2016年6月28日,NHN ハンゲーム本社にて,7月下旬にサービス開始が予定されているPCオンラインゲーム
「人狼パーティー 〜believe or deceived〜」のメディア先行体験会が開催された。女流棋士やプロ雀士,准教授ら,さまざまな人狼プレイヤーとプレイしてきたので,その模様をお伝えしよう。
 NHN ハンゲーム 「人狼パーティー」プロデューサー 中村秀生氏 |
イベントの冒頭,「人狼パーティー」のプロデューサーを務める
中村秀生氏より,本作のコンセプトが説明された。それによると,氏は「人狼ゲーム」の知名度のわりにプレイ人口はあまり多くないと感じているそうで,その大きな理由として「10人前後のプレイヤーを集めなくてはならないこと」「円滑にプレイを進めるゲームマスターがあまり多くないこと」を挙げた。
そうした部分をオンラインゲームのシステムに置きかえることで解消できるのではないか,というのが「人狼パーティー」の狙いとなっている。中村氏は,「本作を通じて人狼プレイヤーが増えてほしい」とまとめていた。
 NHN ハンゲーム 「人狼パーティー」プランナー 猪飼良平氏 |
続いて,「人狼パーティー」のプランナーである
猪飼良平氏が作品の内容を紹介した。
「人狼パーティー」はPCハンゲームのプラットフォームで,7月下旬にサービス開始が予定されている。ビジネスモデルは基本プレイ無料(アイテム課金制)で,来年をメドにスマートフォン版のリリースしたいとのこと。とくに,リアル人狼を意識したチャット機能とグラフィックスに力を入れているという。
本作の特徴としては,まずハンゲームのアバターで遊べることが挙げられる。愛着のあるアバターで遊べるとなれば,プレイにもおのずと力が入ることだろう。
ロビー画面の左上に表示されている「8/50」は,プレイヤーのスタミナ。ゲームのプレイには一定のスタミナが必要で,課金アイテムで回復させることが可能だ。また,ショップやガチャで,アバターや役職カードを入手できる
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通常の会話はチャットウィンドウで行われるが,画面右上の「BIGチャット」ボタンを押すと,LINE風のチャット機能に切り替わる
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こちらが実際のプレイ画面。マップ上のアバターやチャットウィンドウは,自由に移動できる。死亡したプレイヤーのチャットには「霊界」タブが増え,死亡者のみのチャットも可能。この霊界タブを切り離して,別ウィンドウにすることも
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ベーシックなルールはもちろん,さまざまな役職を加えたり,議論の時間や参加人数を変更したりと,ルールを柔軟に決められるようになっている。また,人狼役のプレイヤー達の「誰を襲撃するか」といった相談を,マウスジェスチャーでできるようにしたいと猪飼氏は話していた。
ルールはかなり細かく変更可能。ただし,そのためには課金アイテム「ルールカスタムチケット」が必要となる
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こちらが参加プレイヤー側から見たゲームロビー。ルームに入ると,設定されているルールを確認できる。ルームには鍵を掛けることも可能だ
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そのほか,初心者向けのサポート機能や戦績管理機能,リプレイ機能の実装が予定されているとのこと。さらに,著名な人狼プレイヤーとプレイしたり,その模様を観戦できるようにするという。
役職カードの絵柄は3タイプ。基本は二頭身キャラが描かれている「キール」だが,課金アイテムの「カーディナル」や「ロワイヤル」に変更したり,混在させたりできる
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手ぎわの良さに惚れ惚れしつつ,人狼愛好家と「人狼パーティー」をプレイ
ゲームの紹介が終わったところで,さっそく実際にプレイしてみた。
今回参加したのは,筆者を含む取材メディアに加え,「人狼ルーム」代表の
児玉 健氏,「人狼ハウス」プレジデントの
クマ氏,女流棋士の
香川愛生さん,プロ雀士の
魚谷侑未さんら,さまざまな人狼愛好家達。総勢15人のプレイヤーでスタートしたが,人狼ゲーム初心者である筆者は,場違いなんじゃないかと内心ヒヤヒヤしていた。
■参加者一覧
児玉 健氏 / 「人狼ルーム」代表
阿部洸希氏 / 「人狼ルーム」GM
眞形隆之氏 / 「アルティメット人狼」主宰
山田昌和氏 / 「人狼スリアロチャンネル」代表
香川愛生氏 / 女流棋士
魚谷侑未氏 / プロ雀士
鳥海不二夫 / 東京大学大学院工学系研究科准教授 人狼AI研究
クマ氏 / 「人狼ハウス」プレジデント
高橋一成氏 / 株式会社人狼
村上耕介氏 / 人狼ゲーム研究会
今回はプレイヤー15人でスタート。右下のキャラクターは,最初に犠牲者になるNPCだ
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オープニングのストーリーやゲーム中のナレーションはボイス入り
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プレイヤー同士の議論はすべてチャットで行われるのだが,その進行は非常に早い。リアルの議論の場合,誰かがしゃべってそれに答えるという形になるのが,チャットでは全員同時に書き込めるため,一度に大量の情報が流れる。これらをしっかり精査しなくてはならないものの,その時間にも制限があり,熟練の人狼プレイヤーでも大変そうだった。
左上の数値が議論のタイムリミット。この時間は日が進むごとに短くなっていくという
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議論の末,「誰を処刑するのか」を投票する画面がこちら。誰が誰に投票したのか,そして現在の得票数が一目で分かる。ちなみに今回,筆者は人狼役だった
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最初は戸惑い気味だった参加者だが,最初の処刑を終えたあたりから,スムーズにプレイできるようになっていた
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人狼ゲーム初心者ということで,あまり発言できなかった筆者。たくさん票が入っているところに便乗するという感じで進めていたのだが,残念ながら3日目に処刑されてしまった。
その後は霊界チャットに書き込みながら,経過を見守っていたものの,5日目に人狼がすべて処刑されて村人側の勝利となった。猪飼氏によると,これはかなり早いペースでの決着だそうだ。
もっとずる賢く立ち回ればよかった……と後悔。なお,村人も人狼も死亡時には遺言を書き込める
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ゲームが終了すると,全プレイヤーのリザルトが表示され,MVPプレイヤーを選出することになる。ここで票を集めてMVPに選ばれると,獲得経験値やゴールドの量が大幅にアップするという。
ゲームを終えた参加者からは「チャットを書き込んでいるうちに,コメントが流れてしまって情報を把握しづらい。メモ機能が欲しい」「死亡したアバターの詳細な情報が分かるようにしてほしい」といった意見が寄せられた。
ゲーム中もプレイヤーからの意見や提案に耳を傾けていた猪飼氏は,こうした意見をまとめて,できるだけサービス開始までに反映したいと述べて,先行体験会を締めくくった。
人狼ゲーム初心者向けのチュートリアルも用意されている。「名前は聞いたことがあるけど……」という人は,これでどんなゲームなのかを体験してみるといいだろう
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フィールドや準備室の背景は自由に変更できる。これらの背景はイベントなどで配布する予定とのこと
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課金アイテムの一部。左は役職のカード,右は特定の役職でプレイしたいときに使用するアイテムだ。逆に特定の役職を拒むアイテムもあるが,それぞれ「なりやすい」「なりにくい」という程度の効果となっている。これらはゴールド(ゲーム内マネー)でも購入できる
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