連載
見た目は子どもの落書きだけど内容は本格派。スマホ向けRPG「勇者ああああ」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第893回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では「勇者ああああ」(iOS / Android)を紹介しよう。本作は日本の伝統的(?)なスタイルを採用したRPG,いわゆる“JRPG”をモチーフにしたタイトルだ。
「勇者ああああ」公式サイト
「勇者ああああ」ダウンロードページ
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ゲームは,NPCからの情報収集やモンスターとの戦闘といったミッションをクリアしながら,章単位に分けられた物語を進行させていくというオーソドックスな内容になっている。ストーリーにはさまざまな伏線が敷かれており,小学生がノートに落書きしたようなグラフィックスながら,壮大な冒険を楽しめるようになっている。
画面をタップするだけという,簡単な操作でゲームを遊べるのも本作のポイントだ。NPCをタップすると会話が行われ,モンスターをタップすると勇者が移動し,敵のHPが尽きるまで自動的に攻撃を行うのだ。
なお戦闘中,敵がいる方向にフリックすると,“みだれうち”という必殺技を放てる。使うと勇者もダメージを受ける諸刃の剣だが,勇者はHPがゼロになっても一定時間動けなくなるだけで,死亡することはない。レベルアップ時にはHPが全快するので,そろそろレベルアップかなというタイミングで使うと安全だろう。
誰もが注目せざるを得ない落書き風のイラストは,有り体にいうとチープなのだが,どこか味があり微笑ましい。人によっては古傷をえぐられる気分になるかもしれないが……。
また,ゲーム内からアクセスできる「ずかん」メニューは,絵だけでなく,解説文まで手書き風になっており,並々ならぬこだわりを感じられる。
JRPGの要素がふんだんに盛り込まれ,スクリーンショットからは想像できないくらいしっかりとした作品に仕上がっている本作。ゲームそのものは簡単なのだが,ストーリー展開がなかなか思わせぶりで,ついつい時間を忘れて遊んでしまった。興味のある人はぜひ本作をダウンロードして,美麗なグラフィックスやムービーがなくても,面白いJRPGが作れるのだという事実を確認してほしい。
著者紹介:カイゼルちくわ
ゲーム攻略記事を中心に活動するフリーライター。ゲーセンに寝泊まりしたいくらいのシューティング&ガンシューティング好きだが,家に帰ればパソコンのFPS(ファーストパーソンシューティング)も遊びたがる。アクションゲームとかわいいキャラにも目がない。
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