東京ゲームショウ2016のコーラス・ワールドワイドブースで,スマホ向け脱出ゲーム
「The Room Two」(
iOS /
Android)がプレイアブル出展されていた。2016年10月のアジア版配信に先駆け,本作をプレイすることができたので,その試遊レポートをお届けしよう。
「The Room」と言えば,Fireproof Gamesが開発するフル3Dのパズルアドベンチャーゲームとしてリリースされ,オリジナル版は
全世界累計1000万ダウンロードを達成した人気タイトルだ。その続編が,日本語にローカライズされそう遠くない時期に配信開始となる。
前作同様,第1章のみ無料でプレイでき,以降のエピソードを遊びたい場合は,フルゲームプレイ権の購入が必要だ
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今回話を聞いたコーラス・ワールドワイドの大柳竜児氏。スマートフォン向けゲームにおいては,基本プレイ無料タイトルが増える一方ではあるが,「The Room Two」のように1本で完結した売り切り型のゲームを,モバイルデバイスでジックリ楽しんでいただきたいとコメントしていた
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本作は,各所に散りばめられた仕掛けを解き,謎に満ちた部屋からの脱出を目指すというゲーム。部屋の中にあるオブジェクトに触れ,回転させたり,つまみを動かしたりといったアクションを直感的な操作で行い,さまざまな仕掛けを解いていく。タップ,スワイプ,ダブルタップといった操作で謎解きに挑んでいくわけだが,これがけっこうな難度で,
一度プレイを始めると時間を忘れて熱中してしまう。プレイヤーの観察力が問われ,どこが怪しいか,謎をとくカギがどこに隠されているかを見つけ出さなければならない。
また,フル3Dで表現されたグラフィックスが見事で,まるで自分がゲーム内の世界に閉じ込められたかのような気持ちにさせられた。引き出しを開ける,弓を撃つ,パズルを解く際にオブジェクトが音を立てて変化するさまは,スマートフォン向けゲームとは思えない臨場感に溢れている。
ブース内で遊び方をレクチャーしてくれたコーラス・ワールドワイドの大柳竜児氏によると,本作の3Dグラフィックスは,まず実物を使ってオブジェクトや部屋の内装を再現し,それを元に3Dモデルを作成するという手順で開発しているとのことだ。
骨太な仕掛けや謎解きが待っているわけだが,The Room Twoではパズルの中にパズルが仕込まれた,厄介な仕掛けが多く登場する
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職人技とも言える
丁寧なローカライズも印象的だった。海外ゲームをローカライズする際,多くのゲームではメッセージウィンドウやメニュー内のテキストをローカライズするのみで,グラフィックス内に描かれた文字は,字幕で補完する手法を取ることが多いと筆者は感じている。しかし,「The Room Two」のアジア版では,より没入感を増すために,グラフィックス内のテキストも配信国に合わせて最適化されているのだ。
たとえば,部屋に何気なく置かれたこの手紙。設定で言語を中国語に切り替えると,手紙に書かれた文字が最適化され,中国語に切り替わった
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加えて,手紙に描かれた文字は,書かれている内容に合わせてフォントを変えているそうだ。実際に見せてもらったところ,役所からの手紙は堅い印象を与える明朝体に近いもの,個人から宛てられたものは,手書き風のフォントに設定されていた。謎解きに夢中になっているとついつい見逃しがちだが,こういったこだわりを発見する楽しみもありそうだ。
2016年10月という意外と近いタイミングで配信が開始されるので,良質な脱出ゲームを探している人は,本作をチェックしておくといいだろう。
教えてもらわなければ気付かない小さな要素ではあるが,ローカライズをとおして,よりプレイヤーにゲーム内の“雰囲気”を伝えていきたいという,コーラスのこだわりを感じた
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このほかにも,会場にはコーラス・ワールドワイドが配信を予定している,新作タイトルがプレイアブル出展されていた。どちらのタイトルも,
「サイコウノゲームデス!」と開発スタッフ達がアツくアピールをする自信作だ。興味がある人はこちらもチェックしてみてほしい。
「グリフクエスト クロニクル」(iOS / Android)
マッチ3パズルでバトルする英国生まれのパズルRPG。画面に敷き詰められた魔法のブロック「グリフ」をスワイプでつなげて消し,ブロックの属性に対応した魔法で敵にダメージを与えていく
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「バートラム・フィドルの冒険 エピソード2(仮)」(iOS / Android)
イギリスのアニメーションスタジオRumpus Animationが手がける,ポイントクリック型のアドベンチャーゲームの続編。独特の世界観とユニークなキャラクター,ダジャレのきいた台詞の数々に,思わずフフフッと笑ってしまった
![画像集 No.019のサムネイル画像 / [TGS 2016]フル3Dのスマホ向け脱出ゲーム「The Room Two」プレイレポート。アジア版をひと足お先に体験してきた](/games/355/G035549/20160918059/TN/019.jpg) |