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「Sky」の魅力を中学生に伝える特別授業をレポート。「言葉を超えてつながる多様性」と「優しさを育むゲームデザイン」が紹介される
この授業では,同社の「Sky 星を紡ぐ子どもたち」(iOS / Android / Switch / PS5 / PS4 / PC)の特徴や,同タイトルに携わる職種などが紹介され,授業の後半では,生徒たちが新たな感情表現を考えるワークショップが行われた。
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授業の講師を務めたのは,TGC ブランド・マーケティング・アソシエイト/ビジュアルディベロップメントコンセプトアーティストの藤原未歩氏と,同ブランド・マーケティング・アソシエイトの木全小春氏の2人だ。
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「Sky」の多様性と優しさを育むシステム
授業の冒頭では,「Sky」が「人と人とのつながりと交流を生むゲーム」であり,住んでいる国や年齢,性別を問わず,言葉を使わずに交流ができること,また「美しい世界観」を持っていることなどが紹介された。
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またTGCでは,ゲームを映画や文学,音楽と同様に,子どもから大人まで「あらゆる人にとって価値があり楽しめるものにする」ことをテーマとして掲げていることも示された。
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「Sky」の大きな特徴は,「モンスターを倒す」「ほかのプレイヤーと競う」「課金して強化する」といった,一般的なゲームでは当たり前に存在する要素がほとんどないことだ。
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それでは本作のプレイヤーは何ができるのかというと,まずほかのプレイヤーと手をつなげるようになっている。手をつなぐことにより,ゲーム内の世界を一緒に飛び回ったり,ときには助け合ったりできるのである。
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また本作では,オンラインゲームなどでおなじみの「エモート」(Skyでは感情表現と呼ばれている)を使うことで,感情をジェスチャーで表現し,言葉を使わずともプレイヤー同士がコミュニケーションを取れる。
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攻撃性の少ないゲームデザイン
「Sky」には,ゲーム内でプレイヤーが不快な思いをしなくて済むように,いくつもの機能が導入されている。その1つが「自分で相手の名前を付ける」機能だ。
そもそも本作は,交流したことのないほかのプレイヤーの名前が表示されない。これは名前として示された文字列が,ある人にとって不快な言葉だったり,あるいは名前を見て差別や偏見を抱いたりすることがないようにするための配慮である。
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しかし,いくらゲームとはいえ,各プレイヤーの名前がなくては何かと不便なことも確かだ。
そこで「Sky」では,プレイヤー各自がフレンドになったプレイヤーに対して名前を付けられるようになっている。当たり前だが,わざわざ自分が不快になるような言葉をフレンドの名前にするプレイヤーはいないはずだ。
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本作には「シェアメモリーズ」という,プレイヤーが自分の録画した姿やメッセージを残像のようにフィールドに残しておける機能がある。
たとえば外国のフレンドができたときに,時差によってなかなか一緒に遊べないという事態が生ずることもあるだろう。そんなときにこの機能を使ってメモリーを残しておけば,非同期の交流が可能となるのだ。
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一方で,この機能を悪用し,ほかのプレイヤーを不快にさせようとする輩もいるかもしれない。そこで開発では,この機能に3段階のフェーズを設けた。
最初はフレンドのみに公開され,「いいね」を3つもらえたら全プレイヤーに公開され,さらに「いいね」が50に達したら報酬を獲得できるという仕様にしているのだ。
この機能によって,プレイヤーは自ずとフレンドやほかのプレイヤーから「いいね」をもらえるようなメモリーを残すようになるというわけである。
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また本作では,交流のないプレイヤーは黒い姿で表示され,本来の姿を見るためには互いの同意が必要となる。これは見た目からもたらされる偏見を避けるためとのこと。
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プレイヤー間でそれぞれの本来の姿が見られるようになっても,すぐにチャットでコミュニケーションを取れない。
「フレンドツリー」に示された項目を1つひとつ互いに同意しながらアンロックしていくことで,さまざまなコミュニケーション手段が使えるようになっていくのだ。これには,時間をかけてプレイヤー同士の親密な交流を育んでもらうという狙いがあるそうだ。
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「Sky」の開発体制やTGCの社内体制の紹介もなされ,社内には大きく「アート」「デザイン」「エンジニア」「プロダクション」「ブランディング」「グローズ」という6つのチームがあり,それぞれがどんな業務に携わっているか,そして各チームのメンバーたちがどんな想いでゲーム制作に携わっているかということが示された。
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ワークショップ:感情表現(エモート)を考えてみよう
授業の後半では,生徒たちが3〜5人のグループに分かれて,言葉を使わずにコミュニケーションを取るための新たな感情表現を考えるワークショップが行われた。中には「電車ごっこ」や「円陣」といった,ゲーム内で盛り上がりそうなものもあり,生徒たちの柔軟なアイデアに感心させられた。
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授業の終了後,講師を務めた藤原氏と木全氏に話を聞いてみたところ,もともとSwitch版「Sky」のレーティングが全年齢対象のCERO-Aということから,初めてゲームに触れる小学生,そして10代前半の少年少女に本作の存在を知ってもらう機会を作りたいと考えていたという。
そうしたタイミングに今回のオファーがあり,本作の大きなテーマである他者との関わり方や思いやりの育み方を,ぜひ中学生に伝えたいと考えたのだそう。
さらに,ゲームはただ遊んで楽しいものではなく,さまざまな職種の人材が関わって作られており,さまざまな取り組みをしていることを知ってもらうことで,ゲーム業界に関心を抱いてもらおうとも考えたそうだ。
この授業をきっかけに,ゲーム業界以外のどんな仕事であっても自分の得意なことを生かせる職種があることを知り,それぞれの生徒が興味のある分野で才能を生かしてほしいと話していた。
また授業の感想を聞いて見たところ,生徒が前のめり,かつ楽しみながら話を聞いていたことが嬉しかったと語っていた。今後も今回のようなオファーがあれば積極的に取り組んでいくので,全国の教育機関などからの連絡を待っているそうだ。
加えて,小学生などの小さなお子さんを持つ親御さんに向けて,ゲームに対する意識や家庭内のルール作りといった部分に関して,安心・安全に楽しめる本作をアピールしていきたいと両氏は意気込みを見せていた。
「Sky 星を紡ぐ子どもたち」公式サイト
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