Media Moleculeの夢制作ツール，「Dreams Universe」のクローズドβテストがスタート

　「リトルビッグプラネット」や「Tearaway 〜はがれた世界の大冒険〜」などのユニークな作品で知られるイギリスのMedia MoleculeのPlayStation 4向けの新作，「Dreams Universe」（原題：Dreams）のクローズドβテストが北米時間の2018年12月19日にスタートした。

「Dreams Universe」公式サイト

　「Dreams Universe」は，誰でも簡単に自分の夢の世界を再現できる（あるいは，自分でゲームを作るという夢を実現する），ゲームというよりツールと呼べる独創的な作品だ。内容については2015年12月7日に掲載した記事に詳しいが，ポリゴンではなく「ポイントクラウド」（点群）という技術を使うことによって，規模の大きな世界を作ってもハードウェアの負担が少ないことが特徴になる。


　わた菓子のようなフワフワした雰囲気のオブジェクトが得意な技術だが，ポイントクラウドの密度を増せば硬い外観のロボットやキャラクターなども生み出せるという。直感的な操作のサウンド制作ツールを使ってBGMや効果音を生み出すことも可能で，プレイヤーは，できあがったコンテンツを専用サーバーにアップロードして，ほかのプレイヤーと共有できる。そのため，すべてを自分だけで作り出す必要はなく，他人のデータを自分なりに改変するという楽しみ方もある。
　2015年のE3 2015で制作が発表されて以来，時間をかけて開発が進められてきた本作だが，すでに国内での展開も発表されているので、期待している人も少なくないはずだ。


　今回のクローズドβテストは，北米時間の12月7日より以前にニュースレターに登録していた人が対象とのこと。なお，2019年1月4日には改めてオープンβテストの登録受付を行い，1月21日にテストを開始する予定になっている。残念ながらFAQには「英語圏のプレイヤーが対象」と記載されているので，日本からの参加は難しそうだが，通常，オープンβテストが始まればプレイ動画なども多く公開されるので，その頃には本作をより具体的にイメージできるようになるだろう。