連載
いよいよ稼働を迎える「スクール オブ ラグナロク」,ファーストステップガイド。第1回は,操作方法からゲームシステムまでの基礎攻略をお届け
舞台となるのはあるゆる国家が権力を失い,学園によって支配された世界。プレイヤーはそうした“学園戦国時代”に降り立った“転校生”として,“学園神(スクールガーディアン)”と呼ばれる最終兵器と共に,その覇権を争うことになる。
この連載では,その本作の稼働に合わせ,今後4週にわたりファーストステップガイドとして対戦の基礎を紹介していく予定だ。第1回となる今回は,画面の見方や操作方法などといった,基本中の基本の部分を紹介する。新タイトルでのスタートダッシュを決めたいと思っている人は,ぜひ参考にしてほしい。
「スクール オブ ラグナロク」公式サイト
「スクール オブ ラグナロク」とは?
これまでにない要素が数多く詰め込まれた「スクール オブ ラグナロク」。“オンライン1vs1タクティカル5Dアクション”を謳う本作だが,果たしてどんなゲームなのか。まずは本作の概要を3つの視点で解説していこう。
1. 格闘ゲームっぽく見えるが,本質はストラテジーゲーム
2Dビューを持つために,一見では格闘ゲームに近い印象を受ける本作。相手のHPゲージを0にすればラウンド勝利となり,2ラウンド先取で戦う基本ルールは格闘ゲームと同じだし,通常技を必殺技でキャンセルして連続技を作るところなどは,格闘ゲームと共通するシステムといえる。
しかし,その実プレイフィールはかなり異なっている。本作における駆け引きの本質は,アクション以外の要素によって形作られており,勝利を目指すならば,この部分への理解が必要不可欠となる。「スキル」や「エール」といった能力の発動には禁治郎像の制圧が必要で,優位に立つためには,相手の行動を見ながら「今,何をすべきか」という戦況判断が求められる。あるいは自身や学園神の各種ゲージを意識しながら,それぞれの行動をどうやりくりしていくかといったリソース管理も重要だ。
もちろん,アクションゲームとしてのテクニックが求められる部分も少なくないが,基本はストラテジーゲームだと考えておくほうが理解しやすいだろう。
2. 学園神と学征服の組み合わせで生まれる多彩な戦術
本作のプレイヤーキャラクターである転校生は,それ自体に性能の違いはなく,プレイヤーの分身であるアバターとして存在する。キャラクターの能力に影響するのは,主に2種類で,稼働時に8体が用意されている学園神と,学征服によるキャラクターのカスタマイズだ。
プレイの度に選択が可能な学園神は,選んだ学園神ごとにプレイヤーの武器が異なり,それによってすべての技が変化する。また3つまで使用できる「スキル」のうちの1つは,学園神ごとに固有のものとなる。必殺技も学園神によって変化するので,言わば本作におけるキャラクターセレクトを,この学園神選びが担っていると考えれば良い。
一方,学征服は「頭・胴・腕・腰・脚」という部位ごとに分けられていて,カスタマイズモードで自由に装備変更が可能だ。うち「頭」と「胴」の学征服によって残る2つの「スキル」が決定され,「腕」「腰」「脚」によって3種類の「エール」が決まる仕組みだ。
同じ学園神同士の対戦であっても,学征服との組み合わせ次第で戦術は大きく変化するので,本作の駆け引きは,この段階からスタートしているといっても過言ではない。学園神との相性を考えた学征服選びを心がけたいところだ。
3. 対戦だけが「スクラグ」ではない。小高和剛氏によるストーリーモードにも注目
この連載は対戦ゲームとしての本作にフォーカスしたものではあるが,実は「スクール オブ ラグナロク」の見どころはそれだけではない。著名なクリエイター陣による物語やキャラクター,世界観といった側面も,見逃せないものとなっている。
とくに注目して欲しいのは,「ダンガンロンパ」シリーズの小高和剛氏(スパイク・チュンソフト)が手がけるストーリーモード。各学園神ごとに用意されたこのモードでは,本作の背景となる“学園戦国時代”――世界を支配する10の学園“十学”と,それを守護する学園神達,そして戦う為に呼び出された存在である転校生の物語が描かれるとのこと。そのボリュームはなんと100話にも及ぶそうで,これを追いかけるだけでもかなり楽しめるはずだ。ストーリーモードでは対戦相手がCPUとなるため,対人戦はちょっと苦手という人でも,ゲームセンターに足を運んで,ストーリーモードだけを楽しむという遊び方もアリだ。
画面の見方
1レバー+8ボタンという,これまでにないインタフェースを持った本作。これらの組み合わせで,さまざまなアクションが可能となる。まずは画面に表示される情報と,基本の操作をしっかりと覚え,転校生と学園神を自由に操れるようになるところから始めよう。
種別 | 説明 |
---|---|
1. HPゲージ(自分=青,相手=赤) | 自分と相手の体力がここに表示される。青と赤のゲージのほか,体力は数値としても表示されており,これが先に0になったほうが敗北となる |
2. ロックオンターゲット | 現在ロックオンしている相手を示すインジケータ |
3. エール情報 | 装備しているエールの種類と,発動状況を示している。右下の数字は,発動に必要となる禁治郎像の制圧数だ |
4. スキル情報 | 装備しているスキルの使用状況が表示される。使用するためには,それぞれ対応する禁治郎像を制圧し,かつゲージが溜まった状態でなければならない |
5. 神がかりゲージ | 50%以上溜めることで,転校生の能力を強化する「神がかり」が発動可能となる。相手の攻撃をガードしたり,ダメージを受けることによって増加する |
6. スタミナゲージ | ダッシュやステップで消費されるスタミナの残量を示している。一定時間で自動回復する |
7. ショットゲージ | ショットを放つときに消費されるショットゲージ。一定時間で自動回復する |
8. ミニマップ周辺 | ミニマップには自分自身と対戦相手の位置が表示される。左側のCOMMANDは,学園神への指示の状態を示している |
9. 学園神HPゲージ | 学園神の残り体力を示す。これが0になると学園神が“ちび化”してしまい,一定時間,学園神がらみの行動が行えなくなる |
10. 神わざゲージ | 100%溜めることで学園神ごとの「神わざ」が発動可能となる |
11. 制限時間 | そのラウンドの制限時間を示している。0になるとタイムアップで,その場合は残りHPの多い転校生の勝利となる |
12. 相手のスキル/エール | 相手が装備しているスキルとエールの状況が表示される |
13. 相手の学園神HPゲージ | 相手の学園神の体力を示すゲージ。画面内に相手の学園神を捉えたときのみ表示される |
操作の手引き
■各種移動系(移動・ダッシュ・ステップ)
- 移動:任意の方向
- ダッシュ:敵の方向にレバー2回 or 敵の方向+[Sh]+[J]
- ステップ:敵の方向以外の向きにレバー2回 or 敵の方向以外の向き+[Sh]+[J]
- 移動:任意の方向
- ダッシュ:任意の方向にレバー2回 or 任意の方向+[Sh]+[J]
- ステップ:不可
本作ではダッシュやステップといった移動テクニックが,攻防の両面で重要な位置を占める。ロックオン時とロックオフ時では挙動が異なり,ロックオンすると前にしかダッシュできなくなる点には注意。最初は戸惑うかもしれないが,「自由に走り回りたいときはロックオフ」を心がけたい。
ステップは高い回避性能を誇り,距離を問わずにほとんどすべての攻撃をかわすことができる。ただし動作終了時にわずかな隙があるので気をつけよう。相手に読まれていると,手痛い反撃をもらってしまうことになる。
ステップとダッシュは,どちらもスタミナゲージを消費する行動だ。スタミナ切れには要注意 |
ほとんどの攻撃を回避できるステップは超優秀な防御手段。ただし読まれているとひどい目にあうことも |
ジャンプ
- レバー+[J]ボタン
本作のジャンプは隙が少なく,攻守の両面で頼れる行動だ。 主な用途は,近距離でのジャンプキャンセルコンボと,遠距離でのジャンプショット。前者は+[A]から素早く[J]を入力することで,ジャンプキャンセルとなって空中コンボが狙えるというもの。後者はジャンプ中にショットを撃つことで,ショット攻撃の隙を減らすというものだ。
使用する学園神によっては,ジャンプアタックが強力になる場合もあり,その場合は攻撃の起点としても頼れる存在となる。
ロックオン/オフとカメラ操作
- ロックオン/オフ切り替え:[Lock]ボタン
- ターゲット切り替え:ロックオン時〜[Analog]
- カメラ操作:ロックオフ時〜[Analog]
相手の転校生もしくは学園神のロックオン状態を切り替える[Lock]ボタン。ロックオン中は対象が常に画面内におさまるようになり,相手を狙った攻撃を繰り出しやすい半面,操作系が変わり自由な移動が難しくなる。ロックオフ時のフリーダッシュは間合いの調整に欠かせないので,ぜひマスターしておきたい。
またロックオン中は,[Analog]を傾けることでロックオン対象の切り替えが可能。ガードボタンに親指を置くスタイルなら,親指を外側に弾くように使うとやりやすい。ロックオフ状態では[Analog]でカメラ操作が可能になるので,これを使って相手を視界に捉えよう。
■アタック
- レバー+[A]ボタン
選択した武器(学園神)により,さまざまな近接攻撃を繰り出すアタックボタン。特定の方向との組み合わせで技が変化し,武器にもよるが,+[A]なら打ち上げ攻撃,+[A]なら強制ダウン攻撃となる。打ち上げ攻撃は[J]でキャンセルできるので,そのまま空中コンボへ持ち込もう。
また[A]を連打すると連続攻撃となり,それだけでも2〜3コンボをつなげることが可能だ。この最後の攻撃をキャンセルして必殺技で締めるのが,どの学園神を選んでも基本コンボとなる。ガードされた場合は相手の反撃を見越して必殺技や投げを使うか,ステップキャンセルで仕切り直すといい。
[A]連打でコンボを狙おう。ヒット確認から必殺技につなげば大ダメージとなる |
ガードされたときは,ステップキャンセルすれば反撃も受けない |
起き上がり攻撃
- 起き上がる最中に[A]ボタン
ダウンから起き上がるときには,[A]を押すことで起き上がり攻撃を繰り出せる。これも学園神によって性能は異なるが,相手が近くに居た場合は狙ってみるといい。ただし,空振りすると反撃されるので気をつけよう。
■ショット
- [Sh]ボタン
単発の弾を放ち,離れた間合いから相手を牽制するのに適したショット攻撃。ただし,撃つごとにショットゲージを消費していき,ゼロになると撃てなくなるので注意。ゲージは一定時間が経過すると復活するが,乱発は禁物だ。
また性能は学園神によって大きく異なるが,ボタンを長押しすることでチャージショット(溜め撃ち)も可能。基本的に地上で撃つよりも空中で撃つほうが隙が少ないので,ジャンプと合わせて使っていくといい。
■ガード
- ガード:[G]ボタン
- ジャストガード:攻撃がヒットする直前に[G]ボタン
[G]を押し続けることで防御姿勢をとり,相手のアタックやショットのダメージを低減するガード。また相手の攻撃がヒットする直前にタイミングよくガードすると,「ジャストガード」が発生し,この場合は削りダメージも発生しない。
本作では,ガードできない攻撃である投げのダメージがさほど大きくないこともあって優秀な防御手段だが,ガードし続けているとガードブレイクが発生することには注意。一定時間,完全に無防備になってしまうので,危ない時はステップやジャンプなど,ほかの手段を頼るようにしたい。逆にこちらが攻撃するときは,ガードブレイクを積極的に狙って相手を崩していこう。
受身
- ダウン直後に[Analog]以外の任意のボタン
相手の攻撃でダウンしそうになったときは,キャラクターが地面に接地する瞬間に任意のボタンを押すことで受身が可能だ。素早く起き上がることで,相手の起き攻めを回避できる。なお,アタックや必殺技によっては受身が取れないものもある。
■必殺技
- レバー+[A]+[Sh]ボタン
学園神ごとに設定された固有の特殊技が,この必殺技だ。
レバーの方向との組み合わせによって何種類かが用意されているので,まずは自分が選んだ学園神の必殺技を確認するところからはじめてみよう。
具体的な使い方としては,アタックコンボから高威力の必殺技につなぎ,連続技に組み込むというのが定番といえる。アタックがヒットした直後にコマンドを入力することで,アタックのモーションをキャンセルして必殺技を連続ヒットさせられる。アタックコンボが3ヒットする学園神なら,初弾のヒット確認もしやすいはずなので,積極的に狙っていこう。
必殺技の性能は学園神ごとに大きく異なる。スマイルハートやスターコックはとくにクセが強く,やや上級者向きといえるかもしれない |
必殺技はガードされると隙が大きいものが多いので,コンボに組み込んで使うのが定番。アタックコンボをキャンセルして必殺技につなごう |
■投げ・投げ抜け
- [G]+[A]ボタン
相手に近接していなければならないという制約はあるものの,相手のガードを崩す手段として重宝するのが,この投げ技だ。相手に与えられるダメージが少ないという欠点はあるが,本作において発生が最速の攻撃の一つであり,いわゆる暴れの選択肢としても重宝する。
なお,相手の投げに対して,タイミングよく同じ投げコマンドを入力することで,「投げ抜け」が可能。また「エール」の中には,この投げ抜けの受付時間を延ばすものもある。
■スキルとエール
- レバー+[Sk]ボタン
スキルとは,画面左下の各種スキルゲージが溜まった状態のみ発動可能な,特殊攻撃のこと。スキルゲージを溜めるためには,心・技・体のそれぞれに対応した禁治郎像を制圧する必要があり,かつ時間経過によって増加するゲージが満タン状態でなくてはならない。スキルの種類は,「心」が選択した学園神によって決まるほか,「技」と「体」は装備している学征服によって決定されるので,カスタマイズでプレイスタイルにあったスキルを揃えるようにしよう。
一方,エールは発動中,転校生の能力を強化し続ける,パッシブ効果となる。こちらも学征服によってどのエールを装備していくかをカスタマイズできる。発動には,エールごとに決まった数の禁治郎像(種類は問わない)を制圧し続ける必要がある。
学園神への指示
- [Com]ボタン
スキルやエールの発動に欠かせない禁治郎像の制圧は転校生もしくは学園神が,禁治郎像の近くに一定時間居続けることで達成される。そのために欠かせないのが学園神に行動を指示する,この[Com]ボタンだ。[Com]を押すたびに指示は,「心→技→体(の各禁治郎像)→(転校生を)追従」と切り替わる。
スキルやエールを重視するときは各禁治郎像へ向かわせ,後述の「神わざ」や,学園神のランダム攻撃を使ってプレイヤーのサポートさせたいときは「追従」させるなど,臨機応変に使い分けるようにしたい。
■神わざ
- (神わざゲージが100%の時)[神わざ]ボタン
神わざは,学園神が使える必殺技のことだ。性能は学園神によって異なるが,発動には画面右上の神わざゲージが必要。一度神わざを使うとゲージは0に戻るが,時間経過によって回復し,また使用できるようになる。
なお,神わざで狙う対象はロックオン中の相手となるので,相手の学園神を狙って攻撃することも可能だ。相手の学園神がいる禁治郎像に向かわせ,到着と同時に神わざを放ち,学園神に大ダメージを与えるといった使い方も面白い。慣れないうちは忘れがちな神わざだが,ゲージを余らせていると損なので,積極的に使うよう心がけたい。
■神がかり/ラグナロクドライブ
- (神がかりゲージが50%以上のとき)[G]+[A]+[Sh]
- (神がかり中)[神わざ]ボタン or [G]+[A]+[Sh]
学園神を武器に憑依させることで,転校生の能力が大幅にアップする「神がかり」。「神わざ」などのサポートは期待できなくなるが,それを補って余りある強化が期待できる。さらに見逃せない効果として,神がかり中は「禁治郎像の制圧数が+1」されるというのも大きなポイント。これによって発動条件の厳しいエールが格段に使いやすくなる。ぜひ覚えておこう。
なお,神がかりゲージは相手から攻撃を食らったり,ガードしたりすることによって溜めることができる。とくにジャストガードはノーダメージで効率よくゲージを蓄積できるので,積極的に狙っていこう。
一方ラグナロクドライブは,神がかり中のみ発動できる,いわゆる超必殺技だ。いずれも「無敵時間のあるガード不能技」となっていて,相手に当てさえすれば大ダメージが期待できる。ただし,無敵時間がある性質上,基本的に「後出し有利」であることは覚えておこう。両者共に神がかり状態の場合,先に発動すると必ず打ち負けてしまう。
本作の概要と操作の基本を紹介したところで,今週はここまで。まったく新しいタイプのゲームだけに,覚えることも多いとは思うが,実際にプレイしてみると直感的に操作できるはずだ。あとは,最初は意識が行きにくい「ロックオン/オフ切り替え」や「神がかり」などの使い方をマスターしておくと,かなりそれっぽく戦える。ぜひその辺りを意識して,対戦に励んでみてほしい。
なお稼働日である8月27日掲載予定の第2回からは,各学園神ごとの立ち回りを紹介する予定だ。まずは初心者向けの学園神である「バルハラデス」「戦極丸」「イヴォール」を動画と共に解説していくので,お楽しみに。
「スクール オブ ラグナロク」公式サイト
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