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[TGS 2017]蝶野正洋氏をゲストに迎え,「龍が如く 極2」「龍が如く ONLINE」「北斗が如く」を紹介。真島吾朗のカラオケ新曲も披露されたステージをレポート
ステージでは,「龍が如く」シリーズ総合監督の名越稔洋氏,「北斗が如く」ゼネラルプロデューサーの佐藤大輔氏,「龍が如く」シリーズプロデューサーの横山昌義氏,「龍が如く 極2」ディレクターの阪本寛之氏が登壇し,「龍が如く 極2」(PS4),「龍が如く ONLINE」(PC / iOS / Android),「北斗が如く」(PS4)の最新情報が紹介された。
なお,このステージには「龍が如く 極2」に出演することになったプロレスラーの蝶野正洋氏がゲストとして出演。蝶野氏が登場するゲーム内コンテンツ「新・クランクリエイター」の紹介も行われている(関連記事)。
本稿では,ステージの内容をまとめてお伝えしよう。
2017年12月7日発売予定の「龍が如く 極2」は,2006年に発売された「龍が如く2」(PS2)を,「ドラゴンエンジン」を使ってPS4向けに制作し直した作品だ。いわゆるリメイクだが,システム面から見直され,新シナリオなど新要素も追加されている。
名越氏は,第1作「龍が如く」をリメイクした「龍が如く 極」(PS4 / PS3)を2016年1月に発売したところ,ファンから「龍が如く2」でも同じ試みをしてほしいとリクエストが集まったことが,「極2」のプロジェクトが始まるきっかけになったと説明。
今回は開発にセガゲームスのゲームエンジン「ドラゴンエンジン」を使って技術力と今までのノウハウをすべて詰め込み,「極」よりさらに一歩進められたそうである。
真島吾朗の追加シナリオ「真島吾朗の真実」については,マキムラマコトを含め,「龍が如く0 誓いの場所」(PS4/PS3)からのつながりでいい話ができたと思っているので期待してほしいと,名越氏はコメントしていた。
公式サイトではシナリオのプロローグが公開されているので,気になる人はチェックしてみよう。
名越氏は,「極2」で新しく,郷田龍司と桐生一馬のバチバチしたバトルをストレートに表現できるハードコアな音を追求したいという想いから,SiMに2曲お願いすることになったとコメント。
ボーカルのMAH氏はタトゥーの入ったコワモテだが,ツアー中にゲーム機を持ち運んで遊ぶくらいのゲーム好きで,「龍が如く」シリーズもプレイしていたという。
話をしたときに,名越氏も忘れていたような細かいところまで把握しており,“分かっている”人が表現することで伝わるものがあると感じたとのこと。
桐生編は,堂島大吾と会ったシーンから始まり,そのあと街のチンピラなどに絡まれながら蒼天堀を探索していくことになる。
蒼天堀(と神室町)はあらためて取材をして全面的に作り直され,看板のサイズなどオリジナルで“嘘”が混ざっていた部分もリアルな寸法に置き換えられたとのこと。
タイアップしている飲食店が追加されたり,飲み屋が集まる雑居ビルの内部通路が通れるようになっていたり,移動可能なエリアの密度はオリジナルの数倍になっていると横山氏は述べていた。
バトルでの成長は「6」同様経験値を自由に割り振れて,ヒートアクションやアルティメットヒートモードも存在するとのこと。「懐武器」や「“馴染み”ヒートアクション」などの要素は健在で,言わば「6」のシステムをベースに武器を使った遊びを“復活”させた形になるそうだ。
なお横山氏によれば,追加シナリオでは真島がなぜ東城会から距離を置き,組織に命を狙われるようになったのかという部分が描かれるそうだ。
追加シナリオをプレイするには本編をある程度進める必要があるが,ロック解除後は好きなタイミングで遊べるという。
ちなみにステージではプレイスポットとしてカラオケが紹介され,真島吾朗の新曲「幸せならいいや」が披露された。会場で真島編を試遊するときは,ゲーム内のJOYSOUNDに寄ってみよう。
ここでゲストの蝶野正洋氏が登場し,「極2」の「新・クランクリエイター」の紹介が行われた。
蝶野氏が登壇することは開催まで伏せられていたのだが,それは新・クランクリエイターに武藤敬司氏,蝶野正洋氏,藤波辰爾氏,天龍源一郎氏,長州 力氏が出演することをステージ上で発表するためだったのだろう。
横山氏は,イベントシーンのセリフ回しは,シナリオ担当のプロレス愛あふれるものになっているとコメントしていた。
蝶野氏は,天龍氏,長州氏,藤波氏は滑舌が悪く,付き合いは長いが何を言っているか半分くらい分からないことが多いと冗談交じりに話していたが,ゲームではどうなっているのか,気になる人はぜひ会場で体験版をプレイしてみてほしい。
プレイヤー側は,現場にある機材を敵の手から守りきるのが目的。ポインターで10人のキャラクターの移動先を指示してWAVEを重ねていくというRTSスタイルになっている。
最後に,シリーズ初となる限定版,真島吾朗の般若の刺青が刻印されたPlayStation 4本体が紹介され,コーナーは締めくくられた。
ちなみに,筆者の聞き間違いでなければ,横山氏が「コンソール版も開発が決定した」とさらりと話していたのが気になるところ。こちらは正式な発表を期待しよう。
「ONLINE」の舞台は神室町で,時代は2018年と「6」のあとの話になる。主人公の「春日一番」(かすが いちばん)は刑期を終えて出所したものの“どん底”に落ちた男で,その成り上がりが描かれるストーリーになる模様だ。
公式サイトでプロローグが公開されているので,まだ見ていない人はチェックしてみてほしい。
名字については,暴力性のあるコンテンツだが“めでたい”感じを出したくて「かすが」にしたそうだ。
また,ステージではスマートフォン版のゲーム画面が紹介されていた。
ゲームオリジナルの物語が展開される本作では,奇跡の街「エデン」が舞台の中心となる。
エデンには水が豊富にあり,水力発電で電気が通っていたり食物の栽培が行われていたりと,“世紀末”における大歓楽街といえる場所である。そのため数多くの荒くれ者がこの街を狙って押し寄せているというわけだ。
プレイヤーは,ユリアを探す放浪の末にエデンにたどり着いたケンシロウとなり,この街で“世紀末ライフ”を満喫できる,というのが本作の概要だ。
バトルは「龍が如く」シリーズをベースにしており,経絡秘孔を突く「奥義」がヒートアクション的な扱いとなるようだ。
町の外に広がり,無法者が徒党を組んで襲い掛かってくる荒野をバギーに乗って探索する「ヒャッハーラリー」,バイクで迫ってくる悪漢を鉄柱でかっ飛ばす「デス・バッティング」といったプレイスポット(?)が存在する。
また,エデンの人々の秘孔を突いて治療行為を行う「ケンシロウ・クリニック」のほか,ナイトクラブの黒服になって治安と売上を守る「黒服ケンシロウ」,バーテンダーになって接客する「バーテンダー・ケン」などのミニゲームもプレイ可能だ。
なお,本作では荒野を探索することで「ゲーム機」「ゲーム筐体」などを発掘することがある。1986年に発売されたセガ・マークIII用ソフト「北斗の拳」などを“発掘”してアジトに持ち帰ると,プレイ可能になるとのこと。
この件について横山氏と佐藤氏は,ケンシロウのボイスを黒田氏が演じる許可を原 哲夫氏にもらったことをきっかけに企画が実現したと述べた。
そして,登場人物のボイスを検討する際,12年にわたり一緒にやってきた信頼できる声優陣を当てはめてみたところぴたりと収まったため,“龍が如く声優”に出演してもらうことになったそうだ。
最後に佐藤氏と横山氏は,原作を知っている人は“新しい北斗”を,知らない人は「北斗の拳」の世界を知るきっかけとして本作をプレイしてもらいたいとコメントして紹介を締めくくった。
本作の発売日は2018年2月22日で,期間限定生産となる限定版「世紀末プレミアムエディション」も発売されることが発表済みだ(公式サイトの告知ページ)。
限定版には,ケンシロウの外見を桐生一馬に変えられたり,ゲーム内BGMに「愛をとりもどせ!!」「TOUGH BOY」が使えるようになるDLC,原 哲夫氏描き下ろしのPS4用テーマと「北斗の拳」キャラクターアバターのセットなどが含まれる。
なお,「龍が如くスタジオ」スペシャルステージは,9月22日,9月23日,9月24日にも開催が予定されている。詳細は「こちら」の記事やセガゲームスのTGS特設サイトで確認してほしい。
「龍が如く 極2」公式サイト
「北斗が如く」公式サイト
「龍が如く ONLINE」公式サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2017特設サイト
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