システムソフト・アルファーのスマートフォン向け新作アプリ
「三極姫 DEFENCE」(
iOS /
Android)が,2017年1月23日に配信される予定だ。
本作は,「三国志演義」を題材にした世界で,美少女武将となった三国志おなじみの英雄達が戦いを繰り広げるシミュレーションアドベンチャーゲーム「三極姫」シリーズの最新作。2016年5月24日に発売された
「三極姫4 天華繚乱 天命の恋絵巻」(
PS4 /
PS Vita)で三極姫シリーズを知ったという人もいるだろうが,本作は,同シリーズをスマホ向けに最適化したタイトルなのだ。
本稿では,配信間近である三極姫 DEFENCEのゲーム概要と見どころを紹介していくので,三極姫シリーズがどう生まれ変わったのか興味があるという人はもちろん,ぶっちゃけ美少女武将が大好物だという人も,ぜひチェックしてほしい。
本作は基本プレイ無料(アプリ内課金制)のスマホアプリ。「ダイヤ」という課金ポイントを消費して,有料ガチャやAP回復といった各種サービスを利用できる
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※画面は開発中のものです。
オーソドックスだが工夫しがいのある
ラインディフェンス風の合戦
コンシューマゲーム機向けに制作された
「三極姫4 天華繚乱 天命の恋絵巻」は,武将や兵士を集めて勢力拡大を目指すシミュレーションパートと,美少女武将との会話を楽しむアドベンチャーパートで構成される作品だった。一方の三極姫 DEFENCEも,大枠としてはそれに近い形のゲームなのだが,スマホ向けということでさまざまな仕様変更が行われている。
ストーリーモードに相当する「天下統一」の物語は「三国志演義」がベースになっている。ナビキャラクター「左慈」によるチュートリアル&状況説明があるので,シリーズやゲームそのものに不慣れな人でも遊びやすい作りだ
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三国志でおなじみの英雄達が美少女武将として活躍する点が,三極姫シリーズ最大の特徴。多少三国志をかじっている人なら,有名武将がどのように美少女化されているのかを確認するだけでも楽しめるだろう
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ちなみに,すべての武将が美少女になっているわけではなく,一部武将/一般兵は男性として描かれている(ただしレアリティ低め)
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プレイヤーは地方の一武将となり,黄巾の乱などの有名エピソードをクリアしながら支配地域を拡大していく。配下となる武将は,天下統一モードを通じて入手できるほか,ミッションやデイリーボーナス,ガチャなどでも入手可能
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アプリのタイトル名からも分かるように,本作における
合戦はディフェンスゲーム(サイドビューのラインディフェンス)仕立てとなっている。プレイヤーは,時間経過でチャージされる「出撃コスト」というリソースを消費して味方武将を出陣させ,敵武将を撃破しつつ敵城の陥落を目指す。逆に敵の攻撃に押され,味方の城が破壊されると敗北となるので,出撃コストをうまくやりくりしつつ,敵城を陥落させるのだ。
カード形式で管理される配下武将にはそれぞれ,兵科,攻撃力,生命力,攻撃速度,移動速度,射程距離といったパラメータのほか,特性(パッシブスキルのようなもの)が設定されており,それらは出撃コストやレベルに応じて変化/成長する。合戦には,策略カード(任意に発動できるアクティブスキル)を含めて最大12のカードを組み込めるので,出撃コストや兵科のバランスを考慮しつつ,デッキを編成したい。
歩兵
出撃コストが安い近接攻撃ユニット。武将によって剣や槍など武器はさまざまだが,序盤から出撃させやすいのでデッキに数体は組み込んでおきたい
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弓兵
出撃コストが安い遠距離攻撃ユニット。打たれ弱いが後方からの攻撃が可能で,デバフ状態の敵にクリティカル攻撃を与えられる。歩兵,盾兵,策略と組み合わせて使いたい
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呪術兵
出撃コストは弓兵よりも高いが,それに見合った攻撃力を備える遠距離攻撃ユニット。一定確率で防御力を無視する攻撃を繰り出すため,強敵とのバトルで頼りになる
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盾兵
遠距離攻撃に強い防御型ユニット。出撃コストが高めで攻撃力は皆無だが,弓兵および呪術兵からの被ダメージを半減できるので,文字どおり盾役(タンク)として活躍できる
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騎兵
攻撃力と生命力に優れた万能ユニット。移動速度が速く,最初の攻撃で相手をノックバックさせる特性を持っている。出撃コストは高めだが可能ならデッキに加えておきたい
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井闌兵
打たれ強さと広域攻撃を兼ね備えた最強のユニット。出撃コストも最高なので,常に気軽に繰り出すわけにもいかないが,合戦の流れを変えうるだけの強さがある
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 策略 敵にダメージを与えたり,移動速度を低下させたりなど,さまざまな効果を持つカード。強敵とのバトルでは,効果的な策略の有無が勝敗を決することもある |
 デッキには基本的に,10枚の武将カードと2枚の策略カードを組み込めるが,「共通スロット」には武将,策略のどちらもセット可能。状況に応じてデッキを編成しよう |
今回,開発中のアプリをテスト環境上で先行プレイさせてもらったのだが,タップ&スワイプ操作だけで完結するラインディフェンス風の合戦は,スマホとの相性がすこぶる良く,手触りも良好だ。これまでの三極姫シリーズとはバトルシステムが大きく変わっているものの,敵軍の規模や傾向にあわせて自軍の編成を調整し,個々の戦闘を最小の被害で勝ち抜く醍醐味がコンパクトにまとまっている印象を受けた。シンプルなバトルシステムに物足りなさを感じる人もいるかもしれないが,
美少女武将を最大の魅力とする同シリーズとしては,こういった見せ方も“アリ”なのではないだろうか。
なお本作の登場武将には,カードイラストだけでなく,バトル中のSDキャラも用意されている。さらに可愛らしくデフォルメされた武将が表情豊かに活躍する姿を眺めるだけでも,シリーズファンならきっと楽しめることだろう。
左慈の導きのもと,強大な敵を相手に中国大陸を駆け回る主人公(=プレイヤー)。三国志ファンなら,“三極姫 DEFENCE風にアレンジされた三国志演義”という部分にも注目しつつ,天下統一モードを楽しんでほしい
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 序盤は敵も弱いので,出撃コストの低い順に武将を出撃させているだけでも簡単に勝利できる。ゲームの基本的な遊び方を学びつつ,可愛らしいSDキャラの活躍を見守ろう |
 コストを消費することで「出撃コスト増速」効果を得られるが,序盤のうちはそちらにコストを回すよりも,次々と武将を出撃させたほうがいい |
合戦に勝利すると,プレイヤーキャラの経験値や銀貨などが得られる。ルーレットの結果によっては,武将カードや策略カードが手に入ることも
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あの手この手で美少女武将を収集/強化せよ!
ラインディフェンス風の合戦ということで,「適当にポチポチしてれば勝てるんでしょ?」などと考える人もいそうだが,各チャプターのステージ8とステージ15(チャプター最終ステージ)には高名な敵武将がプレイヤーを待ち構えていることが多く,油断できない。実際にプレイしてみても,上記ステージで連勝記録がストップし,何らかの方法で戦力を強化する必要が生じることがほとんどだった。
ステージ8,15などに登場する高名な敵武将は,雑兵よりもグラフィックスが大きい。油断しているとグイグイ押し込まれてしまうので要注意
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戦力アップの手段はさまざまだが,一番手っ取り早いのはやはりガチャだ。天下統一モードを通じて入手できる「プレイポイント」を消費する無料ガチャと,課金アイテムであるダイヤを消費する有料ガチャの2種類があるので,必要に応じて新たな美少女武将を手に入れたい。ちなみにダイヤは,ログインボーナスやデイリーミッションで獲得できることもあるので,無課金/微課金プレイでもそれなりに有料ガチャにチャレンジできるはずだ。
ダイヤを300個貯めたら,レアリティSR以上の武将が1枚確定する「十連ダイヤガチャ」に挑戦したい。SR武将が1人いるだけでも,合戦の勝率が結構上がる
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ガチャや報酬で入手した武将が重複した場合は,武将のレベルアップに利用できる。武将のレベルが上がるたびに,攻撃力,防御力,生命力が上昇するので,大切に育てれば,低レアリティの武将でも十分主力として起用できる。
加えて同作には,不要な武将カードを複数消費して一段階上のレアリティの武将を生み出せる
「合成」システムも用意されている。SR,SSR武将は簡単には生み出せないが,R武将程度であれば気軽に挑戦できる印象だ。不要な男性武将(ごめんよ……)などをリサイクルすべし。
同じ武将を複数枚所持しているなら,その武将のレベルを上昇させられる。入手しやすい低レアリティの武将でも,レベルアップすればそれなりの戦力になる
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レアリティN,HNの武将が余っていたら,「合成」でレアリティRの武将を生み出す材料にするといい
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そのほか,銀貨を消費して武将カードの能力や城の耐久力,出撃コストの初期値などを上昇させる「研究」や,各ステージで入手できる「CGの欠片」をコンプリートして特殊効果を発動できる「コレクション」,お気に入りの美少女武将にプレゼントをして好感LVを上げ,それに応じた能力ボーナスを得られる「プレゼント」など,戦力を強化するためのシステムは多数用意されている。「コレクション」や「プレゼント」などは,実に三極姫 DEFENCEらしいコンテンツといえるので,攻略に行き詰まっても行き詰まらなくても,積極的にチェックすべきだろう。
各チャプターのすべてのステージで「CGの欠片」を入手できる可能性がある。CGをコンプリートすれば特殊効果が得られるのだが,美少女武将の特別なCGを閲覧できるという時点で,コンプリートは義務といえるだろう
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「プレゼント」で好感LVを上昇させれば,その武将のパラメータを強化できる。お気に入りの武将がいるプレイヤーには見逃せないシステムである
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配信後に実装予定の「無限のダンジョン」ほか
サブコンテンツも盛りだくさん
三極姫 DEFENCEには天下統一モード以外にも,
「冒険の道」というモードが用意されている。ここでは,ほかのプレイヤーが育てた美少女武将達とオートバトルの対人戦が楽しめる「闘技場」や,階層をクリアするごとに報酬が得られるコスト限定の「試練の塔」,放置ゲームの要領で武将やプレゼントアイテムを入手できる「探索隊」といったコンテンツが用意されている。いずれも,
APとは別のリソースを消費して楽しめるコンテンツなので,天下統一モードをぶん回しすぎてAPが尽きてしまったときなどに,楽しむといいだろう。
「冒険の道」の各コンテンツでは,ショップでアイテムと交換できる特別なポイントを得られることがある。CGの欠片集めに疲れたときや,気分転換したいときなどにチャレンジしてみよう
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「探索隊」は放置ゲームの要領で楽しめるコンテンツ。就寝前やお出かけ前にセットしておくといい感じに探索できそうだ。出撃させる武将のレベルや人数で報酬の入手確率が変わるらしい
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また,アプリの配信後に行われるアップデートを通じて実装予定の
「無限のダンジョン」にも注目したい。詳細は不明だが,名称から察するに,おそらくやり込み系のエンドコンテンツになるのではないだろうか。ともあれ,無限のダンジョンの実装までにはしばらく猶予がありそうなので,アプリ配信後は,本稿で紹介したあの手この手で美少女武将を育成しつつ,大型アップデートの実施に備えておこう。