Ubisoft Entertainment，「Far Cry 5」の最新トレイラーとディテールを公開。海外での発売は2018年2月27日を予定

　Ubisoft Entertainmentは北米時間の2017年5月26日，「Far Cry」シリーズの最新作となる「Far Cry 5」（PC/PlayStation 4/Xbox One）の新たな情報とトレイラーを公開した。発表によれば，海外でのリリースは2018年2月27日が予定されているという。

「Far Cry 5」公式サイト

FAR CRY 5 ‐ ENCOUNTER THE FAITH, FREEDOM, AND FIREARMS OF HOPE COUNTY FEBRUARY 27

　司法の手が届かない孤島や山奥で武装集団に対抗していくという「Far Cry」シリーズだが，今回の「Far Cry 5」では，シリーズ初となるアメリカ合衆国が登場する。すでに何度かお伝えしているように，舞台となるのはロッキー山脈の麓に広がるモンタナ州の架空の地域，ホープカウンティ（Hope County）だ。
　エグゼクティブプロデューサー兼クリエイティブディレクターのダン・ヘイ（Dan Hay）氏は，公開されたムービーでこの地域を選んだ理由を語っており，アメリカ北西部のこのあたりでは，都会とは異なる独自の文化や価値観があって，分離主義的な傾向が強いという。実際，武装集団による政府施設の占拠などが起きており，意外だが興味深い設定だ。


　のどかな大自然の広がるホープカウンティを恐怖に陥れるのが，“ドゥームズデイ・カルト”などとも呼ばれる，いわゆる世紀末思想を持つキリスト教系カルト信者達という設定になっており，牧師ジョセフ・シード（Joseph Seed）が率いる武装集団のエデンの門（Eden’s Gate）が今回の敵となる。
　「最後の晩餐」を思わせるキーアートが公開されていたが（関連記事），新たに明らかになった完全版では，シードの周りに「12人の使徒」が描かれており，プレイヤーの目的は，カルト教団の中ボス的な存在である彼らを一人ずつ倒していくことだ。


　これまでは，普通の市民であるプレイヤーキャラクターが意図せず戦いに巻き込まれるという設定が多かったが，本作の主人公は，保安官助手としてホープカウンティに赴任してきたという設定になっている。
　もっとも，主人公の正式な役職は「Junior Deputy」で，試験を受けて採用される保安官助手「Deputy」の，さらにその下の身分だ。地域によっては警察署のイベントで子供達にJunior Deputyと書かれたバッジが配られることもある，基本的に誰でもなれる身分なので，司法の力で悪を倒すといった高邁な理想をもっているわけではないようだ。


　公開されたトレイラーでは，シードのソフトな口調に合わせて，エデンの門が地域住民を恐怖によって支配していく姿が描かれている。
　シリーズ従来作と同様，ホープカウンティはオープンワールドで描かれ，プレイヤーは牧草地帯や森の広がる山々をマッスルカーや18輪トラック，ATVやボート，さらにプロペラ機などを使って自由に行き来できる。また，アメリカが舞台になるだけあって，近代的な武器類も豊富で，そのほかグレネードや火炎瓶，さらにスレッジハンマーや野球のバットなどが使えるという。


　こちらもシリーズ従来作と同様，本作にはプレイヤーと一緒に戦ってくれるレジスタンスの仲間達が存在する。今回は，以前から地域で活動していた牧師のジェローム・ジェフリース（Jerome Jeffries），バーテンダーで火炎瓶の製造もするメリー・メイ・フェアグレイブ（Mary May Fairgrave），そして小型機のパイロットであるニック・ライ（Nick Rye）の3人を紹介するムービーが公開されており，彼らが戦う動機などが紹介されている。
　また，ホープカウンティには動物もたくさん生息しており，プレイヤーはヒグマやクーガーなどの猛獣を使ってエデンの門と戦えるという。




　「Far Cry 5」は，ソロだけでなくCo-opでキャンペーンをプレイすることが可能で，プレイヤーキャラクターの性別や容姿をカスタマイズできるとのこと。マップエディタも搭載されるほか，新しい機能も用意されるとのことで，続報も楽しみにしたい。
　海外向けには，通常版のほかに特典が同梱された「Deluxe Edition」と「Gold Edition」が発売される予定だ。また，予約特典としてはデジタルアイテムのパック，「Doomsday Prepper Pack」と「Additional Chaos Pack」が用意されている。追ってアナウンスが行われるはずの日本での展開についても期待したい。

「Far Cry 5」公式サイト