シェルターを自作できる「Fallout 4」の最新DLC，「Vault-Tec Workshop」の概要が明らかに

　Bethesda Softworksは，2016年7月26日に欧米でリリースされる予定の「Fallout 4」（PC/PlayStation 4/Xbox One）の最新DLC「Vault-Tec Workshop」の概要を公式サイトBethesda.net（https://bethesda.net/）で紹介した。

「Fallout 4」公式サイト

Fallout 4 - Become an Overseer with Vault-Tec Workshop（要年齢認証）

　「Vault-Tec Workshop」では，プレイヤーキャラクターがレベル20に達している場合，レイダー達に襲われている“Vault 88”からの救難信号から始まるクエストがプレイ可能になるという。Vault 88は，完成前に核戦争が起こったため，グール化したオーバーシアー（監督官）が1人だけいるという設定の核シェルターだ。プレイヤーは，このオーバーシアーの代行をする形で入居希望者にインタビューを行い，シェルター内部を充実させていく。また，入居者に対しりさまざまな実験プロジェクトを行うことも可能とのことだ。

　Vaultはもともと，Vault-Tec Corporationによって建設された施設で，全米に122か所存在する。最大900年にわたる生存を目的に開発が進めらていたが，人権を保護する法律に則ったものはそのうち17施設だけ。残りはアメリカ政府の管理下のもと，核戦争後の世界を生き抜くことを想定して特殊な細菌を内部にばらまいたり，生体実験によってDNAレベルで何かしらの改造を施したり，さらには男性の居住者が1人だけの場合，どうなるかといった，さまざまなプロジェクトが各シェルターに与えられていたという設定になっている。


　Vault 88も何かの実験を目的としていたと思われ，当初はオーバシアーの指示を受けてさまざまなクエストをこなしていくが，その後，どのような生活空間を作っていくかの大半はプレイヤーの意思に委ねられるようだ。平和で住みやすい環境にするか，暴君となって入居者達を実験道具にしていくのかは，プレイヤー次第というわけだ。

　シェルター内部にアクセスできるようになると，そこからはプレイヤーがさまざまなデザインをシェルターに施すことが可能になる。「Vault-Tec Workshop」には多数のレシピが追加されており，通路，大きな空間，各種の部屋，階段，司令室，ドアなど，多数のオプションから好きなものを自由に選んでシェルター建設が楽しめる。
　核爆発を逃れたきれいな素材でできた家具や，ヴォルトボーイやヴォルトガールの像などのデコレーション，さらにクエストを進めていくと得られる実験器具，そして公式には初めて導入される散髪用のバーバーチェアや，整形手術用の手術椅子なども用意されるとのこと。つまりダイヤモンドシティに赴くまでもなく，プレイヤーキャラクターの容姿を変更することができるようになるのだ（ただし，NPCの容姿変更は不可能）。

　ゲーマーにとって嬉しいのは，上記のような設定上，シェルター内部にはすでに建設資材が搬入されており，わざわざ屑鉄などを拾いに出かける必要がないことだ。資材がなくなると，シェルター内の探索に出かけることで新しいものがポップアップするようだが，ただ，同時に地下のクリーチャーなどもリスポーンするので注意が必要になるらしい。


　オーバーシアーからのクエストが終了し，Vault 88の建設も一段落すると，プレイヤーは自分の居住地でシェルター用の建設キットを利用できるようになる。地下を掘ることは無理だが，“スカイヴォルト”とでも呼べる高い構造物を建設することはできるとのこと。
　どのようなシェルターを建設していくのかはプレイヤーそれぞれに異なるはずで，そうした画像や映像がゲーマーによって配信され，感心したり驚いたりできるだろう。