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“拡張進化”を謳う「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」の真意とは? 生みの親,石渡氏へのインタビューと共にお届けするロケテ初日レポート
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印刷2015/06/08 18:24

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“拡張進化”を謳う「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」の真意とは? 生みの親,石渡氏へのインタビューと共にお届けするロケテ初日レポート

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 アークシステムワークスの2D対戦格闘ゲーム最新作「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」ロケテストが2015年6月5日から7日の3日間にわたって開催された。
 人気格闘ゲームシリーズ「GUILTY GEAR」の正統な続編として2014年2月にアーケードに登場し,同年12月には家庭用ゲーム機版(PS4 / PS3)も登場した「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」。その“拡張進化形”を謳う本作は,さらなる新キャラクターと新システムをひっさげ,2015年夏に再びアーケードにお目見えする予定となっている。

 今回のロケテストは,その初のお披露目ということで,東京のロケテスト会場となった「セガ 秋葉原1号館」には,平日の午前中であるにも関わらず,多くのプレイヤーが詰めかけた。本稿では,とくに新キャラクターである「ジャック・オー」「ジョニー」のプレイフィールを中心に,その模様をレポートしていこう。
 また記事の最後には,会場を訪れていた本作のゼネラルディレクター 石渡太輔氏へのインタビューも掲載しているので,こちらも要チェックだ。

※本稿に掲載のプレイフィールはあくまでロケテスト版のものです。正式稼働時とは異なる可能性があります。

東京会場となった「セガ 秋葉原1号館」の様子。長く続くシリーズだけに,ファンの熱意も相当なもの。中には大会常連プレイヤーの姿も
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「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」ロケーションテスト特設サイト



ゴーストを使った攻めが特徴の新キャラ「ジャック・オー」


 まずは,完全新規のキャラクターであるジャック・オーのプレイフィールからお伝えしていこう。非常に可愛らしい見た目のキャラクターだが,現時点では物語のカギを握る存在「あの男」の側近ということしか情報が明かされておらず,その正体は謎に包まれている。

可愛らしい見た目だが,戦闘時にはカボチャのマスクを装着。残念
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 ジャック・オーの技のなかでとくに印象的なのは「ゴースト設置」という必殺技だ。この技は自分の足元に小さな家(=ゴースト)を置くいわゆる“設置系”の技だが,これ自体には攻撃判定はなく,設置すると一定時間ごとに小型の妖精のような生き物がここから出現し,自動で相手を攻撃するという,一風変わった性能になっている。

 設置したゴーストは,その近くでレバー下要素+[P]or[K]or[S]を入力することで「ゴーストを拾う」ことができ,拾ったゴーストを抱えたまま移動したり,放り投げたりできる。放り投げたゴーストには攻撃判定があり,飛び道具のように利用することも可能だ。
 また一度設置したゴーストには耐久力が設定されていて,相手の攻撃を受けることで減少。この耐久力は体力バーのような形で視認できるようになっていて,0になるとゴーストは破壊されてしまう。反対に破壊されないまま一定時間が経過するとレベルアップし,出現する妖精がより強力になる,という仕組みだ。

ゴースト設置。一度設置したゴーストは拾って持ち運ぶことも可能
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設置したゴーストからはさまざまな妖精が出現。敵に向かって進軍していく
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ゴーストがレベルアップすると,より強力な妖精が出現するように

 このゴーストだけでも非常に特徴的なジャック・オーだが,ほかにも風変わりな必殺技が揃っている。
 22+[HS]の「オルガン展開」は,自らの周囲に光のオルガンを展開し,そこから追加ボタン入力でさまざまな効果が得られるというもの。[P]の「ゴースト回収」なら設置中のゴーストをすべて回収(=消滅)でき,[K]の「スピードアップ」なら,その名のとおり妖精の動きがスピードアップ。[S]の「爆発」は設置しているゴーストがカウントダウンを開始し,ゼロになると爆発を起こす。この爆発は,敵だけでなく自分にもヒットするので使う場合は注意が必要だ。[HS]の「防御陣」は自身の周囲にバリアを張る効果。バリアの展開中は相手の飛び道具を無効化する。そして[D]は何もせずにオルガン展開を解除できる。
 ちなみにオルガン展開後に入力したボタンは,テンションゲージ上部に表示された各ゲージが満タンになるまで使用できないようだ。

 必殺技がかなり特殊なため難解そうなジャック・オーだが,通常技は使いやすいものが揃っている。横方向のリーチが長い6+Pや立ちK,遠距離Sはけん制に適しており,前進しながら回転蹴りを繰り出す立ちHSは間合いを詰めるのに便利だ。 ただし[D]ボタンの扱いがほかのキャラクターとは異なっていて,特殊な性能を持つ必殺技扱いとなっている。下段攻撃なら3+HSのスライディング攻撃があり,また6+Kは発生の早い中段攻撃なので,相手のガードを揺さぶるには,これらの攻撃を駆使するのが良さそうだ。

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横に長く,発生も早い6+P。差し合いに使いやすそうだ
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とんでもない体勢からくり出すしゃがみK。見た目に反して意外とリーチが長い
立ちHSは,逆立ちの体勢から連続蹴りをくり出す多段技
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 特殊な操作が必要な技が多く,ほかのキャラクターとはプレイフィールが大きく異なるジャック・オーだが,筆者がプレイした感触では意外にも難しいという印象は受けなかった。もちろん熟練には研究が必要だろうが,とにかくおもちゃ箱をひっくり返したかのようなハチャメチャさが楽しいキャラクターなので,見た目が気に入った人は,ぜひ一度挑戦してみてほしい。

4+Dがヒットすると,相手をカボチャ型の鉄球が飲みんでしまう。さらにレバー入力で任意の方向に吐きだせる
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覚醒必殺技2。相手を鐘のようなものに閉じ込めたあと,大きく跳びあがって地面に叩きつける
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ファン待望の人気キャラ「ジョニー」参戦


 「GUILTY GEAR X」から「GUILTY GEAR XX Λ CORE PLUS R」に至るまで登場し続けてきた人気キャラクター,ジョニーが本作にもいよいよ参戦を果たす。ロングコートを翻し,リーチの長い居合切りによる強烈な“横押し”が持ち味の彼だが,基本的な性能は本作でも変わらない。抜刀構えの「ミストファイナー・構え」「構え解除」(通称・ミスキャン)を駆使して通常技のスキを消しつつ,ゴリゴリと相手を押していく戦法が強力なキャラクターとなっている。

足元に蜃気楼を纏わせながらニヒルに登場。ハードボイルドさに磨きがかかっている
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 旧作にあった中段技「燕穿牙」など,一部の技はなくなっているが,代わりに手に入れた「空中ミストファイナー」がとにかく強力。本作ではしゃがみHSでジョニーが少し跳びあがり,跳びあがったところにキャンセルがかかるため,しゃがみHS→「空中ミストファイナー」→「構え解除」を用いた連係が構築可能になった。
 とくにミストファイナーがレベル2(「グリターイズゴールド」をヒットさせることで最大レベル3まで上昇)以上の場合,構え解除から空中ダッシュしてそのまま攻めを継続することも可能なようだった。

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目にも止まらぬスピードで敵に柄を叩きつける近距離S。コンボのつなぎなどに活躍しそう
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相手を斬り上げつつ跳び上がるしゃがみHS。ここからの攻めがカギを握る?

新技の「空中ミストファイナー」。この技を絡めた攻めが本作のジョニーの見どころになるだろう
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 また,ラウンド中に回数制限のある「グリターイズゴールド」だが,覚醒必殺技の「トレジャーハント」をヒットさせることで“相手の大事なもの”を2つ盗みとり,コインの代用として使うことができる。性能的にはコインを2枚増やすのと同義なので,コインをすべて投げ切ってしまっても安心(?)だ。
 強烈な横押しはそのままに,より立体的に,中下を激しく揺さぶりつつ攻めたてるのが新生ジョニーの戦術となりそうだ。

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ジョニーの代表的必殺技「グリターイズゴールド」。コインを弾いて飛ばす技で,スキが小さいのが特徴
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足払いは相手の足元を斬りつけ,鞘で再度攻撃する技。ダウンを奪ったら「グリターイズゴールド」で追撃しよう

ジョニーを象徴する覚醒必殺技の「それが俺の名だ」。ジョニーの頭文字,“J”を相手に刻み付け,大爆発を起こす
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ブリッツシールドの性能が大幅に変化? 新システムの秘密に迫る


 新キャラクターのほか,本作には幾つかの新システムが搭載されている。

 一つ目は通常投げ技同士がかち合ったときに発生して,投げ技を無効化する「投げ相殺」だが,筆者が試してみたところだと,この受付時間はかなり短いと感じられた。ほぼ同時に近いタイミングでなければ相殺にはならないので,狙って相殺するのはかなり難しいと思われる。

投げ相殺
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 [HS]+任意のボタンで発生し,相手の攻撃を弾く特殊な防御「ブリッツシールド」にも,新たな要素が加わった。まず,発生後ボタンを押し続けることで受付時間の延長が可能に。しかも,延長中は上段下段の別なく攻撃を弾くことができる。以前は相手の打撃を完全に読み切ったときにしか狙えなかったブリッツシールドだが,これによって相手の打撃を格段に受け止めやすくなった。また,弾き成功時はテンションゲージのみならずバーストゲージも増加するようになり,これまで以上にリターンが大きくなっている。
 さらに,ブリッツシールドから専用の打撃技に派生できるようになった。これはブリッツシールドの成否に関わらず繰り出すことができ,かつ地上の相手にヒットさせれば,腹崩れダウンを誘発。このダウン中はさまざまな技で追撃が可能で,大ダメージを狙うチャンスとなる。

受付時間の延長と派生攻撃によって,使い勝手が大幅に向上したブリッツシールド。格闘ゲーマー向けに言えば,「ストリートファイターIV」シリーズのセービングアタックLv2に近い性能と言えるかもしれない
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 それ以外にも,ダストアタック後の横ダッシュ(ホーミングダッシュ)性能が変化し,画面端でなくても強力な追撃が可能になったほか,テンションゲージ50%とバーストゲージを全消費して繰り出す「バースト覚醒必殺技」が追加。オフェンス面でもこれまでとは一味違う戦いが展開されることとなりそうだ。

ホーミングダッシュ
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バースト覚醒必殺技
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“拡張進化”に込めた想い――ゼネラルディレクター・石渡太輔氏インタビュー


 これまで紹介してきたように,さまざまな新要素が加えられた「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」だが,既存キャラクターについては,意外にも新システムに準拠する部分以外に変更点はないという。
 これだけの大幅アップデートであれば,既存キャラクターにも新技の一つや二つあって良さそうなものなのだが……。その狙いをシリーズの生みの親であり,本作でもゼネラルディレクターを務める石渡太輔氏に聞いてみた。


4Gamer:
 いよいよロケテスト初日を迎えた「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」ですが,なんと言っても注目は新キャラクター「ジャック・オー」と「ジョニー」です。まずこの2名が選ばれた理由をお聞かせ願えますか。

石渡太輔氏
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石渡氏:
 今回は新規のキャラクターと従来のキャラクターを1人づつチョイスした形です。とくにジョニーはプレイアブル化の要望が多くて,ようやく今回登場させることができたという感じですね。

4Gamer:
 前作のストーリーモードに出てましたしね。これで登場しなかったら,さすがにファンも黙っちゃいません(笑)。

石渡氏:
 ううっ……そういう期待があるというのも理解しているのですが,実はストーリーモードに登場した3Dモデルは,今回使っていないんです。ストーリーモードと格闘ゲームの部分では動かす仕組みが違っていて。なので,ジョニーについても一から作り直す必要がありました。

4Gamer:
 なるほど。プレイフィールの部分ではいかがでしょうか。

石渡氏:
 かつての人気キャラクターを復活させようとしたとき,プランナーとの間でいつも議題に上るのが「どこを変えるのか?」ということなんです。プレイフィールも含めての人気だと思うので,これが難しい。

4Gamer:
 ジョニーといえば,長いリーチと“ミスキャン”を駆使した横押しが印象的なキャラクターですよね。

石渡氏:
 そう。その根本を変えるわけにはいかないので,毎回苦労するんです。「変えるところがない!」ってなっちゃうんですよね(笑)。今回のジョニーは,かつての「燕穿牙」の変わりに「空中ミストファイナー」を持たせることで,新しい可能性を広げた形になっています。

4Gamer:
 過去作のジョニーを触ったことがある人なら,すぐに馴染める操作感でした。空中ミストファイナーも確かに可能性を感じる技になっていましたね。

石渡氏:
 ええ。あとちょっと変わったところでは,新しい覚醒必殺技の「トレジャーハント」を相手にヒットさせることで,「グリターイズゴールド」で投げるコインの枚数を増やせるようになりました。といっても,この技は「相手キャラクターが大事にしているものを奪う」という設定なので,コインの変わりにこの“大事なもの”を投げるわけですが。キャラクターによって奪えるものが違うので,このあたりにもぜひ注目していただければと。

映像が美麗になったことで,キャラクターとしての魅力にも磨きがかかったジョニー。もともと人気の高いキャラクターだけに,嬉しい復活劇となった。
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4Gamer:
 分かりました。では,ジャック・オーについては?

石渡氏:
 このキャラクターを参戦させた理由は2つありまして。一つはストーリーの面で,今後本筋に絡んでくるキャラクターであること。そしてもう一つが,格闘ゲームにおけるキャラクターのアイデンティティと言える,プレイフィールとしての新しさです。

4Gamer:
 先ほどプレイしてみましたが,確かにかなり個性的なキャラクターですね。

石渡氏:
 ええ。エルフェルトがFPS的な要素を格闘ゲームに取り入れたキャラクターなら,ジャック・オーはRTS的な要素を格闘ゲームに落とし込んだキャラクターといえます。コンセプトとしては「オモチャ箱」のようなイメージで,見た目的にも,操作感的にも驚くものがいっぱい出てくるイメージです。

4Gamer:
 プレイした感触では,設置系の必殺技を組み合わせて,緻密な連係を組み立てていくタイプのキャラクターなのかな,と。

石渡氏:
 そうですね。やり込んでいくとそうなるとは思いますが,でも基本的には動かしやすいキャラクターだと思います。例えばこのタイトルを初めてプレイする人で,とっさにコマンド技が出せないようなような場合でもフォローが効きやすいはずですし。

4Gamer:
 確かに,方向入力と[D]ボタンだけで必殺技が出ますから。

石渡氏:
 ええ。意外かもしれませんが,シンプルな操作で戦えるのも,彼女の持ち味です。ゴーストを拾って投げるだけで,結構なダメージが出ますし,シンプルな行動が勝利に結びつきやすいキャラクターになっています。

4Gamer:
 シンプルな操作とRTS的な奥深さを併せ持ったキャラクターだと。

石渡氏:
 そんなところです。成長するゴーストを管理して,彼らが作り出すチャンスに本体で切り込んでいくというのが,理想的なジャック・オーのバトルスタイルですね。

全体に纏う雰囲気がコミカルなのもジャック・オーの魅力
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4Gamer:
 設定面についてなんですが,ジャック・オーは「あの男」の側近の一人とのこと。つまりイノ,レイヴンに続く3人目……ということでいいのですよね。先ほどストーリーに絡んでくるキャラクターというお話がありましたが,ではレイヴンも登場したりするんですか?

石渡氏:
 レイヴンって「GUILTY GEAR 2」にしか出てきていないキャラクターなのに,不思議と人気があるんですよね(笑)。残念ながらストーリーについては,今は多くは語れないのですが,本作のストーリーは家庭用「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」のエンディング直後からスタートします。既存のキャラクターについても新たなストーリーが描かれる予定ですので,ご期待ください。

4Gamer:
 なるほど,個人的にもすごく楽しみです。では,キャラクター以外の新システムについて聞かせてください。とくに「ブリッツシールド」は性能が大きく変化していますが,この意図は?

石渡氏:
 「ブリッツシールド」は,これまで使いどころが難しかった部分があったので,その点を改善しようという調整になります。成立時にはバーストゲージも大きく増加するようになり,積極的に狙うメリットを用意したつもりです。

4Gamer:
 バーストゲージが増えるのは大きいですね。

石渡氏:
 ええ。今回は「バースト覚醒必殺技」があるので,バーストゲージは防御だけでなく,攻撃にも使えるようになっています。ぜひ活用してほしいです。

4Gamer:
 その「バースト覚醒必殺技」についてですが,今回のロケテストでは通常の覚醒必殺技との違いはダメージのみのようでした。

石渡氏:
 はい。現時点ではダメージが違うのみですが,この点については今後ロケテストで寄せられたご意見を元に,性能や演出面の調整を加えていく予定です。ただ一言でダメージアップといっていますが,ヘルファイア状態と組み合わさると,とんでもないダメージになったりするのでバカになりません。

成立すれば防御から一転して攻勢に回れるブリッツシールドと,バーストゲージを消費してダメージを跳ね上げるバースト覚醒必殺技。ブリッツシールド成立時にバーストゲージが増加するので,この2つの要素はうまく噛み合っている
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4Gamer:
 まさに一発逆転が可能な新要素だと。もう一つ,本作では新たに「スタイリッシュモード」が搭載されました。「BLAZBLUE」シリーズではお馴染みの簡単操作モードですが,これを取り入れた意図は?

石渡氏:
 とくに家庭用で寄せられた意見の中に,「ストーリーが全部見たいけどクリアできない」という方が多くて,この度実装することになりました。ただ,「BLAZBLUE」とはスタンスがちょっと違っていて,“簡単にコンボができる”というよりは“立ち回りの部分に集中して遊ぶ”ことに狙いを置いています。

4Gamer:
 しかし本作の場合,1ボタンで必殺技が出せてしまうと,かなりゲームバランスが変わってきそうな気がするのですが……。

石渡氏:
 おっしゃるとおり,「GUILTY GEAR」はこのコマンドだからこそこの性能,という技が多いので,そこは考えてあります。スタイリッシュモードで出せる必殺技は,実は通常のものとは性能が異なります。なので,ちゃんと極めればテクニカルモードの方が強いのは間違いありません。

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4Gamer:
 ああ,それを聞いて安心しました。
 では,最後に一つだけ質問させてください。シリーズのプレイヤーなら誰もが待ち望んだ新作なのは間違いない本作ですが,なぜこの時期に発表されたのでしょうか。というのも,家庭用ではVer.1.05アップデートが当たったばかりですし,前作での各種大会イベントも控えている。……贅沢な話かもしれませんが,もう少し今のタイトルをやり込む時間が欲しかった,というのがプレイヤーとしての率直な感想なのではないかと。

石渡氏:
 その気持ちは僕らとしてもよく分かります。でも,新作をいち早くお届けしたいというのも偽らざる本音なんです。そこで我々が選んだ道が“拡張進化形”という本作のコンセプトなんです。

4Gamer:
 コンセプトですか?

石渡氏:
 本作が目指しているのは,現行の「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」のゲームバランスを変えることなく,「格闘ゲームとしての駆け引きの完成度」を上げていくことにあります。なので,既存キャラクターについては追加調整をしないつもりです。

4Gamer:
 現行Ver.での努力は無駄にならない?

石渡氏:
 ええ。もちろんバグなんかの場合は別ですが,既存キャラクターのフレームデータなどには手を入れません。手を入れてしまうと,また一から対策を練らなくてはなりませんし,そうすると「今やっていることは何なんだ」となってしまいかねませんから。

4Gamer:
 「刷新」ではなく「拡張」だと。つまり,安心して思う存分やり込んで良いわけですね。

石渡氏:
 はい。今「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」で得た経験値は,そのまま「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」でも活かせるものになります。なので安心してください。

4Gamer:
 分かりました。ではインタビューの締めとして,本作を楽しみにしているプレイヤーの皆さんに一言いただけますでしょうか。

石渡氏:
 ロケテストは我々がプレイヤーの皆さんの意見を聞き,反映する最大のチャンスだと思っています。ぜひ会場で遊んで,忌憚のないご意見をいただければと思います。アンケートにはスタッフ一同が必ず目を通しますので,ぜひ遊びにきてください!

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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 本作「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」のロケーションテストは,来週末の6月19日(金)〜21日(日)にも開催が予定されている。開催場所については後日ロケーションテスト特設サイトにて告知が行われるそうなので,こちらをお楽しみに。石渡氏もインタビューで語っていたように,ロケーションテストは開発チームに直接声を届けられる数少ないチャンスでもある。本作のプレイヤーはぜひ最寄りの会場に足を運び,拡張進化のほどを体験してみよう。もちろんプレイ後はアンケートに答え,開発陣に声を届けるのも忘れないでほしい。

「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」ロケーションテスト特設サイト

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    GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-

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