日本一ソフトウェアから,2017年3月3日に発売が予定されているNintendo Switch用ソフト「
魔界戦記ディスガイア5」の情報を紹介しよう。
本作は,2015年3月に発売された
同名のPS4用シミュレーションRPGを,Nintendo Switch向けに最適化して移植したタイトル。PS4版のアップデートパッチや追加DLCを収録済みで,DLCで配信された全29キャラの仲間やストーリーを追加投資なしで楽しめるようになっている。
本稿では,ゲームを進めるうえで重要になる,拠点「ミニ魔界」にある施設群,シリーズのウリの一つであるキャラクターメイク,部隊システムといった要素を紹介していこう。
主人公達の拠点となるのは,ゼラフィーヌが所有する「ミニ魔界」。ゲームを進めていくと,さまざまな施設が利用できるようになっていく。本稿ではその施設群を紹介しよう。
スカウト屋 |
お金を払って,共に戦うオリジナルユニットを雇うための施設。職業,パラメータ,カラーリングなどを細かく指定してキャラクターメイクが行える。 |
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部隊屋 |
戦闘やキャラクターにさまざまな恩恵をもたらす「部隊」を編成する施設。部隊のレベルを上げるのもここで行う。 |
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キャラ界屋 |
ユニットの心の中に広がる「キャラ界」に行ける。ゴールまで踏破すると,通常の育成では鍛えられないパラメータを強化できる。 |
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アイテム界屋 |
アイテムの中に広がる「アイテム界」に出撃するための施設。戦闘を繰り返すとアイテムが強化される。 |
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スキル屋 |
ユニットに備わる固有の能力(魔ビリティー)や特殊技を,習得させたり強化したりできる施設。 |
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イノセント屋 |
イノセント屋では,アイテムにさまざまな付加効果をもたらす「イノセント」の移住や繁殖が行える。 |
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魔界戦略会議 |
会議に出席している議員のうち過半数の賛成票を得ることで,ユニットのカスタマイズや新ステージといった要素を開放(アンロック)できる。 |
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魔界エディット屋 |
自分好みのミニ魔界を作るための施設。拠点の内装,外装,施設の配置,店員の変更などが行える。 |
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チート屋 |
バトルでの経験値の取得率や敵の強さなどを調整できる施設。項目の取得率を上げるには,別の項目の取得率を下げる必要があるが,うまく使えばキャラクター育成の手間を大幅に削減できる。 |
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マップエディット屋 |
好みのマップを作成できる施設。オブジェクトや敵を自由に配置でき,作ったマップはネットワークにアップロード可能だ。 |
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魔界調査団 |
自軍のユニットを,調査団として魔界に派遣できる。派遣中のユニットは戦闘に参加できなくなるが,帰還時に貴重なアイテムを手に入れて帰ってくることがある。 |
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カレー屋 |
一時的なステータス上昇効果を持つカレーが食べられる。手持ちのアイテムを食材にして,オリジナルカレーを作ることも可能だ。 |
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クエスト屋 |
指定された敵を倒したり,アイテムを集めたりするクエストを達成することで,新たな職業やアイテムなどの報酬を手に入れることができる。 |
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説得屋 |
戦闘や魔界調査団で捕獲した敵を説得することで,仲間に加えたり,魔界の住人にできる施設。 |
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このように,拠点にはさまざまな施設が用意されているが,とくに重要な施設の一つが「スカウト屋」だ。
この施設では,職業,種族,固有能力などをプレイヤー自身が細かく設定した,人型ユニットや魔物型ユニットを雇うことが可能。戦士や格闘家といった職業,種族,性格(ボイス),カラーリングなどだけでなく,素質(初期ステータス),職業の熟練度(ランク),雇ったときの初期レベルまでプレイヤーが決められる。
キャラクターメイクで,初期設定だけでなく育成度合いまで決められるという自由度の高さが,本作のウリの一つになっているわけだ。
ただし,能力が高ければ高いほど,雇うのに必要な費用も跳ね上がるので気をつけよう。
なお,雇ったキャラクターは,転生させることで育成をし直すことが可能。新職業に転生させるとレベルは1に戻るが,レベルアップ時のステータス上昇値にボーナスが上乗せされるので,より強いキャラクターに育てることが可能になる。
以下に,雇用できるユニットの一部を抜粋して紹介しておこう。
戦士(男)
強靭な肉体と不屈の精神を持つ戦士。不利な状況で力を発揮する。
・得意武器:剣,槍,斧
・固有魔ビリティー:「ワイルドクライ」(隣接する敵ユニット×15%能力がアップ)
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魔法使い(男)
生真面目な魔法使いの男の子。高威力の技や魔法を使うことができる。
・得意武器:杖
・固有魔ビリティー:「魔力収束」(特殊技使用時,攻撃力+30%する代わりに,消費するSPが50%増加)
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格闘家(女)
華麗な技を操る女武闘家。敵の攻撃を受け流すことを得意とする。
・得意武器:拳
・固有魔ビリティー:「ラピッドムーブ」(移動マス×3%回避率がアップ)
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僧侶(女)
傷ついた仲間を癒す女僧侶。強力な回復を行うことができる。
・得意武器:杖,弓
・固有魔ビリティー:「練達の癒し手」(回復魔法の効果+100%)
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賢者
全知全能の存在。一度の攻撃対象が多いほど力が増す。
・得意武器:弓,杖
・固有魔ビリティー:マスブラスター(攻撃対象×10%ダメージがアップ)
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メイド
主に忠実なメイド。アイテムの力をより引き出すことができる。
・得意武器:弓,杖
・固有魔ビリティー:効率的な仕事(1ターンに一回,本来の行動に加えて追加でアイテムを使用できる)
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魔界闘士
強い者を求めて戦いに明け暮れる戦士。腰を据えて投げることで疲労を最小限に抑える。
・得意武器:拳,斧
・固有魔ビリティー:ぶん投げ名人(移動しないで投げを行った時,行動を消費しない)
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パイレーツ
広大な宇宙を駆け巡る海賊。遠距離からの狙撃を得意とする。
・得意武器:銃
・固有魔ビリティー:加速射撃(対象ユニットとの距離×15%ダメージがアップ)
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闇黒騎士
闇を操る黒衣の騎士。波紋が広がるように対象の周囲に影響を与える。
・得意武器:剣,槍,斧
・固有魔ビリティー:波紋力(隣接するユニットに攻撃時,対象と隣接する敵ユニットへダメージが連鎖する)
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本作にはさまざまな種類の「部隊」が用意されていて,特定の条件を満たすことで利用できるようになる。仲間になったキャラクター達を編成することで,ゲームをより有利に進められる「部隊効果」が得られるのがポイント。
たとえば,「新人教育部隊」ならリーダーに設定したキャラクターが戦闘で獲得した経験値の一部を部隊員も獲得できる,「足軽隊」なら部隊の所属人数に応じて能力が上がるというように,得られる恩恵は多種多様だ。
捕虜を「後援部隊」に投入して部隊のレベルを上げることで,部隊効果や所属枠などを強化できる。
なお,バトルに参加している部隊のリーダーがダメージを受けるなどして「リベンジモード」を発動したときには,大技「部隊総攻撃」を繰り出すことが可能だ。部隊員と後援部隊が戦列を組んで突撃するというもので,部隊のレベルや隊員の攻撃力が高いほど攻撃力が増す。
「ディスガイア5」の戦闘における新要素は,以前
「こちら」の記事で紹介した「リベンジモード」や「魔奥義」だけではない。
人型キャラクターの隣に魔物型キャラクターがいるときは,魔物型ユニットが「魔チェンジ武器」に変身して人型ユニットがそれを装備するという「魔チェンジ」コマンドが利用できるのが,ディスガイアシリーズにおける特徴的な要素の一つ。
変身した魔物型ユニットの「魔ビリティー」や一部ステータスが引き継がれるので,レベルが低いユニットでも(一時的に)強力な複合ユニットとして活躍できるのがポイントだ。
そして「ディスガイア5」では,魔チェンジ武器に別の魔チェンジを重ねる「ダブル魔チェンジ」を行うと,装備中の魔チェンジ武器が巨大化してさらにパワーアップするようになった。
ベース側と追加側,特定の組み合わせでダブル魔チェンジを行うと,魔チェンジ武器の見た目が変わり,特殊技が使えるようになる。
また,特定のメインキャラクター同士がバトルで隣り合わせのときには,「合体技」を発動可能だ。恋仲,ライバルなどキャラクター同士の関係性がヒントになっていて,同じ組み合わせでも,ベースになる側と連携する側が逆だと違う合体技が発動したり,合体技が発動しなかったりすることもある。
このように,主だった要素を紹介するだけでも一苦労な「ディスガイア5」は,かなりやり込みに向いたシミュレーションRPGだ。Nintendo Switchの予約に成功した人は,同時購入するゲームの候補として「ディスガイア5」を検討してみてはいかがだろうか。