プレイレポート
スマホ向けオンラインTCG「マビノギデュエル」Android版グローバルβテストのファーストインプレッションを掲載。手触り感はかなり良好
さっそく本テストに4Gamerも参加して丸一日遊んでみたので,そのファーストインプレッションをお届けしたい。
「マビノギデュエル」公式サイト
「マビノギデュエルβテスト版」Google Playページ
本作は,12枚のカードからなるデッキと5種類ある「資源」をうまく活用し,相手プレイヤーの体力(ライフポイント)を先にゼロにしたほうが勝ちというルールで対戦を繰り広げていく,純粋なトレーディングカードゲームだ。カードに書かれた数値が大きいほうの勝利という,いわゆるソーシャルカードゲーム的なものではなく,「マジック:ザ・ギャザリング」のようなプレイフィールとなっている。
ちなみにMMORPGと同名の「マビノギ」という名こそ付いているが,マビノギについて一切知らなくても困ることはないので,その点はご安心を。
カードには,場にクリーチャーを召喚する「クリーチャーカード」と,魔法を発動する「呪文カード」の2種類がある。召喚/発動をするには「ゴールド」「マナ」「光」「闇」「自然」という資源のいずれかが必要で,基本的に強いカードほど多くの資源が対価として求められる。このあたりは,5色の資源を使うマジック:ザ・ギャザリングとまったく同じだ。色ごとの性格付けもかなり似ている。
デッキは,計12枚のカードで構成され,同名のカードは何枚でも入れられる。ただし,4種類以上の資源を使うデッキは構成できない。「ゴールド」のみか,「光」と「闇」か,あるいは「ゴールド」「マナ」「自然」といった具合に,使う資源が3種類以内に収まるデッキを作成する必要がある。
「マナ」のクリーチャーカードで1番ぶっ壊れ性能だと感じた「魔術師ジャックス」。敵クリーチャー全員からHPを吸い上げ,さらに相手プレイヤーにダメージを与えられる |
強力かつ無慈悲な呪文カード「死の宣告」。どんなクリーチャーだろうと破壊できる魔法となっている。これを防ぐ手段はない(カードの説明にもそう書かれている) |
しかし,使う資源の種類が多いデッキ構成ほど,獲得する資源の総量は増えるようになっている。総量を重視して3種類の資源を使うか,運に振り回されない1種類の資源のみを使うか,それとも中間をとって2種類の資源を使うか。デッキ作りに本腰を入れ出すと,これも大きな悩みどころになる。
なお対戦中,ヒーロー(プレイヤー)はレベル3まで上昇させられるというシステムが盛り込まれている。
詳しい条件は不明だが,数ターン経過すると任意のターンでヒーローをレベルアップできる。レベルアップすると,ヒーローのライフポイントが現在値の20%回復し,1ターンで行動できる回数が増える。最大レベルは3で最大行動回数も3だ。
ヒーローがレベルアップすると,以降,召喚/発動するカードのレベルも上昇し,ステータスと効果,必要な資源の量が増える。行動回数分だけカードを召喚/発動できるので,組み合わせると相性の良いカードを交ぜておくというのも,賢いデッキ作成のポイントだ。
難しそうに見えるが非常にシンプルで奥深い
本稿を読んだ限りでは,ルールを覚えるのが「大変そう」と思うかもしれないが,その心配はいらないと断言できる。ちなみに「ストーリーモード」の中身が実質チュートリアルとなっているので,まずルールを深く知りたいという人はこちらを進めるといいだろう。マビノギでおなじみの「ルエリ」「マリー」「タルラーク」の3人も登場するので,ファンも要注目だ。
なお新たなカードは,「ショップ」でブースターパックを購入し,フリックで開封すると手に入れられる。各種ブースタパックは,ゲーム内マネーまたは有料ポイント「宝石」で購入可能だ。
NPCとの戦いに勝利するとゲーム内マネーがもらえる「デイリーミッション」。内容や報酬は日替わりで更新される |
自分のデッキではなく,ランダムに組まれたデッキを使う「ランダムドラフトチャレンジ」。デイリーミッションより報酬がちょっと豪華 |
本作は現在グローバルβテストの段階でありながらも,制限されているコンテンツは見当たらないため,正式版とほぼ変わらない内容をプレイできるようだ(一部カード説明の日本語訳がアヤシイが)。
とくに正式サービス以降,参加者全員がランダムに組まれたデッキで競い合う「ランダムドラフトアリーナ」は,競技性の部分にお金のかからないコンテンツ(=Pay to Winではないバトル)として大いに人気を集めるだろう。Pay to Winではないカードゲームといえば,Blizzard Entertainmentの「Hearthstone: Heroes of Warcraft」(関連記事)が真っ先に思い浮かんだが,マビノギデュエルはHearthstoneに対抗できる久々の本格派TCGだと言えるタイトルだ。そういう意味でも今後が非常に楽しみである。
βテストのデータはリセットされる予定だが,Android端末を持っている人はぜひ一度マビノギデュエルを遊んでみてほしい。
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