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315プロのアイドルたちが和風ファンタジー映画に挑む。激しい戦闘シーン,切ない人間ドラマが朗読劇で紡がれた「SideMPRS天地四心伝」DAY1

 バンダイナムコエンターテインメントは,2024年2月10日,2月11日の2日間,幕張メッセ イベントホール(千葉県)にて「THE IDOLM@STER SideM PASSIONABLE READING SHOW 〜天地四心伝〜」を開催した。

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 本公演は,アイドルたちの次なる物語の舞台「パッショナブルリーディングショー(PRS)」と銘打たれたもので,「アイドルマスターSideM」に登場する芸能事務所“315プロ”の所属アイドルたちが,映画やドラマなどさまざまなお仕事に挑む姿を描く,新感覚の朗読劇ステージだ。

 2023年3月に行われた前作「THE IDOLM@STER SideM PASSIONABLE READING SHOW ー超常事変〜対立スル正義〜ー」は,固有の特殊能力を持つ者がいる世界を舞台とした現代劇だったが,今回はガラッと世界設定が変わり,5つの種族が織りなす和風ファンタジーとなっている。


 新作映画「天地四心伝」という大きな仕事に挑む315プロの面々。役作りの苦労や交流が見られる日常パート,そして「天地四心伝 〜丹碧の乱〜」という映画本編パートが,朗読劇として展開された。後半には天地四心伝の主題歌「四心争乱 -天地一指-」の歌唱なども行われ,単なる朗読劇に留まらない,変化と驚きがいっぱいの公演なのだ。本稿では,DAY1の模様をレポートしよう。

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■出演キャスト(敬称略)
神原大地(伊集院北斗 役)
土岐隼一(都築 圭 役)
高塚智人(渡辺みのり 役)
山谷祥生(蒼井享介 役)
熊谷健太郎(握野英雄 役)
濱 健人(木村 龍 役)
中田祐矢(清澄九郎 役)
渡辺 紘(榊 夏来 役)
白井悠介(若里春名 役)
深町寿成(黒野玄武 役)
狩野 翔(神谷幸広 役)
小林大紀(水嶋 咲 役)
矢野奨吾(岡村直央 役)
中島ヨシキ(山下次郎 役)
小松昌平(牙崎 漣 役)
浦尾岳大(兜 大吾 役)
笠間 淳(葛之葉雨彦 役)
伊瀬結陸(天峰 秀 役)
宮﨑雅也(花園百々人 役)

■ボイスのみ出演キャスト(敬称略)
山下大輝(猫柳キリオ 役)
八代 拓(柏木 翼 役)
梅原裕一郎(鷹城恭二 役)
村瀬 歩(姫野かのん 役)
松岡禎丞(御手洗翔太 役)
伊東健人(硲 道夫 役)




鬼気迫る戦闘,仲間との絆・愛憎。悲しくも熱い物語が展開する,一瞬も目が離せないステージ


 開演前は,出演者からのコメント動画がモニターに流されるなどアットホームな雰囲気だったが,本編が始まると一変し,勇ましい太鼓の音色とともにアイドルたちが紹介された。客席のプロデューサーたちも,ものものしい雰囲気に息を呑む。

 そして伊集院北斗(CV:神原大地),山下次郎(CV:中島ヨシキ),葛之葉雨彦(CV:笠間 淳),木村 龍(CV:濱 健人)の4人が登場,場面は315プロの事務所へ。彼らが集められたのは,和風ファンタジー映画のオファーがあったことを伝えるためだ。出演予定の「天地四心伝」は,すでに2作目の製作が決定している新作映画で,315プロのアイドル全員がキャスティングされている。

 人間族,鬼族,竜人族,獣人族という4つの大きな種族が対立し,それぞれの因縁・策謀が複雑に絡み合う世界。この4人は,各種族の族長役ということで,それぞれのチームのまとめ役も兼ねている。客観的に見ても長にふさわしい“大人”のアイドルたちではあるが,その役割を振られたことに対する反応はさまざまで面白い。個性豊かな315プロの面々はどう映画を作り上げていくのか,想像力が掻き立てられる。

 次の場面では,各種族のチームごとに集まってレッスンをしたり,役作りについて話し合ったりするシーンが描かれた。

 人間族チームが台本を読み合わせするシーンでは,チームのなかで最年長である山下次郎の味わい深いボヤキに,会場からは思わず笑い声が漏れるシーンも。人間族チームはおだやかなメンバーが多いので,戦乱の世に生きる人間族をどう演じるのかに期待が高まる。

 また,会場のプロデューサーに,2択でレッスン内容についてのアンケートを取るという「いつもの」参加型企画も行われた。“形態模写”としてほかのメンバーのものまねが披露されたが,さすが“声”のプロたち,各メンバーの特徴を巧みにとらえた演技で,客席を沸かせた。

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 体を使ったアクションシーンに力を入れている獣人族チームは,身体能力の高いメンバーが多い。そのパワフルさに気後れ気味の花園百々人(CV:宮﨑雅也)をほかのメンバーが励ましたり,役の発表があったときを振り返ったりするときの和やかさは,早くもチームワークの良さを感じさせる。

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 衣装のフィッティングを終えたあとの場面が描かれたのは,竜人族チーム。鱗のメイクや剣の小道具など,かっこいいイメージの装いだ。シビアなバックボーンを持つ竜人族をさらに掘り下げ意見交換をしたいということで,食事会を企画することになったメンバーは,「困ったことがあったら,皆で助け合っていこう」と誓い合う。

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 最後は,本作でのヒールと言える鬼族チーム。ほかのチームも同じではあるが,「鬼」という1つのカテゴリで括るにはあまりにも個性的なメンバーだ。葛之葉雨彦(CV:笠間 淳)が,「鬼について考えてみる」という提案を受け,具体的にどうすればいいかという2択の質問が,再び会場のプロデューサーたちに投げかけられた。そこで決定した「鬼から連想されるもの」というお題からそれぞれの考察を深め,レッスンにもますます力が入る。

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 315プロのアイドルたちがや,それぞれの役作りに励む描写だけでなく,客席と交流したり,演者のアドリブがあったり。大きな会場ながら砕けた雰囲気も交えつつ,和気藹々としたムードで前半パートは進行した。通話という形で参加したアイドルとも息ピッタリで,映画に向けての準備が着々と進んでいく流れを,間近に体験できた。


いよいよ始まった映画本編。重いストーリーを熱演する,アイドルたちの姿


 後半パートは,映像と朗読のコラボレーションで演じられる,映画本編のシーンだ。冒頭,リアルの映画館のような「映画マナームービー」が流れる。前回の公演でも同様のムービーが流れたのだが,今回は出演するアイドルたちが天地四心伝の衣装で登場し,彼らの個性がたっぷり味わえるコミカルなものとなっていた。

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 その直後,ものものしい太鼓の音色で始まった映画本編。4つの種族と,かつて繁栄した「鬼人族」という5つ目の種族,そしてその背景などが説明され,いよいよ壮大な物語が幕を開けた。

 清澄九郎(CV:中田祐矢)演じる雪之助,天峰 秀(CV:伊瀬結陸)演じる海月が戦いの稽古をしているシーン。人間族が最も優れていると考え,それを証明したいと思っている海月は,族長である山下次郎演じる蒼生の大きな背中を追っていることが分かる。

 続いて各種族の生活,差し迫る問題などが描かれた。彼らの異なる生き方には理由があり,それぞれ大きな心の傷を抱え,守るべき大事なものがある。なかでも鬼族は多くの場面で「悪」とされているが,彼らにも抱えるもの,譲れないものがあるのだ。行動原理の違う者たちのすれ違い,その描きわけも,本公演の見どころと言えるだろう。

 群雄割拠の殺伐とした世界に生きる者たちを315プロの面々が生き生きと演じる姿には,すぐに感情移入させられた。前半の日常パートでアイドルたちが試行錯誤していた姿はそれぞれに印象的だったが,本編が始まると,それをまったく感じさせない。そこには,4つの種族としての彼らがいた。

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 友情,陰謀,信頼,裏切り……。それぞれのドラマが描かれる。数々の思惑や願いが絡み合い,多くの犠牲者を出しながらも,物語はクライマックスへ。アイドルたちの迫真の演技が,天地四心伝というストーリーをより厚みのあるものに仕上げたことは,本公演を見た人であれば誰もが感じるだろう。

 各々の個性を活かして役を作り上げたアイドルもいれば,まるで役の人物が憑依したように,普段とはまったく違う人間性を演じたアイドルもいる。それぞれに役を掘り下げ,深みを感じさせる演技を披露した。そして,その演技の完成までを支えたのは,ほかでもない315プロの仲間たちだ。

 前半の日常パートと,後半の映画本編パートをあわせて観ることで,アイドルたちの活動や成長をより深く体験できるのは,「パッショナブルリーディングショー」ならではの醍醐味だろう。エンディングロールに流れる主題歌「四心争乱 -天地一指-」を聞いている時間,そんな思いに浸るプロデューサーも多かったのではないだろうか。

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テーマソングの歌唱,キャストのトーク。楽しい時間はまだまだ続く


 本編の上映後,神原大地さん中島ヨシキさん笠間 淳さん濱 健人さんの4人がステージに登場し,「四心争乱 -天地一指-」を歌唱した。各種族の族長を演じた4人の力強い歌声は,朗読劇の臨場感を再び呼び起こさせ,客席も力強く伸びやかな歌声に聞き惚れる。

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 1曲歌い終わったあとは,DAY1の出演キャストが全員舞台に登場し,種族ごとに挨拶とコメントをした。それぞれの役や関係性,舞台裏でのエピソードなども交えた楽しいトークの時間だ。翌日“DAY2”に行われる過去編,「天地四心伝〜丹碧の乱〜」の前日譚にあたる「天地四心伝〜千紫万紅の乱〜」についての紹介もされた。DAY1で語られることのなかった昔の出来事が翌日明らかになるということで,プロデューサーたちから期待の拍手が沸き起こる。

 そして「DRIVE A LIVE 〜天地四心伝 Ver.〜」を全員で歌唱。プロデューサーたちには説明の必要がないほどおなじみの曲だが,今回は大胆な和風アレンジバージョンとなっており,いつもとは全く違う雰囲気が新鮮だった。

 最後まで新しい驚きに満ち,アイドルの魅力が存分に発揮されたステージは,「プロデューサーちゃん,これからも,アイマスですよ,アイマス!」の声,キャスト全員の深々としたお辞儀で締めくくられた。

 単なる朗読劇という形式に留まらず,ライブあり,トークあり,さまざまなエッセンスを意欲的に取り入れ,新たな表現の幅を生み出している「パッショナブルリーディングショー」。その名前通りの“情熱”が,“315”の形でプロデューサーに届けられた公演だった。

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 本公演のアーカイブ配信チケットの販売は,2024年2月19日12:00(予定)まで行われている。壮大で迫力ある映画本編パートと315プロの日常が垣間見える日常パートの朗読劇,キャストの歌唱やトークと,見どころたっぷりの内容を,ぜひこの機会に体験しよう。配信期間などの詳細は,公式サイトで確認してほしい。

「THE IDOLM@STER SideM PASSIONABLE READING SHOW 〜天地四心伝〜」公式サイト

「アイドルマスター SideM」ポータルサイト

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