦になることが予想される。
しかしビッグボスにばかり気をとられていると,自陣の防衛がおろそかになり他勢力の侵攻を許してしまうことにもなりかねない。同じ勢力の仲間と役割分担を行う,もしくは参謀の視点で戦況を見極め,国を奪われないよう立ち回る必要があるだろう。
今回はサービス開始直前の先行プレイだったため,プレイヤーが入り乱れリアルタイムで戦況が更新される大規模な国盗り合戦を体感できなかった。参加者が多ければ多いほど白熱した戦いが繰り広げられることとなるので,チュートリアルを終えたプレイヤーは国盗り戦に参加してみてほしい。ただし,ここでの戦いは他プレイヤーが編成した軍団との戦いとなるので,苦戦は必至。自分の戦力に見合った相手に的をしぼって戦いを挑もう。
1戦がサクッと終わる手軽さにジックリと考えさせられる編成の要素が組み合わさり,戦略性に富んだ作品に仕上がった本作。編成を試行錯誤し,あーでもない,こーでもないと,戦略を練ることにやりがいを感じる人ほど熱中しそうだ。子供向けのタイトルと思われるかもしれないが,遊んでみると「意外とガチだった」という作品なので,対戦好きにも強くオススメしたい。
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(C)LEVEL-5 Inc./コーエーテクモゲームス
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