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2016年9月頃に新たな開発会社を立ち上げる。「BitSummit 4th」で行われた坂口博信氏のトークイベントをレポート
壇上に登った坂口氏はまず,「TERRA BATTLE」(iOS / Android)が10万ダウンロードを達成するごとに,さまざまな人達から贈られたお祝いメッセージの映像を流し,これまでのゲーム作りにおいて,多くの人に支えられてきたと振り返る。とくにTERRA BATTLEについては,「まんまとそれを利用できた」と冗談めかして語った。
これはTERRA BATTLEで実施された,ゲームのダウンロード数に応じて,植松伸夫氏による新たな楽曲や,松野泰己氏と天野喜孝氏によるシナリオ&イラストなどを追加するという企画「ダウンロードスターター」を指したもの。200万ダウンロード達成時の約束であるコンシューマ版も,「なかなか道は険しいが,頑張って進めている」という。
また,「新たなプロジェクト」にも着手しており,2016年9月頃にミストウォーカーに関連した新しい開発会社の立ち上げを予定していることを明かした。
ミストウォーカーでは最近,ニコニコ生放送で「ミストのじっけんほうそう」などを配信しており,坂口氏はその経験を通じて,ゲームと放送を結び付けた“何か”が生まれるのではないかと感じているという。9月に立ち上げる新会社には放送スタジオを設置し,それを自分達で使うだけでなく,ゲーム実況などをやりたいと思う多くの人に開放するといったアイデアを温めているそうだ。坂口氏は,ニコニコ生放送でのユーザーとの交流や即興性に面白みを感じているようで,次に作る作品でも,ユーザーとのやり取りの中から生まれる何かをゲームに取り入れていくといった試みをやってみたいと語っていた。
そして最後に,「映画でやらかした人間としては,頑張ってほしいという気持ちもあるんですけど……」という自虐的な前振りで来場者の笑いを誘いつつ,本日(7月9日)公開された「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」に触れ,「試写会で見たのですが,素晴らしかった」と絶賛。「FINAL FANTASY XV」(PS4 / Xbox One)の体験版を遊んだときは,なぜ男だらけのパーティで冒険しなければならないのかと正直不満を感じたそうだが,映画のラストがうまくゲームにつながる作りになっており,見終わったあとは俄然ゲームを遊びたくなったと熱くコメントして,トークを締めくくった。
BitSummit 4th公式サイト
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TERRA BATTLE
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(C)MISTWALKER
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