イベント
[TGS 2021]「真・女神転生V」公式番組をレポート。未公開映像や実機プレイで,気になるキャラクターやサブクエストを紹介
メガテンファンとして知られるフリーアナウンサーの松澤千明さんとフリーライターのマフィア梶田さんがMCを務めた同コーナーでは,初公開映像や実機プレイを交え,真・女神転生シリーズ最新作の特徴や魅力が語られた。
「真・女神転生V」公式サイト
[TGS 2021]「真・女神転生V」先行プレイレポート。崩壊した東京の描写と充実した探索要素が魅力
アトラスが2021年11月11日に発売を予定しているSwitch用RPG「真・女神転生V」の先行プレイレポートをお届け。崩壊した東京の描写と充実した探索要素,新要素が追加されたプレスターンバトルが魅力の「真・女神転生」のナンバリング最新作だ。
「真・女神転生V」は,据置ハード機で遊べるタイトルとして考えると「真・女神転生III-NOCTURNE」以来およそ18年ぶりの完全新作となる。携帯ゲーム機向けに展開してきた近作同様に手元でも遊べるSwitchでの新作ということで,梶田さんも「(すでに真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTERなどが出ているが),Switchというハードがメガテンとどの程度相性がいいのか,触って確かめてみたい」と,新たなハード展開への期待を語った。
また,真・女神転生IIIの人修羅のように,主人公が人にあらざる姿になり異能の力を手に入れるところや,シリーズでおなじみの「悪魔召喚プログラム」を使わず,己の力で悪魔と接するところなど,シリーズファンとしても気になる点はたくさんあるようだ。
続いて,8月に公開されたPV第3弾を観ながらその印象を語ることに。梶田さんは,「天使と悪魔の確執に主人公が巻き込まれるのは相変わらずだが,今回は天使の連中が結構しゃしゃり出ていて,どっちに味方したい気分になるのか気になる」とコメント。どのような形でルートが分岐し,主人公にはどんな選択肢が用意されているのか気になる様子だった。
さらに,PV第3弾の中で登場した謎の人物,八雲ショウヘイの未公開映像も届けられた。杉田智和さんが声を担当する八雲は,「全ての悪魔を狩る者」を自称する謎の男で,悪魔のジョカとともに行動している。未公開映像は八雲の初登場シーンで,主人公に剣を向ける場面もあった。
全体の雰囲気などから「デビルサマナー 葛葉ライドウ」シリーズや「真・女神転生III-NOCTURNE」に登場する葛葉ライドウを連想させる人物で,シリーズファンからも注目されている八雲。「意外といい人かもしれない。もしかしたら,ルートによっては仲良くなるかも」(松澤さん),「目が金色のやつはやばい」「(ルートによっては)同じ目的でともに戦う流れもあるかもしれないけど,この世界でこんな格好をして刀を振り回しているやつっていうのは,かなりデリケートな接し方が必要になりそう」(梶田さん)と,MCの二人もかなり気になっているようだ。
さらに,「ジョカとはどういう関係なのか。操られたりしているのでは」「昔の警官のような恰好をしているが,警察ではなくただのコスプレかもしれない」と話し続け,まだまだ考察したりない様子だった。
続いて,9月に配信された任天堂のプレゼンテーション番組「Nintendo Direct 2021.9.24」にて公開されたショートPVが流されたのち,PVに収録されていた悪魔たちが集うシーンの続きが披露された。
ここに集まっているのは「ベテル」という組織に属する悪魔たちで,エジプト支部のコンス,インド支部のヴァスキ,ギリシャ支部のゼウス,北欧支部のオーディンと,その名前のとおり,各地域の神話をモチーフとした悪魔たちがその地域のベテルの所属している。
同じ組織に所属している悪魔たちだが,その会話の雰囲気からは,どうも関係性は良好のようには見えない。主人公は,東京支部の代表である越水ハヤオとともにこの場にいるのだが,どういった経緯でこのトップたちの会合に立ち会うことになったのかも気になるところだ。
番組の第2部では,梶田氏による実機プレイでゲームが紹介された。
TGS 2021のオフライン会場では,ゲーム開始すぐの「タマチ」と「ミタ」のエリアでの試遊ができたが,この実機プレイのエリアは「ナガタチョウ」で,さらに連れている悪魔たちの顔ぶれやレベルを見ると,試遊版より少し進んだデータとなっていた。
そんな,国会議事堂らしき建物が砂漠の背景に同化している「ナガタチョウ」で,「親分になろう大作戦」というサブクエストを進めることに。メインストーリー以外にも多くのサブクエストが用意されており,比較的自由にマップを移動できる本作では,メインの物語を進めながら,気軽に寄り道感覚でそれらにチャレンジできるようだ。
ゲームはシンボルエンカウント方式で,悪魔と触れる前に剣で攻撃することで有利に戦闘を始められる。ターン性のコマンドバトルは,悪魔の弱点を突くことで,右上に表示された行動回数が増えて有利になり,逆に弱点を突かれると敵の行動回数が増えてしまうという,シリーズ恒例のプレスターンバトルだ。
シリーズファンだけに梶田さんはこのバトルシステムには慣れたもので,敵の弱点を確実に突いて,常に有利な状態で戦っていく。
もちろん,これまでのシリーズ作品や「ペルソナ」などの派生作品などでもおなじみの「悪魔会話」も健在だ。これは,悪魔に話しかけ,相手の話の内容や要求に対して「これだ」いう回答を選んで返答し,うまく会話を進められるとその悪魔を仲魔(仲間)にできるというもの。いつも同じ反応があるわけではなく,悪魔の性格や月齢によって変わる“気分”で会話の内容が変わるのも面白いところだ。
梶田氏も数体の悪魔を相手に悪魔会話にチャレンジ。話しかけたら一発で仲魔になることもあれば,回答が気に入らなかったらしくアイテムを残して去ってしまうこともあり,この辺りの悪魔たちの気まぐれ具合(?)も変わらずといった印象だ。
サブクエストの主役となるのはオニ。その怪力をもって周辺の悪魔を配下に置こうとしているが,近づこうとしても悪魔達が逃げてしまうのが悩みだという。
自分自身が強くて怖いせいだと考えるこのオニは,主人公に「困っている悪魔がいたら見つけて報告してほしい」と依頼する。その困っている悪魔の力になり,頼りになる親分であることを知ってもらおうということだ。
言われるままに周囲の悪魔に声をかけてみると,どうやらオニがこれまで親切だと思ってやってきたことが逆に迷惑となっており,それもあってほかの悪魔たちはオニと距離を取っているらしい。そのことを報告するとオニは逆上。主人公に襲いかかってくるという展開となった。
オニとのバトルでは本作の新要素「マガツヒスキル」も披露。条件を満たすと溜まっていく画面右上のゲージがいっぱいになると使える特殊なコマンドだ。
今回使用した「禍時:会心」は,スキルを含む全ての攻撃がクリティカルになるというもの。この効果によって序盤は一方的な攻勢となり,さらに弱点であるドルミナーで眠らせるなどあっさり勝負は勝負がつくかと思いきや,オニのHPがことのほか高く長期戦の様相に。さらに,睡眠から目覚めたオニの一撃はかなり大きく一時はパーティ全滅の危機にまで陥る。
これぞメガテンというシビアな戦いは,予定されていたプレイ時間を5分延長し,仲魔を入れ替え,アイテムを使い,さらにもう一度マガツヒスキル「禍時:会心」を発動させ,何とか延長時間内に勝利できた。
逆上したオニを落ち着かせたあとにあらためて話しかけてみると,「自分はオニの中では弱い方で,もっと弱い悪魔相手ならでかい顔をできると思っていた」と,自分の過ちを反省。まるで日本昔話のような結末でサブクエストは終了した。メインのストーリーは,少ない情報の中からでも不穏な雰囲気が漂っている印象だが,こういったほっこりする(?)話やコミカルな話が楽しめるサブクエストは,過酷な戦いの中の息抜きとしてもよいものとなりそうだ。
発売まで1か月と少しとなった本作。まだまだ謎の多い作品だが,崩壊した東京(らしき)魔界ダアトではたしてどのような物語が待ち受けているのか。シリーズファンはもちろん,世界観やゲームシステムに興味を持った人も今後の展開をチェックしてみてほしい。
「真・女神転生V」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2021 オンライン」掲載記事一覧
- 関連タイトル:
真・女神転生V
- この記事のURL:
キーワード
(C)ATLUS(C)SEGA All rights reserved.