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本日発売「ジャストコーズ3」のプレイレポートを掲載。時には寄り道しながら,広大な世界を存分に楽しんでほしい
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印刷2016/01/21 00:00

プレイレポート

本日発売「ジャストコーズ3」のプレイレポートを掲載。時には寄り道しながら,広大な世界を存分に楽しんでほしい

 オープンワールドの定義は人それぞれだろうが,「広大なマップ」はまず外せない条件ではないだろうか。いくら自由にクエストを進められても,建物の内部までしっかり再現されていても,マップが狭かったら魅力半減だ。

 スクウェア・エニックスから本日(2016年1月21日)発売の「ジャストコーズ3」PC / PS4 / Xbox One)は,リアルスケールで1000平方キロという,数あるオープンワールドゲームの中でも屈指の広さを誇るマップを舞台にしたタイトルだ。今回,発売前にPS4版の序盤を体験する機会を得たので,プレイフィールをお届けしよう。なお,掲載している画像はPS4のSHARE機能で撮影したものだ。

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とてつもなく広大な世界と,それをカバーする多彩な移動手段


 本作の主人公は,革命や政権転覆など,幾多の困難な任務を成功させてきた凄腕エージェントのリコ・ロドリゲス。彼の目的は,独裁者・ディラベロ将軍に支配されている故郷のメディチを救うべく,幼馴染みのマリオが属する反乱軍とともに,ディラベロ軍の施設を破壊したり,軍の勢力下にある街を解放したりすることだ。

「ジャストコーズ2」のときにはなかった髭を生やし,よりワイルドな風貌になったリコ
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メディチにやってくるなりディラベロ軍との戦闘に巻き込まれるリコ。そこには偶然にも幼馴染みのマリオ(左)がいた
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ディラベロは,メディチでしか産出されない鉱物「バベリウム」を使って,何やらよからぬことを企んでいるようだ

 メディチは地中海にあるという設定の国で,大小様々な島からなっている。このメディチが収まるマップはほぼ正方形で,その“一辺”の長さは約32キロ。32×32=1024なので,確かに1000平方キロの広さがはありそうだ。リアルスケールで作られている世界なので,当然ながら車や飛行機といった乗り物の速度表示も正確。時速10キロで1時間走れば10キロの距離を移動できるというわけだ。

 ゲーム序盤で手に入る軽飛行機だと,高度を一定に保った場合の最高速度は時速275キロ。これで飛ばすと,マップの端から端までは約7分かかる計算になる。7分と聞いて狭く感じる人もいるかもしれないが,結構な速さで流れていく景色を見れば「これで7分飛べるなんてどれだけ広いんだよ……」という気持ちになるはずだ。

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 飛行機でこれなのだから,ほかの移動手段になると,この世界がさらに巨大に感じられてくる。今回のプレイでは,離れ小島にある敵の基地にヘリで特攻して見事に撃墜されるという事態に遭遇したのだが,タイミングが悪いことに,乗り物を呼び出すアイテム「ビーコン」(詳細は後述)も切らしていた。
 結局,島の船着き場で見つけた小さなモーターボートで自分の拠点まで戻ることに。しかし,波に乗り上げるようにして宙に浮いてしまって,思ったように速度を出せない。なかなか近づいてこない陸地をぼんやり眺めながら,「無理に基地へ突っ込まなければ……最悪ビーコンだけでも持っておけば……」と後悔することになった。とにかく広いマップなので,“足”の確保は重要なのだ。

もちろん泳いでの移動も可能で,水中に潜ることもできる。今回のプレイでは海底で何かを発見することはできなかったが,何しろメディチは広いので,じっくり探索してみる価値はありそうだ
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 その足となる乗り物は,ジェット機や戦車からスクーター,アヒルの形をしたボートといったものまで80種類以上が用意されている。島の探索中に見つけた乗り物に乗って,解放した街にあるガレージまで持って行けば,以降はビーコンを置いた場所にいつでも呼び出せるので,新しい乗り物を見つけたら,無理をせずにまずはガレージへ運ぶのがいい。ビーコンはガレージの横に置いてある場合が多いので,切らしているときは一度解放済みの街によって補充しておこう。

ビーコンを置いた地点に空からコンテナが降ってきて,ヘリが登場
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 しかし,ビーコンで乗り物を呼び出せるから移動は万全,というわけでもない。飛行機に乗るには離陸できるだけのスペースを探す必要があるし,“歩くには遠いが何かに乗ればすぐに着く”ぐらいの移動で貴重なビーコンを使うのは少々もったいないからだ。

 そんなちょっとした移動に役立つのが,本作を特徴付ける3つのアイテム,「グラップリングフック」「パラシュート」「ウィングスーツ」だ。
 グラップリングフックは,リコの左腕に装着されているもので,[L1]ボタンでフック付きのワイヤーを撃ちだして対象に引っかけたあと,急速にワイヤーを巻き取ってその地点までリコを移動させてくれる。何の凹凸もないところですら引っかかる超便利仕様なので,前方の地面に撃ちだして高速移動したり,崖を垂直に登っていったり,高所から落ちたときに命綱として使ったりと大活躍だ。

 パラシュートはリコが空中にいるとき[×]ボタンを押せばすぐ開ける。一回の落下中に開いて閉じてまた開く,ということも可能だ。グラップリングフックで高速移動中に使えば一気に上空へ舞い上がれるし,パラシュートでの移動中は武器も使用可能だ。

 本作から登場したウィングスーツは,空中にいるときに[△]ボタンで使用する。パラシュートよりも高速で移動できるが,安定性は劣るので,使用中はあまりのんびりとはしていられない。また,移動中に障害物にぶつかるとダメージを受けてしまうので,地表近くで使うときは気をつけよう。

どんな険しい岩山でも,グラップリングフックがあればすいすいと登っていける
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パラシュートでメディチの美しい風景を楽しむ空中散歩もいい
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ウィングスーツで地表近くを飛んでいるときは,若干浮きやすくなる
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 この3アイテムはいつでも使用できるし,回数に制限もないので,海を越えるような移動でもない限り,わざわざ乗り物を探す必要はないだろう。また,この3アイテムを使った移動が実に快適で爽快なので,1時間もプレイしてゲームに慣れれば,リコはほとんど地面を歩かなくなるはずだ(そうしてもらいたい開発者側の狙いがあるのか,リコはダッシュできない)。そして,グラップリングフックやパラシュートを使って上空に行けば,周辺の状況がすぐに分かるので,長距離移動用の乗り物を探すときにも役立ってくれる。これがないとゲームが成り立たないのでは? と思えるくらいの存在だ。

 オープンワールドゲームをプレイしたことがある人なら,ちょっとした移動のために乗り物を探して付近をうろうろした挙げ句見つからず,「まっすぐ歩いたほうが早かったな……」などと思った経験がある人は多いだろうが,本作ならそんな悲しい事態は起こりにくいのだ。

簡単に空を移動できるので,単純な移動ならあえて車を使う理由はないのだが,車には反乱軍兵士に目的地まで運転してもらえるという独自のメリットもある
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オープンワールドゲームのお約束であるファストトラベルももちろん使えるが,解放地域以外から移動する場合は,「フレア」というアイテムが必要
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破壊活動は壮大な実験だ


 冒頭で軽く紹介したとおり,リコの目的は,メディチにあるディラベロ軍の施設を破壊したり,ディラベロの支配から街を解放したりすることだ。メインとなるミッションを進めていけば自然と軍事施設や街を舞台に戦うこととなるが,自由にメディチを探索している途中で見つけた施設や街に突撃しても構わない。具体的には,軍事施設であれば燃料タンクやアンテナ,街であればスピーカー(ここからディラベロの演説が流れている)やディラベロの像といった,指定された対象物をすべて破壊すればいい。

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 破壊というと銃器や爆弾をまず想像するだろうし,実際本作にはさまざまなものが揃っていて,映画ばりのド派手なシーンを展開できるのだが,本作ならではといえるのがグラップリングフックを使用する方法だろう。

 [L1]ボタンでフックを対象物に引っかけたあと,ボタンを離さずに別の対象物を狙ってボタンを離せば,2つの対象物をワイヤーでつなげられる。その状態で[L2]ボタンを押すと,ワイヤーが縮むようにして2つの対象物を引っ張れるのだ。地面とディラベロ像の頭をつなげて引っ張れば像は簡単に倒れるし,破壊対象と燃料が入ったドラム缶をつなげば,ぶつかった衝撃でドラム缶が爆発して即座に破壊できる。うまくやれば一発の銃弾も使わずにそのエリアを制圧できるのだ。

塔のような巨大な建築物も,少々時間はかかるがグラップリングフックのみで破壊可能
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敵兵を適当な場所に吊り下げて無力化する,といった使い方もできる
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 ほかにも,破壊対象と車をワイヤーでつないだあと,車に乗って引っ張ったり,爆弾を満載した車を突っ込ませたりと,乗り物を利用する方法もある。破壊方法はプレイヤーの発想次第で,いろいろなものが生み出せそうだ。

 そうやって施設の破壊や街の解放に成功すると,その周辺にある「チャレンジ」に挑戦できるようになる。チャレンジはスポーツカータイムアタックや戦闘ヘリによる施設破壊といった内容のミニゲーム的なもので,ここで稼いだスコアによって,リコの装備強化要素である「ギアMOD」がアンロックされていくのだ。
 グレネードであれば,初期状態だと投げてから一定時間を置いて爆発するのが,「敵の近くに投げた時だけ爆発までの時間短縮」「何かにぶつかった瞬間に爆発」「敵にぶつかった瞬間に爆発」「敵を追尾」といった感じで強化できる。そして,この強化のオン/オフはゲーム中いつでも可能だ。

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 つまり,比較的近い距離にいる敵を確実に倒したいときであれば即座に爆発するようにして,パラシュートなどで上空から距離を取りつつ攻撃したいときは爆発までの時間を長めにする,といった具合に,その状況に合わせてカスタマイズできる。ここはゲームを進めてMODギアを開放させていくほどに面白くなっていきそうだ。

 この破壊活動を楽しみたいなら,いろいろと“実験”してみるといいだろう。効率を追求するなら,ひたすら銃器で対象を撃っていればいいのだが,そればかりでは少々味気ない。上空などからじっくりと観察して「これをグラップリングフックで引き倒せないか?」「複数の対象物を一気に破壊する方法はないか?」など,いろいろと考えているうちに,ギアMODの使い方も思いつくはずだ。


“寄り道”をすることで,独特のプレイ感が生まれる


 こんな感じで広大なメディチを飛び回り,さまざまな手段を駆使して破壊活動を行っていく本作。今回はメインミッションのプレイ範囲が限られていたこともあって,寄り道の楽しさが強く印象に残った。また,本作は寄り道したくなるような作りになっているとも感じた。

 例えばミッションの開始地点にパラシュートで向かっても,地上の珍しい車が目に入ってガレージまで運びたくなったり,突然「近くに反乱軍兵を護送中の車がいるから捕まえて」といった指示が入ったりする(もちろん応じるかどうかは自由だ)。また,「1回のパラシュート展開での最大上昇距離」「地上から25メートル以内を飛行した最長距離」など,さまざまなレコードの記録更新が近くなると,そのお知らせが表示されるので,「目的地まで来たけど,もう少し飛んでみるかな」となったりもするのだ。

どういうわけか公道をフォーミュラカーが走るメディチ。見つけたら確保せずにはいられない
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 そうやって“やるべきこと”を放置して気ままに遊び,メインミッションの舞台から遠く離れた土地まで来てしまうと,ちょっとした後ろめたさや,見知らぬ土地を歩く不安,期待などが一緒になったような感覚が生まれてくる。子供の頃,「遠くに行くんじゃないよ」と親に釘を刺されたのに,自転車でとなりの町まで行ってしまった時のような感じが近いかもしれない。この感覚はオープンワールドを採用するゲームなら多かれ少なかれ感じられるものだとは思うのだか,本作の世界はリアルなうえに広大なので,「えらいとこまで来てしまったなー」という感じがより強くなるのだ。

ちょっと足を伸ばしただけで,こんな巨大基地を発見。ここは制圧しがいがありそうだ
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移動中,画面下にアンテナのようなものが表示されたら,近くにコレクタブルアイテムがある証拠。地域にある基地や施設をすべて破壊し,完全に解放すればこのアイテムもマップにも表示されるようになるが,とりあえず取っておきたくなる
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 一刻も早く故郷を救うため,ひたすらメインミッションを進めるのもいいが,本作をプレイするなら,ぜひ序盤のうちにメディチの広さを存分に味わってほしい。そこで知った街をメインミッションで訪れるときは感慨深くなるだろうし,クリアしたときの達成感もより強くなるはずだ。

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「ジャストコーズ3」公式サイト

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