2015年12月27日,東京ジョイポリスにて,セガゲームスの人気キャラクター
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のイベント
「ソニック ファン感謝祭2015」が開催された。
毎年,この時期に行われる恒例のイベントだが,今回は来年が
ソニック生誕25周年にあたるということで,さまざまな新企画も発表されている。本稿では,イベントの模様をお伝えしよう。
イベントは,今年もスペシャルライブからスタート。ソニックシリーズのサウンドディレクター
瀬上 純氏と
大谷智哉氏によって,
「ソニックランナーズ」(
iOS/
Android)の楽曲が演奏された。
 瀬上 純氏 |
 大谷智哉氏 |
「ソニックランナーズ SPECIAL LIVE」セットリスト
1:Go Quickly!
2:Magical Snow Day
3:Ambition
4:Strange Parade
5:Fiery Passion
6:Power Ride
7:Beyond The Speed Of...
2曲目「Magical Snow Day」では,プロジェクションマッピングの演出によって雪景色へと早変わり
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飯塚 隆氏
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ライブの終了後,ソニックシリーズのプロデューサーを務める
飯塚 隆氏がステージに登場した。飯塚氏はまず,今年6月に発表されたソニックシリーズ最新作
「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」について,さらなるクオリティアップを目指すため,今冬発売だった予定を延期することを発表した。正式な発売時期に関しては,今後発表されるはずだ。
ステージでは,12月23日に発売されたばかりの
「セガ3D復刻アーカイブス2」に収録されている
初代「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を使ったゲーム大会が行われた。初代「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が発売された1991年当時,飯塚氏はセガへの就職活動をしている真っ最中で,勉強のためにソフトを購入したという思い出を語っていた。
ゲーム大会では,来場者の中から選ばれたプレイヤーが最初のゾーン「GREEN HILL ZONE」のタイムアタックに挑戦。優勝者は29秒という好タイムを叩き出していた
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次のコーナーでは,2016年2月18日に任天堂から発売予定のニンテンドー3DS用ソフト
「マリオ&ソニック AT リオオリンピック」の最新PVが上映された。マリオとソニックの両シリーズに登場するキャラクターが,さまざまなオリンピック種目にチャレンジする本作。同シリーズとしては最大数のキャラクターが登場するだけでなく,ニンテンドー3DS版には112年ぶりにオリンピック種目に採用されるゴルフをはじめとする新競技が収録されるようだ。
また,本作にはMiiのキャラクターがマリオまたはソニックのジムで体を鍛えて,オリンピック種目に挑む「チャンピオンズロード」モードが収録される。このモードに登場するMii用のコスチュームは270種類以上にものぼるという。
そのほか,ニンテンドー3DS本体に内蔵されている歩数計を使って挑むフルマラソン(42.195km)や,マリオとソニックのamiiboによるパワーアップ要素など,初公開となる情報も明らかにされた。
続いて,今回の目玉コーナーとなる
「ソニックコスプレコンテスト」が開催された。北米ではたびたび行われているコスプレコンテストだが,瀬上氏によると「日本で行われるのは,今回が初めて」とのことで,かねてからのファンの要望により実現したそうだ。
記念すべき国内初開催のコンテストには,多数のエントリーの中から写真選考を通過した5名のファイナリストがステージに登場した。
ファイナリストの皆さん。左から,なっきさん(ソニックトゥーン版エッグマン),NRK the Hedgehogさん(ソニック),Knuxさん(ザボック),ヒルコさん(ソニック),七生鷆さん(エミー)
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飯塚氏,瀬上氏,大谷氏にデザイナーの
上川祐司氏を加えた4名による審査の結果,審査員特別賞に
ヒルコさん,最優秀賞にはエミーに扮した
七生鷆さんが選ばれ,会場から大きな拍手を浴びていた。
ソニックに扮した1歳のお子さんを連れて参加したヒルコさんが審査員特別賞に輝いた。ギターのぬいぐるみは,ソニックファンのお父さんからの誕生日プレゼントだそう
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再現度の高さを評価され,最優秀賞に選ばれた七生鷆さん。飯塚氏は「ハンマーとスカートから見えるシッポが決め手だった」と評した
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来場者からソニックチームへの質問コーナー
「おしえて!ソニックチーム」では,「立体感のあるソニックを描くには?」という質問に対して,上川氏は「輪郭の丸を描いてから,十字を切って顔のセンターを出す。全体のイメージができたら,あとは勢いで描く」と回答した。
さらに「今までに『これは大変!』と思ったことは?」という質問には,飯塚氏が1998年発売の
「ソニックアドベンチャー」開発時の苦労を挙げ,「初めての3Dのソニックで,ボリュームも大きかった。そのため,12月23日発売にも関わらず,12月に入っても完成していなかった」と,当時の舞台裏を告白。それでもなんとかクリスマスに間に合わせて,ファンに喜んでもらえたと振り返っていた。
最後には,ソニック生誕25周年にあたる来年(2016年)に予定されている新企画が発表された。なかでも注目は,ゲーム音楽のオーケストラコンサート「Game Symphony Japan」とソニック25周年のコラボ公演だ。こちらは東京芸術劇場にて2016年7月17日の開催が決定している。
今年10月に開催され,セガゲームスの名作の楽曲のみが演奏された「Game Symphony Japan」(関連記事)。その次回公演は,ソニックの楽曲を中心にした構成となる
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2016年4月2日に開催予定の「SONIC ADVENTURE MUSIC EXPERIENCE(仮)」は,瀬上氏がプロデュース。バンド編成でソニックアドベンチャーシリーズの楽曲を中心に演奏されるとのこと
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瀬上氏が手がけたゲームサウンドを収録した「Jun Senoue / The Works II」が2016年2月24日に発売
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ESPよりソニックモデルギターの第2弾が発売決定。さらに今回は「シャドウ」のモデルも同時発売される
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ソニックシリーズと「ANIPPON」によるコラボスリッポンが登場。ソニックのシューズをイメージしたデザインで2016年2月中旬に受注開始となる。価格は8500円(税別)
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「SONIC ADVENTURE MUSIC EXPERIENCE(仮)」に出演するバンドの映像が流されたあと,ソニックアドベンチャーシリーズの楽曲メドレーのライブも行われた
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イベント終了後,飯塚氏をはじめとする登壇者4名のサイン会が開催。大勢のファンが長い列を作っていた
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東京ジョイポリスのフードコーナーで提供された当日限定のスペシャルメニュー「ソニック ブルーカレー」。ソニックをイメージしたという青いカレールーには躊躇してしまったが,たいへん美味でした
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