［E3 2015］ミスしても面白い。「ゼルダの伝説 トライフォース3銃士」で3人協力プレイしてきた

　昨日（2015年6月17日）配信されたプレゼンテーション番組「Nintendo Digital Event」にて発表となったニンテンドー3DS用ソフト「ゼルダの伝説 トライフォース3銃士」（以下，トライフォース3銃士）が，E3 2015会場の任天堂ブースにプレイアブル出展されていた。
　さっそくプレイしてきたので，レポートをお届けしよう。なお，わずかながらネタバレ要素が含まれているので，その点はご注意を。

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　トライフォース3銃士は，ほかのプレイヤーと協力しながら，多種多彩なギミックが待ち受けるダンジョンを攻略していくアクションアドベンチャーゲームだ。ゼルダシリーズの協力プレイといえば，2004年に発売された「ゼルダの伝説 4つの剣＋」を思い出す人もいるだろう。同作は最大4人での協力プレイが可能だったが，トライフォース3銃士はその名のとおり，最大3人での協力プレイに対応するものになっている。

　今回プレイできたのは，「THE VOLCANO」と呼ばれる，火山をモチーフにしたステージ。ゲームをスタートすると，まずはプレイヤーキャラクター（もちろんリンクだ）の衣装を選ぶことになる。
　侍の衣装を着せると攻撃パターンが増える，爆弾の着ぐるみだと持ち上げた爆弾のサイズがアップするといったように，衣装に応じてリンクの能力が変化する仕組みだ。


　ブースのスタッフによると，3人のプレイヤーがどの衣装を選んでも，ちゃんとクリアできるゲームバランスになってるとのこと。あまり深く考えすぎずに，自分のプレイスタイルや好みで選べば良さそうだ。今回，筆者がプレイしたときは，まったく面識のない海外メディアの人と一緒になったのだが，3人全員侍だった。出発前から，すでに意思の疎通はバッチリといったところか。
　試遊ブースでは，3人が向かい合うようにしてプレイする形になっていたものの，会場内の騒音が大きく，会話でコミュニケーションはほとんど取れなかった。こうなったら脳内に直接呼びかけるしかないだろう。


　もちろんそんなわけはなく，特殊能力を使わなくても楽しめるように，トライフォース3銃士にはちゃんとコミュニケーションツールが用意されていた。ゲーム中，ニンテンドー3DSの下画面には，さまざまなアイコンが表示されており，それらをタッチするだけで意思を伝えることが可能なのだ。本作はインターネットによるマルチプレイにも対応しているが，これならプレイヤー同士が離れていても問題なく楽しめるのではなかろうか。


　さて，ステージに出発すると，スタート地点には3つの台座があり，それぞれにアイテムが置かれていた。筆者はブーメランを選んだのだが，どうやら味方に当てると，自分のほうに引き寄せる効果があるようだ。
　スタート地点から少し進むと，マグマに行く手を遮られ，その先には足場が見える。だが，ジャンプではマグマを飛び越えることはできないようだ。しばらく立ち往生していると，なんとプレイヤーの1人が筆者のリンクを突き飛ばした。「さっそく仲間割れか！」と思ったのだが，その勢いで足場に着地できたので，これが正解というわけ。


　ただ，もう1人のリンクがマグマを飛び越えたところで，突き飛ばし役はどうやってこちらに来るのかという問題が発生する。
　そこで出番となるのが，先ほど筆者が選んだブーメランだ。突き飛ばし役のリンクにブーメランを当てると，そのブーメランに乗って無事にこちら側に到着。これで最初の難関をクリアしたことになる。しかし，人が乗れるブーメランとはスゴイ。


　1つのステージは複数のエリアで構成されており，各エリアの最奥部にあるトライフォースの刻印に全員が乗れば次のエリアに進める。
　今回のデモだと，2つめのエリアは，敵が投げてくる爆弾を正確に投げ返して倒していくという内容だったが，あまり協力プレイを意識しなくてもクリアできた。どちらかといえば，個人のスキルが重要なエリアといった感じか。


　ここまでは順調に進んでいるように思えたものの，その次のエリアが非常に厄介だった。マグマの吹き出し口を塞ぐように置かれた石を，スイッチの近くまで移動させなくてはならないのだが，3人がぴったりと息を合わせて押さないと石が動いてくれないのである。
　つまり，1人のプレイヤーでももたつくと，さっそく隙間からマグマが吹き出し，ダメージを受けることになる。ちなみにライフポイントは3人のプレイヤーで共有しているので，全員同時にダメージを受けるようなことがあれば，あっという間に窮地に陥ってしまう。


　その後，なんとか石をスイッチの近くまで移動させたところで，今度は誰かが石の上に乗る必要が出てきた。石はリンクの身長よりもはるか大きいので，1人では上に乗れない。
　そこでカギとなるのが「トーテム」。本作では，ほかのプレイヤーを持ち上げることができ，3人で縦に積み重なる形を組んで高所にあるスイッチを起動したり，一番の上のリンクを投げて高台に移動させたりするのだ。


　トーテムの状態では移動ができないため，一番下のプレイヤーが仲間の命を預かっていることになる。万が一，投げる方向を誤って，仲間をマグマに突き落しでもしたら大変なことになるだろう（筆者の体験談）。

　誰かさんのせいでボロボロになりながらも，ようやくボスのエリアにたどり着いた3人。しかし，満身創痍の状態で挑んだ結果，わずか10秒で敗北する羽目に……。
　ただ，ステージをクリアできなかったものの，仲間に足を引っ張られてイライラするようなことはまったくなく，むしろアクシデントが起きる瞬間がとても面白かった。


　試遊後，ブースのスタッフに話を聞いたところ，トライフォース3銃士は1人でもプレイ可能で，3人のリンクを1人ずつ操作していくパズル的な遊びになるとのこと。発売時期は2015年内としか発表されていないが，そのあたりも含めて続報に期待したい。

任天堂 E3 2015特設サイト内
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