DeNAが2017年8月3日に配信を開始したスマートフォン向けアプリ
「歌マクロス スマホDeカルチャー」(
iOS /
Android)は,アニメ作品「マクロス」シリーズでお馴染みの歌姫や楽曲が目白押しの“超時空リズムゲーム”だ。
本稿では,ゲームの目玉であるリズムゲームパート「ライブ」を中心としたプレイインプレッションをお伝えしよう。
時空を越えて集結する歴代歌姫
「マクロス」といえば,今年で35周年を迎えたSFロボットアニメシリーズ。「歌マクロス スマホDeカルチャー」は,同シリーズを題材としたリズムゲームで,「超時空要塞マクロス」「マクロス7」「マクロスF(フロンティア)」「マクロスΔ(デルタ)」というアニメシリーズ4作品から歌姫や楽曲が登場する。
ゲーム開始直後は,「マクロスΔ(デルタ)」の歌姫である「カナメ」から指示を受ける形でチュートリアルをこなし,基本的な操作を覚えていくことになる。
チュートリアル中に歌姫を1人選択できる。プレイヤーランクを上げるとほかの歌姫も使用可能となるので,まずは好みの歌姫を選んでスタートを切ろう。どの歌姫も3Dモデルが可愛らしくて迷ったが,筆者は「レイナ・プラウラー」を選択している
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「超時空要塞マクロス」でおなじみの“伝説の歌姫”「リン・ミンメイ」も参戦! 目のキラキラ加減も見事に再現されております!
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「マクロス7」の「バサラ」と「ミレーヌ」は,“時空が安定していない”とのことで,原稿執筆時点では選べなかった。「超時空SNS」(詳しくは後述)などで活躍を目にすることはできる(※編注:バサラとミレーヌは9月に実装が予定されている)
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人類を滅ぼすシステム「鳥の人」によって,文明の記憶が破壊され始めているというのが本作のバックボーン。マクロスの歴代キャラが“歌の力”で世界の記憶を取り戻す物語が展開していく
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エピソードプレートが「ライブ」のカギ
メインのリズムゲームパート「ライブ」のカギは,「エピソードプレート」だ。エピソードプレートには,アニメの名シーンがあしらわれており,セットした歌姫(ユニット)のステータスを上昇させるだけでなく,ライブ中のスキルにも影響する。
同じエピソードプレートを獲得すると,イラストが変化し,能力値もパワーアップ。「マクロス」ファンなら見ているだけで懐かしい思い出に浸れるので,楽しい収集要素でもある
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エピソードプレートは,ライブを通じて獲得できるアイテムで強化でき,ステータスアップの効果を高めるだけでなく,歌姫の衣装や,バルキリーの新たな獲得につながる要素となっている。
プレート強化のメインボードや,「エピソード一覧」から衣装やバルキリーのアンロックが可能だ。エピソードオーブを使用して直接アンロックすることもできる
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劇中でおなじみの衣装も手に入る。歌姫の見た目が変わるのはもちろん,衣装によってステータスもアップする
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ライブ中に登場するバルキリーの設定も可能。初期は「ハヤテ」が搭乗する「VF-31J」のみだが,プレートを集めて育成すると,対応したほかの機体も選べるようになる。ちなみに,設定画面でバルキリーをタップすると,その変形過程が見られる
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歌姫達の歌を聞け〜!!
本作におけるライブとは
本作のリズムゲームパート「ライブ」は,歌姫によるパフォーマンスを背景に,画面上に表示されるノーツをタイミングよくタップしていくという,スマホリズムゲーム定番のシステムが採用されている。難度は5段階あり,いずれもノーツが流れるレーン数は4つ。難度ごとに異なるが,「ENERGY」(いわゆるスタミナ)を消費して挑戦する形だ。
ライブの状況が良いや「バルキリーモード」や「歌姫モード」「超歌姫モード」に突入し,どちらもスコアを大きく伸ばせるチャンスになっている。
ライブ中は,歌姫に装着したプレートに応じた「アクティブスキル」が発動できる。画面下部にあるボタンをタップすると発動でき,ライフを回復したり,獲得スコアにボーナスが発生したりと,その効果はさまざま
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センターに選んだ歌姫が歌って踊る! イキイキと踊る姿や表情はもちろん,歌姫によって異なるエフェクトにも注目♪
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・バルキリーモード
画面の右上に表示されている「生体フィールド波」ゲージを100%以上にすると,曲の途中でバルキリーモードに突入し,バルキリーの戦闘シーンが挿入される。生体フィールド波のゲージは,タップを連続で成功させると増え,このモード中は4コンボ以上を維持することで相手に攻撃を与えられる。敵のゲージを削り切ると「追撃モード」に入り,さらなるスコアアップが可能となっている。
生体フィールド波の数値が高いほどゲージは溜まりやすくなる
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・歌姫モード&超歌姫モード
追撃モード中にさらにダメージを与えて再びゲージを削り切れると「超歌姫モード」,削り切れなかった場合は「歌姫モード」へ移行する。センターの歌姫が歌う背景で,楽曲に沿った原作の名シーンが流れ始め,アイテムとスコアがアップするボーナスノーツの出現率が大幅アップ。原作ファンにも嬉しい演出だが,そちらに目を奪われすぎてコンボを切らさないように注意が必要だ。
じっくり見たい場合は易しめの難度でプレイしよう。楽曲と共に流れるドラマチックな名シーンの数々に,甘酸っぱい気持ちが湧き上がること間違いなし!
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難度の段階が細かく用意されているので,リズムゲーム初心者から上級者まで遊びやすい本作。手動で発動するスキルは,やや操作性を高めている印象があるが,回復やスコアアップの効果を任意のタイミングで得られるのは嬉しいポイントでもある。
遊べる楽曲を増やすには,プレイヤーランクを上げて「記憶の時空」のパネルを開放することが必須条件だ。歴代キャラクターが集結した背景のイラストも見どころ
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「星間飛行」や「ルンがピカッと光ったら」といったキュートな楽曲を,早くバサラさんに歌わせたいと思っちゃう筆者はだめでしょうか……
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仮想SNSで歌姫とパイロット達のやりとりを楽しもう♪
ライブをこなしていくと開放される「超時空SNS」は,歴代のキャラクター同士が作品の垣根を越えてSNS上でやりとりを行うファン必見のコンテンツとなっている。
歌姫だけでなく,バルキリーのパイロット達も交えたやりとりが見られ,本作の戦いについて掛け合いがあったり,何気ない会話も目にできたりと,豊富なバリエーションで飽きがこない。
ライブ回数や歌姫のレベルに応じてSNSが更新される
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天才パイロットが一堂に会するシーンも本作ならではの要素だ。意気投合する「マックス」と「ミシェル」を見られるとは……!!
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「マクロス」シリーズ初のリズムゲームとなった本作を総評すると,歴代キャラと楽曲がたっぷりと登場し,超時空SNSという形でそれぞれの掛け合いも見られ,お祭りゲーム感の印象も強い。歌い踊る歌姫に,敵と戦うバルキリー,そして感動的な名シーンが「ライブ」を通じて,ひとまとめに楽しめる贅沢なタイトルだ。