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タカラトミー認定ジャッジ直伝。お父さん&お母さんのための「デュエル・マスターズ」ガイド
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印刷2019/10/18 12:00

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タカラトミー認定ジャッジ直伝。お父さん&お母さんのための「デュエル・マスターズ」ガイド

 タカラトミーから発売されているトレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」(以下,デュエマ)をご存知だろうか。「マジック:ザ・ギャザリング」で知られるウィザーズ・オブ・ザ・コーストが開発し,日本で販売が始まったのは2002年――つまりは17年の歴史を持つ作品となるが,今でも小学生から大人まで幅広い層から支持されている。

画像集 No.025のサムネイル画像 / タカラトミー認定ジャッジ直伝。お父さん&お母さんのための「デュエル・マスターズ」ガイド

 この記事を読んでいる人のなかにも,子どもがデュエル・マスターズに熱中していて,パックを買ってとせがまれたことがある親御さんは,結構多いのではないだろうか。
 小学生くらいのお子さんであれば,「一緒に遊ぼうよ」と親を誘ってくることもあるだろう。しかし,トレーディングカードゲームというものに触れてこなかった人間からすると,なかなか乗り気になれない。現に筆者がそうであり,「買ってあげるのはいいけど,私はやらないよ」と釘を刺して,娘に構築済みのセットを買ってあげた記憶がある。

 筆者には娘と息子がいるのだが,デュエマができるのは娘しかおらず,対戦相手のいない娘は,カードを二人分並べて,行ったり来たりしながら一人二役でプレイをしていた。その光景を見て,さすがに不憫に思ったので,娘にルールを教わって始めてみたところ,これが予想以上に面白くてハマってしまったのだ。

 今では娘と一緒に大会に参加するようになり(大体私の方が戦績は悪い),最終的にはタカラトミー認定のデュエマジャッジ試験を受け,認定ジャッジにまでなった。おそらく,筆者は認定ジャッジの中で二番目に高齢だと思う。ちなみに,そのあと息子もプレイを始め,今ではよく筆者と戦っている。

息子との対戦。息子はとても楽しそうにプレイする
画像集 No.024のサムネイル画像 / タカラトミー認定ジャッジ直伝。お父さん&お母さんのための「デュエル・マスターズ」ガイド

息子(相手側)にボコられました
画像集 No.001のサムネイル画像 / タカラトミー認定ジャッジ直伝。お父さん&お母さんのための「デュエル・マスターズ」ガイド

 筆者は,デュエマやその兄貴分であるマジック:ザ・ギャザリングを通じて娘や息子の世界が大きく広がり,素晴らしい仲間との出会いや,またとない経験をさせてもらったと思っている。逆に言えば,子どもがそうした経験をするためには,多少なりとも親の理解が必要になるだろう。
 そこで本稿では,小学生のお子さんをお持ちのご両親向けに,デュエル・マスターズとは何か,始めるにはどうしたらのいいのかを紹介していきたい。


そもそもトレーディングカードゲームって何なの?


 トレーディングカードゲームとは,デッキと呼ばれるカードの束を使って,相手と対戦を行うカードゲームの総称だ。TCGという略称で呼ばれることが多いので本稿でもそれに習うが,「遊戯王」「ポケモンカードゲーム」「マジック:ザ・ギャザリング」「バディファイト」など,日本国内ではデュエマに限らず,さまざまなTCGが存在する。

 歴史の長いTCGだと,カードの種類が数千を超えることも珍しくない。そのカードの中から,決まった枚数のデッキを作るので,デッキのバリエーションは事実上無限ともいえる。対戦を通じてデッキを改良し,より強くしていけるところが,決まったカードで遊ぶトランプなどにはない,TCGの魅力の1つだ。

 その中でもデュエマは,初めてTCGに触れる小学生を主なターゲットとして開発された経緯があり,子どもでも分かりやすいシンプルなルールに加えて,イカしたデザインのイラストや一発逆転の要素,カードを重ねることで強力になる「進化」,カードとカードがつながる「ゴッド・リンク」,より強いカードと入れ替わる「革命チェンジ」や「Jチェンジ」など,子どもが好きそうな派手なギミックが詰め込まれている。

 筆者はフリーライターという仕事柄,平日でも自宅にいるため,子どもやその友達と接する機会が多い。筆者には,中3の娘と小6の息子がいるが,2人ともデュエマが大好きだ。娘にいたっては,TCGオタクというか,デュエマ以外にも10種類を超えるTCGのプレイ経験がある。
 デュエマのほかにも,小学生を主なターゲットにしたTCGは登場しているが,娘や息子の周りだけでなく,カードショップや次世代ワールドホビーフェアなどの様子を見ても,小学生にもっとも人気のあるTCGはデュエマという印象だ。


デュエル・マスターズの魅力とは


 デュエマにハマって以来,筆者はいくつかのTCGを経験してきた。その中でもデュエマは,子どもが最初に触れるTCGとしてベストだと考えている。その理由は,以下の5つだ。

◯デッキだけあればすぐに遊べる

 デュエマは基本的に,お互いに40枚のカードがあれば,すぐに対戦できる。カードだけで遊べるTCGは意外と少なく,大抵はライフカウンターやライフメモ,ダイス,ダメージカウンター,トークン,コインといった小物が必要だったりするが,子どもはそういったものを紛失したり,落として踏んだりしやすい。デュエマではその心配がないので,子どもだけでも管理しやすいのだ。

◯デッキ構築の自由度が高い

 デュエマには1万種類を超えるカードがあり,例外はあるものの,基本的にはこれまで発売されたすべてのカードを組み合わせて自由にデッキ(対戦するためのカード)を作れる。昔のカードと最近のカードを組み合わせることで,思わぬコンボが誕生することも多い。

◯1ゲームが10〜20分程度で終わる

 1ゲームが10〜20分と短時間で終わることもデュエマの特徴だ。相性によっては,数分で勝負が決することもある。TCGによっては,1ゲームが20〜30分かかり,遊ぶにはある程度まとまった時間が必要になるものもあるが,デュエマならちょっとした空き時間にも気軽に遊べ,子どもに「もう1回やろうよ!」と言われたときも,その要望に応えやすい。

◯一発逆転の要素が適度にある

 運要素が適度にあることも重要だ。TCGは,デッキをシャッフルして始めるので,必ず運の要素が入り込むが,TCGによってその割合は異なる。デュエマには,一発逆転の機会が適度に用意されているので,初心者でも上級者に勝つ可能性は十分にある。また,デッキ同士の相性もあるので,いろんな相手とやって負けっぱなしということも少ない。

◯公認大会や公式大会が数多く行われている

 デュエマは,カードショップなどで行われる店舗大会から,2000〜3000人が一度に参加するGP(グランプリ),何度かの予選を経てデュエマ日本一を決める全国大会まで,年間約5〜6万回もの大会が,大小さまざまな規模で開催されている。

 初対面の人との対戦経験は,お子さんをさまざまな面で成長させてくれるし,デュエマを通じて新たな友達もできるので,少し慣れてきたら,気軽に参加できる店舗大会にお子さんと一緒に参加してみることをお勧めしたい。
 最近は,小学生限定や中学生以下限定大会も増えているので,まずはそうした大会に参加させてみてはいかがだろうか。そして,お子さんが大会で勝つ喜びを知り,より強い相手と戦いたい,自分の力がどこまで通用するかを知りたいという気持ちが出てきたのなら,大きな大会に連れて行ってあげてほしい。

 とくに大規模大会は,まるでお祭りのようなイベントになっている。勝てなくても,きっと親との楽しい思い出として,お子さんの記憶に残ることだろう。ちなみに,デュエマの最大規模の大会であるGPは,年2回のペースで開催されている。2019年4月13日〜14日に幕張メッセで開催された「DMGP 8th」の様子をレポートした記事があるので,そちらを見ていただければ,雰囲気もつかめるだろう。


子どもにTCGを薦める理由


 デュエマに限らず,TCGをプレイすることは,子どもの成長にとても良いことだと筆者は考えている。その理由は,以下の3つだ。

◯他人とのコミュニケーション力が上がる

 TCGは相手と向かい合って,互いにコミュニケーションをとりながら行う遊びだ。きちんと自分の意志を相手に伝えないと,ゲームが円滑に進行しない。ときには,相手がカードの能力を勘違いしていることもある。そうした場合は,間違っていることを指摘しないと,自分が不利になるわけだ。

 大会に参加すれば,自分より年上の対戦相手も多くなるので,敬語を使う練習にもなる(筆者の息子は大人にもタメ口で話すので,頭が痛いのだが……)。TCGでは,初対面の相手とコミュニケーションをとることが多いので,人見知りをする子や他人とのコミュニケーションが苦手な子も,TCGの対戦を通して,コミュニケーション力が上がることは間違いない。

◯文章を正確に読む力や,計算力が上がる

 TCGで強くなるためには,カードの能力を示す文章を正確に読み解くことが重要だ。それほど長い文章ではないが,丁寧に読まないと勘違いすることもある。例えば,「◯◯してもよい。そうしたら,□□する」と「◯◯してもよい。その後,□□してもよい」というテキストがある。前者と後者の違いをきちんとお子さんに説明できるだろうか。

 前者も後者も,先に○○するかどうかを選択する必要がある。しかし前者の場合,○○することを選択したら,必ず□□をしなければいけないが,後者の場合,○○するかどうかと,□□をするかどうかに因果関係はなく,それぞれ独立して行える。例えば,○○だけ行い, □□を行わないことや,その反対も自由だ。

 デュエマは,ステータスの数値がシンプルなので,計算自体はそこまで難しくない。それでも,「場に出ているクリーチャーの数×1000,パワーが上がる」や「勝てばパワーが2倍になる」など,状況に応じて計算結果が変わるカードは存在する。
 バトルでは,自分のクリーチャーのパワーと相手のクリーチャーのパワーの比較によって勝敗が決まるので,攻撃時にはそうした比較や計算を素早く行う必要がある。そのため,繰り返し遊んでいるうちに,自然と計算能力や判断能力が身につくわけだ。


◯自尊心や自己肯定感の向上につながる

 子どもの自尊心や自己肯定感をどう育てれば良いのかというのは,親にとって切実な問題だろう。もちろんTCGを始めたからといって,すぐに自尊心や自己肯定感が向上するわけではない。最初はなかなか勝てないだろうが,どうして負けたのか,強い人と自分では何が違うのか,ということを考え,デッキとプレイングを磨くことで,だんだん勝てるようになってくる。その過程で,自信や自己肯定感が向上するのだ。

 筆者の周りにいる小学校高学年の男子の場合,2〜3割くらいがデュエマをやっているとか,やったことがあるという感じであり,デュエマが強いと学校で一目おかれるようだ。もちろん,全員に尊敬されるとかではないだろうが,それでも友達に負けないものがあるというのは,自信につながる。

 筆者の娘は,親が言うのもなんだが,小さい頃から,ちょっとおかしいレベルで自己肯定感が高い。小1からデュエマを始め,デュエマを始める子が増える小3か小4くらいのときにはかなり上達していたことも,自己肯定感を高めることに貢献しているのだろう。
 息子は,娘みたいなメンタルお化けではなく,わりと普通な感じだが,デュエマもフォートナイトもテトリスもスマブラも学校で一番強い,みたいに周りから言われてるようで,そのあたりの自信はあるようだ。


お父さん&お母さんにTCGを薦める理由


 お子さんがTCGを始めるのなら(またはすでに始めているのなら),ぜひお父さんやお母さんも,一緒にプレイすることをお薦めしたい。その理由は,以下の3つだ。

◯子どもと対等に本気で遊べる

 親が子どもと対等に,そして本気で遊べるものは,考えてみるとそれほど多くはない。身体を動かすスポーツだと,親が手加減をしないと一方的になってしまうし,逆にフットサルなどでは,サッカー教室に通っている子であれば,小学5,6年生になると親よりうまくなってしまう。

息子と真剣に対戦中の筆者
画像集 No.023のサムネイル画像 / タカラトミー認定ジャッジ直伝。お父さん&お母さんのための「デュエル・マスターズ」ガイド

 その点TCGは,身体の大きさや腕力が勝負に一切影響しないので,年齢や性別を問わず,子どもと本気で遊べる貴重な遊びである。SwitchやPS4などのコンシューマゲームも腕力は関係ないが,こちらは逆に反射神経とか動体視力とかの面で親が不利になることもある。TCGのプレイに反射神経は関係ないので,筆者のような中年にも優しいのである(とはいえ,最近では老眼が入ってきて,カードの細かな文字を読むのが辛くなってはきているが……)。

◯子どもとの会話が弾む

 TCGを親子でプレイするということは,共通の話題を持つことになる。平日は帰りが遅くて,子ども達とあまり会話をする時間がなく,土日に子どもと顔を合わせても,何を話していいか分からないというお父さんも少なくないだろう。
 しかし,同じTCGで遊んでいれば,話すことはたくさんある。お子さんが小学校低学年なら,まだ自分でネットから情報を探すのは難しいだろうから,通勤中などにTCGの環境(どんなデッキが多く使われているかということ)や,その環境で勝率が高いデッキについて調べておき,土日に子どもに伝えて,一緒にプレイしてあげれば,子ども達が親を見る目も変わるだろう。

◯やってみるとはまる

 よくできたTCGはやってみるととても面白い。とくにデュエマはルールがシンプルだが,デッキが無数にあり,プレイングの奥も深い。小学生がメインターゲットのTCGだからといって侮るのは間違っている。
 全国大会やGPの上位陣の戦いは,観客を魅了するくらいの高度で熱い戦いとなる。筆者も,子どもがデュエマを始めたので,しかたなく付き合いで始めたくちだが,むしろ親のほうがはまってしまった。実際に親子で大会に参加するようになった家庭をいくつか知っているし,子どもが大きくなってデュエマから離れてしまっても,親だけが熱心に続けているという話もときどき聞く。少数派ではあるが,母親が子どもと一緒に熱心にプレイしている例もある。


デュエマを始めるのに何が必要なの?


 では,実際にデュエマを始めるためには,何を購入すればいいのか。筆者がオススメするのは「構築済みデッキ」である。構築済みデッキは,その名の通り40枚+αのカードで構築されたデッキが同梱されており,これさえ購入すればすぐにでも対戦を始められる。価格も1000円〜1500円ほどで購入できるので,金銭的なハードルも低い。種類もたくさん用意されているので,お子さんと一緒に始めるのであれば,別の種類を1つずつ買うと良いだろう。

構築済みデッキ「DMSD-13 超GRメガスタートデッキ ジョーの超ジョーカーズ旋風」。価格は1500円(税抜き)
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 こうした構築済みデッキは,近い時期に発売された拡張パックに含まれるカードと入れ替えて改造することで,さらに強いデッキにできる。通常の拡張パックは1パック5枚入りで,定価160円(税抜き)となり,パックの中身は開けるまで何が入っているか分からない。子どもが言う「デュエマのパック買って!」は,この拡張パックのことだ。

 デュエマではカードの稀少度をレアリティと呼ぶが,レアリティの高いカード(レアカード)は,出る確率が低いぶん能力が高く,切り札になることが多い。レアリティは高いほうから,「マスター」「スーパーレア」「ベリーレア」「レア」「アンコモン」「コモン」の順になっており,ベリーレア以上のカードはコールドフォイルなど特別な加工がされている(俗に言うキラカードだ)。

1パック5枚入りの拡張パック「DMRP-11 超天篇 拡張パック第3弾 零誕!魔神おこせジョルネード1059!!」。価格は160円(税抜き)
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 これからデュエマを始めるのなら,今年発売された「DMSD-13 超GRメガスタートデッキ ジョーの超ジョーカーズ旋風」(1500円:税別)か,「DMSD-12 超GRスタートデッキ ゼーロのオレガ無月の大罪」(900円:税別)あたりがオススメだ。どちらも,デュエマの基本的なルールやそのデッキの使い方が書かれた小冊子「まるわかりガイド」が付属している。

DMSD-13 超GRメガスタートデッキ ジョーの超ジョーカーズ旋風の中身。左から40枚のメインデッキ,12枚のGRクリーチャー,まるわかりガイド
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 デュエマをプレイするのなら,スリーブ(プロテクト)を使うこともオススメしたい。スリーブとはカードを保護するためのカバーで,カードが傷ついたり,汚れたりすることを防ぐだけでなく,シャッフルなどもやりやすくなる。
 とはいえ,小学生はなかなかスリーブを買う余裕がないことが多く,裸のカードで対戦している光景をよく見かけるが,カードによっては1枚の価値が数千円を超えるものもある。カードを大切にするという意味でも,デッキのカードにはスリーブを付けるようにお子さんにアドバイスし,スリーブをプレゼントしてあげればきっと喜ばれるだろう。

 スリーブも,タカラトミー純正のものからサードパーティ製まで,さまざまなデザイン,材質のものがあるので,好みの物を選べばよい。スリーブの値段はデッキ1セット分(40枚以上)で,安いものであれば200円程度で買える。なお,スリーブを購入するときは,サイズに注意が必要だ。分からなければ,店員にデュエマで使うスリーブが欲しいと伝えるか,タカラトミーの純正スリーブを選べばよい。

 必須ではないが,プレイ時にテーブルの上に敷くプレイマットもあるとよい。プレイマットがあると,カードの滑りがよくなり,カードのタップ・アンタップや移動がやりやすくなる。プレイマットは2500〜3500円程度で販売されている。好きなクリーチャーのイラストが描かれたプレイマットを使えば,気分も盛り上がるだろう。

カードを保護するためのスリーブ。絵の反対側は透明になっているので,カードの絵や文字はちゃんと見られる
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プレイマットを敷くと,カードを動かしたり,持ち上げたりするのがやりやすくなる
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 デュエマは,タカラトミーの公式サイトが充実しており,はじめての人に向けたルール解説動画も掲載されているので,そちらを見ていただければ,対戦の流れも分かるだろう(関連サイト)。もしお子さんがプレイしているのであれば,教えてもらうことでコミュニケーションも取れて一石二鳥だ。
 また,お父さん,お母さんに向けた小冊子も一部の小売店などで配布されており,その内容はWebでも公開されている(関連サイト)。こちらも,確認しておくとより理解が深まるだろう。


クリスマスプレゼントにお勧めの構築済みデッキセット


 デュエマを熱心にやっているお子さんへのクリスマスプレゼントにオススメの商品を紹介したい。2019年11月16日発売予定の「DMBD-11 デュエル・マスターズTCG ガチヤバ4! 無限改造デッキセットDX!! ジョーのビッグバンGR」と,同じく2019年11月16日発売予定の「DMBD-12 デュエル・マスターズTCG ガチヤバ4! 無限改造デッキセットDX!! ゼーロのドラゴンオーラ」である。

画像集 No.028のサムネイル画像 / タカラトミー認定ジャッジ直伝。お父さん&お母さんのための「デュエル・マスターズ」ガイド
画像集 No.030のサムネイル画像 / タカラトミー認定ジャッジ直伝。お父さん&お母さんのための「デュエル・マスターズ」ガイド

 どちらも定価3500円(税抜き)で,普通の構築済みデッキセットに比べて高いが,それぞれ120枚のカードが入っており,デッキを4パターンに組み替えて遊べる。通常の拡張パックには入らない限定カードも同梱されているので,喜ばれること間違いなしだ。


子どもにデュエマで負けたくないお父さん&お母さんに


 子どもにデュエマで負けたくないというお父さん&お母さんに向けて,最後にプレイングにおけるポイントをいくつか紹介する。すでにルールをある程度把握していることを前提としているので,専門用語などの説明は割愛させていただく。ここで紹介するポイントは,デュエマで強くなりたいと思っているお子さんにも,ぜひ伝えてあげてほしい。


◯宣言は大きな声ではっきりと&アンタップ,タップは正確に

 プレイングというよりマナーに近いが,例えばシールドに攻撃するとき,どこのシールドを攻撃するかとか,ターンを終えるときの「ターンエンドです」とかの宣言は,はっきりしようということだ。同じく,マナゾーンやバトルゾーンのカードのアンタップ,タップもしっかりと行うことが,上級者への第一歩だ。


◯マナチャージは,基本的にマナコストの大きいカードや多色カードを優先

 通常のマナチャージは,1ターンに1回しかできないので,手札のどのカードにマナに置くかというのがポイントだ。初心者は,序盤から手札に強いカード,いわゆる切り札があると,それを使いたいがゆえにマナゾーンに置くことをせず,手札に温存しがちになる。しかし,そうした切り札はマナコストも大きいことが多いため,序盤に手札にあっても,すぐに使うことはできない。

 手に勝つためには,毎ターンなにかしらの動き(クリーチャーを出すとか呪文を唱えるとか)をすることが重要なので,マナコストが大きい(=序盤では使えない)カードからマナゾーンに置くのが基本だ。同様に,多色カードはタップして置かれるため(1ターン分遅れる),なるべく最初に置いて隙を減らしたい。また,シールドトリガーを持つカードは,そのぶんマナコストが大きく設定されているので,こちらも優先的にマナゾーンに送る候補となる。


◯最初からあまり文明を増やさない

 3つめも重要だ。つい,いろいろなカードをデッキに入れたくなるだろうが,デッキの中の文明の種類を増やしすぎると,マナの数は足りていても,文明の種類が足りずにカードが使えないということになりがちだ。もちろん,五文明全部使うデッキもあるが,初心者の内は,1文明(単色)か2文明(2色)のデッキの方が向いているだろう。


◯シールドトリガーは相手を止められるものを最低8枚

 シールドトリガーの枚数や内容も重要だ。シールドトリガーによる一発逆転を決めるには,最低でも8枚のシールドトリガーをデッキに入れておきたい。シールドは5枚なので,デッキに8枚のシールドトリガーを入れておけば,シールドの中にシールドトリガーが入る可能性が上がる。もちろん確率の問題なので,デッキにシールドトリガーを8枚以上入れても,5枚のシールドの中に1枚もシールドトリガーがない(ノートリと呼ぶ)こともある。

 シールドトリガーで重要なのは,相手の追撃を高い確率で防げるかどうかだ。例えば,ブロッカーを持たない単なるクリーチャーがシールドトリガーとして出ても,相手の次の攻撃は防げない。それに対して,「閃光の守護者 ホーリー」であれば場に出た瞬間に相手のクリーチャーをすべてタップできるので,それ以上相手が攻撃できなくなる。そうした質の高いシールドトリガーを最低8枚,できれば10枚くらい入れておくと,一発逆転の目が増える。


◯デッキの構築はマナカーブを意識

 マナカーブというのは,1マナで使えるカード,2マナで使えるカード,3マナで使えるカード……といったように,各マナで使えるカードの枚数をグラフ化したものだ。例えば,6マナ以上のカードしかデッキに入ってなければ,1ターン目から5ターン目まで何もできないことになる。かといって,1マナや2マナのカードを増やしすぎると,終盤に弱くなってしまう。デッキタイプによって,理想的なマナカーブは変わってくるが,常にマナカーブを意識してデッキを組むことをオススメする。

「デュエル・マスターズ トレーディングカードゲーム」公式サイト

  • 関連タイトル:

    デュエル・マスターズ トレーディングカードゲーム

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