既報のとおり,2017年8月17日,
ASUS
TeK
Computer(以下,
ASUS)は,
Androidスマートフォンの新シリーズ「
ZenFone 4」の計5モデルを発表した(
表)。本稿では,
製品発表記事に続いて,発表会直後に会場で行われたハンズオンの様子をレポートしよう。
表 ZenFone 4シリーズのラインナップとメーカー想定売価
製品名 |
価格 |
ZenFone 4 Pro |
599ドル |
ZenFone 4 |
399ドル |
ZenFone 4 Selfie Pro |
379ドル |
ZenFone 4 Selfie |
279ドル |
ZenFone 4 Max Pro |
未公開 |
ハンズオン会場には5機種それぞれのカラーバリエーションモデルが揃っていたが,実際に販売となるモデル数やカラーバリエーションは,市場によって異なる。そのため,国内市場でどの機種やどのカラーがいつ頃に販売されるのかといった具体的な情報は,現時点で一切ない。そのため,本稿で掲載した製品が,必ずしも日本で買えるようになるとは限らないことはお断りしておく。
今回発表された5機種は,それぞれに特徴は異なるものの,すべてが5.5インチサイズのディスプレイパネルを採用するという点が興味深い。また,
全機種がデュアルレンズのカメラ機能を搭載するという点も共通でありながら,搭載するカメラモジュールの組み合わせは,すべて異なるというのも変わったところだ。
そのほかの仕様にも違いはあるのだが,5.5インチパネル搭載という点でデザインやサイズがほぼ統一されてしまっているため,本体の写真はどうにもバラエティさに欠ける。そのため,多少なりとも各製品の違いが分かるように,カメラのズームレンズを50mmに固定して,手持ちながらも,できるだけ等距離での撮影を試みた。参考になれば幸いだ。
標準モデルのZenFone 4
ZenFone 4世代の標準モデルと位置づけられるのが,「
ZenFone 4」である。Qualcomm製のミドルクラスSoC(System-on-a-Chip)「
Snapdragon 660 Mobile Platform」(以下,Snapdragon 660),または「
Snapdragon 630 Mobile Platform」(以下,Snapdragon 630)を採用しており,メインメモリ容量は6GBとなっている。投入される市場によって,SoCやメインメモリ容量のほか,ストレージ容量が異なるとのこと。北米市場での価格は
399ドル(税別)から。
ZenFone 4のカラーバリエーションは。右からMidnight Black,Moonlight white,Mint Greenの3色展開だ
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金属製の「メタルユニボディ」を採用する本体は,握ってみても金属の質感が感じられる。PCも含めたZenシリーズの特徴とも言えるヘアライン加工のバックパネルは,周囲の光の具合によって,単色の背面にさまざまな光を走らせてみせるのがポイントだ。
ZenFone 4を手にしたところ。パネルは5.5インチサイズのIPS液晶パネルだ。本体を包んだ手に,メタルユニボディのエッジ感がある
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ZenFone 4の背面。ヘアライン加工によって,周囲の照明を受けてラインが光る。背面上側にあるデュアルカメラに突起部分はなく,背面パネルとフラットになっている
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冒頭で触れたとおり,液晶パネルのサイズは5.5インチで,解像度は1080
×
1920ドット。[電源/スリープ]ボタンと音量調整ボタンは,前面向かって右側面に並んでいる。左側面にはnano SIMカードとmicroSDカード用のスロットがあり,下側面には3.5mmミニピンのヘッドセット端子とスピーカー,通話用のマイク,そして充電およびデータ通信用のUSB Type-Cポートがある。
ちなみに,これらボタンやスピーカー,USBポートの配置は,今回発表された5機種で共通だ。
上側面と左側面。nano SIMカードとmicroSDカードを挿入するトレイは,左側面にある
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右側面には,[電源/スリープ]ボタンと音量調整ボタンがある(左)。下側面には左から,ヘッドセット端子,USB Type-Cポート,マイク孔,スピーカーの順に並んでいた(右)
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ZenFone 4は,アウトカメラ側がデュアルレンズとなっており,メインカメラ側が35mm版換算で25mm相当,サブカメラ側が12mm相当の画角をもつ。サブカメラ側がワイド向きというわけだ。
アウト側がデュアルレンズとなっているZenFone 4のカメラアプリ
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●ZenFone 4(ZE554KL)の主なスペック
- メーカー:ASUSTeK Computer
- OS:Android 7.1(Nougat)
- ディスプレイパネル:5.5インチIPS液晶,解像度1080×1920ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 660」または「Snapdragon 630」
- メインメモリ容量:4GBまたは6GB
- ストレージ:内蔵(容量64GB)+microSDXC(最大容量2TB)
- アウトカメラ(メイン):有効画素数約1200万画素,F値1.8
- アウトカメラ(サブ):有効画素数約800万画素,F値2.2
- フロントカメラ:有効画素数約800万画素,F値2.0
- バッテリー容量:3300mAh
- 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
- Bluetooth対応:5.0
- USBポート:Type-C
- 本体公称サイズ:75.2(W)×155.4(D)×7.5(H)mm
- 本体公称重量:165g
唯一のテレ側レンズを採用するシリーズ最上位モデル
ZenFone 4 Pro
ZenFone 4 Pro
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ZenFone 4 Proは,今回発表された製品の中では,最上位に位置するフラッグシップモデルだ。Qualcomm製のハイエンドSoC「
Snapdragon 835 Mobile Platform」と容量6GBのメインメモリ,そして5.5インチサイズで解像度1080×1920ドットの「Super AMOLED」有機ELパネルを搭載する。北米市場での価格は
599ドルから。
金属素材のユニボディ構造という点は,ZenFone 4と変わらないが,表面に「ナノモールディング処理」という加工を施すことで,吸い付くような艶のある感触になっている。平たく言うと,「iPhone 7」のジェットブラックモデルが採用している「サンドブラスト加工」と類似する加工方法で,質感も同様と言っていい。
ZenFone 4 Proのカラーバリエーションは,左からMoonlight white,Pure Blackの2色展開。アルミニウム製のユニボディ構造に,ナノモールディングを施すことで艶のある表面加工を実現している。デュアルレンズ部分は,やや突起しているのが分かるだろうか
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側面の処理もZenFone 4とは異なっていて,握ったときにより丸みを感じるカーブとなっている。パネル側面もZenFone 4とは違い,エッジ部分が湾曲した2.5D加工のガラスを利用することで,側面全体のカーブを実現しているようだ。
ZenFone 4 Proを手にしたところ。ディスプレイパネルには5.5インチの有機ELパネルを採用しているため,前述したZenFone 4のIPS液晶パネルとは,写真で見ても違いが分かる
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ZenFone 4 Proの背面。金属筐体ながら艶のある感触が心地いい。反射による映り込みが目立つことや,指紋が目立つ加工でもあるので,使うときには注意が必要だ。レンズ部分は突出したデザインになっている
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上側面と左側面。nano SIMカードとmicroSDカードを挿入するトレイは,左側面に位置する。カメラの突起部分も,このアングルだと分かりやすい
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右側面(左)。ZenFone 4よりも丸みを帯びている。フロントパネルのエッジ部分が2.5Dのラウンド形状になっているのと合わせて,側面全体が弧をえがくような構造だ。下側面はZenFone 4と同様の配置。USBポートはUSB Type-Cを採用する
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アウトカメラかフロントカメラかの違いはあるものの,今回発表された5製品のうち,4製品がサブカメラをワイド側に割り振っているのに対して,ZenFone 4 Proだけは,サブ側を望遠用にしているのが面白いところ。
標準の画角は,35mm版換算で25mm相当。望遠側は,その2倍となる50mm相当だ。この等倍と2倍というデュアルレンズ構成は,iPhone 7 Plusのデュアルレンズと同じで,実のところ,デュアルレンズ搭載スマートフォンでは,こちらのほうが多数派である。
カメラアプリはZenFone 4のそれと同様のインタフェースとなっているが,機能はZenFone 4 Proのほうが多彩。この製品のみ,サブとなるカメラが望遠側にふられているので,デジタルズームの操作や挙動が少し異なる
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なお,ZenFone 4 Proの製品紹介では,「10倍ズーム」という表現が使われているが,レンズ自体は固定されており,光学ズーム機能はない。実際は25mm相当の等倍と50mm相当の2倍を切り替えるだけで,50mmを超える250mm相当まではデジタルズームとなる。
●ZenFone 4 Pro(ZS551KL)の主なスペック
- メーカー:ASUSTeK Computer
- ディスプレイパネル:5.5インチ有機EL,解像度1080×1920ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 835」(MSM8998,「Kryo」CPU(オクタコア,最大CPU動作クロック2.35GHz)+「Adreno 540」GPU)
- メインメモリ容量:6GB
- ストレージ:内蔵(容量64GBまたは128GB)+microSDXC(最大容量2TB)
- アウトカメラ(メイン):有効画素数約1200万画素,F値1.7
- アウトカメラ(サブ):有効画素数約1600万画素,F値2.6
- フロントカメラ:有効画素数約800万画素,F値1.9
- バッテリー容量:3600mAh
- 無線LAN対応:IEEE 802.11ad
- Bluetooth対応:5.0
- USBポート:Type-C
- 本体公称サイズ:75.6(W)×156.9(D)×7.6(H)mm
- 本体公称重量:175g
自撮りに特化したフロントデュアルレンズ採用のZenFone 4 Selfie Pro
ZenFone 4 Selfie Proは,フロント側のカメラをデュアルレンズとした自撮り特化の機種と位置づけられた製品だ。北米市場での価格は
379ドルから。
ZenFone 4 Selfie Proは3色展開。左からRouge Red,Deepsea Black,Sunlight Goldとなっている。アルミ合金の質感を生かした金属筐体を採用しており,背面はなだらかなカーブを描いている。アウトカメラ部分は突起がある
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ZenFone 4 Selfie Proは,上部ベゼル部分にメインとサブのフロント側カメラモジュールを備えている。
メインカメラ側はソニー製のカメラモジュールを採用し,画角83度(35mm換算25mm相当)で約1200万画素(※デュアルフォトダイオード技術により約2400万画素相当),F値1.8というスペックだ。一方のサブカメラ側は,OmniVision Technologies(以下,OmniVision)製で約500万画素のカメラモジュールを採用し,画角は120度(35mm換算12mm相当),F値は2.2とワイド側に振っている。
5.5インチサイズの有機ELパネルを採用するZenFone 4 Selfie Pro。右側に2つ並んでいるのがデュアルレンズで,右側がワイド側,左側がメイン側のカメラとなる。ワイド側は,「Wefies」と呼ばれるグループ撮り用途のために,120度の画角を有する。LEDフラッシュライトも,自撮り用に「Softlight LED」なるものを採用しているそうだ
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ZenFone 4 Selfie Proの背面。スッキリとした質感の金属筐体になっている
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上側面とSIMスロットのある左側面。SIMスロットは,nano SIM×2あるいはnano SIM+microSDで利用できる2トレイ仕様だ
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右側面(左)。本体の厚さは6.85mmというだけあって,かなり薄く見える。ほかのモデルと同様に,[電源/スリープ]ボタンと音量調整ボタンが並ぶ。下側面側(右)には,3.5mmミニピンのヘッドセット端子,マイク孔,USBポート,スピーカーがある。USBポートはType-Cではなく,Micro-Bタイプだ
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フロント側をデュアル構成にしたことで,自撮り機能を大幅に強化したのが,
ZenFone 4 Selfie Proのポイントである。たとえば,2つのレンズで撮影した写真を組み合わせることで,自撮りでもポートレート撮影の背景ボケを実現しているという。また,いわゆる美顔フィルターである「ビューティーモード」も搭載しており,写真補正の強度に当たるビューティレベルを,10段階から設定ができるそうだ。
さらに,フロントカメラでは自撮り映像のストリーミング配信も可能で,映像にリアルタイムでビューティモードを適用できるのもポイントである。言うまでもなく,自撮り好きの女性をメインターゲットとする製品で,ゲーマーに適した製品ではないだろう。
ZenFone 4 Selfie Proのカメラアプリ
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●ZenFone 4 Selfie Pro(ZD552KL)の主なスペック
- メーカー:ASUSTeK Computer
- ディスプレイパネル:5.5インチ有機EL,解像度1080×1920ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 625」(MSM8953,「Cortex-A53」CPU×8 最大CPU動作クロック2GHz+「Adreno 506」GPUコア)
- メインメモリ容量:3GBまたは4GB
- ストレージ:内蔵(容量64GB)+microSDXC(最大容量2TB)
- アウトカメラ:有効画素数約1600万画素,F値2.2
- フロントカメラ(メイン):有効画素数約1200万画素,F値1.8
- フロントカメラ(サブ):有効画素数約500万画素,F値2.2
- バッテリー容量:3000mAh
- 無線LAN対応:IEEE 802.11n(※5GHz帯未対応)
- Bluetooth対応:4.2
- USBポート:USB 2.0 Micro-B
- 本体公称サイズ:74.83(W)×154.02(D)×6.85(H)mm
- 本体公称重量:147g
Proモデルとの違いはあるが,差別化がちょっと難しいZenFone 4 Selfie
自撮り特化スマートフォンの下位モデルにあたるのが
ZenFone 4 Selfieだ。さすがに自撮りに特化する機種だけに,ZenFone 4 Selfieも上位モデルと同じく,いわゆる女性向けとされる本体色が揃っている。北米市場での価格は
279ドルから。
4色展開となるZenFone 4 Selfie。カラーバリエーションは左から,Rose Pink,Sunlight Gold,Mint Green,Deepsea Blackとなる。背面パネル側から見ても,上位機種のZenFone 4 Selfie Proとの違いは分かりにくい
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下位モデルだけあって,カメラのスペックは,ZenFone 4 Selfie Proよりも低めだ。フロント側のカメラモジュールはいずれもOmniVision製で,メイン側が約200万画素,画角は69度(35mm換算31mm相当),F値2.0となっている。一方のサブ側は,約80万画素で画角120度(35mm換算12mm相当),F値2.4だ。メイン側をSelfie用,サブ側をWefies用として使い分ける点は,ZenFone 4 Selfie Proと変わらない。
ZenFone 4 Selfieの前面。こちらはZenFone 4 Selfie Proとは違い,IPS液晶パネルを採用している。レンズの配置も異なっており,メインカメラは左端,サブカメラが右端と,離れているのがポイントだ。サブカメラがワイド側にな点は,ZenFone 4 Selfie Proと同様である
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ZenFone 4 Selfieの背面。ZenFone 4 Selfie Pro同様にシンプルなデザインだ。アウトカメラとその周囲は,やや突出している
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上側面と左側面。3.5mmミニピンのヘッドセット端子は,上側面側にある。左側面にSIMスロットがあるのは,ほかの製品と変わらない。ただ,ZenFone 4 SelfieのSIMトレイは,nano SIMカードを2枚とmicroSDカードを1枚の,計3枚を同時に載せられる3つのトレイを用意しているのが大きな違いだ
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右側面(左)。ほかの製品と同様に,[電源/スリープ]ボタンと音量調整ボタンを並べている。下側面(右)には2つのスピーカーを備えているように見えるが,実際にスピーカーを内蔵しているのは右側だけだ。USBポートはMicro-Bタイプである
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 |
今回の5製品すべてがプリインストールしている自撮り専用アプリ。最小3回のタップで,目的に応じた自撮り写真を作成できる
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Selfieモデルに上位モデルと下位モデルがあるのはともかく,機能面での差異に乏しいと感じるのが正直なところ。もちろん,スペックを食い入るように読めば,使用しているカメラモジュールは異なるし,ディスプレイパネルも違う。しかし,実際に選ぶとなると,100ドル高いか安いかという非常に単純なところに収束しそうで,2つのモデルを用意した意味があるのかどうかは,疑問に思える。
●ZenFone 4 Selfie(ZD553KL)の主なスペック
- メーカー:ASUSTeK Computer
- OS:Android 7.1(Nougat)
- ディスプレイパネル:5.5インチIPS液晶,解像度未公開
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 430」(「Cortex-A53」CPU×8,最大CPU動作クロック1.4GHz+「Adreno 505」GPUコア)
- メインメモリ容量:4GB
- ストレージ:内蔵(容量64GB)+microSDXC(最大容量2TB)
- アウトカメラ:有効画素数約1600万画素,F値2.0
- フロントカメラ(メイン):有効画素数約2000万画素,F値2.0
- フロントカメラ(サブ):有効画素数約800万画素,F値2.4
- バッテリー容量:3000mAh
- 無線LAN対応:IEEE 802.11n(※5GHz帯未対応)
- Bluetooth対応:4.0
- USBポート:USB 2.0 Micro-B
- 本体公称サイズ:76.2(W)×155.66(D)×7.85(H)mm
- 本体公称重量:144g
5000mAhバッテリー搭載のZenFone 4 Max Pro
発表会のステージ上では言及されなかったが,ロシアなどすでに一部地域で先行販売されていた「
ZenFone 4 Max」の上位モデルとして登場したのが
ZenFone 4 Max Proである。ほかの4製品と同じく,デュアルレンズを搭載する点と,5000mAhもの大容量バッテリーによる長時間駆動が特徴だ。
当日配布された製品カタログを見ると,前述の4製品にMaxのラインナップ2製品を加えた計6製品がZenFone 4シリーズとなる。
ZenFone 4 Max Proのカラーバリエーションは,Deepsea Black(写真左)とRose Pink(右)に加えて,Sunlight Goldの3色展開なのだが,ハンズオンエリアではまとまった展示がなかった
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ZenFone 4 Max Proの前面。5.5インチサイズで720×1080ドットのIPS液晶パネルを採用する
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ソリッドな金属感のあるZenFone 4 Maxの背面。デュアルレンズは左側に並んでおり,レンズ部分はやや突出している
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上側面と左側面(左)。ZenFone 4 Selfieと同様に,ZenFone 4 Max Proもnano SIMカードを2枚とmicroSDカード1枚を同時に搭載できるトリプルスロットになっている。右側面(右)に[電源/スリープ]ボタンと音量調整ボタンがあるのは,ほかの機種と変わらない
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ZenFone 4 Max Pro(とZenFone 4 Max)だけにインストールされている「PowerMaster」アプリ。バッテリー使用状況の確認や,目標使用時間を設定して,利用するアプリや本体機能のチューニングが行える。また,ZenFone 4 Max Proをポータブルバッテリーとして,ほかのデバイスに給電も行える
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●ZenFone 4 Max Proの主なスペック
- メーカー:ASUSTeK Computer
- OS:Android 7.1(Nougat)
- ディスプレイパネル:5.5インチIPS液晶パネル,解像度720×1280ドット
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 430」または「Snapdragon 425」
- メインメモリ容量:2GBまたは3GB
- ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大容量256GB)
- アウトカメラ(メイン):有効画素数約1600万画素,F値2.0
- アウトカメラ(サブ):有効画素数約500万画素,F値2.2
- フロントカメラ:有効画素数約1600万画素,F値2.0
- バッテリー容量:5000mAh
- 無線LAN対応:IEEE 802.11n(※5GHz帯未対応)
- Bluetooth対応:4.0
- USBポート:USB 2.0 Micro-B
- 本体公称サイズ:76.9(W)×154(D)×8.9(H)mm
- 本体公称重量:181g
さて,今回の発表会は,グローバルローンチイベントという位置づけであり,すべての国や地域に向けたものではある。ただ,冒頭でも触れたとおり,具体的にいつ,どの国や地域で,どの製品が販売されるかは,各国での発表を待つしかない。
日本で発売する場合は,当然ながらローカライズも必要となる。国内に投入する製品を予測するヒントとなるのは,いわゆる技適の取得状況だ。そこで,展示モデルをざっくりチェックしたところ,現時点で技適取得のマークを画面に表示できたのは,ZenFone 4 Max Proだけだった。もちろん,技適マークがあるからといって,日本で発売されることが確実になるわけではなく,正式発表が待たれることに変わりはない。
最後に,ASUSの発表会ではよくあることだが,ステージ上でのアナウンスされるわけでもなく,資料も用意されていない製品がハンズオンエリアに置いてあった。今回は,スマートフォン用の360度カメラがそのひとつだ。説明員に聞いたところ,ZenFone 4シリーズのアクセサリとして提供する予定だが,詳細は不明とのことだった。
なんのアナウンスもなく,ハンズオンエリアに展示されていた「ASUS 360° Camera」。スマートフォンのUSBポートに挿して使う360度カメラだ
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ODM元が同じと思われる類似製品はすでに出荷済みだが,ASUSの製品はコネクタ部分が着脱式になっていた
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実のところ筆者は,このデバイスとおそらく同型と思われる周辺機器をすでに使用している。興味のあるユーザーは,「Insta360 Air」で検索してみるといい。おそらく同じODM元が製作している製品だろう。ただ,筆者が所有しているものは,接続インタフェースごとにUSB Type-C版とUSB Micro-B版をラインナップしていたが,ASUSの展示していた製品は,インタフェース部分が交換可能で,Type-CとMicro-Bのどちらでも使えるようになっていた。
こうした製品は,ハードウェアが同じでもソフトウェアの作り込みで最終的な使い勝手や仕上がりが大きく変わってくるので,製品発表に期待といったところか。