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  • 発売日:2015/10/21
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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「エターナルシティ3」の日本サービス開始が9月に決定。契約のために来日した開発チームに本作の魅力を聞いてみた
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印刷2015/08/06 16:00

インタビュー

「エターナルシティ3」の日本サービス開始が9月に決定。契約のために来日した開発チームに本作の魅力を聞いてみた

 2015年7月23日,アラリオと韓国のオンラインゲーム開発会社であるMONSTERNETは,PC向け新作アクションMMORPG「エターナルシティ3」のパブリッシング契約に関する調印式を東京都内で行った。本作は,次々と現れるゾンビを相手に銃器で戦い抜くアクションMMORPGで,日本では2015年9月の正式サービスを予定している。

 前々作「エターナルシティ(邦題は「LOST ONLINE REBIRTH」,エムゲームジャパンが運営サービス中),前作「エターナルシティ2」に続く,シリーズ最新作となる「エターナルシティ3」は,世界中に発生した謎のウイルスによりゾンビ化したクリーチャーと,銃器を持ったプレイヤーキャラクターとの戦いを描いた作品だ。
 本作では,シリーズを通して採用されているクォータービューに加えて3Dグラフィックスによる高低差を実現。グラフィックスクオリティも向上し,アクション性も大幅に強化されている。

 今回,日本サービスに向けてアラリオとの調印式を行うために来日していた,MONSTERNETの取締役兼ゲーム企画統括のグォン・ジョンジン氏に話を聞くことができた。氏の並々ならぬゾンビへの思いと,それが結集した「エターナルシティ3」について,いろいろと話を聞いたインタビューをお届けしよう。

(左から)アラリオ 運営本部長 千葉晙宇氏,取締役 田島康博氏,MONSTERNET 取締役 グォン・ジョンジュン氏,ゲーム事業室 室長 ハン・ヒチャン氏
画像集 No.007のサムネイル画像 / 「エターナルシティ3」の日本サービス開始が9月に決定。契約のために来日した開発チームに本作の魅力を聞いてみた

「エターナルシティ3」公式サイト



ゾンビゲームが作りたくてMONSTERNETを設立!?

自宅や会社の周辺もゲームの舞台に


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずは「エターナルシティ3」がどういった作品なのかを教えてください。

画像集 No.003のサムネイル画像 / 「エターナルシティ3」の日本サービス開始が9月に決定。契約のために来日した開発チームに本作の魅力を聞いてみた
グォン・ジョンジン氏(以下,グォン氏):
 本作は,日本でもサービス中の「LOST ONLINE REBIRTH」「エターナルシティ2」の続編として開発されたゲームです。「ゾンビ」をテーマとしたタイトルで,現代を舞台とした「apocalypse(終末)」的な世界観のなか,生き残った人々が生き残りをかけて戦うゲームとなっています。銃器や手榴弾などの武器を扱うシューティング的なゲームでありながら,ダッシュやジャンプ,立ちふさがるオブジェクトを這い上がるといった,スタイリッシュなアクション性を持つゲームになっています。

4Gamer:
 前2作に続き本作でもゾンビがテーマになっていますが,なぜゾンビ物にこだわるのでしょうか。

グォン氏:
 ゾンビの映画が大好きで,小さなころから「目の前にゾンビが現れたらどういう気持ちになるだろう?」と,いつも考えていたんですよ。それで,会社を一緒に設立した現在の代表とは「自分達の家の前にゾンビが現れた……」というゲームを作りたいと話していたんです。

4Gamer:
 もしかして,ゾンビのゲームを作りたいから会社を作った?

グォン氏:
 ええ,まさにそうです!(笑)。ですから,「LOST ONLINE REBIRTH」のマップの背景は,実は自宅や会社の前を再現していますし,「エターナルシティ3」でも韓国にある本社のビルが登場するんですよ。

4Gamer:
 ゲームの舞台は韓国のソウルとのことですが,本物のソウルの街並みが再現されているんですか?

グォン氏:
 終末的なストーリーなのでビルなどは崩壊していたりしますが,ソウルを知っている人であればすぐに分かると思います。韓国のコミュニティを見ると,プレイヤーが実際の場所に行って,撮ってきた写真とマップとを並べて投稿していたりもしますね。

4Gamer:
 いわゆる聖地巡礼ですね(笑)。韓国でのサービスはどのような状況なのでしょうか。

グォン氏:
 韓国では2014年12月にクローズドβテスト,2015年2月にオープンβテストを行いました。その後,今年の6月に正式サービスがスタートしています。

4Gamer:
 韓国プレイヤーからの反応はいかがでしょうか。

グォン氏:
 ソウルの街並みを再現したゲーム。シューティングゲームの感覚で楽しめるMMORPG。そしてゾンビ物という,似たような作品があまりない,独特なゲームとして,コアなファンが楽しんでくださっているようです。

4Gamer:
 ちなみに,日本でも同様の流れでサービスまで展開していくことになるのでしょうか。

グォン氏:
 そうです。ただ,クローズドβテストとは言っても,コンテンツ的には韓国でブラッシュアップしたデータが元になっていますので,負荷テストがメインになるでしょうね。その後,オープンβテストを経て,正式サービスとなる予定です。サービス形態は基本プレイ無料で,アイテム課金になります。

4Gamer:
 有料アイテムには,どのようなものが予定されてますか?

グォン氏:
 メインとなる有料アイテムはエンチャント系や,プレミアムサービスといった,足が速くなったり,経験値が増加するバフなどだったりです。そのほかに,コスチュームといったアバター要素がありますね。

4Gamer:
 日本向けに開発した有料アイテムも予定にあるのでしょうか。

グォン氏:
 先ほどご紹介したものに加えて,初心者向けの有料アイテムをセットにしたパッケージを考えています。また,日本のプレイヤーさんはコレクション的なものを好む傾向がありますので,コスチュームも多めに用意する予定です。そのほかに日本独自のアバターなどの実装も考えています。もちろん,日本で実装されたあとに韓国で実装することもありますし,その逆もあるでしょう。ほかの企業さんとのコラボレーションも検討していますよ。


「エターナルシティ3」のポイントは「シナリオ」「マップ」「アクション」。日本を始めとした海外の街への移動も


4Gamer:
 「エターナルシティ3」で,こだわった部分はどこでしょうか。

画像集 No.005のサムネイル画像 / 「エターナルシティ3」の日本サービス開始が9月に決定。契約のために来日した開発チームに本作の魅力を聞いてみた
グォン氏:
 力を入れたのはシナリオですね。世紀末的な世界観を舞台にしたストーリーですが,あまりにも現代からかけ離れてしまうと,ゲームに没入できなくなるので,そういった齟齬が起こらないよう神経を遣いました。
 その次はマップのデザインです。シナリオと大きく関連する要素で,同時にゲーム性を高めるために気を遣ってます。最後にアクション性の高さです。この3つが本作でこだわった特徴になります。

4Gamer:
 謎のウイルスでゾンビが発生したというバックストーリーですが,プレイヤーはゾンビに囲まれた世界で生き残るサバイバル重視のストーリーなのでしょうか。それともウイルスの謎を追っていくという謎解き重視のストーリーなのでしょうか。

グォン氏:
 まだ詳しいことは明かせませんが,着地点としては「なぜこんなことが起こってしまったのか?」という謎の解明を図るところを目指しています。ウイルスの正体を追ってソウルの街から,海外の都市へ足を踏み出すというシナリオになっていきます。

4Gamer:
 海外の都市というと,たとえば日本にも行けるようになるんですか?

グォン氏:
 行けますよ。ストーリー上,海外の都市も関係があるので,そういった都市の人々もプレイアブルキャラクターとなっています。日本もそのひとつで,渋谷や新宿といった専用マップを入れる予定です。

4Gamer:
 どのようなマップになるのか楽しみです。
 ところで,本作は御社独自の「ブルドーザー3」というエンジンで開発したとのことですが,なぜ自社製エンジンの開発にこだわったのでしょうか。

グォン氏:
 今回に限らず,「エターナルシティ」シリーズはすべて,自社で独自開発したエンジンでの制作なんですよ。というのも,既存のエンジンですとシューティングやアクション性などを活かせるものがありませんでしたから。

4Gamer:
 というと?

グォン氏:
 たとえば,銃弾を1分間に1200発撃てるようなものがないんですよ。

4Gamer:
 なるほど。それでこのゲームに特化したゲームエンジンを作ったわけですね。では,このエンジンの特徴はどういったところにあるのでしょうか。

グォン氏:
 まず,いま話したように銃を撃ちまくれるというところですね。100体,200体現れたゾンビに対して銃弾の雨を降らせても快適にプレイができます。さらに,クォータービューではありますが,高低差のあるマップのデザインが可能になっているところが特徴と言えると思います。

4Gamer:
 たしかに公式サイトの画像や動画投稿サイトなどで公開されているムービーを見ると,施設に高低差がある場所が多いですね。


グォン氏:
 ええ。クォータービューならではの戦略を活かしたPvE,PvPが楽しめると思います。また,朝や夜といった時間の経過や,天候も表現しています。

4Gamer:
 環境の変化が難度に影響を与えるのでしょうか?

グォン氏:
 「エターナルシティ3」では,時間によってゾンビの強さが変化することはありません。実は,夜になるとゾンビが強くなるというシステムを「エターナルシティ2」で実装していたのですが,あまりプレイヤーの反応が良くありませんでした。というのも,皆さん,ゾンビが強くなる夜に出歩かなくなってしまったんですよ(苦笑)。

4Gamer:
 ああ,わざわざ危険な時間に飛び込むこともないと(笑)。

グォン氏:
 はい。ですが,時間や気温によってマップに霧が掛かって視野が狭くなるといったギミックは用意しています。

4Gamer:
 霧のなかで,見えないところからゾンビが……ということになりそうですね。雨や雪が降ったときに,キャラクターに悪影響が出ることはないのでしょうか。

グォン氏:
 天気もゲームバランスには影響しません。また,雪を積もらせることは可能なのですが,いまのところ最適化の段階で保留状態になっています。


軽快なアクションでプレイヤーに襲いかかるゾンビ


4Gamer:
 ところで,「エターナルシティ3」の海外展開は日本が最初になるのでしょうか。

画像集 No.006のサムネイル画像 / 「エターナルシティ3」の日本サービス開始が9月に決定。契約のために来日した開発チームに本作の魅力を聞いてみた
グォン氏:
 「LOST ONLINE REBIRTH」「エターナルシティ2」,そして「エターナルシティ3」,すべて日本が最初ですね。ヨーロッパでもゾンビものは人気が高いので,そちらでの展開も考えています。

4Gamer:
 ゾンビというと北米の人気が高いと思ってましたが,ヨーロッパもかなりのものなんですね。では,「エターナルシティ3」は海外展開も狙っていくんですか。

グォン氏:
 そうですね,チャンスをつかんで海外に進出できればと考えています。

4Gamer:
 本作のゾンビは,意外とアクションが豊富な印象を受けました。

グォン氏:
 昔のゾンビの映画は鈍い動きが主流でしたが,リメイクされた映画「Dawn of the Dead」ではゾンビが走ったりジャンプしたりしますし,別のゾンビものでは超人的な力を発揮するものがあったりと,近年は緊張感を出すためにアクション性を押し出したゾンビ映画が増えています。

4Gamer:
 ああ……全速力で車を追いかけてくるゾンビの姿は衝撃的でしたね。

グォン氏:
 はい(笑)。そういった映画を参考にして,ゲームでもアクション性を高めるために活発に動くゾンビを導入しました。

4Gamer:
 では,アクション性の高いゾンビに対抗するために,前作と比べてプレイヤーキャラクターのアクションも豊富になっているのでしょうか。

グォン氏:
 迫ってくるゾンビを倒す爽快感が得られるように工夫して,操作によってかなりのアクションができるようにしています。

4Gamer:
 そのプレイヤーキャラクターですが,韓国人や日本人,アメリカ人といったキャラクターの国籍によって能力が変わったりするのでしょか。

グォン氏:
 能力や使用できる武器に若干の変化がありますね。ただ,基本的なキャラクターの能力は,国籍+兵科+前職(※apocalypse前の職業)で決まります。

4Gamer:
 たとえば,マッチョなキャラクターは大きな武器を持てたり,女の子はあまり大きな武器を持てないといった感じでしょうか。

グォン氏:
 この武器を使いたいのにこのキャラでは使えない,といった制限は付けたくないので,装備の幅は持たせています。女の子がガトリングのような大きな武器を持っているというのも絵としては面白いでしょう。


PvP,レイド戦と多人数プレイによるコンテンツも充実

ゆくゆくはハウジングや傭兵システムなどの実装も


4Gamer:
 本作のPvP要素にはどういったものがありますか?

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グォン氏:
 デスマッチ形式で殺し合うモードもあれば,占領戦の形式で旗取りを行うモードもありますよ。また,連合(ギルド)を組んでエリアを占領し合う「戦場」といった形式のものがあります。

4Gamer:
 「戦場」で勝利した場合の連合のメリットには,どういったものがあるのでしょうか。

グォン氏:
 「戦場」ではプレイヤー同士のPvPも行われますが,ボスモンスターも出現します。このボスモンスターを倒すとかなりいいアイテムをドロップするので,そのときはアイテム獲得のために,ほかの連合と共闘することもあると思います。

4Gamer:
 レイド戦とPvPが混ざったような形になるんですね。先ほど,現実のソウルのマップを再現しているとお聞きしましたが,そういったマップを使った市街戦はないのでしょうか。サバイバルゲームみたいで面白そうだと思うのですが。

グォン氏:
 韓国でも,決められたルールの中ではいいけれど,街中のフィールドでPvPをするのは好きじゃないというプレイヤーさんが結構いるんですよ。ですから,日本でのサービスでも,パブリッシャと協議して検討していこうかと思ってます。

4Gamer:
 日本でも,いわゆるPKはあまりウケが良くないですからね。ほかに,PvPやレイドのような多人数で楽しめるコンテンツはありますか?

グォン氏:
 まだ韓国でも未実装ですが,連合のハウジングや,連合のメンバーだけが楽しめるミッションなどを考えています。

4Gamer:
 連合用のハウジングというと,アジトのような感じでしょうか。

グォン氏:
 ゾンビに襲われない安全地帯,いわゆるセーフティエリアのようなものだと考えてください。

4Gamer:
 映画でもよくある,バリケードや壁で覆ったエリアですね。その中で個人のハウジングを持てたりするのでしょうか。

グォン氏:
 ええ,持てますよ。あと,これもまだ開発段階ではありますが,傭兵システムの実装が予定されていて,傭兵キャラクターとそこで過ごすことができます。

4Gamer:
 傭兵というと,ほかのプレイヤーですか? それともNPC?

グォン氏:
 NPCで,一緒に狩りなどができるようになります。

4Gamer:
 傭兵がいるとソロプレイ時に助かりそうです。ところで,現在「エターナルシティ」シリーズを遊んでいるプレイヤーが気になるところだと思うのですが,「エターナルシティ3」のサービスが開始されても「エターナルシティ2」のサービスは継続されるのでしょうか。

グォン氏:
 もちろん,「エターナルシティ2」のサービスも継続していきます。私たちよりも運営側の話になりますが,なにかキャンペーンのようなものも考えておられるようなので期待してください。シナリオ的にもこの3作はつながっているので,それぞれ遊んでいただけると嬉しいです。

4Gamer:
 ということは,「LOST ONLINE」「エターナルシティ2」「エターナルシティ3」と遊んだほうがいいのでしょうか。

グォン氏:
 「エターナルシティ3」は単体で楽しめますが,前作,前々作をプレイしているとそれぞれのつながりが分かるといった感じですね。どのようにつながっているのかは,プレイヤーさん自身の目で確かめてみてほしいです。

4Gamer:
 分かりました。では最後にサービス開始を待つファンにメッセージをお願いします。

グォン氏:
 日本で「エターナルシティ3」をサービスできることに感謝します。ゾンビものということで,ほかに類を見ないスタイルのゲームとなっています。私たちも全力で開発を進めていきますので,興味のある日本のゲームファンの方々はぜひ「エターナルシティ3」に触れて,楽しんでみてください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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「エターナルシティ3」公式サイト

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