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「The Tomorrow Children」の「建国者パック」で,ボイドに沈んだ町を復興させるまでの道のりを体験。ハマる人はとことんハマる中毒性が魅力
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印刷2016/10/05 00:00

プレイレポート

「The Tomorrow Children」の「建国者パック」で,ボイドに沈んだ町を復興させるまでの道のりを体験。ハマる人はとことんハマる中毒性が魅力

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアは,キュー・ゲームスが手掛けるPlayStation 4用オンラインアクションゲーム「The Tomorrow Children(トゥモロー チルドレン)」(以下,TTC)の有料先行配信版「建国者パック」を,2016年9月7日に配信した。
 この「建国者パック」は,2016年秋に配信が予定されている基本プレイ無料(アイテム課金等あり)の「入植者版」に先駈けて配信された有料バージョンで,購入者は9月7日からゲームプレイが可能となった。

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 これまで4Gamerでは,筆者が2014年のクローズドαテストから本作のプレイレポートをお届けしているが,今回は待望の製品版ということで,あらためて本作がどんなゲームなのかを,入植者版が配信される前にお伝えしておきたい。ゲームの主目的である町の復興のために一体何をすればいいのか,順を追って紹介していくので,これまでのテストに参加せずに,これから初めて本作を遊ぶという人は,参考にしてもらえればと思う。
 なお本作はオンライン専用タイトルとなるが,ゲームプレイにPlayStation Plusへの加入は必要ない。また本稿で掲載している各種数値やゲーム画面は9月時点のものであり,その後のアップデートによっては,一部違いがある可能性があることはご了承いただきたい。

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序盤から有利な状態で労働を始められる「建国者パック」


 本題に入る前に,今回配信された「建国者パック」について簡単に説明しておこう。基本無料の「入植者版」に対して有料(税込2700円)で配信されているこのバージョンは,先行でプレイできること以外に,プレイヤーがゲーム内で行う「労働」が有利になる数々のライセンスやツールがゲーム開始時から入手できる。

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■住民手帳
 プレイヤーが「入植者」から「市民」になれるという手帳で,復興を目指す町において施設や自分の家を建てたり,特別なツールを買えたりするといった特典がある。自宅を建てておくことで優先的にその町に入れたり,町の市長の選挙権が与えられたりと,その町を復興するのに有利な立場になれるのだ。同時に,住居を建てるための「個人住居建設許可証」も手に入る。

■3種のライセンス
 「第一種火器所持免許証」(武器の許可証),「第一種ツール所持免許証」(「ランマー」などの特別なツールの許可証),「第一種運転免許証」(「ホバーマシン」などの特別な移動手段の免許証)の,ゲーム中に存在する3種類のライセンスがすべて入手できる。これらを持っていることで行動の幅が広がり,スムーズに労働が進められるのだ。またこれらのライセンスによって入手できるコスチュームも同時に手に入る。

■外貨500
 ゲーム内通貨の「外貨」が500配布される。ゲームを進めると取引ができるようになるこの外貨は,高性能なツールを扱う「ブラックマーケット」の買い物時に通貨として使えるほか,特定の行動の手間を短縮するための賄賂としても使用できる。使いどころは多いので,持っていて損はない。

■イーグル社製ジェットパック
 空を飛んで移動ができるツールで,高所での作業には欠かせない。前述のブラックマーケットで購入できる高性能なもので,ほかのジェットパックよりも長時間の飛行が可能だ。このジェットパックを含め,ゲーム中に登場するツールは基本的に消耗品だ。

■炭鉱作業着(コスチューム)
 プレイヤーが身に付けるコスチュームの一つ。労働時の作業効率が上がる「器用さ」のパラメータが少し上がるというものだ。なおこのコスチュームは,単体での販売予定がないとのこと。

■PlayStation 4用アバター
 PlayStation 4のプロフィールに使用できるアバターを3種類配信。こちらも単体販売の予定はないそうだ。

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 これらは一部を除き「入植者版」でも前述の外貨で購入できるものだが,とくにライセンス関係などは,最初から所持することでゲーム中の行動の選択肢が大幅に増えるため,あるとないとではゲームの感触もかなり変わってくるだろう。
 なお9月16日のアップデート(バージョン1.04)から,本作のプレイヤーがゲーム中で「同志招待券」を入手することで,新規のプレイヤーを招待することができるようになった。こちらは「入植者版」と同等の内容で,「The Tomorrow Children招待版」をPS StoreよりDLし,既存プレイヤーからのプロダクトコードを受け取ることで,上記の特典なしでのプレイができるようになるというもの。招待されたプレイヤーが上記特典を得たい場合は,同様に「建国者パック」を購入してアップグレードするか,外貨を使ってそれぞれを購入する必要がある。


プレイヤーが目指すのは,「ボイド」に沈んだ町の復興


 1967年,ある国家が行った科学実験の失敗により,人間の肉体と意識が溶けて固まった白い物質「ボイド」が地球上を覆ってしまった。プレイヤーはわずかに生き残った人間に作り出された少女の姿の生命体「プロジェクションクローン」となり,ボイドに沈んだ人間を救出し,世界の復興を目指すというのがゲームの主な目的となっている。

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 復興までの基本的な手順は,ほぼ何もないまっさらな状態の町に複数のプレイヤーが降り立ち,復興のために必要な「資材」を町の周囲に現れる「島」へと渡って集め,それらを使って復興のための施設を作る。そして,同様に島から発見できる人間の魂が封じ込められた「マトリョーシカ」を,町の施設で人間へと復活させていく。現状のルールでは,それぞれの町で500人の人間を復活させることが最終目的だ。

大きさや形がそれぞれ違う「島」。多くの資材やマトリョーシカが眠っているが,一定時間で消えてしまう
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 ゲームはいわゆるサンドボックスのスタイルを踏襲していて,町と人々の復興という最終目的がある中で,そこで何をするかはそれぞれのプレイヤーに委ねられている。島へ資材やマトリョーシカを発掘に行くいわゆる「現場組」になってもいいし,町に残って島から運ばれてくる資材を資材置き場に入れたり,町を襲ってくる敵「イズベルグ」を倒したり,栽培している木々から食料となる果実を収穫したりする「居残り組」になってもいい。
 プレイヤーが自発的に行う行動の多くは「労働」として認められており,その対価となる「貢献度」と,ツールなどと交換できる「配給券」が与えられるという仕組みだ。
 なお本作はオンラインゲームだが,互いのプレイヤーの姿は何かしらの行動をしているときしか見ることができないという,一風変わった仕様となっている。普段は見えていなくても,メニュー画面にある「同志数」だけ町にはプレイヤーが存在しているので,彼らと協力しながら町の復興を目指していくのである。

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何もかもがボイドに沈んだ白い町で,プレイヤーは一体何をすればいいのか


 サンドボックスで何をしてもいいという自由度の高いゲームシステムは,製品版で初めて本作に触れる人の場合,「ゲーム開始時に一体何をしていいのか分からない」と戸惑うこともあるだろう。ゲーム配信後のSNSやコミュニティなどでも,実際にその意見が挙がっている。
 ゲームを始めたばかりのプレイヤーがまず考えることは,手持ちの装備でどうやって貢献度を上げていくかということ。貢献度が上がれば配給券で新たなツールが入手でき,さらなる労働ができるようになるのだ。
 前述の通り労働の選択肢は多いのだが,最初の段階ではそれらをある程度限定して行うことで,ゲームの感覚が掴みやすくなるはず。それ以外の労働については順を追って覚えておけばいい。ゲームを始めたときに何をすればいいのか,いくつかの例を上げてみよう。

ゲーム開始時のチュートリアルのほかに,町にある「国民百科端末」なるテレビを見ると,労働者の心得が分かる
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町の「労働監査局」へ行けば,それまでに行った労働が評価され,「配給券」が支給される
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■島に渡って資源を採掘
 町の復興にあたり最も基本的で,最も重要な労働だ。町の周りのどこかに突如現れる「島」へ定期運行しているバスで渡り,そこにある「メタル」「石炭」「木材」「クリスタル」という4つの資材を手持ちの「ピッケル」「シャベル」などのツールを使って採掘。それらの資材を手持ちまたはバスに乗せて町へ持ち帰り,それを資材置き場に入れることで,一連の作業が完了する。とくに島での採掘作業は得られる貢献度が高く,チュートリアル時やログインボーナスなどでもらったツールでも十分まかなえるので,島でただ掘っているだけでもそれなりの貢献度が得られる。
 ただし町の復興が進んでいくと,採掘にジェットパックなどが必要になる複雑な構造の島が出てくるようになるので,もし「ここはちょっと無理かも」と感じたら,次の島が出るまで別のことをして待つか,駅から別の町へと行ってみるのもいいかもしれない。

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■ツールを使わない労働をしてみる
 手持ちのツールが心もとない場合でも,労働をして貢献度を稼ぐ手段は存在する。例えば島から持ち帰った「食料」(樹木になっている果実)を使って,「万能工作台」で「苗木」を作って植えると木になり,それから食料を得ることで,自給自足ができるようになる。木々が数本植えてあれば,[○]ボタンで揺らして実(食料)を落とし,それを資材置き場に入れるだけでそこそこの貢献度を得られるはず。町に設置された「人力発電機」を使えば,ミニゲームをプレイして発電しつつ,貢献度を得られる。

 そのほか,ほかのプレイヤーが島で採掘し,町までバスで運ばれてきた資材やマトリョーシカを所定の場所に入れるのもいい。筆者は以前クローズドβテストの記事で「ほかの同志が持ち帰った資源を資源置き場に入れることを繰り返してポイントを稼ぐ輩」などと書いたが,実際に製品版をプレイしてみると,島で採掘をしているプレイヤーが町へいちいち資材を持ち帰るというのは効率が悪く,必然的に町に残っているプレイヤーが島から運ばれてきた資材を置き場に入れる役割となるので,気にせずどんどん運び込もう。
 ただし町での労働は作業がやや単調で,ゲームとしては少々退屈してしまうかもしれない。そう感じ始めたら,配給券でツールを交換して島へ行けばいい。

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■依頼(クエスト)を遂行する
 プレイヤーはゲーム中に,トランシーバーや警官・住人との会話で特定の依頼(クエスト)を受けることがある。イズベルグの撃破や,特定の資材の納品など内容はさまざまで,貢献度や特定のツールなどとともに,「メダル」を得られる。
 このメダルは複数集めることで町に設置された自動販売機から「PERKS」というドリンクと交換でき,それを飲むと特別な力を得られる。ゲームのチュートリアル終了後にトランシーバーで受ける依頼もその一つであり,依頼のいくつかはチュートリアルの延長的な内容なので,順に受けていくことでゲームの基本も覚えられるという仕組みだ。

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■町の住人として選挙権を得て気持ちよく労働するか,それとも流浪の復興請負人となるか
 「建国者パック」で入手できる「住民手帳」を使うと,町に住居を建てられるようになる。住人には市長の選挙権が与えられ,市長のマニフェストによって町にさまざまな恩恵がもたらされる。この恩恵は町で労働するすべてのプレイヤーに効果があるが,その内容を決めるのは住人となる。ゲームをある程度プレイしてみると分かるが,市長による労働の恩恵はかなり大きなもので,自身のプレイスタイルに合った市長を選ぶことで,ゲームがプレイしやすくなるのである。

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 住居数の上限は町の規模(町にある「タウンホール」のレベルに依存)によって異なるため,その町で誰がいつ住居を建てるかは基本的に早い者勝ちだ。いずれにせよ,住人になることは,その町の復興を目指すためのモチベーションアップにつながるのは間違いない。
 なお住居を建てたあと,別の町に住居を移築するためには,その町での90以上の貢献度と配給券250枚が必要になる。何らかの原因により人が減って,その町が荒廃してしまったりすることもあるので,慌てず町の環境などを確認してから住居を建てても遅くはない。選挙にこだわらないならば,自分のプレイスタイルに合った市長が据えられた町などを渡り歩いて労働する「流浪の復興請負人」として活動するのもいいかもしれない。

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■労働がしやすい町選び
 ここに挙げた行動の例は,プレイヤーが降り立った町がどこまで復興しているかで状況が若干変わってくる。復興が始まったばかりの町は施設が少なく,やれることがほぼ採掘だけに限られてしまう。それよりは,ある程度復興が進んでいる町のほうがやれることが多いのは間違いない。町をイチから復興させたいというこだわりがなければ,ある程度復興している町のほうが労働はしやすいはずだ。

 ただし復興中の町には,それぞれ異なるプレイスタイルやポリシーのもとプレイしている人がいて,町の姿もその人たちの傾向に沿ったものになっていたりする。復興に向けてまっすぐ突き進む町,区画を決めて丁寧に町作りを行っている町,ツールを使って見た目を面白おかしく作ろうとする町……などだ。

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 互いのコミュニケーションが少なくても成立するゲームだけに,その町やプレイヤーが醸し出す「空気を読む」ことは大事で,それができなければ「悪い」と評価されて反逆者扱いされてしまうこともあるかもしれない。
 遠くにいるバンクローツ(怪獣のような最大のイズベルグで,耐久力が非常に高い)に無駄に大砲を撃っておびき寄せる結果になってしまったり,食料の確保のために植えられている木を無闇に切ったり,必要のない施設を次々と作って資材を無駄遣いしたりするのは,とくにまっすぐに復興を目指しているプレイヤーには嫌われてしまう傾向があるようだ。また一見意味がないような施設が設置してあっても,町のステータス(「プロパガンダ」「技術」「民度」があり,施設の設置などで上下する)を考えたものの可能性もあるので,見た目が悪いからといってツールで除去したりすると,その数値が下がってしまい,結果的に労働がしづらくなってしまうこともある。
 町は無数にあるので,自分のプレイスタイルと合う居心地のいい町を探すのもいいし,自身がその町の空気に合わせてプレイをしてもいい。あるいは反逆者扱いのまま,やりたいことをやってもいいだろう。ただし最後の選択は,後述する反逆者への対策によってかなり苦難の道となるので覚悟して挑んでほしい。

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製品版はα〜βテストからは一体どのように変わったか?


 これまでのα〜βテストから,製品版がどう変わったのかという部分についても簡単に触れておこう。
 ゲームの手触りなどには大きな変化はなかったが,筆者がオープンβテストのときに対応を強く望んだ,破壊行為などの反社会的行動については,かなり力を入れた対策が施されていた。武器で建物を撃ったり,「悪いね」の評価を受けたりしてプレイヤーの体が青くなる「反逆者」の状態になると,プレイヤーが任意で設置する「捕獲装置」のほかに,町中にいる警察官の近くを通ることでも檻に収監されるようになった。これにより発展している町ほど,反逆者の活動がしにくくなっている。

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 また,工作台で作った施設を建てるための「建設用看板」をゴミ箱に捨てると,それを作るために消費した資材が戻ってくるようになった。これにより,資源を意図的に消費するという行為が難しくなった。
 その他にもいくつかの反社会的行動に対しての大きなリスクが課され,必然的にそれらの行為がしづらくなった。もちろんそこをさらにすり抜ける手段なども発見されつつあるようだが,筆者がプレイした限りでは,現状はそこまで反社会的行動にこだわるプレイヤーは見られなかった(もちろん,いるところにはいるようだが)。

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 製品版では前述の通り500人の人間の復活が最終目的であり,そこにたどり着くと復興のシーンが表示され,プレイヤーには次の町へ行くように促される。復興のシーンはなかなか感動的だが,ゲームを中断している間などに復興が完了してしまうと,そのシーンに立ち会えずに次の町へ行かなければならない。筆者も最初の町ぐらいは復興に立ち会おうと,復活した人間の数とプレイヤーの数などから復興が完了するであろう時間を予測し,その時間にログインして無事そのシーンを見ることができた。どうしても復興に立ち会いたいときは,筆者のようにタイミングを見計らうか,復興直前の町に移動してみるといいだだろう。

町の人間の数が500人に達すると,通信が入り復興のムービーが流れる。次の町に行こう
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 なお町が復興すると,その町への貢献の度合により,「愛国党員ポイントカード」にポイントが加算されるようになっているのだが,現状ではこの効果は不明だ。


単純な作業が,意外にもクセになる。試してみたいなら,ほかのプレイヤーに招待してもらおう


 有料の先行配信版ということで,果たしてどの程度のプレイヤーが配信当日に参加しているのか,少し不安もあったのだが,フタを開けてみれば,初日から町には多くのプレイヤーが集い,人気の町は人があふれて入れないほど盛況で,とりあえずひと安心。過去のβテストなどで本作の楽しさを知った人は多かったようだ。現在は「招待版」のサービスも実施され,フレンド同士でのプレイがしやすくなったのも嬉しいところ。もし周りにプレイしている人がいるなら,ぜひ声をかけて招待してもらおう。

プレイヤーが入手できる「同志招待券」。必要な配給券はそれほど高くない
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 一つの町には最大20数名が入れるようになっているが,個人的には10〜15人程度がプレイしやすく,それぞれが島と町で行うべきの役割を多少なり理解しているほど,復興は早かった印象だ。不穏な動きをするプレイヤーが居着いてしまったようなら,しばらく別の町で労働してもいいし,移動先の居心地が良ければそのままその町に居着いてしまってもいい。一つの町にあまり執着しないほうが,個人的には楽しく遊べると感じた。

 配信から約1か月が経過し,アップデートも頻繁に行われ,ゲームバランス調整や不具合修正のほか,新しい形の島なども続々登場している。現状,特定のプレイヤーだけが入れるように,町にカギをかけるといった仕組みがないため,自分の好きな形の町を自由に作ることは難しくなっているので,このあたりは今後のアップデートなどで対応してもらいたいものだ。また,500人の復興以外の目的などが新たに設定されれば,これまでのプレイヤーのモチベーションもさらに上がるのではないだろうか。

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 グラフィックスや世界観が独特で,ゲーム内容も作業感が強いため,やや人を選ぶゲームではあるが,2年前のαテストから参加している筆者が今も暇さえあれば遊んでいるように,ハマる人ならとことんハマってしまう,中毒性の高いゲームでもある。
 現在のゲーム内の環境と,秋に予定されている基本無料の「入植者版」配信後の環境がどの程度変わるのかは分からないが,一足先にいろいろと自由に遊んでみたいという人は,配信中の「建国者パック」を購入して,同志の1人として「クセになる」労働をぜひ味わってみてほしい。

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