ピーター・モリニュー氏の開発スタジオによる新作「The Trail」プレイインプレッション。目的地に到着してからが本番のゲーム

　スマートフォン向けアプリ，「The Trail」（iOS / Android）がApp Store / Google Playで配信されている。同作は「ポピュラス」や「フェイブル」などで知られるゲームデザイナー，ピーター・モリニュー氏が関わる新作なので，注目する4Gamer読者も多いはずだ。本稿ではそのプレイインプレッションをお伝えしていこう。

料金形態は基本プレイ無料のアプリ内課金制

「The Trail」公式サイト

「The Trail」ダウンロードページ

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　本作は，三人称視点で進行するアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは未知の土地を訪れた冒険者となって，旅を続けながらアイテムの収集や製作（クラフト），そして交易（トレード）などをしつつ，最終的には独自のビジネスを築いていくことになる。

ゲームの序盤では，案内役のキャラからさまざまなアドバイスをもらえる

　ゲームの目的は2段階に設定されており，最初は「Eden Falls」という場所を目指して道のりを歩き続けることになる。道中で拾える小石や小枝，木の実といったアイテムは，休憩ポイントのキャンプで組み合わせて新たなアイテムをクラフトしたり，他の冒険者とトレードしたりできる。

プレイヤーキャラの頭上あたりをスワイプ操作すると歩く速度を調整可能だ

落ちてる小石や小枝は，対象のアイテムから背中のバッグまでドラッグ＆ドロップすると拾える

斧で木を切ったり，スリングショットで小動物を倒したりしてもアイテムが手に入る

素材として必要なアイテムとレシピを揃えて，新たなアイテムをクラフトしよう

各レシピは「ベアトリクス」というキャラから受けられるクエストを達成することで獲得できる

バッグの中からベルトコンベアの上までアイテムをスワイプ操作で持ってくると，他の冒険者とのトレードが行える

　クラフトした帽子や服，バッグ，靴といったアイテムを装備することで，冒険者の能力がアップする。より良いバッグに変えるとアイテムの収納スペースが増え，靴を変えると歩く速度が向上し，旅が快適になること請け合い。しかし装備するアイテムには耐久度が設定されており，使い続けるといずれ壊れてしまうので，その前にまた新しいアイテムをクラフトして装備しよう。

冒険者が装備できる部位は「頭」「バッグ」「上半身」「下半身」「靴」の計5つ。耐久度は数値で表示され，壊れそうになると警告画面が出る

　Eden Fallsへの道中で何度か船に乗る機会があり，そのために乗船料としてゲーム内マネーが必要となる。ゲーム内マネーが足りないというときは，地図から直接キャンプ地に行き，アイテムの収集，クラフト，トレードを繰り返して稼ぐといいだろう。

一度訪れたキャンプ地には地図から直接飛んでいける

　Eden Fallsに到着すると，そこの土地を購入できるようになる。土地を購入して小さな家を建てて，冒険者の住居が完成したら最初の目標は達成だ。Eden Fallsには，計20の土地が存在しており，これらをひとくくりで街となる。他の土地に住居を構える冒険者と協力して，街を大きくしていくことが次の目的なのだ。

必要なアイテムを揃えると自宅をアップグレードできる。目的地に到着してからが本番のゲーム……といっても過言ではない

家具や絨毯，窓といった内装に関連するカスタマイズも可能で，自由度は高い

　以上のとおり，本作はゲームの目的が大きく分けて2段階に設定されている。他のプレイヤーキャラクター（冒険者）に出会って簡単なコミュニケーションを交わし，ゆるやかなマルチプレイ感を味わえるのも面白いポイントだ。
　アプリ内課金を利用して攻略を急ぐこともできるが，比較的まったりと遊べるタイプの作品なので，いわゆる“無課金プレイ”でも支障はないだろう。あえて苦言を呈するなら，日本語のローカライズが完璧ではない点を挙げるが，そこは今後のアップデートなどで改善されることを期待したい。

「The Trail」公式サイト

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