プレイレポート
シネマティッククイズRPG「トリビアサーガ」で,仲間を育ててクイズで戦い,トリビア王国を救おう
本作は,誰もが楽しめる間口の広さでおなじみのクイズゲームに,魔法と魔物をめぐるストーリー,育成やり込み要素など,いくつもの要素を盛り込んだ作品だ。北米市場を意識したと思われるビジュアルも特徴的である。
そんな本作を一足早くプレイすることができたので,ゲームの特徴をチェックしていこう。
「トリビアサーガ」公式サイト
ゲームを開始すると,不思議な世界に迷い込んだプレイヤーがフクロウの「ロック」に出迎えられ,彼の住む「トリビア王国」で起こっている事件について語られる。なんでも,この世界は悪い心を持つ魔物の出現に苦しめられているのだという。はるか昔に封印された魔王が復活する前触れとも言われるが原因はハッキリしておらず,この謎を解くためには「大魔導師」の力が必要らしい。そこで「魔導書」を読み解くことができるプレイヤーに助力を依頼しにきた,ということのようだ。
ロックに促されるままに付いていくと,トリビア王国内の「ザシャの森」に到着。するといきなり魔物に襲われ,この世界での最初のバトルを経験することとなる。こうして,魔物の出現原因を突き止めるための物語が始まるのだ。
クイズで戦う魔物とのバトル
魔物とのバトルは,クイズ形式となっている。魔導書から出題されるクイズに正解することで,魔法の力が解放されて魔物を攻撃するという仕組みだ。
●仲間と属性
バトル中は「仲間」と呼ばれる味方達が,魔物とのバトルを繰り広げる。自陣にカードをそろえ,相手とターン制で攻撃権が移り変わる,とイメージすれば分かりやすいだろう。
もちろんそれぞれの仲間には個性的な性能があるのだが,まず重要となるのは各仲間に設定されている「属性」だ。属性には「炎」「樹」「水」の3種類,および「無」が存在し,そのうち炎は樹,樹は水,水は炎に強く,逆になると弱くなるという定番の3すくみになっている。
攻撃ターンでは,ランダムで出現する四つの魔導書の中から一つを選び,出題されるクイズに正答すると仲間が魔物を攻撃する。ここでポイントとなるのが,魔導書に設定されている属性だ。
例えば炎属性の魔導書を選んだ場合には,自陣の中から炎属性の仲間のみが魔物に攻撃を行うのだ。
そして属性は魔物にも設定されている。攻撃ターゲットは魔物をタップで選択できるので,弱点属性を突いて攻撃していくのが基本だ。
●スキルとバトルの流れ
仲間はそれぞれ,「チャージマジック」と呼ばれるスキルを持つ。チャージマジックには攻撃や回復など,さまざまな効果のものがあり,バトルを有利に進めるうえで必要不可欠な要素だ。
チャージマジックを発動するには,クイズに答えて攻撃し「チャージ」を一定値まで溜める必要があるが,チャージマジックは攻撃ターンを消費することもないので,ガンガン活用できる。
また,クイズに即答することで発動する「クイックマジック」や,条件に応じて発動する「アビリティ」という特殊能力を持つ仲間もいる。クイズでの攻撃のみでなく,仲間が持つこれらの能力をフルに活かしてバトルをこなしていくのだ。
バトルでは複数回連続して魔物達が出現。序盤は3連戦なのだが,ゲームが進行するにつれて連戦の回数が増えていく。各バトルの最後には強力なボスが出現し,これに勝利するとリザルト画面へ移行。ゲーム内で使用する「コイン」と「経験値」が獲得できる。
召喚,編成で戦力の強化を
メインメニューからは,「召喚」(ガチャ)で仲間を新規獲得したり,合成やアイテムを使って仲間を強化したりできる。新しい仲間や強化した仲間を,どうやってパーティに編成していくは,バトルの結果に直結する要素なので,しっかりと戦略を練って組みたいところ。
●召喚
召喚には,「フレンドP」を使って呼び出す「フレンド召喚」と,「ジェム」を消費して強力な仲間を呼び出す「ジェム召喚」の2種類がある。
フレンドPとジェムは,バトルや実績の解除などを達成することで入手できるが,フレンドPの使い道は召喚のみなので,手に入ったらすぐに使ってしまって構わない。一方,ジェムは召喚以外にも使い道があるので,タイミングを見極めて使用していきたいところ。なお,フレンド召喚は1日1回だけフレンドPを使わずに引くともできるので,毎日欠かさず使っていきたい。
●パーティ
新しい仲間を入手したら,「パーティ」からパーティ編成を行おう。ここはバトルに参加させる仲間を決定する項目だ。仲間にはそれぞれ「コスト」が設定されており,1パーティには限界コストまでの範囲内で4体まで組み込み可能。パーティは五つまで設定しておけるので,さまざまな属性や攻略法に応じたパーティを考えて用意しておくのが定石だ。
パーティの限界コストはプレイヤーのレベルが上がるごとに増えるので,次第に強いメンバーでの構成ができるようになっていく。
パーティ項目内には仲間を強化するメニューとして,「キャラクター強化」と「キャラクター進化」がある。
キャラクター強化はいわゆる合成だ。強化したい仲間にほかの仲間を合成し,レベルを上げて能力を向上させていこう。キャラクター進化では,レベルが最大に達した仲間に「進化アイテム」を使用することで,飛躍的に能力を強化することが可能。
また,「キャラクター売却」では仲間とお別れしてコインに変えることもできる。合成にはコインを消費するので,コインが足りなくなったら不要な仲間を売却してコインを補充しよう。
準備が整ったらクエストに出発!
パーティを編成したら「クエスト」に挑もう。クエストは先述したクイズバトルで構成されており,新しいクエストをクリアしていくことでストーリー本編が進んでいく。
メインメニューからチャレンジするクエストを決定すると,サポートキャラとして使用できるプレイヤーの一覧が表示されるので,まずは誰か一人を選択しよう。選択したキャラはパーティのメンバーとなり,一緒にバトルに参加してくれる。この辺りはソーシャルゲームではよくあるシステムだ。
サポートキャラを選択したあとは,あらかじめ編成しておいたパーティの中から一つを選び,いよいよバトルへと出発することとなる。
なお,クエストへの挑戦は「魔力」を必要とする。魔力は時間経過によって回復するパラメータで,いわゆるスタミナのようなものだ。ジェムを消費すれば,時間経過を待たずに一気に回復することもできる。
また,一緒に戦ったサポートキャラのプレイヤーは,バトル終了後に「フォロー」することができ,お互いにフォローし合う「相互フォロー」の関係になると,サポートキャラのアビリティも使用可能となる。デメリットはとくにないので,積極的にフォローしてみるといいだろう。
サイドメニューを使いこなそう
「ショップ」ではジェムが有料にて販売されている。魔力の回復や仲間の保持数上限アップなどもここで行えるのだが,どちらもジェムを消費するので,必要に応じてジェムを購入しつつ利用するといいだろう。
「マイメニュー」では実績,プレイヤーのステータス,フレンドの一覧など,あらゆる情報をチェックできる。実績では入手した仲間の種類数,フォロー数,フォロワー数に目標値が設定されており,その値を達成するごとに実績が解除されて報酬をゲットできる嬉しい特典も。ステータスでは出題されるクイズのジャンル別正答率など,自分の得意ジャンルを知ることができる。
バトルや実績解除で手に入れたジェムやアイテムは,「ギフトBOX」に収納される。ギフトBOX内の品物は古いものから消えてしまうので,コマメに受け取っていこう。
ここまで見てきたとおり,本作はクイズRPGというジャンルながらも,育成要素やほかのプレイヤーとのフォロー要素など,昨今のソーシャルゲームとして必要不可欠な要素をきっちり網羅しており,安心して遊べるタイトルと言えそうだ。
クイズではもちろんプレイヤーの知識が大きな武器となるが,パーティを強化すれば低い正答率でもなんとかなる作りになっているので,雑学に自信がない人でも楽しめるはず。むしろ,ゲームを通じて新たな知識を得ることにも期待できるだろう。