彼女の重すぎる愛を受け止められるか？　スマホ向け放置ゲーム「メンヘラ彼女と100万件のメッセージ」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第787回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　愛は見返りを求めるものではなく，無償であるべきとよく言われるが，相手の好意があまり感じられないのも寂しいもの。本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」では，彼のことを愛しすぎるあまり，常軌を逸した行動を取るようになってしまった彼女にフォーカスした「メンヘラ彼女と100万件のメッセージ」（iOS / Android）を紹介しよう。

料金形態は基本プレイ無料のアプリ内課金制。ゲームを有利に進める“愛の結晶”というアイテムが有料販売されている

iOS版「メンヘラ彼女と100万件のメッセージ」ダウンロードページ

Android版「メンヘラ彼女と100万件のメッセージ」ダウンロードページ

　本作の主人公は，とある男性と交際しているひとりの女性。この女性は可愛くてしっかり者なのだが，彼のことが好きすぎて，SNSなどで膨大な量のメッセージを送ってしまうという，重い一面を持っている。
　プレイヤーはこの重い彼女になり，画面をタップして彼にメッセージを送り続けることになる。メッセージを送ることで獲得できるハートは，さまざまなジャンルがある“彼に思いを伝えるグッズ”の購入に利用可能だ。
　なおハートは，画面をタップしてメッセージを送らなくても，一定時間ごとに自動で獲得できるようになっており，いわゆる放置系ゲームのような感覚でプレイできる。

画面をタップすると，ものすごい勢いでメッセージが送信され，ハートを獲得できる。画面内が彼女からのメッセージで埋め尽くされる様は一見の価値あり

　ゲームを始めたばかりの状態では，放置で得られるハートは1秒間に1個以下と非常に緩やか。しかし，画面下部にある空きスペースをタップすると，ハートの上昇ペースを上げられるアイテムを購入できるのだ。彼を物陰から見つめる「電柱」，常に見守れるようになる「監視カメラ」，彼に近づく女性を始末する「殺し屋」といったものがあり，ゲームが進むと「総理大臣さん」「願いを叶える龍」などぶっ飛んだものも登場する。

　アイテムの購入にはゲーム内で溜めたハートが必要で，各アイテムは最大100個まで設置できる。1つ増やすごとに1秒間あたりに得られるハートの数がアップするので，ハートを溜める→アイテムを購入するというプロセスを繰り返すのが正しい遊び方だ。
　なお，ゲーム内のショップで，アイテムの効果を強化する「進化アイテム」を購入することもできる。大量のハートを要求されるが，代わりに効果を20倍，200倍にするものなどが用意されているので，適宜購入してゲームを有利に進めていこう。

アイテムを購入すると，次回購入時に要求されるハートの数が少しずつ上がっていく。この手のゲームでは定番の要素といえるだろう

　ちなみに，新しいアイテムを購入すると，彼との想い出が表示される。これはステータス画面にも登録されるので，あとで確認することも可能だ。そのほか，ゲームが進展するたびに2人のメッセージのやり取りを見られるおまけ要素もある。

画面上部には彼女の生活が映し出されるのだが，編み物や読書といった一般的なものから，大量のモニタで彼の行動を見ていたり，暗い部屋でぬいぐるみを殴っていたりと，ゾッとするような場面も用意されている

　ゲーム中，彼女の部屋に「ノロケ女子」「BL女子」「ゴスロリ女子」といった友達が遊びに来ることがある。来客中は彼にメッセージを送ることができず，ハートが減るというペナルティがあるので，画面をタップしてもてなしてやり，早急に帰ってもらおう。
　なお，アプリを閉じているときの来客対策として「ティーセット」というアイテムを購入しておくと，1個につき1人，ハートを減らさずに帰らせることができるので覚えておくといい。

　正直なところ，目新しいシステムはないのだが，ハートの生産量が高くなると画面内に大量のメッセージが飛び交うところが，非常に派手で面白い。ときおり挿入される彼と彼女のやりとりも明らかな温度差があり，思わず笑ってしまった。表示されるメッセージやバリエーション豊かなスタンプなど，細かいところまで丁寧に作られているのも好印象だ。
　最後になるが，本作では彼の名前を自由に入力できる。本名プレイで彼女の重たすぎる愛を受け止めてみたいという人は，ぜひ挑戦してみてほしい。

大量のメッセージと彼のそっけない返信のギャップが泣ける

著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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